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第3章~新たなる試練~
第60話*
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「兄上、本当に俺一人でいいから……」
風呂場のドアを開けたところでもう一度言ってみたが、やはり兄は止められなかった。
「私が一緒にいると困る?」
「そ、そういうことではなく……」
「じゃあいいよね。中も外も綺麗にしてあげるから、安心して」
「うう……」
……これはもう、腹を括るしかないようだ。
案の定、アクセルは石鹸で身体を洗われながら、再び限界まで兄に犯されたのだった。
***
それから一週間。アクセルは一応、真面目に見回り当番をやりきった。効果があったかは謎だが、仕事だからと割り切って無駄な見回りをこなした。
「ホント、アクセルは真面目だね~」
食堂で昼食をとっていたら、チェイニーに呆れた顔をされた。
「そんなほとんど意味のない仕事なんてサボっちゃえばいいのにさ」
「全く意味がないわけでもないぞ。少なくとも、『たった五人では意味がない』ことはわかった」
「そりゃあね。でも、だからどうするって感じだけど」
「だから今後は、当番という形ではなく『固定の組織』として大人数で見回りする必要があると思う。それこそ、『治安維持組織』のような団体を結成した方がいい」
「へー……。確かに、その方が効率よさそうだけど。それじゃ、ヴァルキリーを通してオーディン様にお窺いをたててみる?」
「お窺いって、普通にレポート書けばいいのか?」
「うん。後でやり方教えてあげるよ」
「そうか、ありがとう」
アクセルはちらっと時計を確認した。正午を少し過ぎたところだった。午後の死合いが始まるまで、あと一時間ほどである。
風呂場のドアを開けたところでもう一度言ってみたが、やはり兄は止められなかった。
「私が一緒にいると困る?」
「そ、そういうことではなく……」
「じゃあいいよね。中も外も綺麗にしてあげるから、安心して」
「うう……」
……これはもう、腹を括るしかないようだ。
案の定、アクセルは石鹸で身体を洗われながら、再び限界まで兄に犯されたのだった。
***
それから一週間。アクセルは一応、真面目に見回り当番をやりきった。効果があったかは謎だが、仕事だからと割り切って無駄な見回りをこなした。
「ホント、アクセルは真面目だね~」
食堂で昼食をとっていたら、チェイニーに呆れた顔をされた。
「そんなほとんど意味のない仕事なんてサボっちゃえばいいのにさ」
「全く意味がないわけでもないぞ。少なくとも、『たった五人では意味がない』ことはわかった」
「そりゃあね。でも、だからどうするって感じだけど」
「だから今後は、当番という形ではなく『固定の組織』として大人数で見回りする必要があると思う。それこそ、『治安維持組織』のような団体を結成した方がいい」
「へー……。確かに、その方が効率よさそうだけど。それじゃ、ヴァルキリーを通してオーディン様にお窺いをたててみる?」
「お窺いって、普通にレポート書けばいいのか?」
「うん。後でやり方教えてあげるよ」
「そうか、ありがとう」
アクセルはちらっと時計を確認した。正午を少し過ぎたところだった。午後の死合いが始まるまで、あと一時間ほどである。
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