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77靴を落としたら 〈完〉
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抱えられて歩いている、お互い話せなくなってしまった。
意識すると話せないって、本で読んだけど本当だわ。
ってことは、行きの馬車で私は、シルベルト様のことを意識していなかったってことになる。
なのに、今、この状態。
僅か数時間で…
私って惚れやすいんだろうか?
「シルベルト様、王宮のメイドさんがいます。靴を借ります。そうすれば自分で歩けますから…」
「…」
ん?反応なし。歩く速度も一切緩まず。
「聞いてますか?シルベルト様」
と顔を窺う。
目が合う →照れる
を現在繰り返している。
何をやっているんだか、浮かれすぎって誰かから指摘されそう。
公爵家の手配した馬車がとても良い場所に陣取っていた。御者が、これでもかというぐらいの笑顔を見せる。
私が、こんな人前でイチャイチャするなんて、自分でも信じられないのですが。これ、誰に聞けば正解を教えてくれますか?
フゥ~、
溜息になりかけの何とも言えない空気を吐いた。
「プッ、ハハハハ」
と笑ったシルベルト様。
「どうしたんですか?」
「いや、さ、俺が贈った靴を履いて踊ったティアラ嬢があまりにも綺麗だったから、俺ははしゃいじゃってさ、凄くたくさん動き回して、その後に出た溜息と同じだったからさ」
「違いますよ、これは、一息ついただけです」
「最高だったなぁ、楽しかった!」
あんなことあったのに?と聞き返したかったけど、本当にキラキラピカピカ光って、あんなに注目された中を踊るなんて初めてだった。
「そうですね、楽しかったです」
と言うと、
「では、次のパーティーもパートナーになってもらえますか?」
と聞かれた。
「はい、私で良ければ…」
「その次のパーティーも予約しても良い?」
「…はい」
…
「本当に、困ってない?迷惑じゃない?無理矢理じゃない?我慢してない?」
結構たくさん言葉が出てくるじゃない。実際そう思わせていたのよね。はっきり言葉にもしていたし。
「シルベルト様には失礼なことを申し上げていました。すみません。でも今日の夜会、パートナーがシルベルト様で心から良かったと思いました。安心しましたし、我儘も言わせて頂いて、守ってくれて、シルベルト様の方が私に愛想が尽きたかと思っておりました」
「意外と武闘派だったこと?そんなことは、母上が喜んで、私を褒めるだろうね」
あ、それね!追加でまた話がどこからか漏れそうな気がする。
「サクラさんとの戦いは言わないでくださいよ。恥ずかしいから…
それに、せっかくシルベルト様からの贈り物の靴…駄目にしてしまってすみません」
と謝った。
「最後、ティアラ嬢から魔女に当たるまでの靴の放物線が綺麗だったよね。まるで光り輝く虹みたいだった」
確かに、キラキラピカピカ帯びれをつけて輝いていた。
「はい」
「また靴を贈っていいだろうか?他の奴らの靴は、ビルド侯爵家にあるというのに私のだけ無いのは納得できないから!それにあいつら、言うに事欠いて何が俺達の恩人だ!あいつらは常におまけで、ついでだっていうんだ」
「シルベルト様って、たまに俺って言ったり私って言ったりして、口が悪かったりするんですね」
「ああ、結構何も考えないで感情のままの時、俺って言ったり、口が悪くなる。公爵令息ぽくない?怖がらせたかな?」
「いいえ、新たな面を知れたなぁって思ってました」
「何、それ!可愛い!結婚か!」
「えっ!?」
と言う間にまたギューと抱きしめられた。
その後は、耳元で散々可愛いを囁かれ、婚約申し込みするから、断らないでと言われ、さりげなく圧力をかけられた。
多分行きの馬車に、もしこれをやられたら、気持ち悪いと言っただろうか?大声でやめてと叫んだだろうか?
人って不思議だ。そう何時間先の未来にこんなふうに囁かれても拒否しないのだから…
「シルベルト様、私、頑張りますね」
彼は何も言わずにまたキュギューーっと抱きしめた。
*
そして…
クリスマスパーティーの日
「どうしたの?ティア。下駄箱の前に立って呆然としてるなんて」
とミンネに言われると、苦笑いをしながら、
「ええ、まぁね」
と言葉を濁した。
心の中の嵐が収まらない。
学園に着いてクラス用の下駄箱に向かえば、このパーティー用に準備していた白いハイヒールがまた無かったのだ。特注品だぞ!
