転生したらいろんな意味で兄に可愛がられています～ヴァルハラで死合いましょう～

第２章～溢れる想い～

第４１話*

　――ああ、兄上……。

　匂い立つ雄の色香に、アクセルは圧倒されてしまった。

　この人になら何をされてもいい。気が済むまで犯してくれてかまわない。どんなにめちゃくちゃにされても悔いはない。そう思えた。

「兄上……」

　アクセルは兄の首筋に腕を回した。そして顔を引き寄せ、ぺろりと唇を舐めてやった。

「ありゃ、もしかして誘ってる？」
「……せっかくの機会だ。我慢して手加減してしまうのはもったいない。俺は大丈夫だから、兄上の好きなようにしてくれ」
「それはまた随分な挑発だね。そんなこと言っちゃっていいの？」
「いいんだ……。あなたにめちゃくちゃにされるなら本望だ……」
「へえ……？」

　途端、兄の目がすっ……と細くなった。青い瞳に炎が灯り、ギラリとした欲望がその奥で揺らめく。

「じゃあ、失神しない程度にめちゃくちゃにしてあげる。多少強引にされる方がお前は好きみたいだからね」
「えっ……！？　違う、俺は兄上の好きなようにと……！」
「どっちでも同じだよ。私を挑発したからには手加減なしだ」
「っ……」
「覚悟してね、アクセル」

　上着を脱ぎ捨て、同じくシャツ一枚になる兄。柔らかな髪を掻き上げ、不敵に笑う兄は、圧倒的な雄の覇気を漂わせていた。

　その雰囲気に当てられ、また身体の中心がキュンと疼いた。全身の力が抜け、今にもとろけそうになってしまう。

「あ……っ」

　するりとズボンを脱がされ、下着の上から中心を撫でられる。既にそこはやや膨らみが増しており、布を押し上げ存在を主張していた。