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9 悪役令嬢買い物に行く
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ラーニャの少し息が上がっている最中で、
「とんでもないですね。最初の頃は、まだ遠慮がちだったのに、一か月以上経過すると本性というべきか、アリサ様自身が見えてきますね」
とラーニャはアリサさんに説明するのが面倒くさかったことを伝えてきた。
「ラーニャ、恐ろしいでしょう?あの感覚で貴族学校に行こうとしているのよ。アリサさんがもし正義と取られたら、私のような貴族令嬢は悪よ。だから悪役令嬢にされると言ったの」
と言えば、ラーニャも
「わかります。お嬢様方の普通がきっと通じません」
と深く頷く。
ハアー
ヒロインってもっと素直で優等生と思っていた。アリサさんは可愛い。そりゃこのゲームのヒロインだからね。
でも頭がいいかと聞かれれば、ちょっと違う。行動力もある。男性受けは抜群だ。天真爛漫だし甘えるのも上手だ。ヒロインとして良いのだろうが、貴族令嬢としては最低だ。
まず常識の物差しが違う、それにヒロイン力で推し進められれば、彼女に文句を言った令嬢は、みんな『意地悪』『いじめ』にあたるのだとわかる。
それが、高位貴族には魅力なのか?
だからこそ、私達が悪役なのだろうが。
「早く離れたい」
とぼそっと言った。
街につけば活気がある。
「お嬢様、先程の嫌な気持ちが吹き飛びますね」
というから、
「ラーニャ、迷惑かけたお詫び。今、街で流行っているお菓子を買ってメイドのみんなで休憩時間に食べて。選んでおいてね」
というとラーニャは満面の笑顔になった。キョロキョロしているラーニャをほっておき、私は目的地に向かう。
この乙女ゲームのヒロインが最初に王子様と会うきっかけの髪留めをアリサさんの手に入る前に買ってしまう作戦だ。
これがないとレオナルド王子様の道はない(と勝手に思っている)。
いや、でもレアアイテムという字面。もし出なくても、違う髪留めでも話は進むのかな。
アリサさんは、学校には行かないと思う。父様の言葉を信じれば。
しかし、万が一のヒロインラッキーパワーが発揮されても困る。とりあえず、王子様との接触イベント、髪留めを回収した方がいい。だって私、ストーリーをそれしか知らないから。
確か骨董品のお値打ち商品の物。ピンクの石に青い鳥の髪留め。
結構な特徴な一品だ。すぐに見つかった。同じのは無さそうだったので安心したが、私だったら選ばないだろう、中々派手だ。
青い鳥に光沢があり、ピンク色の石は周りを埋めている。
「申し訳ないけど、私が管理させてもらうわ」
青い鳥の髪留めを購入した。一応記憶の中のレアアイテムなのだけど。ラーニャが、
「お嬢様、あって良かったですね、アリサ様なら、きっとすぐにお嬢様の真似して街に行こうとしていますよ。行動力凄いですから」
ラーニャの言う通り、明日にはアリサさんは、街に出かけているかもしれない。この髪留め以外でも、攻略対象者との接触出来るのかしら?
まぁ、このボルドート王国の王子様と接触が避ければ、マリネッセ様の派閥の私としては大丈夫じゃないか?
ラーニャがお菓子を見て歩き、考えるとヒロインは攻略対象者と街デートは頻繁にしていたと思う。
そんなことしか思い出せない。
「お嬢様、新しいカフェです、入りましょう」
ご機嫌なラーニャとともに、カフェに入った。何か街とアリサで思い出す事がある気がする。
「あっ!」
「お嬢様、突然何ですか?とんでもない声出して」
「ごめんなさい、思い出したの。乙女ゲームのこと」
と急にこそこそ話す。ラーニャはこの乙女ゲームというのは、ロマンス小説風の予知夢だと思っている。初めは信じてくれなかったが、一緒にアリサさんを子爵家の近くに見に行って多少信じてくれた。
「お嬢様、占い師が出来ますよ。そんなに未来がわかるなんて」
とニヤリとする。
「からかってないで、裏通りの細道で騎士団長の息子のアルフィン様とアリサさんのイベント。学校で謎の薬が出回るの。それを二人が場所を突き止めて、用心棒みたいな人と戦うの。確か惚れ薬と称した麻薬よ」
とこそこそ言えば、
「なら、学校に薬物が出回る前に潰してしまえば良いんじゃないですか?」
と当たり前のようにラーニャは言った。
「確かにそうだけど。怖くない?」
と聞くと、
「学生が買えたという事は、誰でも買えるって事ですよね?では、今日買って旦那様に調べて頂いて、後は丸投げしてしまえば良いんじゃないですか?わざわざ用心棒と戦わなくても良いではありませんか?」
「ラーニャ、一理あります。確かにお父様に成分を調べてもらえばいい!では買いに行きましょう」
とカフェを出た。
「ラーニャ、裏通りの細道自体怖いわね」
「お嬢様、本当ですよ。戻りましょう。こんなところ人目もつかないし危険です」
と怖がっていれば、カシの店という看板があった。
「ラーニャ、着いたわ。ラーニャお願い」
と皮の袋を渡す。
信じられないという目をしたラーニャを余所に私はゆっくり頷く。時期が早いが大丈夫だろうか?