何これ!一度あれば二度目もあるってやつですか。またしてもデジャヴ…
ミンネはその好奇心を爛々とさせて私を見てくる。
「ハァーーー
また私のハイヒールがない!」
「去年もよ。二年連続って。しかも去年はセレナさんって犯人もわかってて。今年はハイヒールを隠したり、捨てたりする女生徒はいないはず!いえ、ちょっと待って、いるわね。ティア、あなたシルベルト様の婚約者だもの…どこかで妬まれる可能性はあるかもね」
と興味津々で言われた。
「ハァー!嫌がらせなの?お久しぶりです、忘れてました…じゃ、すまないわ、最っ低よ。もし履いていたら…絶対今日ダンス会場で見つけてみせるわ」
「流石、武闘派!でも今のビルド家に文句を言う人って…レイヤード公爵夫人にも可愛がられて、ビルド領は豊作、養蚕業も大人気、ティア自身も女生徒も羨む美貌と輝いていて、美男美女のお似合いって誰もが憧れる存在よね、カミューラ様達とも仲がいいし、誰がこんな怖い相手と喧嘩したいのよ」
「やめて、そんなつもりはないのよ、犯人を特定するだけだから。あぁそれよりもパートナーがいる人は必ず一曲踊らないといけないのよね。シルベルト様がガッカリしちゃうわ。キアヌス先生に今年も靴を借りに行かないと」
とミンネに別れを告げ、今年も悔しいかなサイズの合わないハイヒールを履く。
「久しぶりだわ。こんな靴に違和感を感じるなんて。本当に歩き方が変になるわ」
と会場に入る。
生徒会のメンバーは主催者なので忙しそうだ。
私もシルベルト様との婚約を機に生徒会に入って欲しいと言われたが、それは違うと丁寧にお断りした。
あの時、少し寂しそうな顔をしたシルベルト様は見ないようにした。
ふふっ思い出し笑いをしてしまった。
「おい、何かさ…、集まって、前の方の生徒から言われた」
と聞こえた。
ん?
その誰かが言った一言が、一瞬で不穏な空気になり、去年のクリスマスパーティーのあの騒動を誰しも思い出した。
生徒達の声は広がり、ドーナツ状に観客席が出来始めた…
あれ、この光景は。
突然、シルベルト様から、
「ティアラ嬢、前に来て欲しい」
と言われた。
「あれじゃない、去年の婚約破棄、再び」
と囁く声が聞こえた。
婚約破棄なんてされるわけないとわかっているのに何故か足が震える。
「前に」
と再度言うのは、ログワット様。
まさか生徒会断ったから怒っているの?
クラード殿下が、
「今年の初めに落とし靴の姫君探しというイベントをしたが、その落とし靴の姫に選ばれたのが、ここにいるティアラ・ビルド嬢だ。卒業パーティーで、イベントの副賞をお披露目する予定だったが、運悪く事故があり、披露することが出来なかった。そこで、この場を借りて披露したいと思う」
と言い出した。
フラン様が私の横に立ち支えてくれる。
コソッと、
「すまん、シリル様が君の靴をこっそり盗り屋敷に届けている。絶対恥ずかしがって拒否するからって」
シリル殿下!何しているのよ、卒業生が!そういえば、お披露目に一番こだわっていたわ。
シルベルト様が光り輝くハイヒールを木箱から出して、侍従のように傅く。
もうその時点でキャーキャー外野がうるさい。
「膝をつかないで下さい、シルベルト様!私、一人で履けますから」
と言うと、
「こんな最高に幸福なことを出来るなんてご褒美だからね。絶対嫌だ」
と悪びれることなく引かない姿勢を見せた。
「へんたい」
小さな声で呟くと何故かシルベルト様は、更に喜んでいる…
サイズの合わない白いハイヒールからキラキラピカピカのハイヒールに履き替えた。
サイズはぴったりだ。私の為の靴。
シルベルト様の靴を駄目にしてしまった後、流石に同じようなものは思い出すとご遠慮した。
二人で選んだ靴は、次のパーティーもその次のパーティーも大活躍して私をダンスクイーンにしてくれた。
だからこのサファイアのハイヒールは、久しぶりで、胸が痛いし、あの方がチラつく。
「この靴を嫌な思い出だけじゃなく、あのファーストダンスも思い出して欲しいんだ。君を悲しませる我儘な俺を許して欲しい。いつもいつでも君とのダンスは幸せで嬉しくて、楽しくて、最高な時間で、ティアラ、ずっと大好きで愛してる。どうか私の姫君、ファーストダンスを私と踊ってくれませんか?」
何故か大歓声が…
ずるいわ。顔がいいからって、みんな騙されているわよ。この人凄い靴に、こだわり持っているんだから!
