68 / 393
誕生日編
第6話*
しおりを挟む
「……って、先生何持ってきてるんですか」
「何って、必要な道具をいろいろとな。せっかくだから、あれこれやってみたいじゃん」
……ますます嫌な予感がしてきた。
「じゃ、早速始めるか」
市川の手が腰に回され、ぐいっと引き寄せられる。角度を変えて何度か唇を啄まれ、次いで割れ目から舌を差し込まれた。
「んっ……う、んん……」
市川のキスはいつも巧みだ。強引に舌を持って行ったかと思えば、ちろちろと内頬を舐め、混ざり合った唾液を吸い上げつつ、熱い吐息を直接吹きかけてくる。
ぎこちなく市川に応えつつ、夏樹は自分の中心が熱くなっていくのを感じた。
「は……っ」
ようやく唇が離れ、肩で大きく息をする。爽やかな笑みを向けてくる市川が、やたらとかっこよく見えた。
どうもこの笑顔には弱い。照れくさくなって、夏樹は市川の肩に顔を埋めた。
市川が優しく頭を撫でてくる。
「可愛いなあ、夏樹は。キスだけでヘタっちゃうなんてさ」
「……別にヘタってないです」
「そうか。じゃあまだまだ余裕?」
「……知りません」
余裕だと答えれば容赦なく攻められるだろうし、余裕じゃないと答えればまた「体力ない」と馬鹿にされる。どちらにせよ、ロクな結果にならない。
「ま、いいや。これからが本番だもんな」
「……あ、わっ!」
背中と膝裏に腕を入れられ、ひょいと横に抱き上げられる。
そのままソファーに寝かされたところで、市川が箱から赤い紐を取り出した。
「何ですか、それは」
「何って……縄跳びの縄だよ。まさかやったことないのか?」
「……いや、そうじゃなく」
いくら体育が嫌いだからって、縄跳びの縄くらい知っている。子供なら大抵一本は持っているものだし、夏樹だって小学校時代は持っていた。やったかやらないかは別として。
「……ってまさか、それで俺を縛るつもりじゃないでしょうね?」
「何って、必要な道具をいろいろとな。せっかくだから、あれこれやってみたいじゃん」
……ますます嫌な予感がしてきた。
「じゃ、早速始めるか」
市川の手が腰に回され、ぐいっと引き寄せられる。角度を変えて何度か唇を啄まれ、次いで割れ目から舌を差し込まれた。
「んっ……う、んん……」
市川のキスはいつも巧みだ。強引に舌を持って行ったかと思えば、ちろちろと内頬を舐め、混ざり合った唾液を吸い上げつつ、熱い吐息を直接吹きかけてくる。
ぎこちなく市川に応えつつ、夏樹は自分の中心が熱くなっていくのを感じた。
「は……っ」
ようやく唇が離れ、肩で大きく息をする。爽やかな笑みを向けてくる市川が、やたらとかっこよく見えた。
どうもこの笑顔には弱い。照れくさくなって、夏樹は市川の肩に顔を埋めた。
市川が優しく頭を撫でてくる。
「可愛いなあ、夏樹は。キスだけでヘタっちゃうなんてさ」
「……別にヘタってないです」
「そうか。じゃあまだまだ余裕?」
「……知りません」
余裕だと答えれば容赦なく攻められるだろうし、余裕じゃないと答えればまた「体力ない」と馬鹿にされる。どちらにせよ、ロクな結果にならない。
「ま、いいや。これからが本番だもんな」
「……あ、わっ!」
背中と膝裏に腕を入れられ、ひょいと横に抱き上げられる。
そのままソファーに寝かされたところで、市川が箱から赤い紐を取り出した。
「何ですか、それは」
「何って……縄跳びの縄だよ。まさかやったことないのか?」
「……いや、そうじゃなく」
いくら体育が嫌いだからって、縄跳びの縄くらい知っている。子供なら大抵一本は持っているものだし、夏樹だって小学校時代は持っていた。やったかやらないかは別として。
「……ってまさか、それで俺を縛るつもりじゃないでしょうね?」
0
お気に入りに追加
603
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
部室強制監獄
裕光
BL
夜8時に毎日更新します!
高校2年生サッカー部所属の祐介。
先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。
ある日の夜。
剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう
気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた
現れたのは蓮ともう1人。
1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。
そして大野は裕介に向かって言った。
大野「お前も肉便器に改造してやる」
大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…
新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~
焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。
美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。
スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。
これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語…
※DLsite様でCG集販売の予定あり
受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店
ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。
「学校でトイレは1日2回まで」という校則がある女子校の話
赤髪命
大衆娯楽
とある地方の私立女子校、御清水学園には、ある変わった校則があった。
「校内のトイレを使うには、毎朝各個人に2枚ずつ配られるコインを使用しなければならない」
そんな校則の中で生活する少女たちの、おしがまと助け合いの物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる