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42 王子1の噂
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「お嬢様、アリサ様はラザリー様に買うのと同様にご自分の分も買われていますね、バードナー伯爵にバレてないと思っているんでしょうか?」
ラーニャの素直な疑問。
「ラーニャ、私、バードナー伯爵ってあぁいう子が好きなんだと思うの。なんていうか可愛いくて我儘な子が好きなのよ。だから気づいていても、好きなようにさせるし許せてしまう。パーティーでもラザリーさんを見て、自由にさせながら手綱は引いていたわ。それにアリサさん全く変わってない、性格も矯正されてないもの」
(伯爵が、変わった方だとは今日わかったけど)
…
「では、幸せな嫁ぎ先ですね」
少し遠くを見ているようなラーニャの視線の先にあるものは…
きっと私の知らない世界だろう。
「ただアリサさんは、そんなバードナー伯爵を見ようともしていないことだけは確かね。難しいのね、結婚って」
と言えば、
「お嬢様がまともなこと言うと怖いです」
と失礼なことを投げかけられた。
「そうね、誰かに思われるなんて幸せだわ。だからラーニャ、あなたもラザリーさんの事調べてくれた商人と幸せになっていいのよ、結婚祝いはお店かしら?」
と言えば、初めて真っ赤な顔のラーニャが見れた。
お店っていくらするのか、兄様に聞いてみなければならなくなった。
ラーニャのおかげで私は、少しだけ罪悪感から目を背けられたけど、してしまった重責は、軽口で吐き出せなくなった。
ラーニャの話を兄様にすれば、大変喜んでいたが、今日は、大変だったから、後日にしようと言われた。
兄様もアリサさんの送り届けた時に愚痴という重荷を背負ってしまったのだとわかる。ごめんね、兄様。
今日はみんな疲れた。夕食の進みも悪かったし早く休みたいが共通だった。
「明日、学校に行くなんて辛いわね」
と言えば、
「皆さん、一緒です」
確かにそうです。
学校に着けば、昨日のパーティーの話で盛り上がっていた。
私は、壁に徹していたのだけど。
「昨日のパーティー、華やかでしたね、ミルフィーナ様」
「カリナ様」
後ろから話かけられて少し驚いた。
「昨日は、皆様にご挨拶できなくて残念でした。エスコートをしてくれた父様が、足を怪我しまして救護室に行きましたの。一人で父様が帰れなさそうだったので、レオナルド王子様に挨拶した後帰りましたが、何かありましたか?」
と聞くと、やはり昨日のパーティーの見るべきポイントは、
マリネッセ様VSミラン国の姫
だったらしい。
「そう言えば、ラザリーさんが来てましたね。随分と変わった髪型や場にそぐわない衣装で、ダンスは踊ったことがないようでしたね。レオナルド王子様とは、残念ながら踊れなかったようでしたが、とても楽しそうにしていました」
「キラキラ~、かっこいい~とか美味しい~って聞こえてきましたから」
喜んでいたのか!?
あの視線を感じながら?