でも、今回ラーニャが積極的だった。私はまだ行く気はなかった。
本来なら、入学して三カ月ほど経過した後だけど。流行っていたという事を考えれば、もう出回ってもおかしくないはない。
ラーニャが入ってからしばらく経つ。私も行くべきかと迷っていれば、ゆっくりラーニャは出てくる。とても怖々しているようだ。
何もない顔で細道を早歩きで出る。大通りに出ればラーニャはふぅーと息を吐く。
「お嬢様は私の小さい心臓を止める気ですか?めっちゃくちゃ笑顔が胡散臭い男が売ってました。こんな小さい瓶で、銀貨3枚ですよ。信じられません。それも輸入したて、耳が早いねと言われましたよ。怪しまれてませんか、私」
とラーニャは興奮しながら言った。
「まぁまぁ落ちついてラーニャ。これも人助けだと思ってね。でもラーニャが言い出したのよ、これをどうするんだって?」
と聞くと、
「飲み物に混ぜるそうです」
「どうするラーニャ、試す?」
「絶対嫌ですよ!」
「そうよね。とりあえず帰りながら考えましょう」
「馬車に乗るみたいだな、貴族か?紋はあるか?」
「見えないな」
後をつけられていることなんて、私達は全く気がつかなかった。
「ラーニャ、怖いけど鳥に体験してもらおうと思うの」
と言えば、ラーニャも
「それがいいと思います。偽物の可能性もありますし、きちんと見て判断してから旦那様へ調査依頼した方がいいですね」
「今回ラーニャがすごくまともな事を言うわ」
「いや、お嬢様が最近ぶっ飛んでいるんですよ。アリサ様関係で!」
確かにそうだ。誰も知らない乙女ゲームの話して、まるで未来を見たかのように言い、ヒロインと悪役令嬢を防いでいる。防ぎきれるのかしら?
「とんでもないですね。最初の頃は、まだ遠慮がちだったのに、一か月以上経過すると本性というべきか、アリサ様自身が見えてきますね」
とラーニャはアリサさんに説明するのが面倒くさかったことを伝えてきた。
「ラーニャ、恐ろしいでしょう?あの感覚で貴族学校に行こうとしているのよ。アリサさんがもし正義と取られたら、私のような貴族令嬢は悪よ。だから悪役令嬢にされると言ったの」
と言えば、ラーニャも
「わかります。お嬢様方の普通がきっと通じません」
と深く頷く。
ハアー
ヒロインってもっと素直で優等生と思っていた。アリサさんは可愛い。そりゃこのゲームのヒロインだからね。
でも頭がいいかと聞かれれば、ちょっと違う。行動力もある。男性受けは抜群だ。天真爛漫だし甘えるのも上手だ。ヒロインとして良いのだろうが、貴族令嬢としては最低だ。
まず常識の物差しが違う、それにヒロイン力で推し進められれば、彼女に文句を言った令嬢は、みんな『意地悪』『いじめ』にあたるのだとわかる。
それが、高位貴族には魅力なのか?
だからこそ、私達が悪役なのだろうが。
「早く離れたい」
とぼそっと言った。
街につけば活気がある。
「お嬢様、先程の嫌な気持ちが吹き飛びますね」
というから、
「ラーニャ、迷惑かけたお詫び。今、街で流行っているお菓子を買ってメイドのみんなで休憩時間に食べて。選んでおいてね」
というとラーニャは満面の笑顔になった。キョロキョロしているラーニャをほっておき、私は目的地に向かう。
この乙女ゲームのヒロインが最初に王子様と会うきっかけの髪留めをアリサさんの手に入る前に買ってしまう作戦だ。
これがないとレオナルド王子様の道はない(と勝手に思っている)。
いや、でもレアアイテムという字面。もし出なくても、違う髪留めでも話は進むのかな。
アリサさんは、学校には行かないと思う。父様の言葉を信じれば。
しかし、万が一のヒロインラッキーパワーが発揮されても困る。とりあえず、王子様との接触イベント、髪留めを回収した方がいい。だって私、ストーリーをそれしか知らないから。
確か骨董品のお値打ち商品の物。ピンクの石に青い鳥の髪留め。
結構な特徴な一品だ。すぐに見つかった。同じのは無さそうだったので安心したが、私だったら選ばないだろう、中々派手だ。
青い鳥に光沢があり、ピンク色の石は周りを埋めている。
「申し訳ないけど、私が管理させてもらうわ」
青い鳥の髪留めを購入した。一応記憶の中のレアアイテムなのだけど。ラーニャが、
「お嬢様、あって良かったですね、アリサ様なら、きっとすぐにお嬢様の真似して街に行こうとしていますよ。行動力凄いですから」
ラーニャの言う通り、明日にはアリサさんは、街に出かけているかもしれない。この髪留め以外でも、攻略対象者との接触出来るのかしら?
