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第3章~新たなる試練~
第127話
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ユーベルがやや呆れながら言った。
「ラブラブなのは結構ですが、のんびりしていると日が暮れてしまいますよ。武器を持ったら早速参りますか」
「うんうん、じゃあ行こうか」
兄が席から立ち上がったので、アクセルもそれに続いた。
武器はいつでも身につけているので、図書館を出てすぐに山に入ることになった。
「ハチの巣まではそう遠くないんですけども」
と、ユーベルは道なき道をスタスタ歩いていく。周囲を見回しても全部同じ木が生えているようにしか見えず、一人で入ったら迷ってしまいそうだった。ある意味、道案内がいてよかったと思う。
「ただ、ハチの巣に近付くと見回りのハチが出てきます。その時点で警戒されたらアウトですね。殺気を出さないよう、なるべくゆっくりと、ハチの巣に近付くことが大切です」
ユーベルがくどくどと講釈を垂れてくる。一応口では「はい」と返事してみせたが、実践できるかどうかは謎だ。
――泳いだことのない人に、陸上で泳ぎ方の講義をしてるようなものじゃないか?
正直、憂鬱な気分は抜けない。
というか、そもそも兄は何のためにハチミツを欲しがっているのだろう。コムハニーを食べたいとか言っていたが、本当にそれだけのためにこんな危険を犯してハチミツ採集をしに行くものだろうか……?
「あの……兄上、今日は何でハチミツが欲しくなったんだ?」
こっそり兄に尋ねてみたら、彼はしれっとこんなことを言い出した。
「ラブラブなのは結構ですが、のんびりしていると日が暮れてしまいますよ。武器を持ったら早速参りますか」
「うんうん、じゃあ行こうか」
兄が席から立ち上がったので、アクセルもそれに続いた。
武器はいつでも身につけているので、図書館を出てすぐに山に入ることになった。
「ハチの巣まではそう遠くないんですけども」
と、ユーベルは道なき道をスタスタ歩いていく。周囲を見回しても全部同じ木が生えているようにしか見えず、一人で入ったら迷ってしまいそうだった。ある意味、道案内がいてよかったと思う。
「ただ、ハチの巣に近付くと見回りのハチが出てきます。その時点で警戒されたらアウトですね。殺気を出さないよう、なるべくゆっくりと、ハチの巣に近付くことが大切です」
ユーベルがくどくどと講釈を垂れてくる。一応口では「はい」と返事してみせたが、実践できるかどうかは謎だ。
――泳いだことのない人に、陸上で泳ぎ方の講義をしてるようなものじゃないか?
正直、憂鬱な気分は抜けない。
というか、そもそも兄は何のためにハチミツを欲しがっているのだろう。コムハニーを食べたいとか言っていたが、本当にそれだけのためにこんな危険を犯してハチミツ採集をしに行くものだろうか……?
「あの……兄上、今日は何でハチミツが欲しくなったんだ?」
こっそり兄に尋ねてみたら、彼はしれっとこんなことを言い出した。
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