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83幸せになる為に 2(終)
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一年半後
グリトン王立学園
「本日は、我々の卒業式にご列席ありがとうございます。…
…」
卒業生代表が挨拶をしている。
フリップ様は卒業生であり来賓席にいる。そして私、リサーナも何故かついでに来賓席にいる。
何故に?
まだ王太子の婚約者です。まだ王太子妃ではありません!
「リサーナ、怒っている?」
と来賓席の横からフリップ様に聞かれる。
「いえ、何故とは思いますけど」
と答えると、
「だって最近、変な令嬢に追い回されて気分悪くて、私の隣にはリサーナ・プラントがいるって、『最愛の婚約者』がここにいる全員に知らしめさないとって。だってリサーナ、あと一年学園に通うんだよね?私と別行動するわけだよね?」
「それについては、何度も申し上げた通りです。私はまだこの学園に二年しか通ってません。最初の三年だってフリップ様が駄目って言いました。なら、きっかり後一年は一人で通います」
と言えば、
「登校と迎えは私も行くよ」
「いえ、結構です。たった一年ですし、王太子妃の執務がありますから今まで通り週三日以上王宮に通いますし、私の卒業式の翌日に教会を押さえて、すでに王族の結婚式として各国の来賓に招待状を送っていますよね。もう離れようがないじゃないですか。全く…この最後の一年は学生としての息抜きですわ、最後、買い食いをして、カフェに寄り道して、友達とお喋りしてとやる事が沢山あるのです!」
と隣の席でビシッと言った。すぐに眉毛を下げて私を見てきたフリップ様。
「でも、心配なんだよ、リサーナは可憐で可愛いくて強いから」
うん?最後要らない言葉な気がする。
「フリップさ~ま~、学園卒業しないで~」
ピンクブロンドのセミロングの髪をふわふわ揺らしながら、身体ことアピールしている子…
「呼ばれていますよ、フリップ様」
と来賓席は壇上なので、他学生達を見下ろす形なのだが、その学生は卒業生が座っている席まで移動してアピールしている。
「あの子怖いよ、リサーナ…なんか運命だとか真実の愛だとか私が悪い王妃様を倒して見せますとか馬車止めてまでついてくるんだよ…ブラッシュの時を思い出すよ。なんか話が通じない」
「私は、覚悟しなさい悪役令嬢って言われました。全くアントレが全部悪いと思います。いくら各地に学校を私達が作りたいからって小説を書いて売るとは思いませんでした」
「あの学生は、あの小説を読んでどうしてリサーナが悪役令嬢になるんだろうね。やっぱり頭がおかしい子だね。もっと厳しく護衛に言っておかないといけないな。思い込みの激しい危険人物だな。あの話はリサーナがヒロインで意地悪な悪役令嬢達が自作自演してリサーナをいじめる話…元ネタがちゃんとある分描写があの時あの場にいた誰にでもわかる話なんだけどね…アントレは小説家になりたかったのかな」
「アントレに恥ずかしいからやめてと言ったら、教訓として残しておかないとまた馬鹿が、うじゃうじゃと出ても困るだろうと…でもあんな風に勘違い令嬢が出てしまって苦い顔をしていましたよ。ほら、またアントレが苦虫を噛み潰したような顔してますよ、必死でヘンリが止めてます、フフフ面白いですね」
「リサーナ、幸せ?」
「どうしたんですか?突然」
「ん?何となくね、答えはどちらでも私の意志は変わらないのだけど」
「フリップ様、では質問幸せの定義とは?」
と聞くと、学園長から咳払いが聞こえた。
私達は来賓席にいるくせに喋りすぎらしい。怒られてしまった。
フフフ、これも楽しいのだけど。私達が学生だという思い出がまた一つできた。
…
「兄様、卒業おめでとうございます」
とブラッシュ王子が駆け寄ってきた。フリップ様に近づこうとする黄色い声援をかける令嬢を護衛騎士達は止めている。
