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27ヒロインの正体
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クラス分けを見て、安心した。ルイーゼと違うクラスだ。リリアンとは一緒だけど。悪役令嬢と違うクラス、それで満足だし、子爵令嬢のコルンさんとご一緒出来たことも嬉しい。私の茶会参加メンバーで数少ない知り合いだから。
「アーシャ様、よろしくお願いします。やはり皆さん入学されませんでしたね。私は、バミューダ家の支援があったので入学出来ましたけど」
「コルン様の従姉妹、バミューダ侯爵令嬢も婚約者候補でしたね。コルン様も動かれるのですか?」
「アーシャ様もルイーゼ様が従姉妹ですものね。私は困ったことや手助けをするようにと言われてます」
学園内には、メイドを連れて来れない。自分のことは自分でが、当たり前だが、令嬢達は着替えや準備など出来ないやらない者がいる。その手足となるのが下位貴族、そのため従姉妹など昔からの下僕、ゴホゴホ、取り巻きを入学させて世話係にする。コルン様も大変だ。
そんな世間話をした後、みんな席に座ってきたので私達も。リリアンも入ってきて目が合えば、思い切り顔を背けられた。従姉妹といえど、これが私が築き上げた成果だ。
「嫌われているわね」
担任の先生も普通にご老人で厳しくもなく、当たり前のことを言う。
教室内ではトラブルは無さそうだ。
「コルン様、こちらのクラスに上位貴族の方っていらっしゃるの?」
「あぁ、挨拶ね。見た感じリリアン様ドミルトン家よね。でもあなたもドミルトン家じゃない。それも経営豊かな!みんなあなたに近寄ってくるんじゃなくて」
と言葉通り、自己紹介が終わった翌日、
朝から皆さん、挨拶してくださる。
「おはようございます」
着席するが、蜘蛛の子を散らすように人が去ったのは、ルイーゼの登場だからか。
「あら、ここが、リリアンのクラスなの。ふふっ外れね。可哀想ですわ」
とルイーゼがいうと、リリアンも
「本当ですよ。私もルイーゼ様と同じクラスが良かったです。何故私だけ」
と言えば、ルイーゼは、私に向かって、
「上位貴族は、上位貴族として守らなければいけない格がありますから。伯爵令嬢とは、格が違います、オッホホホ」
と意味がわからない事を言ったが、親の身分のこだわりばかりの話だ。王妃教育とは何をしていたのだろうか?
そして気づいたのだが、随分と派手な制服改造をしている原型は残ってないな。リリアン以外このクラスで制服をいじっている人がいないから、まるで転校生みたいだと笑える。
相変わらずパンのように固まった縦ロール。どうしてこれがいいと決めたのか謎だ。ルイーゼが話す度、高笑いする度、固定されたパンが遠心力でバアーンと揺れ笑いたかった。
しかし、手をつねってでも私は、無表情を貫く。笑えば揉め事になる。子供の頃のパーティーで学んだから。
耐えろ、私。
救世主、先生。良いタイミング。
「ご自分のクラスに戻りなさい」
ルイーゼとサラが動く。リリアンがまた私を見てから顔を背ける。
ハアー、朝から何だったんだろう。
寄宿舎では、同じ学生の方々とは会わないし、ガレットさんが執事のようにせっせと働いている。スムーズだから良いのだけど。玄関から、男子寮女子寮とするべきとミリーの意見で、大きな扉や鍵がついていた。
「人の気配があまりしないのよね。静かだから良いのだけど」
私には調べなきゃいけない事がある。マリーさんだ。クラス分けをみてもマリーだけはなかった。愛称なのではないだろうか。
フランツ王子様や婚約候補者達は、ルイーゼが言ったとおり、同じクラス。そのクラスだろうか?
