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第4章~更なる力を求めて~

第58話*

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「ありゃ、漏れてきてる。こっちもすっかり緩んじゃったね」
「っ……!」

 後孔から溢れた白濁が、つつ……と太ももを伝って流れ落ちてくる。これも以前はきちんと閉じていたのに、今や完全に兄の形に順応してしまったようだ。

 兄が緩んだ入口に軽く指を突っ込んでくる。

「ふふ、嬉しいな。どんなに柔らかくなっても、入れるとすぐに吸い付いてくる。お兄ちゃんのこと歓迎して、全部受け入れてくれてるよ」
「あっ、あっ……」
「ねえアクセル、一年間離れ離れでも、私のこと忘れちゃだめだよ? ちゃんと身体の方も覚えておいてね」
「わかってる、って……!」

 不要な心配だ、と思った。自分が兄のことを忘れるはずがない。心も身体も兄のことでいっぱいで、例え忘れようと努力しても忘れられそうになかった。

 どんなに離れていても、ずっとずっと一緒だ。

「兄上こそ、次に会った時……『誰だっけ?』なんて、言わないでくれよ……?」
「あれ、あのことまだ根に持ってる? 大丈夫だって、今度はそんなこと言わないから」
「ほ、んとか……?」
「もちろんだよ。一目散に駆け寄って、ハグしてチューしてあげるね」
「そ、そうか……うっ」

 奥の方をグリッと掻き回され、アクセルは息を詰まらせた。中を刺激される度に出された白濁がとろりと溢れてきて、自然と背筋が震える。
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