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第2章~溢れる想い~

第62話*

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「はっ、あっ……兄上……兄上ぇ……!」
「私のアクセル、愛してるよ……。これからはずっと一緒だから、ね……」
「ああ……ずっと一緒に……」

 嬉しすぎて、腹の奥がきゅうんと縮こまった。早く兄の愛情を受け入れたくて、無意識に欲望を締め上げてしまう。はしたないと思う余裕もなく、与えられる刺激をめいっぱい甘受した。

「ふふ……すごいねアクセル。これじゃ辛抱できないな……。中、出していい?」
「もちろんっ……」

 こくこくと首を振り、アクセルは強く手を握り返した。既に中はぐちゃぐちゃに溶けており、腰を動かされる度に淫らな水音が聞こえてきた。

「あっ、あっ、あぁ……っ」

 何度も腹の底を突き上げられ、必死で最後の抽挿に耐える。飲み込みきれなかった唾液が唇の端から滴り、官能の涙がぽろりと目からこぼれ落ちた。

 自分自身も限界を迎え、太ももを震わせながら快感に身を委ねる。

「っ……」
「うんん……ッ!」

 兄の熱が大量に注ぎ込まれ、下腹部が少し張るような心地を覚えた。その苦しさが何とも言えない快感で、アクセルもまた白濁を勢いよく噴き上げた。

「ああ、ホントに最高……」

 満足げに己を引き抜き、兄が脱力している自分を抱き起こしてくれる。そして風呂桶をとって温かい湯をかけてくれた。

「すっかり夢中になっちゃった。湯浴みする予定だったのに」
「……兄上がエッチだからだろ」
「エッチな私は嫌い?」
「……そういう言い方はずるいぞ」

 わざと風呂桶を奪い、頭から湯を被る。

 その後、中に出されたものを――兄に丁寧に掻き出され、全身を綺麗に洗い、二人で仲良く湯船に浸かった。

 やりたい放題やった兄はかなり満足したようで、これ以上手を出してくることはなかった。
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