授業が楽しいとエリオンは書いてあったが家庭教師が進めたおかげで、知っている内容、ならひたすら絵を描くよね。
今後を考えながら、やはり絵になるだろう二人を描きたい。私の熱くなるような夢中になるような絵を求めている。
「何をなさっているのアーシャ様?」
「えっ、絵を描いていて」
「見せて下さいませ。凄いじゃないですか、今の先生の授業の風景、そのままです」
コルンさんが興奮している。人に見せない絵ばかり描いているから見せると照れる。
「アーシャ様って絵がお上手だったのですね」
どこからか見られている気がした、首筋あたりを手で払う。
廊下が少し騒がしかった。
「コルン様、騒がしいですね?」
と皆さんのように廊下を覗きに行けば、転校生と貴族令嬢の戦いではなく、ルイーゼと派手な令嬢の傲慢さ溢れだす言葉合戦が繰り広げられていた。コルンに
「ルイーゼ様、朝から精力的に学園内を歩いてますね。一体何をしたいのでしょうか?」
あー、それ、本当に私も聞きたい!でも言えず、
「何でしょうね?」
程度にとどめている。
授業は、進み、昼の鐘がなる。
クラスの人達の一部が一斉に扉に向かう。
「アーシャ様、私、学食で席を取らなければいけませんのでお先に」
とコルンまで。下位貴族は、上位貴族の学食の席取りをしなければならないのかとリリアンを見たがいなかった。さすが幼少期からの取り巻きだ。
残った令嬢達で顔を見合わせ、
「良かったですわ」
との言葉に皆同意した。
こういうちょっとした事でグループが出来たりする、安心感を感じた。
「アーシャ様は、あまりお茶会に参加されないと聞いていたのですが、何か理由がありますの?」
とクラスの令嬢に聞かれ、さすがに恋話が退屈とも言えず、
「ルイーゼ様が怖くて」
と言えば、皆大きく頷いてくれた。適当なこと言ったのに同情してくれている。悪役令嬢ルイーゼに感謝します。
「私も一度参加させて頂いたお茶会、有名なお菓子が並んでいましたが、自慢話が多すぎて、楽しめませんでしたわ」
「婚約候補者の皆様、争いが過熱しておりますし、上位貴族の令息も候補者様の受け口として婚約者を決められないですものね。私達もまだどうなるのかという状態で、学園で親しくなっていこうと決めておりますよ」
せっかくのお昼ごはんなのに、みんな暗くなる。そうは言っても早く婚約者が欲しい、売れ残りたくないのが心情だ。
深い溜息の昼ごはんだ。
賑やかな一団、それは候補者達。関わると面倒だ。これがこの学園二日目でみんな共通理解したこと。フランツ王子は、どこか?見当たらない。
私には関係ないが、マリーさんは?
「すいません、皆さん、マリーさんってご存知ですか?」
「マリー?」
「愛称ですか?マリーなら我が家のメイドにいますが?」
やはり知らないか…
「平民の優等生かと思っていたのですが
…」
と言ってみたら、
「もしかして、マリーゴールド嬢かしら
?確か商会をやられてて、数年前にお父様が、子爵家の方と婚姻を結ばれて、子爵令嬢になられたはずです。優等生かどうかは存じませんが、王都のカフェが人気で各領地に店が出来つつあるようですよ。一度そちらの茶会に参加したことがありますわ。とても華やかでしたよ」
と人気のカフェ?商会?の娘さんらしい。みんな情報を持っているな。
しかし、お金持ちさん?失敗やドジっ子と書いてあったため想像では、平民の特待生的なのを思い描いていたのだけど。
「確かに、平民から貴族になられた方だから、まだ私達とは、馴染みのない令嬢じゃないかしら」
えっ、やっぱり、平民ぽいってことかしら。まぁ貴族主義のルイーゼが嫌いそうだ。私は、このマリーゴールドさんに狙いを絞ったが、「あなたマリーゴールドさんですか?」と聞きまわるのは、どうだろう。外聞的にも相手側にも不審な人よね。私が動けば、ルイーゼの取り巻きとして誤解を生むかもしれないわ。