靴屋さんで店の人とずっと議論を交わし続けるんだから!
呆れるでしょう?
でも、
シルベルト様と踊るダンスは、私も夢のようなの。
本当にお姫様になったみたいに、大切に思われ幸せが溢れるの。みんなに綺麗と言われるし、みんなも笑顔になってくれるの。
「はい、シルベルト様」
彼の手を取る。
音楽が鳴る。
私達は、中央に…光り輝く場所にいる。
*
あるパーティーの噂話
「ある国ではね、シンデレラっていう物語があるの。ある日突然、運に恵まれた人って言われているのよ」
~fin~
意識すると話せないって、本で読んだけど本当だわ。
ってことは、行きの馬車で私は、シルベルト様のことを意識していなかったってことになる。
なのに、今、この状態。
僅か数時間で…
私って惚れやすいんだろうか?
「シルベルト様、王宮のメイドさんがいます。靴を借ります。そうすれば自分で歩けますから…」
「…」
ん?反応なし。歩く速度も一切緩まず。
「聞いてますか?シルベルト様」
と顔を窺う。
目が合う →照れる
を現在繰り返している。
何をやっているんだか、浮かれすぎって誰かから指摘されそう。
公爵家の手配した馬車がとても良い場所に陣取っていた。御者が、これでもかというぐらいの笑顔を見せる。
私が、こんな人前でイチャイチャするなんて、自分でも信じられないのですが。これ、誰に聞けば正解を教えてくれますか?
フゥ~、
溜息になりかけの何とも言えない空気を吐いた。
「プッ、ハハハハ」
と笑ったシルベルト様。
「どうしたんですか?」
「いや、さ、俺が贈った靴を履いて踊ったティアラ嬢があまりにも綺麗だったから、俺ははしゃいじゃってさ、凄くたくさん動き回して、その後に出た溜息と同じだったからさ」
「違いますよ、これは、一息ついただけです」
「最高だったなぁ、楽しかった!」
あんなことあったのに?と聞き返したかったけど、本当にキラキラピカピカ光って、あんなに注目された中を踊るなんて初めてだった。
「そうですね、楽しかったです」
と言うと、
「では、次のパーティーもパートナーになってもらえますか?」
と聞かれた。
「はい、私で良ければ…」
「その次のパーティーも予約しても良い?」
「…はい」
…
「本当に、困ってない?迷惑じゃない?無理矢理じゃない?我慢してない?」
結構たくさん言葉が出てくるじゃない。実際そう思わせていたのよね。はっきり言葉にもしていたし。
「シルベルト様には失礼なことを申し上げていました。すみません。でも今日の夜会、パートナーがシルベルト様で心から良かったと思いました。安心しましたし、我儘も言わせて頂いて、守ってくれて、シルベルト様の方が私に愛想が尽きたかと思っておりました」
「意外と武闘派だったこと?そんなことは、母上が喜んで、私を褒めるだろうね」
あ、それね!追加でまた話がどこからか漏れそうな気がする。
「サクラさんとの戦いは言わないでくださいよ。恥ずかしいから…
それに、せっかくシルベルト様からの贈り物の靴…駄目にしてしまってすみません」
と謝った。
「最後、ティアラ嬢から魔女に当たるまでの靴の放物線が綺麗だったよね。まるで光り輝く虹みたいだった」
確かに、キラキラピカピカ帯びれをつけて輝いていた。
「はい」
「また靴を贈っていいだろうか?他の奴らの靴は、ビルド侯爵家にあるというのに私のだけ無いのは納得できないから!それにあいつら、言うに事欠いて何が俺達の恩人だ!あいつらは常におまけで、ついでだっていうんだ」
「シルベルト様って、たまに俺って言ったり私って言ったりして、口が悪かったりするんですね」
「ああ、結構何も考えないで感情のままの時、俺って言ったり、口が悪くなる。公爵令息ぽくない?怖がらせたかな?」
「いいえ、新たな面を知れたなぁって思ってました」
「何、それ!可愛い!結婚か!」
「えっ!?」
と言う間にまたギューと抱きしめられた。
その後は、耳元で散々可愛いを囁かれ、婚約申し込みするから、断らないでと言われ、さりげなく圧力をかけられた。
多分行きの馬車に、もしこれをやられたら、気持ち悪いと言っただろうか?大声でやめてと叫んだだろうか?
