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第9章~再会と記憶~
第17話(フレイン視点)
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バルドルが、一枚の紙にサラサラと何か書きつける。バルドルが手紙を送ってくれるなら、門前払いされることはあるまい。やはり一番に彼を頼ったのは正解だった。
「そう言えば、アクセルにはヤドリギを渡してあったと思うんだけど」
と、バルドルが机の引き出しを探る。
「ホズと地下倉庫の掃除をしていたら、ヤドリギの欠片らしきものを見つけてね。役に立つかもしれないから、持って行きなさい」
そう言って、バルドルは豆粒より小さな種をこちらに渡してきた。種の端からは新芽が出ており、何かを探すかのように左右にぴょこぴょこ揺れている。
「ロキにヤドリギを盗まれた時に、元のヤドリギから落ちた種らしいんだ。それがあれば、ヤドリギの位置もわかりやすくなるんじゃないかな」
「そうですね。これは非常に助かります。ありがとうございます」
フレインはなくさないように、ヤドリギの小種を懐に入れた。これがあれば、アクセルのことも捜しやすくなるに違いない。
手紙を書き終えたバルドルは、それを丁寧に四つ折りにして机から立ち上がった。そして窓を全開にし、ピィーッと指笛を吹いた。
それを聞きつけたのか、すぐさまフクロウがやってきてバサバサと窓の縁にとまる。
「これを父上のところに届けて欲しいんだ。なるべく早く頼むよ」
バルドルが手紙を差し出すと、フクロウは素直にそれを咥えてどこかへ飛んでいった。
てっきりポストに投函するのかと思っていたので、少し驚いた。
「そう言えば、アクセルにはヤドリギを渡してあったと思うんだけど」
と、バルドルが机の引き出しを探る。
「ホズと地下倉庫の掃除をしていたら、ヤドリギの欠片らしきものを見つけてね。役に立つかもしれないから、持って行きなさい」
そう言って、バルドルは豆粒より小さな種をこちらに渡してきた。種の端からは新芽が出ており、何かを探すかのように左右にぴょこぴょこ揺れている。
「ロキにヤドリギを盗まれた時に、元のヤドリギから落ちた種らしいんだ。それがあれば、ヤドリギの位置もわかりやすくなるんじゃないかな」
「そうですね。これは非常に助かります。ありがとうございます」
フレインはなくさないように、ヤドリギの小種を懐に入れた。これがあれば、アクセルのことも捜しやすくなるに違いない。
手紙を書き終えたバルドルは、それを丁寧に四つ折りにして机から立ち上がった。そして窓を全開にし、ピィーッと指笛を吹いた。
それを聞きつけたのか、すぐさまフクロウがやってきてバサバサと窓の縁にとまる。
「これを父上のところに届けて欲しいんだ。なるべく早く頼むよ」
バルドルが手紙を差し出すと、フクロウは素直にそれを咥えてどこかへ飛んでいった。
てっきりポストに投函するのかと思っていたので、少し驚いた。
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