「フリップ王太子様、ご卒業おめでとうございます」
「ありがとう、ブラッシュ、ダイアナ王女」
二人並び立ち挨拶をしてくれる。
あの婚約破棄後、この二人文通をしてお互いの状況など報告していたらしく半年前、ダイアナ王女はまた学園に編入してきた。今回は第二王子の婚約者としての遊学ではなく、きちんとスリアム公国の留学生として学生寮、側近も一名のみ。
もちろん、この二人は婚約はしていない。
あんな騒ぎを起こしておきながら、今は、見つめ合えば頬を染め合う仲なんだから恋?ってわからない…
この二人が結ばれる未来はあるのか、ないのか、ブラッシュ王子の頑張り次第だとフリップ様は言っていた。
私はかなりブラッシュ王子が執務の面で頑張りを見せているからダイアナ王女の後見人がはっきりすれば良いのではとも考えている。
ダイアナ王女もすっかり棘が抜けてしまって、口癖が
「我が国は貧乏ですので…」
になってしまった。
可哀想ではある。
でも鼻柱が折れたと言うべきか王妃様という後見がいないからかすっかり小物感があって、何とも可愛い。そこにブラッシュ王子はやられたのではないかと推察している。
まぁ、自作自演する王女だから、今でさえも演技かもしれない…ダイアナ王女が何を考えているのかはわからない。
ブラッシュ王子は、恋のアンテナが馬鹿だからなぁ。
私には突っかかて来ないので良しとしている。
「今日はどこに行こうか、リサーナ」
「そうですね、卒業祝いのフルーツパフェなんてどうですか?」
「うーん。甘そうだ…今日は、林檎を使ったパイや林檎の発泡酒が料理長お勧めなんだけどどうかな?」
「あ、それもいいですね。王宮の林檎ジュースは本当に美味しいですもの」
「では、婚約者どのお手を」
と言って差し出される手の上に私の手を乗せ進む。
*
両脇はいつも人の花道…そんな学生生活だった。賑やかな悪意と感嘆が交わる視線と言葉の中を潜り抜けてきた。
今日も
続くのは、人の行列と降る花びら。賑やかな声とあちらこちらで楽しげに演奏する音楽。
そして今日は、教会の外もぐるっと囲まれて人、人、人…
「大変ね、後で国民に向けての言葉なんて何を言えばいいかしら?」
「そうだね、グリトン王国をより豊かにし発展していくことを誓いますとかかな」
「そう…」
「いや、リサーナ今は誓いのキスの時間なんだけど、こっちに集中してよ。やっと君に触れられるんだよ。今までどんだけ我慢してたか…
キスぐらいしたって淑女が崩れるわけじゃないのに頑なに禁止して…
ブラッシュなんて何年も前から経験していたというのに、兄である私の方がブラッシュに聞くという」
ヴうん~~ん
と教会長の咳払い…
「フリップ様、愛しておりますわ」
「ハァーー、ずるいょ。リサーナ、ずるすぎる」
目の前には美しい王子様が私の顎を少し上げ顔を近づける。
触れ合うのは、唇が柔らかく形を変える。押し付け合う事をキスと言うのかしら?
薄ら目を開ければ、緑色の瞳とかち合った。
笑みが溢れるその顔は、何か悪戯心を誘うような…
離れていくはずの唇はまた再びくっつき、噛みつくように唇を挟まれ、慌て文句を言おうと口を開けば、舌が絡めついた…
押し付け合うキスではなかった…
大人の…交わうキスをみんなの前でやらかしましたよ。私は息の吸う場所が分からずフリップ様に腰を支えられ、教会長は、喉を痛めるのではないかというほどに何度も何度も咳払いをしているのに…
長いキスは、神への誓い。
「リサーナ、生涯ずっと愛します」
プハッ~
溺れ死ぬところでした。
全く…何だろうね。結局私の負けなのはいつからなんだろう。出会って我が家に謝罪に来て無理矢理王都に出かける約束をこぎつけられた時から…
ウジウジしてそうで結構自分勝手なところがあって、照れるくせに大胆なところもあってきっと最初から好きだったんだろうな。この気持ちが恋だの愛だのなら仕方ない。
全てを受け入れます。今はね!
