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第3章~新たなる試練~

第216話*

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 ちらりと兄の下半身に目をやる。こうして話している間も、兄の欲望は萎えることなく、ずっと反応し続けていた。いつも元気で、何度やらかしても萎えない兄にしては、意外な言葉である。

「お前、ちょっと失礼なこと考えてない?」

 ニヤリと微笑みながら言われたので、アクセルはぶんぶんと首を横に振った。

 だが兄はニヤリとした笑みを崩さず、こちらの胸元に馬乗りになってきてこんなことを言いだす。

「そう言えばお前、フェラはやったことないよね?」
「あ、ああ……ないな」
「じゃあ練習してみようか。さっき私がしたようにやってごらん」
「えっ……!?」

 いきなり目の前に欲望を突き付けられ、びっくりして数回瞬きする。

 ――兄上がしたように……って、舐めろってことだよな……?

 いいんだろうか。俺なんかがそんなことして。兄は上手だったから歯にも当たらず気持ちよかったけど、自分がやったら大事なところに歯を立ててしまうかもしれない。

 というか、尊い兄の分身を口に入れるなんて、それだけで恐れ多くて気後れしてしまうのだが……。

「ほら、口開けて。舌出して。何事も練習あるのみだよ」
「っ……」

 アクセルの心情などそっちのけで、兄が己を唇に擦りつけてくる。雄らしい香りがダイレクトに伝わってきて、自分の中心までズキンと疼いた。

「う……」

 恐る恐る小さく口を開けたら、「もっと」と言われてぐいぐい先端を押しつけられた。

 思い切って大きめに口を開き直した瞬間、兄のものが中にねじ込まれてきて、より雄の香りが強くなった。
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