まぁ、このボルドート王国の王子様と接触が避ければ、マリネッセ様の派閥の私としては大丈夫じゃないか?
ラーニャがお菓子を見て歩き、考えるとヒロインは攻略対象者と街デートは頻繁にしていたと思う。
そんなことしか思い出せない。
「お嬢様、新しいカフェです、入りましょう」
ご機嫌なラーニャとともに、カフェに入った。何か街とアリサで思い出す事がある気がする。
「あっ!」
「お嬢様、突然何ですか?とんでもない声出して」
「ごめんなさい、思い出したの。乙女ゲームのこと」
と急にこそこそ話す。ラーニャはこの乙女ゲームというのは、ロマンス小説風の予知夢だと思っている。初めは信じてくれなかったが、一緒にアリサさんを子爵家の近くに見に行って多少信じてくれた。
「お嬢様、占い師が出来ますよ。そんなに未来がわかるなんて」
とニヤリとする。
「からかってないで、裏通りの細道で騎士団長の息子のアルフィン様とアリサさんのイベント。学校で謎の薬が出回るの。それを二人が場所を突き止めて、用心棒みたいな人と戦うの。確か惚れ薬と称した麻薬よ」
とこそこそ言えば、
「なら、学校に薬物が出回る前に潰してしまえば良いんじゃないですか?」
と当たり前のようにラーニャは言った。
「確かにそうだけど。怖くない?」
と聞くと、
「学生が買えたという事は、誰でも買えるって事ですよね?では、今日買って旦那様に調べて頂いて、後は丸投げしてしまえば良いんじゃないですか?わざわざ用心棒と戦わなくても良いではありませんか?」
「ラーニャ、一理あります。確かにお父様に成分を調べてもらえばいい!では買いに行きましょう」
とカフェを出た。
「ラーニャ、裏通りの細道自体怖いわね」
「お嬢様、本当ですよ。戻りましょう。こんなところ人目もつかないし危険です」
と怖がっていれば、カシの店という看板があった。
「ラーニャ、着いたわ。ラーニャお願い」
と皮の袋を渡す。
信じられないという目をしたラーニャを余所に私はゆっくり頷く。時期が早いが大丈夫だろうか?
でも、今回ラーニャが積極的だった。私はまだ行く気はなかった。
本来なら、入学して三カ月ほど経過した後だけど。流行っていたという事を考えれば、もう出回ってもおかしくないはない。
ラーニャが入ってからしばらく経つ。私も行くべきかと迷っていれば、ゆっくりラーニャは出てくる。とても怖々しているようだ。
何もない顔で細道を早歩きで出る。大通りに出ればラーニャはふぅーと息を吐く。
「お嬢様は私の小さい心臓を止める気ですか?めっちゃくちゃ笑顔が胡散臭い男が売ってました。こんな小さい瓶で、銀貨3枚ですよ。信じられません。それも輸入したて、耳が早いねと言われましたよ。怪しまれてませんか、私」
とラーニャは興奮しながら言った。
「まぁまぁ落ちついてラーニャ。これも人助けだと思ってね。でもラーニャが言い出したのよ、これをどうするんだって?」
と聞くと、
「飲み物に混ぜるそうです」
「どうするラーニャ、試す?」
「絶対嫌ですよ!」
「そうよね。とりあえず帰りながら考えましょう」
「馬車に乗るみたいだな、貴族か?紋はあるか?」
「見えないな」
後をつけられていることなんて、私達は全く気がつかなかった。
「ラーニャ、怖いけど鳥に体験してもらおうと思うの」
と言えば、ラーニャも
「それがいいと思います。偽物の可能性もありますし、きちんと見て判断してから旦那様へ調査依頼した方がいいですね」
「今回ラーニャがすごくまともな事を言うわ」
「いや、お嬢様が最近ぶっ飛んでいるんですよ。アリサ様関係で!」
確かにそうだ。誰も知らない乙女ゲームの話して、まるで未来を見たかのように言い、ヒロインと悪役令嬢を防いでいる。防ぎきれるのかしら?
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