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プール編

第9話*

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「う……んっ、ふ……」

 再び口内を犯される。蓄えた唾液が口角を伝って顎へと滴る。

「んっ、んっ……うう……」

 慣れないフェラはかなり辛かったけれど、夏樹は眉根を寄せて一生懸命市川をしゃぶった。これを処理しなければ、いつまで経っても俺は解放されない。これからプールで補習授業も受けなきゃいけないのに、こんなところで時間をかけていられない。

「んう……んっ、く」
「……うーん。まあ、最初はこんなもんか。夏樹、今度フェラだけの特別授業しような」
「ふぐッ!」

 いきなり頭を両手で掴まれ、やや荒っぽく腰を動かされる。先端が喉奥を擦り、何度もえずきそうになった。

(く、苦し……っ!)

 経験が少ないからかもしれないけれど、これなら下に突っ込まれた方がまだ楽だなと思った。舌を使うこともできず、呼吸も上手くできない中で、こみ上げてくる吐き気と必死に戦う。生理的な涙がじわじわ滲み、ぽろりと目尻からこぼれ落ちた。

「じゃ、そろそろ出すからな。全部飲んでくれよ?」
「っ!? んむ……っ! うっ……ぐ!」

 ドクン、と肉槍が脈打ったと思った次の瞬間、喉奥に飛沫が叩き付けられた。

 反射的に噎せそうになったけれど、仕方なく夏樹はそれを飲み下した。ここで吐き出したらいろんな場所が汚れてしまう。

「偉いぞ、夏樹。ちゃんと全部飲めたじゃないか」

 うずくまっている夏樹の髪をくしゃくしゃと撫で、市川は爽やかな笑みを浮かべた。

「じゃ、俺は先にプール行ってるからな。お前も後から来いよ?」

 と、何事もなかったかのように立ち去っていく。

「う……」

 彼が完全にいなくなったのを見計らって、夏樹は自分のモノに目を落とした。今のフェラで反応してしまったらしく、フレアスカートの下で縞パンを押し上げている。

(どうしてくれるんだよ、もう……っ!)

 このままじゃプールに行けない。

 深々と溜息をつき、夏樹は自らに手を伸ばした。
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