でもね、私はまだまだ諦めてませんから。どんどん仕事も公務も私の手から離れて、いろんな領地に行って美味しい物を食べたり異国に行って未知なる食材や味を体験したい。
だから自由を手にして見せるから。
「グリトン王都の皆様、私がこの度王太子妃になりましたリサーナ・グリトンです。これから私は今よりもっともっと私が幸せになるための努力をします。そのために皆様どうかご尽力をいただきたいです。そして皆様も一緒にグリトン王国の明日を作っていきましょう!」
白い鳥がお祝いの為に一斉に飛んでいる。花びらが舞って、彼方此方から音楽が聞こえる。歓声が言葉じゃなくて響めきになっている。
ゲラゲラと笑う声は、私の隣から。
それで良い。だって私がこんなハッピーエンドを望んだんだから。
そして私の腰に回した手をすぐに身体を対面させる。
見つめ合う?
違う違う、フフっ今度は私からキスしましょう。だって待ってるだけじゃ進まないもの。日々努力、国民の皆様にも頑張っていただかないと。
やられたらやり返しますから、だから今は、私の幸せを配ります。だからみんなの幸せもしっかり回収します!
~fin~
グリトン王立学園
「本日は、我々の卒業式にご列席ありがとうございます。…
…」
卒業生代表が挨拶をしている。
フリップ様は卒業生であり来賓席にいる。そして私、リサーナも何故かついでに来賓席にいる。
何故に?
まだ王太子の婚約者です。まだ王太子妃ではありません!
「リサーナ、怒っている?」
と来賓席の横からフリップ様に聞かれる。
「いえ、何故とは思いますけど」
と答えると、
「だって最近、変な令嬢に追い回されて気分悪くて、私の隣にはリサーナ・プラントがいるって、『最愛の婚約者』がここにいる全員に知らしめさないとって。だってリサーナ、あと一年学園に通うんだよね?私と別行動するわけだよね?」
「それについては、何度も申し上げた通りです。私はまだこの学園に二年しか通ってません。最初の三年だってフリップ様が駄目って言いました。なら、きっかり後一年は一人で通います」
と言えば、
「登校と迎えは私も行くよ」
「いえ、結構です。たった一年ですし、王太子妃の執務がありますから今まで通り週三日以上王宮に通いますし、私の卒業式の翌日に教会を押さえて、すでに王族の結婚式として各国の来賓に招待状を送っていますよね。もう離れようがないじゃないですか。全く…この最後の一年は学生としての息抜きですわ、最後、買い食いをして、カフェに寄り道して、友達とお喋りしてとやる事が沢山あるのです!」
と隣の席でビシッと言った。すぐに眉毛を下げて私を見てきたフリップ様。
「でも、心配なんだよ、リサーナは可憐で可愛いくて強いから」
うん?最後要らない言葉な気がする。
「フリップさ~ま~、学園卒業しないで~」
ピンクブロンドのセミロングの髪をふわふわ揺らしながら、身体ことアピールしている子…
「呼ばれていますよ、フリップ様」
と来賓席は壇上なので、他学生達を見下ろす形なのだが、その学生は卒業生が座っている席まで移動してアピールしている。
「あの子怖いよ、リサーナ…なんか運命だとか真実の愛だとか私が悪い王妃様を倒して見せますとか馬車止めてまでついてくるんだよ…ブラッシュの時を思い出すよ。なんか話が通じない」
「私は、覚悟しなさい悪役令嬢って言われました。全くアントレが全部悪いと思います。いくら各地に学校を私達が作りたいからって小説を書いて売るとは思いませんでした」
「あの学生は、あの小説を読んでどうしてリサーナが悪役令嬢になるんだろうね。やっぱり頭がおかしい子だね。もっと厳しく護衛に言っておかないといけないな。思い込みの激しい危険人物だな。あの話はリサーナがヒロインで意地悪な悪役令嬢達が自作自演してリサーナをいじめる話…元ネタがちゃんとある分描写があの時あの場にいた誰にでもわかる話なんだけどね…アントレは小説家になりたかったのかな」