ある意味凄い…
まぁ、全て本人が良ければいいとは思うけど。
…
そして今日、ラザリーさんとセオデリック様が休みだった。アリサさんも荒れていたし、ラザリーさんは何かあったかもしれないけど、どこまで関わっていくべきか?なんでも侯爵家のせいにされても困る。昨日のファッションコーディネートは、あなた意地悪されたのよ、なんてあえて言うのも…ね。ラザリーさんが満足なら…
セオデリック様は、マリネッセ様の昨日の様子からして、恋愛のもつれ?少し卑猥な響きで恋人関係破綻かな。
あぁ、私も昨日の今日で毒吐き悪役令嬢だ。誰かに罪を擦りつけたくてうずうずしている。
口元を緩めないために奥歯に力を入れて、超お嬢様の振りが壊れてしまうのを必死に手の甲をつねって耐える。
また昨日の話で周りが盛り上がっていると、教室にアルフィン様が来た。
「ミルフィーナ嬢少しいいか?」
と廊下に出て、生徒会室に入れば、兄様がいた。
「兄様」
「アルフィン、先日詫び状も受け取って、我が家は訴えたりしないよ」
と兄様は言った。
顔を振り、
「確かにお詫び代わりだが、トモホーク王国の情報を教える。騎士団の護衛騎士が戻ってきて話していた噂話程度だ。了承してくれ」
一気に私の中で血が引いていく感覚。ヒロインを悪役ヒロインにした私に、ヒョーガル王子まで、人生おかしくしてしまったら…ずっと怖くて聞けなかった話。聞きたいのに現実を知りたくなくて勇気が出なかった。
「言わなくていい」
思わずアルフィン様に食ってかかりそうになる手を反対の手で押さえた。
「なんだ、言ってくれ、きっと父様も気にしているはずだ」
と兄様は言った。
アルフィン様は一息吐くと
「剣術大会が終了した日、騎士団から三名、ヒョーガル王子と一緒にトモホーク王国に向かった。五日後にトモホーク王国国境に着いて、護衛任務完了だったが、どうも国境にいた騎士が嫌な目をしていたという理由で城まで引き続き護衛を決めた。まぁ個人的にヒョーガル王子は、騎士団の訓練にも参加していて、その三名とも顔馴染みだからというのが一番の理由だそうだ。その間二度の襲撃。ヒョーガル王子は、二度目の襲撃の際に斬りつけられ、馬車は壊れ、使者は逃げて、護衛騎士も怪我をし、近くの街で救護された」
息が出来ない。
苦しいと怖いが同時にやって来た。上手く返事が出来ない。
「大丈夫か、ミルフィーナ?」
兄様が隣にいる。
だけど、真っ暗な中に私しか立ってないみたいに孤独を感じる。
「ミルフィーナ?」
「はい」
震える声で返事をした。
アルフィン様は、淡々と語る。
「続ける。襲撃人数は十人単位で連携も取れていた点でどこかの部隊もしくは国の兵。騎士達は予想を立てたそうだ。そして、城に手紙を書き、襲撃され街に救護されているどうしたらいいかと、回答が、ボルドート王国の騎士は帰国、王子は、護衛騎士が固めると。三名の騎士は予想通りだったため、ある場所でヒョーガル王子とは別れ、出発して帰ってきた」
私は、
「待って、ヒョーガル王子様はどうなったの!連れて行かれたの?」
と聞くと、アルフィン様は、私を落ちつかせるように、ゆっくり話す。
「二度目の襲撃から街に行く途中で、国王派の兵がいたそうだ。その者がヒョーガル王子をある場所に連れて行くと言った、だからヒョーガル王子は、街で救護を受けていない。その者に託したと聞いた。ここからだが、国内で過ごした様子見では、まだ国王派と王弟派の決着はついていない。王弟派が王宮を手に入れ、執政を始めたが、民衆に通知だけの戴冠式、外だけのパフォーマンス。多くの貴族が領地にて自衛で対抗、王弟派の兵力の分散。ヒョーガル王子は、王弟を倒す可能性がある」
と言った。
ガタガタした地面が止まった。
兄様が私を気遣い見ながら、
「アルフィン、それでも王弟派と国王派が再度ぶつかれば、命の奪い合いになる。襲撃という事は、やはり王弟派は、王子剥奪だけじゃなく殺すつもりなんだな」
アルフィン様も私を見る。
「そうだな。厳しい戦いだ。王宮を取り戻さないとならないから」
と言った。
そして、
「護衛騎士がヒョーガル王子と最後別れる際、ミルフィーナ・ダルン侯爵令嬢に渡して欲しいと頼まれたそうだ」
とアルフィン様は手を前に出した。それは何か食べた後の包み紙。
私は手のひらを出した。
包み紙の中に少し固いもの、ジャラとしたクサリが見えた。
それは、王子の証、
守りの魔法陣が入っているペンダント
兄様が、
「ヒィー」
と喉と声が漏れた。
これは彼がヒョーガル王子と知らせるものなのに、
「何故」
溢れた声に反応するかのように、アルフィン様が答えた。
「一度目の襲撃、商人に変装していた部隊でヒョーガル王子が休憩中、青い鳥のアクセサリーを見ていた時、青い鳥と商人の剣が光の反射をして奇襲はされず迎撃として対応出来た。二度目の襲撃は、肉弾戦で、ヒョーガル王子の胸にナイフが投げられ、肩や腕を負傷するも胸に刺さったナイフは、青い鳥が止めていたそうだよ。大丈夫か、ミルフィーナ嬢?」
私は涙が止まらなかった。ヒロインアイテムが、ちゃんと役に立つ事が出来て良かった。
私の渡した餞別が幸運の加点をつけてくれた。あれは、その人にあったラッキーを賄ってくれるということなのかな。
良かった。
ありがとう
ありがとう
誰に感謝したらいい?
