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第6章~ラグナロクの始まり~
第37話
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「は、はあ……。そりゃ理論上はそうなるだろうが、いつかはってところが曖昧だな。そもそも、どの程度細かくしたら『破壊した』ってみなされるんだ?」
「それはわからないけど。でもごちゃごちゃ言ってるより、少しでも手を動かした方がいいんじゃない? 早く戻らないとどんどん状況が悪くなりそうだし」
「それもそうか……。じゃあ、楔は俺が」
兄からサバイバルナイフを受け取り、岩のてっぺんによじ登る。
瘴気を出しているものに直接触れたら、さすがにちょっとめまいがしてきた。確かに、あまり時間をかけているとこちらが倒れてしまいそうだ。
アクセルは両手でナイフを握り、思いっきり振りかぶって岩の中心に振り下ろした。意外と柔らかい性質の岩だったようで、二、三度繰り返したらグサッと刃が中ほどまで食い込んだ。あまり刃こぼれしなくてよかった。
食い込んだナイフを真上から更に奥まで差し込み、柄までしっかり食い込ませる。
「ところで、兄上はどんな神器を授かったんだ?」
柄まで食い込んだナイフを思いっきり引き抜き、その隣に再び突き刺しながら聞いてみる。
すると、兄はポケットから小さく折り畳まれた何かを取り出した。紙のようにも見えるが、果たして……?
「私はこれ。なんか聞いた話では戦闘に使える武器じゃないみたいなんだよね」
「……え? 武器じゃないのか? というか、それは一体何なんだ?」
「それはわからないけど。でもごちゃごちゃ言ってるより、少しでも手を動かした方がいいんじゃない? 早く戻らないとどんどん状況が悪くなりそうだし」
「それもそうか……。じゃあ、楔は俺が」
兄からサバイバルナイフを受け取り、岩のてっぺんによじ登る。
瘴気を出しているものに直接触れたら、さすがにちょっとめまいがしてきた。確かに、あまり時間をかけているとこちらが倒れてしまいそうだ。
アクセルは両手でナイフを握り、思いっきり振りかぶって岩の中心に振り下ろした。意外と柔らかい性質の岩だったようで、二、三度繰り返したらグサッと刃が中ほどまで食い込んだ。あまり刃こぼれしなくてよかった。
食い込んだナイフを真上から更に奥まで差し込み、柄までしっかり食い込ませる。
「ところで、兄上はどんな神器を授かったんだ?」
柄まで食い込んだナイフを思いっきり引き抜き、その隣に再び突き刺しながら聞いてみる。
すると、兄はポケットから小さく折り畳まれた何かを取り出した。紙のようにも見えるが、果たして……?
「私はこれ。なんか聞いた話では戦闘に使える武器じゃないみたいなんだよね」
「……え? 武器じゃないのか? というか、それは一体何なんだ?」
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