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57二戦目
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サクラさんが登校してきた日から、クラスメイトの何人かが、
「カミューラ様の処分とか全然聞こえてきませんけど」
「サクラ、生徒会に意見を言った方がいいわ。被害者なんだから、厳罰を要求すべきよ」
と言い始めた。
カミューラ排除の意見を言う子達に、いつも「そうよね」とサクラさんは言っては生徒会に行く。
私は、あの子達にそう言わせているのではと疑っているけど、私に実害がないので見ないふりをしている。
事件が起きてから、一週間、確かにカミューラ様に関する話を聞かない。
ミンネが、
「生徒会や学園長も何か考えがあるのか?証拠集めをしているとか」
と言えば、とうとう痺れを切らしたのかサクラさん自身が、
「おかしいわよ」
と机を叩いた。
「きっと、ロフト公爵家の圧力よ」
と誰かが言えば、
「そうよね、カミューラ様だけがお休みになっていて、イリーネ様なんて普通に登校なさっているわ。一応大人しいけど」
その話を聞いてサクラさんは、
「私、そんな横暴に負けないわ。留学生だからって、そんな泣き寝入りみたいな扱い酷すぎるわ」
と宣言して、今日もまた教室から飛び出て行った。お供に何人か連れていって。
生徒会とのやり取りにどうか時間を費やして下さい。
図書室に行こうかと歩けば、廊下でお久しぶりの方が前にいた。
「サマリアさん」
「お久しぶりです、ティアラ様…昨日から復学しました。ご迷惑おかけしました」
と一時のあの苛烈な言動はどうしたの?と思うほどポッキンと鼻が折れていた。
「あなたはサマリアさん?」
と失礼なことを聞いてしまったほど。
「えぇ、そうですよ。あの方、ユリアーノ先輩が私が停学中に何度もお見えになって、しつこいくらい態度が悪いとか性格が悪いとか言うんです。私達は同じ被害者の会なのに、いろんな複雑な気持ちあるのは一緒なのに支え合いたかったのにって。余計なお世話ですよね。ご自分もティアラ様に申し訳ないことをしたと言ってましたね。結局誰しも自分が一番可愛いものですよ。確かに乱暴なことや暴言は、反省してますよ。でも悔しかったのも狡いと思ったのも事実で、それを言葉にしたことを反省してません」
と言われた。
真っ向から。
「はい…。嫌われるのは辛いですけど、私も私が一番大事だと本気で思っているので、その点はわかります。自分にとって害になるものが嫌いって否定する気持ちも」
と言えば、サマリア様が意外そうな顔をした。
「私、ティアラ様って良い子ぶって、人の顔色とか見ていて、何も知りませんとか遠慮してますみたいな可哀想なフリが、鼻についたけど…実際は私と同じってこと?」
「随分な言い様ですね。全然サマリアさんとは違いますけど。私だって自分が利用されるとか悪口や言いがかりをつけられた相手を良しとしないってことです!」
「へぇ~、私がお休み中に色々悪口や言いがかりをつけられたって事?」
あなたがそれ言いますか?
「まぁ、そうですよ。これからが特に激しくなりそうですよ」
とボソッと漏らしてしまった。
「ふ~ん。ご愁傷様」
と言って通り過ぎて行った。
教室に戻れば、またクラスメイトが怒っていた。
「信じられない、カミューラ様がお話にもなれないくらいの病って何?」
「それって単にこの事件を有耶無耶にしようとしているだけでしょう」
サクラさんが、
「私も信じられないわ。私の尊敬する生徒会の方々が被害者の言葉よりもまずは加害者の言葉を聞きたいなんて…」
と言えば、
「でも、先に学園長がサクラの話を聞くってクラード殿下が言っていたのだから、思いっきりカミューラ様の不利になること言うべきよ」
「そうそう、話せるようになっても誤魔化しきれない程に。私達も目撃証言は任して。カミューラ様が不敬って言っても手を出したのはあちらよ」
盛り上がっていた。
…一週間後。
「いくら何でもおかしいわ。学園長は、わかったと言ってから一週間よ。何の処分もないし、私達の事情もクラード様が聞いてくれない!」
とここ連日サクラさんは、荒れに荒れている。何度も生徒会室に訪問しては、追い返されている。
これは、魔法具を使うかしら?
