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体育祭編

第50話*

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「自分で言うのもなんだけど、俺、かなりマイペースだろ。自分のやりたいようにやる、我慢はしない……みたいに、いつも自由に生きて来た。でもそうすることで周りの人間を振り回すこともあってさ……。特に夏樹にはたくさん迷惑かけたし、本当にこのままで大丈夫なのかって思うことがあったんだ」
「先生……」
「でも夏樹は、こんな俺をスパダリだと思ってくれてたんだな。変態だけどすごい人だって尊敬してくれてたんだな。ありがとう、めっちゃ嬉しいよ」
「っ……べ、別に、そんな……」

 あまりに照れくさくてふいと視線を逸らしたら、市川は所在なさげな夏樹の両手を握って笑った。

「いや、ホントに嬉しかったよ。おかげで自信が出て来た。夏樹なら、俺が何をしても受け入れてくれるってな」
「…………へっ?」
「お礼にたっぷり可愛がってやるから。それこそ、足腰が立たなくなるくらい……な」
「……!? あっ、ちょっと……!」

 両手を机の脚に回され、手首を紐で縛り付けられてしまう。同じく両足もズボンと下着を脱がされ、机の幅に開かされた状態で足首を固定されてしまった。

 この流れでまさか机に縛り付けられるとは思っていなくて、夏樹はぎょっと目を見開いた。

「ちょっ、先生やだっ! 解いてください!」

 机ごとガタガタ暴れて抵抗したものの、こうして両手両足を固定されてしまっては何もできない。

 強制的に開かされた脚もかなり恥ずかしく、何もない股間がスースーして落ち着かなかった。

(調子乗りすぎでしょ、この変態教師!)

 ちょっと誉めるとすぐにつけ上がる。自分の都合のいいように解釈して、変な方向に暴走する。だから面と向かって言わなかったのに!

 つくづく、河口に怒鳴った言葉が悔やまれた。
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