「アントレに恥ずかしいからやめてと言ったら、教訓として残しておかないとまた馬鹿が、うじゃうじゃと出ても困るだろうと…でもあんな風に勘違い令嬢が出てしまって苦い顔をしていましたよ。ほら、またアントレが苦虫を噛み潰したような顔してますよ、必死でヘンリが止めてます、フフフ面白いですね」
「リサーナ、幸せ?」
「どうしたんですか?突然」
「ん?何となくね、答えはどちらでも私の意志は変わらないのだけど」
「フリップ様、では質問幸せの定義とは?」
と聞くと、学園長から咳払いが聞こえた。
私達は来賓席にいるくせに喋りすぎらしい。怒られてしまった。
フフフ、これも楽しいのだけど。私達が学生だという思い出がまた一つできた。
…
「兄様、卒業おめでとうございます」
とブラッシュ王子が駆け寄ってきた。フリップ様に近づこうとする黄色い声援をかける令嬢を護衛騎士達は止めている。
「フリップ王太子様、ご卒業おめでとうございます」
「ありがとう、ブラッシュ、ダイアナ王女」
二人並び立ち挨拶をしてくれる。
あの婚約破棄後、この二人文通をしてお互いの状況など報告していたらしく半年前、ダイアナ王女はまた学園に編入してきた。今回は第二王子の婚約者としての遊学ではなく、きちんとスリアム公国の留学生として学生寮、側近も一名のみ。
もちろん、この二人は婚約はしていない。
あんな騒ぎを起こしておきながら、今は、見つめ合えば頬を染め合う仲なんだから恋?ってわからない…
この二人が結ばれる未来はあるのか、ないのか、ブラッシュ王子の頑張り次第だとフリップ様は言っていた。
私はかなりブラッシュ王子が執務の面で頑張りを見せているからダイアナ王女の後見人がはっきりすれば良いのではとも考えている。
ダイアナ王女もすっかり棘が抜けてしまって、口癖が
「我が国は貧乏ですので…」
になってしまった。
可哀想ではある。
でも鼻柱が折れたと言うべきか王妃様という後見がいないからかすっかり小物感があって、何とも可愛い。そこにブラッシュ王子はやられたのではないかと推察している。
まぁ、自作自演する王女だから、今でさえも演技かもしれない…ダイアナ王女が何を考えているのかはわからない。
ブラッシュ王子は、恋のアンテナが馬鹿だからなぁ。
私には突っかかて来ないので良しとしている。
「今日はどこに行こうか、リサーナ」
「そうですね、卒業祝いのフルーツパフェなんてどうですか?」
「うーん。甘そうだ…今日は、林檎を使ったパイや林檎の発泡酒が料理長お勧めなんだけどどうかな?」
「あ、それもいいですね。王宮の林檎ジュースは本当に美味しいですもの」
「では、婚約者どのお手を」
と言って差し出される手の上に私の手を乗せ進む。
*
両脇はいつも人の花道…そんな学生生活だった。賑やかな悪意と感嘆が交わる視線と言葉の中を潜り抜けてきた。
今日も
続くのは、人の行列と降る花びら。賑やかな声とあちらこちらで楽しげに演奏する音楽。
そして今日は、教会の外もぐるっと囲まれて人、人、人…
「大変ね、後で国民に向けての言葉なんて何を言えばいいかしら?」
「そうだね、グリトン王国をより豊かにし発展していくことを誓いますとかかな」
「そう…」
「いや、リサーナ今は誓いのキスの時間なんだけど、こっちに集中してよ。やっと君に触れられるんだよ。今までどんだけ我慢してたか…
キスぐらいしたって淑女が崩れるわけじゃないのに頑なに禁止して…
ブラッシュなんて何年も前から経験していたというのに、兄である私の方がブラッシュに聞くという」
ヴうん~~ん
と教会長の咳払い…
「フリップ様、愛しておりますわ」
「ハァーー、ずるいょ。リサーナ、ずるすぎる」
目の前には美しい王子様が私の顎を少し上げ顔を近づける。
触れ合うのは、唇が柔らかく形を変える。押し付け合う事をキスと言うのかしら?