教えてくれてありがとうお母様。
涙を流しながら、言葉にならなかった。
私の手のひらの物は、凄く重い。命の重さに感じる。
真面目な兄様が、鼻をすすっている。
兄様…
「兄様ありがとう、あの時、お別れの時間を作ってくれて、本当にありがとう」
「ミルフィーナ、それは大事な物だ。それを受け取ったという意味はわかるね?ミルフィーナ、ヒョーガル王子は迎えに来る。それまで大切に守り抜かなければいけないね」
私が、再び見つけてあげると言ったのに、こんな大事な物を預けられて、私は今どうすればいいか、なんて考えない。
ただ信じよう。
ヒョーガル王子は取りにくる。
会いに来る。
私のところに来る。
私は、このままじゃ駄目だ。もっとしっかりしなきゃ駄目だ。意地悪令嬢じゃ駄目だ。
乙女ゲームの悪役令嬢なんて絶対駄目だ。
ラーニャの素直な疑問。
「ラーニャ、私、バードナー伯爵ってあぁいう子が好きなんだと思うの。なんていうか可愛いくて我儘な子が好きなのよ。だから気づいていても、好きなようにさせるし許せてしまう。パーティーでもラザリーさんを見て、自由にさせながら手綱は引いていたわ。それにアリサさん全く変わってない、性格も矯正されてないもの」
(伯爵が、変わった方だとは今日わかったけど)
…
「では、幸せな嫁ぎ先ですね」
少し遠くを見ているようなラーニャの視線の先にあるものは…
きっと私の知らない世界だろう。
「ただアリサさんは、そんなバードナー伯爵を見ようともしていないことだけは確かね。難しいのね、結婚って」
と言えば、
「お嬢様がまともなこと言うと怖いです」
と失礼なことを投げかけられた。
「そうね、誰かに思われるなんて幸せだわ。だからラーニャ、あなたもラザリーさんの事調べてくれた商人と幸せになっていいのよ、結婚祝いはお店かしら?」
と言えば、初めて真っ赤な顔のラーニャが見れた。
お店っていくらするのか、兄様に聞いてみなければならなくなった。
ラーニャのおかげで私は、少しだけ罪悪感から目を背けられたけど、してしまった重責は、軽口で吐き出せなくなった。
ラーニャの話を兄様にすれば、大変喜んでいたが、今日は、大変だったから、後日にしようと言われた。
兄様もアリサさんの送り届けた時に愚痴という重荷を背負ってしまったのだとわかる。ごめんね、兄様。
今日はみんな疲れた。夕食の進みも悪かったし早く休みたいが共通だった。
「明日、学校に行くなんて辛いわね」
と言えば、
「皆さん、一緒です」
確かにそうです。
学校に着けば、昨日のパーティーの話で盛り上がっていた。
私は、壁に徹していたのだけど。
「昨日のパーティー、華やかでしたね、ミルフィーナ様」
「カリナ様」
後ろから話かけられて少し驚いた。
「昨日は、皆様にご挨拶できなくて残念でした。エスコートをしてくれた父様が、足を怪我しまして救護室に行きましたの。一人で父様が帰れなさそうだったので、レオナルド王子様に挨拶した後帰りましたが、何かありましたか?」
と聞くと、やはり昨日のパーティーの見るべきポイントは、
マリネッセ様VSミラン国の姫
だったらしい。
「そう言えば、ラザリーさんが来てましたね。随分と変わった髪型や場にそぐわない衣装で、ダンスは踊ったことがないようでしたね。レオナルド王子様とは、残念ながら踊れなかったようでしたが、とても楽しそうにしていました」
「キラキラ~、かっこいい~とか美味しい~って聞こえてきましたから」
喜んでいたのか!?
