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第9章~再会と記憶~
第9話(フレイン視点)
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(ラグナロク前のヴァルハラとは、だいぶ雰囲気変わったよね)
以前は、スケジュール確認やランキング発表の時くらいしか世界樹に行くことはなかったのに、随分自由になったものだ。
これもアクセルがラグナロクを終わらせたおかげかと思ったら、少し泣きそうになった。
「ぴー……」
「いや……大丈夫だよ、ピピちゃん。早くアクセルを迎えに行って、自由になったヴァルハラを見せてあげないとね」
気を取り直し、フレインはピピから下りて世界樹に近付いた。
まずはバルドルのところに行ってみよう。彼は一度死者の国に堕ちたが、ラグナロクのどさくさでホズと一緒に復活したらしい。その辺りのガバガバな制約はアースガルズの神々ならではの特例かもしれないが、何にせよバルドルは神の中で一番話がわかる。しかもオーディンの愛息子でもあった。これを利用しない手はない。
「あ、フレインだ。やっほー」
早速バルドルのところへ向かおうとしたら、ミューに声をかけられた。
フレインは少し足を止めて彼に話しかけた。
「やあ、ミュー。きみがこんなところにいるのは珍しいね」
「ヒマだから散歩してるの。死合いもあったりなかったりだし、あまりにランクが離れすぎてるとすぐ終わっちゃってつまんないんだ。今度はもっと骨のある人と戦いたいなぁ」
「ランゴバルトなら喜んで戦ってくれそうだけど」
「あの人は強いけど、自分が勝つまで挑んでくるから逆にめんどくさいの。それくらいだったら、多少実力は劣ってもあの子を相手にした方がいいなぁ。あのー……なんだっけ、フレインの弟さん」
以前は、スケジュール確認やランキング発表の時くらいしか世界樹に行くことはなかったのに、随分自由になったものだ。
これもアクセルがラグナロクを終わらせたおかげかと思ったら、少し泣きそうになった。
「ぴー……」
「いや……大丈夫だよ、ピピちゃん。早くアクセルを迎えに行って、自由になったヴァルハラを見せてあげないとね」
気を取り直し、フレインはピピから下りて世界樹に近付いた。
まずはバルドルのところに行ってみよう。彼は一度死者の国に堕ちたが、ラグナロクのどさくさでホズと一緒に復活したらしい。その辺りのガバガバな制約はアースガルズの神々ならではの特例かもしれないが、何にせよバルドルは神の中で一番話がわかる。しかもオーディンの愛息子でもあった。これを利用しない手はない。
「あ、フレインだ。やっほー」
早速バルドルのところへ向かおうとしたら、ミューに声をかけられた。
フレインは少し足を止めて彼に話しかけた。
「やあ、ミュー。きみがこんなところにいるのは珍しいね」
「ヒマだから散歩してるの。死合いもあったりなかったりだし、あまりにランクが離れすぎてるとすぐ終わっちゃってつまんないんだ。今度はもっと骨のある人と戦いたいなぁ」
「ランゴバルトなら喜んで戦ってくれそうだけど」
「あの人は強いけど、自分が勝つまで挑んでくるから逆にめんどくさいの。それくらいだったら、多少実力は劣ってもあの子を相手にした方がいいなぁ。あのー……なんだっけ、フレインの弟さん」
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