薄ら目を開ければ、緑色の瞳とかち合った。
笑みが溢れるその顔は、何か悪戯心を誘うような…
離れていくはずの唇はまた再びくっつき、噛みつくように唇を挟まれ、慌て文句を言おうと口を開けば、舌が絡めついた…
押し付け合うキスではなかった…
大人の…交わうキスをみんなの前でやらかしましたよ。私は息の吸う場所が分からずフリップ様に腰を支えられ、教会長は、喉を痛めるのではないかというほどに何度も何度も咳払いをしているのに…
長いキスは、神への誓い。
「リサーナ、生涯ずっと愛します」
プハッ~
溺れ死ぬところでした。
全く…何だろうね。結局私の負けなのはいつからなんだろう。出会って我が家に謝罪に来て無理矢理王都に出かける約束をこぎつけられた時から…
ウジウジしてそうで結構自分勝手なところがあって、照れるくせに大胆なところもあってきっと最初から好きだったんだろうな。この気持ちが恋だの愛だのなら仕方ない。
全てを受け入れます。今はね!
でもね、私はまだまだ諦めてませんから。どんどん仕事も公務も私の手から離れて、いろんな領地に行って美味しい物を食べたり異国に行って未知なる食材や味を体験したい。
だから自由を手にして見せるから。
「グリトン王都の皆様、私がこの度王太子妃になりましたリサーナ・グリトンです。これから私は今よりもっともっと私が幸せになるための努力をします。そのために皆様どうかご尽力をいただきたいです。そして皆様も一緒にグリトン王国の明日を作っていきましょう!」
白い鳥がお祝いの為に一斉に飛んでいる。花びらが舞って、彼方此方から音楽が聞こえる。歓声が言葉じゃなくて響めきになっている。
ゲラゲラと笑う声は、私の隣から。
それで良い。だって私がこんなハッピーエンドを望んだんだから。
そして私の腰に回した手をすぐに身体を対面させる。
見つめ合う?
違う違う、フフっ今度は私からキスしましょう。だって待ってるだけじゃ進まないもの。日々努力、国民の皆様にも頑張っていただかないと。
やられたらやり返しますから、だから今は、私の幸せを配ります。だからみんなの幸せもしっかり回収します!
~fin~
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完結おめでとうございます!
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リアーナが頑張りつつも己を突き進むところが大好きです。
明日の更新がないと思うと寂しいですね……また最初から読ませていただこうと思います。
いつもお読みくださりありがとうございました。
感想聞かせて頂き、とても嬉しいです。
チートではなく、どうにか努力型の子が幸せになって欲しくて書いた物でした。こう子さんにリサーナを好いてもらえて良かったです。
またお目に留まれる読み物を書けたら良いなぁと思います。
完結おめでとうございます!
連載当初から毎日楽しく読ませていただきました。
リサーナ達の物語がこれ以上読めないのは寂しいですが、きらり様の次回作を楽しみにしております。
お疲れ様でした。
いつもお読みくださりありがとうございました。
感想を聞かせて頂きとても励みになり嬉しいです。
こちらのアグーちゃんは、私も毎日少しづつ書くのが楽しくて意外と長くなってしまいました。
またお目に留まる読み物を書けたら嬉しいです。