あの視線を感じながら?
ある意味凄い…
まぁ、全て本人が良ければいいとは思うけど。
…
そして今日、ラザリーさんとセオデリック様が休みだった。アリサさんも荒れていたし、ラザリーさんは何かあったかもしれないけど、どこまで関わっていくべきか?なんでも侯爵家のせいにされても困る。昨日のファッションコーディネートは、あなた意地悪されたのよ、なんてあえて言うのも…ね。ラザリーさんが満足なら…
セオデリック様は、マリネッセ様の昨日の様子からして、恋愛のもつれ?少し卑猥な響きで恋人関係破綻かな。
あぁ、私も昨日の今日で毒吐き悪役令嬢だ。誰かに罪を擦りつけたくてうずうずしている。
口元を緩めないために奥歯に力を入れて、超お嬢様の振りが壊れてしまうのを必死に手の甲をつねって耐える。
また昨日の話で周りが盛り上がっていると、教室にアルフィン様が来た。
「ミルフィーナ嬢少しいいか?」
と廊下に出て、生徒会室に入れば、兄様がいた。
「兄様」
「アルフィン、先日詫び状も受け取って、我が家は訴えたりしないよ」
と兄様は言った。
顔を振り、
「確かにお詫び代わりだが、トモホーク王国の情報を教える。騎士団の護衛騎士が戻ってきて話していた噂話程度だ。了承してくれ」
一気に私の中で血が引いていく感覚。ヒロインを悪役ヒロインにした私に、ヒョーガル王子まで、人生おかしくしてしまったら…ずっと怖くて聞けなかった話。聞きたいのに現実を知りたくなくて勇気が出なかった。
「言わなくていい」
思わずアルフィン様に食ってかかりそうになる手を反対の手で押さえた。
「なんだ、言ってくれ、きっと父様も気にしているはずだ」
と兄様は言った。
アルフィン様は一息吐くと
「剣術大会が終了した日、騎士団から三名、ヒョーガル王子と一緒にトモホーク王国に向かった。五日後にトモホーク王国国境に着いて、護衛任務完了だったが、どうも国境にいた騎士が嫌な目をしていたという理由で城まで引き続き護衛を決めた。まぁ個人的にヒョーガル王子は、騎士団の訓練にも参加していて、その三名とも顔馴染みだからというのが一番の理由だそうだ。その間二度の襲撃。ヒョーガル王子は、二度目の襲撃の際に斬りつけられ、馬車は壊れ、使者は逃げて、護衛騎士も怪我をし、近くの街で救護された」
息が出来ない。
苦しいと怖いが同時にやって来た。上手く返事が出来ない。
「大丈夫か、ミルフィーナ?」
兄様が隣にいる。
だけど、真っ暗な中に私しか立ってないみたいに孤独を感じる。
「ミルフィーナ?」
「はい」
震える声で返事をした。
アルフィン様は、淡々と語る。
「続ける。襲撃人数は十人単位で連携も取れていた点でどこかの部隊もしくは国の兵。騎士達は予想を立てたそうだ。そして、城に手紙を書き、襲撃され街に救護されているどうしたらいいかと、回答が、ボルドート王国の騎士は帰国、王子は、護衛騎士が固めると。三名の騎士は予想通りだったため、ある場所でヒョーガル王子とは別れ、出発して帰ってきた」
私は、
「待って、ヒョーガル王子様はどうなったの!連れて行かれたの?」
と聞くと、アルフィン様は、私を落ちつかせるように、ゆっくり話す。
