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第8章~ラグナロクの終わり~
第2話
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……いや、全部昔のアクセルがやらかしたことなのだが(小さすぎて覚えてないけど)。
兄は不機嫌になった弟に言い聞かせていた。
「お兄ちゃんはね、お前を守るためにもっと強くならないといけないんだよ。今のままじゃ、何かあった時にお前を守れない」
「おれはまもらなくていい! あにうえとあそんでいたい!」
「う、うん……。じゃあこれ食べたらかけっこでもしようか……。さ、口開けて」
「やだ!」
兄が差し出したスプーンを、アクセルはそっぽを向いて拒否した。
兄は仕方なくスプーンを置き、困った顔で言った。
「じゃあ食べたくなった時に食べなさい。私はこれ食べたら洗濯物取り込むから……」
「やだ! おれはあにうえとあそびたい!」
「もちろん遊んであげるよ。でもその前にやらなきゃいけないことがあって……」
「やだ! いまあそぶの!」
「アクセル……」
「やだあぁぁ!」
とうとうアクセルは、目の前の食器をひっくり返して泣き始めた。スプーンを兄に向かって投げつけ、好き放題に暴れている。
――うげぇ……これが噂のイヤイヤ期ってやつか……。
兄上、大変だっただろうな……と、今更ながら同情する。今の自分なら絶対にこんなことしないが、二、三歳くらいの子供は何をしでかすかわからない。一生懸命作った料理を、自分の気分ひとつで平気でひっくり返したりもする。そこに理屈は通用しない。
「…………」
兄は不機嫌になった弟に言い聞かせていた。
「お兄ちゃんはね、お前を守るためにもっと強くならないといけないんだよ。今のままじゃ、何かあった時にお前を守れない」
「おれはまもらなくていい! あにうえとあそんでいたい!」
「う、うん……。じゃあこれ食べたらかけっこでもしようか……。さ、口開けて」
「やだ!」
兄が差し出したスプーンを、アクセルはそっぽを向いて拒否した。
兄は仕方なくスプーンを置き、困った顔で言った。
「じゃあ食べたくなった時に食べなさい。私はこれ食べたら洗濯物取り込むから……」
「やだ! おれはあにうえとあそびたい!」
「もちろん遊んであげるよ。でもその前にやらなきゃいけないことがあって……」
「やだ! いまあそぶの!」
「アクセル……」
「やだあぁぁ!」
とうとうアクセルは、目の前の食器をひっくり返して泣き始めた。スプーンを兄に向かって投げつけ、好き放題に暴れている。
――うげぇ……これが噂のイヤイヤ期ってやつか……。
兄上、大変だっただろうな……と、今更ながら同情する。今の自分なら絶対にこんなことしないが、二、三歳くらいの子供は何をしでかすかわからない。一生懸命作った料理を、自分の気分ひとつで平気でひっくり返したりもする。そこに理屈は通用しない。
「…………」
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