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第4章~更なる力を求めて~
第78話
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「今回はフレインの勝ちだが、まあ弟くんもよく頑張ったじゃないか。普通の相手なら、胸部を貫いた時点でまず勝ちだ」
「……で、も……兄上は、全然平気そうな顔を……」
「いや、平気ってこともないよ」
今度は兄が苦笑を漏らしてくる。
「狂戦士モードでいるから痛みを感じないだけさ。でも確実にダメージは受けてるから、ちょっとでも気を抜いたら解除されそう。このまま急いで泉に行こうか」
血に汚れた武器を全部ジークに預け、兄は無傷の右腕でアクセルを肩に担ぎ上げた。
「はあ……はあ……」
さすがに痛い。右脚と左腕を切断されたこと以外は脇腹を斬られたくらいだが、それでもこの激痛は耐え難かった。ショック死してもおかしくない痛みだと思う。
それなのに歯を食いしばって耐えているのは、単に兄の前で気絶したくないからだ。そんなみっともない姿は見せたくないという、ただの意地だ。
必死に戦ったものの結局勝てずに負けてしまって、その直後に気絶するなど、あまりに格好悪いと思った。
「アクセル」
もうすぐ泉だというところで、兄が話しかけてきた。
「洞窟の効果、確かにあったでしょ? 今日はちゃんとコントロールできてた」
「あ、ああ……それだけは、よかったと思う……」
「うんうん、後はある程度のダメージを受けても耐えられるようになれば完璧だね」
「それは……また、別の修行が必要だな……」
「そうでもないよ。狂戦士の最中に焦ったり動揺したりしなければ、勝手に解除されることはない。常に平常心でいればいいだけのことさ」
「……で、も……兄上は、全然平気そうな顔を……」
「いや、平気ってこともないよ」
今度は兄が苦笑を漏らしてくる。
「狂戦士モードでいるから痛みを感じないだけさ。でも確実にダメージは受けてるから、ちょっとでも気を抜いたら解除されそう。このまま急いで泉に行こうか」
血に汚れた武器を全部ジークに預け、兄は無傷の右腕でアクセルを肩に担ぎ上げた。
「はあ……はあ……」
さすがに痛い。右脚と左腕を切断されたこと以外は脇腹を斬られたくらいだが、それでもこの激痛は耐え難かった。ショック死してもおかしくない痛みだと思う。
それなのに歯を食いしばって耐えているのは、単に兄の前で気絶したくないからだ。そんなみっともない姿は見せたくないという、ただの意地だ。
必死に戦ったものの結局勝てずに負けてしまって、その直後に気絶するなど、あまりに格好悪いと思った。
「アクセル」
もうすぐ泉だというところで、兄が話しかけてきた。
「洞窟の効果、確かにあったでしょ? 今日はちゃんとコントロールできてた」
「あ、ああ……それだけは、よかったと思う……」
「うんうん、後はある程度のダメージを受けても耐えられるようになれば完璧だね」
「それは……また、別の修行が必要だな……」
「そうでもないよ。狂戦士の最中に焦ったり動揺したりしなければ、勝手に解除されることはない。常に平常心でいればいいだけのことさ」
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