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第7章~ラグナロクの最中に~
第28話
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「……アクセルは、フレイン様と喧嘩しないの?」
「? そりゃあたまには口論することもあるさ。でも年齢が離れすぎてるから、あまり本格的な喧嘩にはならないんだよな。なったとしても俺が一方的に怒ってるだけだったり、兄上に論破されて平謝りする羽目になったり」
「はあ、なんかそれも相手にされてない感じで虚しいね」
「そんなことはないけどな。兄上がちゃんと俺のこと考えてくれてるのはわかってるし……」
「でもほら、アクセルが人質に行ってる間、毎日フレイン様に手紙書いてたじゃない? オレ、いつも届けてたからわかるけど、フレイン様はそれを受け取るだけで返事はほとんど書かなかった。書く暇が全くなかったわけじゃないのに、返事サボってたんだよ」
「……そうなのか? 兄上は神器選考会があったから、手紙を書く時間がなかったって言ってたが」
「いや、時間はいっぱいあったはずだよ。食事の後は寝るだけだし、自分の選考じゃない時間は待機してるだけでヒマだし」
「…………」
……また小さな嘘をつかれていたようだ。こういうの、地味に傷つく。
チェイニーが更に言った。
「なんかさー、そういうの見てるとアクセルが可哀想でしょうがなくなるんだよなぁ。アクセルはこんなにフレイン様のこと想ってるのに、フレイン様はその一〇%も返してないような気がしてさ。なんか片想いみたいじゃん」
「片想いか……」
「? そりゃあたまには口論することもあるさ。でも年齢が離れすぎてるから、あまり本格的な喧嘩にはならないんだよな。なったとしても俺が一方的に怒ってるだけだったり、兄上に論破されて平謝りする羽目になったり」
「はあ、なんかそれも相手にされてない感じで虚しいね」
「そんなことはないけどな。兄上がちゃんと俺のこと考えてくれてるのはわかってるし……」
「でもほら、アクセルが人質に行ってる間、毎日フレイン様に手紙書いてたじゃない? オレ、いつも届けてたからわかるけど、フレイン様はそれを受け取るだけで返事はほとんど書かなかった。書く暇が全くなかったわけじゃないのに、返事サボってたんだよ」
「……そうなのか? 兄上は神器選考会があったから、手紙を書く時間がなかったって言ってたが」
「いや、時間はいっぱいあったはずだよ。食事の後は寝るだけだし、自分の選考じゃない時間は待機してるだけでヒマだし」
「…………」
……また小さな嘘をつかれていたようだ。こういうの、地味に傷つく。
チェイニーが更に言った。
「なんかさー、そういうの見てるとアクセルが可哀想でしょうがなくなるんだよなぁ。アクセルはこんなにフレイン様のこと想ってるのに、フレイン様はその一〇%も返してないような気がしてさ。なんか片想いみたいじゃん」
「片想いか……」
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