一応、心に留めておこう。ヒロインなのですから、すぐに目立つでしょう。
庭園で鳥に餌をまいている令嬢が一人。
「どうしましょう。私が身分を変えたせいかしら?本当に聞いていた話通り、婚約者が5人もいるなんて。様子を見た方がいいのかしら?悪役令嬢が良い人ってパターンじゃないのは、すぐにわかったけど、残りの4人に転生者がいるパターンもあるわ。じゃないと5人って」
でもわざと対立構成を劇化させて、美味しいところを持っていく、そんな奴がいるかもしれない。
王子と知り合いになるのはいいが、悪役令嬢達と揉め事にはまだしたくない。
「でももうじきイベントがあるし、入学式に会えなかったけど、ここは自己紹介の場、悪役令嬢達はいないしまぁ安心ね」
誰もいない庭園にぶつぶつ言っている令嬢を見かけたコルンは、すぐに
「学食から教室もどる途中に、近道して木が数本生えている花のない庭園を横切ったの。何か不気味な令嬢が一人で鳥に餌撒いていましたのよ。ぶつぶつと呟きながら」
「まぁ、怖い。どこの令嬢でしょう?」
とクラスメート。コルンは、
「振り返られても怖いからさっさと歩いて来て後ろ姿と横顔だけ見ましたが、私の知り合いではなかったですわ」
庭園、鳥に餌を撒いている、ぶつぶつ言ってる?
「鳥と話していたとかではなくて?」
と聞けば、
「あら、以外かも。アーシャ様って子供っぽいのね。ドミルトン家ってもっと固い家柄だと思ったわ」
と横にいた令嬢に言われ、コルンも
「鳥と喋るというより、どこか遠く、空を見て話していたような。とにかく手当たり次第餌を撒いてました」
と思い出してもやっぱり気味悪いという動作をしていた。
私の脳内で弾いた決定事項。
関わらない
話を変更させている分調整したけど、それは身の回りの人達のみ。マリーさんは知らない。何か不都合が出て、性格変わったかも!?
安全確認でいこうと心で繰り返した。
「アーシャ様、よろしくお願いします。やはり皆さん入学されませんでしたね。私は、バミューダ家の支援があったので入学出来ましたけど」
「コルン様の従姉妹、バミューダ侯爵令嬢も婚約者候補でしたね。コルン様も動かれるのですか?」
「アーシャ様もルイーゼ様が従姉妹ですものね。私は困ったことや手助けをするようにと言われてます」
学園内には、メイドを連れて来れない。自分のことは自分でが、当たり前だが、令嬢達は着替えや準備など出来ないやらない者がいる。その手足となるのが下位貴族、そのため従姉妹など昔からの下僕、ゴホゴホ、取り巻きを入学させて世話係にする。コルン様も大変だ。
そんな世間話をした後、みんな席に座ってきたので私達も。リリアンも入ってきて目が合えば、思い切り顔を背けられた。従姉妹といえど、これが私が築き上げた成果だ。
「嫌われているわね」
担任の先生も普通にご老人で厳しくもなく、当たり前のことを言う。
教室内ではトラブルは無さそうだ。
「コルン様、こちらのクラスに上位貴族の方っていらっしゃるの?」
「あぁ、挨拶ね。見た感じリリアン様ドミルトン家よね。でもあなたもドミルトン家じゃない。それも経営豊かな!みんなあなたに近寄ってくるんじゃなくて」
と言葉通り、自己紹介が終わった翌日、
朝から皆さん、挨拶してくださる。
「おはようございます」
着席するが、蜘蛛の子を散らすように人が去ったのは、ルイーゼの登場だからか。
「あら、ここが、リリアンのクラスなの。ふふっ外れね。可哀想ですわ」
とルイーゼがいうと、リリアンも
「本当ですよ。私もルイーゼ様と同じクラスが良かったです。何故私だけ」
と言えば、ルイーゼは、私に向かって、
「上位貴族は、上位貴族として守らなければいけない格がありますから。伯爵令嬢とは、格が違います、オッホホホ」
と意味がわからない事を言ったが、親の身分のこだわりばかりの話だ。王妃教育とは何をしていたのだろうか?
