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第3章~新たなる試練~

第224話

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「一緒にお風呂入ろう? 身体洗ってあげるよ」
「……え。いや、それは……兄上と入ると、またそこでワンラウンドありそうなんだが」
「あれ、お風呂で抱かれるの嫌だった?」
「そういうわけじゃないが……湯浴みにならないというか……」
「ごめんね。お前といると嬉しくてついいろいろやりたくなっちゃって」

 ……そんな風に言われると、つい絆されそうになる。

 兄は後ろからこちらを抱き締めてきて、耳元で囁いてきた。

「でも、お前が困るって言うなら今日はやらないよ。お風呂の方が都合がいいけど、お前に嫌われることはしたくないからね」
「あ……ああ、そうか……」
「さ、お風呂行こう? 中も綺麗に洗わないとお腹壊しちゃう」
「っ……兄上……!」

 恥ずかしくなって、アクセルは兄の腕から逃げ出し、全裸のまま風呂場に足を踏み入れた。

 自分でお湯を張っていると、後から兄も入って来て、一緒に身体を洗うことになった。

 約束通り、兄は強引に組み敷いてくることはせず、アクセルが身体の内側を綺麗に洗っている最中も、自分は髪を洗ったり背中を流したりしていた。

「ねえ、今日の夕食は何を作ってくれるの?」

 二人で並んで湯船に入っている時、兄が肩に頭を乗せてきた。こうして兄が甘えて来てくれるのは純粋に嬉しくて、アクセルは穏やかに微笑んだ。

「兄上は何が食べたい? 家にある食材しか使えないけど」
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