人って不思議だ。そう何時間先の未来にこんなふうに囁かれても拒否しないのだから…
「シルベルト様、私、頑張りますね」
彼は何も言わずにまたキュギューーっと抱きしめた。
*
そして…
クリスマスパーティーの日
「どうしたの?ティア。下駄箱の前に立って呆然としてるなんて」
とミンネに言われると、苦笑いをしながら、
「ええ、まぁね」
と言葉を濁した。
心の中の嵐が収まらない。
学園に着いてクラス用の下駄箱に向かえば、このパーティー用に準備していた白いハイヒールがまた無かったのだ。特注品だぞ!
何これ!一度あれば二度目もあるってやつですか。またしてもデジャヴ…
ミンネはその好奇心を爛々とさせて私を見てくる。
「ハァーーー
また私のハイヒールがない!」
「去年もよ。二年連続って。しかも去年はセレナさんって犯人もわかってて。今年はハイヒールを隠したり、捨てたりする女生徒はいないはず!いえ、ちょっと待って、いるわね。ティア、あなたシルベルト様の婚約者だもの…どこかで妬まれる可能性はあるかもね」
と興味津々で言われた。
「ハァー!嫌がらせなの?お久しぶりです、忘れてました…じゃ、すまないわ、最っ低よ。もし履いていたら…絶対今日ダンス会場で見つけてみせるわ」
「流石、武闘派!でも今のビルド家に文句を言う人って…レイヤード公爵夫人にも可愛がられて、ビルド領は豊作、養蚕業も大人気、ティア自身も女生徒も羨む美貌と輝いていて、美男美女のお似合いって誰もが憧れる存在よね、カミューラ様達とも仲がいいし、誰がこんな怖い相手と喧嘩したいのよ」
「やめて、そんなつもりはないのよ、犯人を特定するだけだから。あぁそれよりもパートナーがいる人は必ず一曲踊らないといけないのよね。シルベルト様がガッカリしちゃうわ。キアヌス先生に今年も靴を借りに行かないと」
とミンネに別れを告げ、今年も悔しいかなサイズの合わないハイヒールを履く。
「久しぶりだわ。こんな靴に違和感を感じるなんて。本当に歩き方が変になるわ」
と会場に入る。
生徒会のメンバーは主催者なので忙しそうだ。
私もシルベルト様との婚約を機に生徒会に入って欲しいと言われたが、それは違うと丁寧にお断りした。
あの時、少し寂しそうな顔をしたシルベルト様は見ないようにした。
ふふっ思い出し笑いをしてしまった。
「おい、何かさ…、集まって、前の方の生徒から言われた」
と聞こえた。
ん?
その誰かが言った一言が、一瞬で不穏な空気になり、去年のクリスマスパーティーのあの騒動を誰しも思い出した。
生徒達の声は広がり、ドーナツ状に観客席が出来始めた…
あれ、この光景は。
突然、シルベルト様から、
「ティアラ嬢、前に来て欲しい」
と言われた。
「あれじゃない、去年の婚約破棄、再び」
と囁く声が聞こえた。
婚約破棄なんてされるわけないとわかっているのに何故か足が震える。
「前に」
と再度言うのは、ログワット様。
まさか生徒会断ったから怒っているの?