そして気づいたのだが、随分と派手な制服改造をしている原型は残ってないな。リリアン以外このクラスで制服をいじっている人がいないから、まるで転校生みたいだと笑える。
相変わらずパンのように固まった縦ロール。どうしてこれがいいと決めたのか謎だ。ルイーゼが話す度、高笑いする度、固定されたパンが遠心力でバアーンと揺れ笑いたかった。
しかし、手をつねってでも私は、無表情を貫く。笑えば揉め事になる。子供の頃のパーティーで学んだから。
耐えろ、私。
救世主、先生。良いタイミング。
「ご自分のクラスに戻りなさい」
ルイーゼとサラが動く。リリアンがまた私を見てから顔を背ける。
ハアー、朝から何だったんだろう。
寄宿舎では、同じ学生の方々とは会わないし、ガレットさんが執事のようにせっせと働いている。スムーズだから良いのだけど。玄関から、男子寮女子寮とするべきとミリーの意見で、大きな扉や鍵がついていた。
「人の気配があまりしないのよね。静かだから良いのだけど」
私には調べなきゃいけない事がある。マリーさんだ。クラス分けをみてもマリーだけはなかった。愛称なのではないだろうか。
フランツ王子様や婚約候補者達は、ルイーゼが言ったとおり、同じクラス。そのクラスだろうか?
授業が楽しいとエリオンは書いてあったが家庭教師が進めたおかげで、知っている内容、ならひたすら絵を描くよね。
今後を考えながら、やはり絵になるだろう二人を描きたい。私の熱くなるような夢中になるような絵を求めている。
「何をなさっているのアーシャ様?」
「えっ、絵を描いていて」
「見せて下さいませ。凄いじゃないですか、今の先生の授業の風景、そのままです」
コルンさんが興奮している。人に見せない絵ばかり描いているから見せると照れる。
「アーシャ様って絵がお上手だったのですね」
どこからか見られている気がした、首筋あたりを手で払う。
廊下が少し騒がしかった。
「コルン様、騒がしいですね?」
と皆さんのように廊下を覗きに行けば、転校生と貴族令嬢の戦いではなく、ルイーゼと派手な令嬢の傲慢さ溢れだす言葉合戦が繰り広げられていた。コルンに
「ルイーゼ様、朝から精力的に学園内を歩いてますね。一体何をしたいのでしょうか?」
あー、それ、本当に私も聞きたい!でも言えず、
「何でしょうね?」
程度にとどめている。
授業は、進み、昼の鐘がなる。
クラスの人達の一部が一斉に扉に向かう。
「アーシャ様、私、学食で席を取らなければいけませんのでお先に」
とコルンまで。下位貴族は、上位貴族の学食の席取りをしなければならないのかとリリアンを見たがいなかった。さすが幼少期からの取り巻きだ。
残った令嬢達で顔を見合わせ、
「良かったですわ」
との言葉に皆同意した。
こういうちょっとした事でグループが出来たりする、安心感を感じた。
「アーシャ様は、あまりお茶会に参加されないと聞いていたのですが、何か理由がありますの?」
とクラスの令嬢に聞かれ、さすがに恋話が退屈とも言えず、
「ルイーゼ様が怖くて」
と言えば、皆大きく頷いてくれた。適当なこと言ったのに同情してくれている。悪役令嬢ルイーゼに感謝します。
「私も一度参加させて頂いたお茶会、有名なお菓子が並んでいましたが、自慢話が多すぎて、楽しめませんでしたわ」
「婚約候補者の皆様、争いが過熱しておりますし、上位貴族の令息も候補者様の受け口として婚約者を決められないですものね。私達もまだどうなるのかという状態で、学園で親しくなっていこうと決めておりますよ」
せっかくのお昼ごはんなのに、みんな暗くなる。そうは言っても早く婚約者が欲しい、売れ残りたくないのが心情だ。
深い溜息の昼ごはんだ。
賑やかな一団、それは候補者達。関わると面倒だ。これがこの学園二日目でみんな共通理解したこと。フランツ王子は、どこか?見当たらない。
私には関係ないが、マリーさんは?