「二度目の襲撃から街に行く途中で、国王派の兵がいたそうだ。その者がヒョーガル王子をある場所に連れて行くと言った、だからヒョーガル王子は、街で救護を受けていない。その者に託したと聞いた。ここからだが、国内で過ごした様子見では、まだ国王派と王弟派の決着はついていない。王弟派が王宮を手に入れ、執政を始めたが、民衆に通知だけの戴冠式、外だけのパフォーマンス。多くの貴族が領地にて自衛で対抗、王弟派の兵力の分散。ヒョーガル王子は、王弟を倒す可能性がある」
と言った。
ガタガタした地面が止まった。
兄様が私を気遣い見ながら、
「アルフィン、それでも王弟派と国王派が再度ぶつかれば、命の奪い合いになる。襲撃という事は、やはり王弟派は、王子剥奪だけじゃなく殺すつもりなんだな」
アルフィン様も私を見る。
「そうだな。厳しい戦いだ。王宮を取り戻さないとならないから」
と言った。
そして、
「護衛騎士がヒョーガル王子と最後別れる際、ミルフィーナ・ダルン侯爵令嬢に渡して欲しいと頼まれたそうだ」
とアルフィン様は手を前に出した。それは何か食べた後の包み紙。
私は手のひらを出した。
包み紙の中に少し固いもの、ジャラとしたクサリが見えた。
それは、王子の証、
守りの魔法陣が入っているペンダント
兄様が、
「ヒィー」
と喉と声が漏れた。
これは彼がヒョーガル王子と知らせるものなのに、
「何故」
溢れた声に反応するかのように、アルフィン様が答えた。
「一度目の襲撃、商人に変装していた部隊でヒョーガル王子が休憩中、青い鳥のアクセサリーを見ていた時、青い鳥と商人の剣が光の反射をして奇襲はされず迎撃として対応出来た。二度目の襲撃は、肉弾戦で、ヒョーガル王子の胸にナイフが投げられ、肩や腕を負傷するも胸に刺さったナイフは、青い鳥が止めていたそうだよ。大丈夫か、ミルフィーナ嬢?」
私は涙が止まらなかった。ヒロインアイテムが、ちゃんと役に立つ事が出来て良かった。
私の渡した餞別が幸運の加点をつけてくれた。あれは、その人にあったラッキーを賄ってくれるということなのかな。
良かった。
ありがとう
ありがとう
誰に感謝したらいい?
教えてくれてありがとうお母様。
涙を流しながら、言葉にならなかった。
私の手のひらの物は、凄く重い。命の重さに感じる。
真面目な兄様が、鼻をすすっている。
兄様…
「兄様ありがとう、あの時、お別れの時間を作ってくれて、本当にありがとう」
「ミルフィーナ、それは大事な物だ。それを受け取ったという意味はわかるね?ミルフィーナ、ヒョーガル王子は迎えに来る。それまで大切に守り抜かなければいけないね」
私が、再び見つけてあげると言ったのに、こんな大事な物を預けられて、私は今どうすればいいか、なんて考えない。
ただ信じよう。
ヒョーガル王子は取りにくる。
会いに来る。
私のところに来る。
私は、このままじゃ駄目だ。もっとしっかりしなきゃ駄目だ。意地悪令嬢じゃ駄目だ。
乙女ゲームの悪役令嬢なんて絶対駄目だ。
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