クラード殿下が、
「今年の初めに落とし靴の姫君探しというイベントをしたが、その落とし靴の姫に選ばれたのが、ここにいるティアラ・ビルド嬢だ。卒業パーティーで、イベントの副賞をお披露目する予定だったが、運悪く事故があり、披露することが出来なかった。そこで、この場を借りて披露したいと思う」
と言い出した。
フラン様が私の横に立ち支えてくれる。
コソッと、
「すまん、シリル様が君の靴をこっそり盗り屋敷に届けている。絶対恥ずかしがって拒否するからって」
シリル殿下!何しているのよ、卒業生が!そういえば、お披露目に一番こだわっていたわ。
シルベルト様が光り輝くハイヒールを木箱から出して、侍従のように傅く。
もうその時点でキャーキャー外野がうるさい。
「膝をつかないで下さい、シルベルト様!私、一人で履けますから」
と言うと、
「こんな最高に幸福なことを出来るなんてご褒美だからね。絶対嫌だ」
と悪びれることなく引かない姿勢を見せた。
「へんたい」
小さな声で呟くと何故かシルベルト様は、更に喜んでいる…
サイズの合わない白いハイヒールからキラキラピカピカのハイヒールに履き替えた。
サイズはぴったりだ。私の為の靴。
シルベルト様の靴を駄目にしてしまった後、流石に同じようなものは思い出すとご遠慮した。
二人で選んだ靴は、次のパーティーもその次のパーティーも大活躍して私をダンスクイーンにしてくれた。
だからこのサファイアのハイヒールは、久しぶりで、胸が痛いし、あの方がチラつく。
「この靴を嫌な思い出だけじゃなく、あのファーストダンスも思い出して欲しいんだ。君を悲しませる我儘な俺を許して欲しい。いつもいつでも君とのダンスは幸せで嬉しくて、楽しくて、最高な時間で、ティアラ、ずっと大好きで愛してる。どうか私の姫君、ファーストダンスを私と踊ってくれませんか?」
何故か大歓声が…
ずるいわ。顔がいいからって、みんな騙されているわよ。この人凄い靴に、こだわり持っているんだから!
靴屋さんで店の人とずっと議論を交わし続けるんだから!
呆れるでしょう?
でも、
シルベルト様と踊るダンスは、私も夢のようなの。
本当にお姫様になったみたいに、大切に思われ幸せが溢れるの。みんなに綺麗と言われるし、みんなも笑顔になってくれるの。
「はい、シルベルト様」
彼の手を取る。
音楽が鳴る。
私達は、中央に…光り輝く場所にいる。
*
あるパーティーの噂話
「ある国ではね、シンデレラっていう物語があるの。ある日突然、運に恵まれた人って言われているのよ」
~fin~
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一途なカミューラ見たいです😊
悪役令嬢の仮面が外れたら、素の彼女は愛らしい人なのでは…
クラード殿下、勿体ない事を(笑)
夜会でのティアラがカミューラを抱きしめたい気持ちに激しく同意(笑)
個人的にはクラード殿下との元サヤありかなって思ってたけど、夜会シリル殿下と参加していたので…
役目を終えたカミューラ様に幸せになってもらいたいです🙏
番外編、よろしくお願いします🙇
アイデアありがとうございます。嬉しいです。
今、以前書いていたものを読み返して、そちらを少し書いていまして…
私もカミューラがあまり悪役として場がなかったので幸せな姿はみたいので、短編になるかSSになるかわかりませんが書いてみたいと思います(o^^o)
完結おめでとうございます㊗️
まだ続きが読みたいぐらい面白かったです😊
私も靴を落としてみようかな(笑)
イケメンが釣れるかも(笑)
番外編、シリル様×元悪役令嬢?が読みたいです
よろしくお願いします😊
お読みくださりありがとうございます。
感想聞かせていただき嬉しいです。
シリル殿下とカミューラ様をご所望とは!チャラ腹黒と元悪役令嬢ってどんな恋愛になるのか、カミューラが一途な女の子になるパターンかしら?
シリルにギャフンと言わせたい(笑)個人的には。
アイデアが出たら追加するかも。
あ!
ちなみに シルさまは 30/100 くらいですかねー?
まだまだ 要努力!!(笑
立場+女心も学ばないとねーw まぁ 彼女ファーストは(≧∇≦)bグッ!
30点か中々お厳しいーーィ
ふふ🫢
マイナススタートからしたら、これくらいですかね。最終話までに50点、でもまたチラッと足フェチ出しましたしね。
感想いつも楽しかったです。
おかげさまで、毎日投稿出来ました。ありがとうございます♪
また違う作品でお目に留まれたなら嬉しいです。