「すいません、皆さん、マリーさんってご存知ですか?」
「マリー?」
「愛称ですか?マリーなら我が家のメイドにいますが?」
やはり知らないか…
「平民の優等生かと思っていたのですが
…」
と言ってみたら、
「もしかして、マリーゴールド嬢かしら
?確か商会をやられてて、数年前にお父様が、子爵家の方と婚姻を結ばれて、子爵令嬢になられたはずです。優等生かどうかは存じませんが、王都のカフェが人気で各領地に店が出来つつあるようですよ。一度そちらの茶会に参加したことがありますわ。とても華やかでしたよ」
と人気のカフェ?商会?の娘さんらしい。みんな情報を持っているな。
しかし、お金持ちさん?失敗やドジっ子と書いてあったため想像では、平民の特待生的なのを思い描いていたのだけど。
「確かに、平民から貴族になられた方だから、まだ私達とは、馴染みのない令嬢じゃないかしら」
えっ、やっぱり、平民ぽいってことかしら。まぁ貴族主義のルイーゼが嫌いそうだ。私は、このマリーゴールドさんに狙いを絞ったが、「あなたマリーゴールドさんですか?」と聞きまわるのは、どうだろう。外聞的にも相手側にも不審な人よね。私が動けば、ルイーゼの取り巻きとして誤解を生むかもしれないわ。
一応、心に留めておこう。ヒロインなのですから、すぐに目立つでしょう。
庭園で鳥に餌をまいている令嬢が一人。
「どうしましょう。私が身分を変えたせいかしら?本当に聞いていた話通り、婚約者が5人もいるなんて。様子を見た方がいいのかしら?悪役令嬢が良い人ってパターンじゃないのは、すぐにわかったけど、残りの4人に転生者がいるパターンもあるわ。じゃないと5人って」
でもわざと対立構成を劇化させて、美味しいところを持っていく、そんな奴がいるかもしれない。
王子と知り合いになるのはいいが、悪役令嬢達と揉め事にはまだしたくない。
「でももうじきイベントがあるし、入学式に会えなかったけど、ここは自己紹介の場、悪役令嬢達はいないしまぁ安心ね」
誰もいない庭園にぶつぶつ言っている令嬢を見かけたコルンは、すぐに
「学食から教室もどる途中に、近道して木が数本生えている花のない庭園を横切ったの。何か不気味な令嬢が一人で鳥に餌撒いていましたのよ。ぶつぶつと呟きながら」
「まぁ、怖い。どこの令嬢でしょう?」
とクラスメート。コルンは、
「振り返られても怖いからさっさと歩いて来て後ろ姿と横顔だけ見ましたが、私の知り合いではなかったですわ」
庭園、鳥に餌を撒いている、ぶつぶつ言ってる?
「鳥と話していたとかではなくて?」
と聞けば、
「あら、以外かも。アーシャ様って子供っぽいのね。ドミルトン家ってもっと固い家柄だと思ったわ」
と横にいた令嬢に言われ、コルンも
「鳥と喋るというより、どこか遠く、空を見て話していたような。とにかく手当たり次第餌を撒いてました」
と思い出してもやっぱり気味悪いという動作をしていた。
私の脳内で弾いた決定事項。
関わらない
話を変更させている分調整したけど、それは身の回りの人達のみ。マリーさんは知らない。何か不都合が出て、性格変わったかも!?
安全確認でいこうと心で繰り返した。
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