すると、ログワット様が教室をのぞいた。
「失礼、サクラ嬢は?」
「あ、は~い、は~い、います!」
と突然の声変わり。
「随分待たせてしまったね。今日の放課後、事情を聞かせてもらえるかな?」
とログワット様が言えば、
「承知しました~。凄く怖かったのでちゃんと言葉に出来るか不安ですけど…」
と相変わらず甘ったるい声を出していた。
…一週間後
「何故、カミューラの退学処分が出ないの!」
とうとう、キレた。
ミンネが、
「サクラ、そういうの不敬だからやめた方がいいよ」
と注意すると、
「うるさい、どう考えてもおかしいでしょう。事情を聞かれてから一週間よ。検証と証言集めだって終わっているわよ。カミューラは療養中って言って隠れたし、絶対おかしいわよ」
と怒鳴り声が響いた。
そろそろ限界のようだ。しかし、三週間持った方だと思う。
それに合わせたかのように、学園長の手書きの紙が掲示板に貼られた。
『カミューラ・ロフトは退学とする。
理由 サクラ・セノーを故意に怪我をさせた為…その他余罪多数
クラウス・ノーマン』
「やったね、サクラ!」
クラスメイト達は喜んでいる。でも、肝心のサクラさんは、
「余罪多数って…あの一回で全てカウントされたってこと?確かに悪役令嬢が最後手を出すけど、時間調整ってこと?」
と言った言葉は、聞き漏らさなかった。これはちゃんと手紙で伝えなきゃいけない。
これで納得したならカミューラ様達の役目は終わったことになる。
今までイライラしすぎていて、私にまで気が回らなかったらしく、放置していてくれた。
そのおかげで気は張っていたけど快適に過ごせた。
カミューラ様のことが片付いたからか、次の日から、サクラさんに何度も話しかけられる。
とうとう、標的が私に向かってきている。
今は、適当に断りを入れながら避けているけど、いつまでもつかな。
教室に入ると、サクラさんがこちらを見た。
まぁ、私はずっと予鈴開始ギリギリに教室に入るようにしていたので、当たり前なのだが。
「ティアラ様、おはようございます」
と言われ
「サクラさん、皆さんおはようございます」
と言えば、にっこり微笑まれた。
「今日は、ランチの時間、このクラスの親睦を深めましょうよ。ねぇ、ティアラさん、今日は逃げないでね」
と釘を刺された。
キアヌス先生が来ると、
「先生!今日はお昼休みにクラスの親睦を深めたいです。私もこの国にいられるのが、三ヶ月ぐらいなので、留学の思い出にみんなでご飯を食べたいです。勿論、先生も参加お願いします」
とサクラさんが発言した。
これでキアヌス先生への逃げ路線は封じられた。
先生もと言われれば…。
「えぇ、構いませんよ、サクラさん」
キアヌス先生~
どうしよう…絶対何かする気だ。
と考えているうちにお昼休みになった。
中庭で食べることが決まり、敷物などサクラさんが全て準備済みだった。みんなで丸く輪を作る。
もちろん私は、キアヌス先生の隣を確保した。
すると、サクラさんが私の前に立った。
「ティアラ様、私、ずっとお話ししたかったの…最初に誤解が色々あって、仲良くなれなかったけど、絶対私達親友になれると思うの。これ私が作ったの、食べてみて~」
と渡されたのは、クッキー。
「ありがとう、でも先にお昼ご飯を食べるわ、今までもミンネの作ったクッキーとか昼食後のお茶と共に食べていたから」
と言えば、片方の頬が動いた。
きっと、私の回答は気に入らなかったのだろう。
「そうなの、ね。でも、ちゃんと食べてね。真心込めて作ったから」
いや、あなたの作ったのは悪意を込めてだろうな…
私の前から立ち去らない。これは…食べろって?持つ手が震えそう。手から落とそうか…
「サクラさん、ご親切にありがとうございます。でも先にお弁当を食べるわ」
と言えば、
「じゃあ、私、ティアラ様の隣の席座らせてもらおうと~。そのパン美味しそう、私にもちょうだい?」
「でも、サクラさんは人気者だから、あちらに席がありますけど…」
と言えば、
「サクラ、ティアって痩せているでしょう。食も細いんだよね~無理強いは良くないよ!持って帰っても、好きな時に食べれば良いじゃない」
とミンネが助けてくれた。
その発言に、サクラさんが噛み付いた。
「ミンネがそんな事言う人だとは思わなかった。私はティアラ様と仲良くなりたいだけだったのに!まるで私が無理矢理食べさせようとしているみたいじゃない?いくら何でも心外だわ」
と言えば、そのクラスの輪は静まり返った。
ありがとう、ミンネ!!
自分が場を乱した事を理解したようで、ゆっくりと輪に戻って、サクラさんから色々話を振るが、みんな反応が悪く、とても居心地の悪い親睦会になった。流石に外と多くの目がある所で、魔法具は出てこなかった。
勿論、彼女の手作りと思われるクッキーは丁寧にハンカチに包み、手紙を添えて御者を通してシルベルト様にお渡しした。
「カミューラ様の処分とか全然聞こえてきませんけど」
「サクラ、生徒会に意見を言った方がいいわ。被害者なんだから、厳罰を要求すべきよ」
と言い始めた。
カミューラ排除の意見を言う子達に、いつも「そうよね」とサクラさんは言っては生徒会に行く。
私は、あの子達にそう言わせているのではと疑っているけど、私に実害がないので見ないふりをしている。
事件が起きてから、一週間、確かにカミューラ様に関する話を聞かない。
ミンネが、
「生徒会や学園長も何か考えがあるのか?証拠集めをしているとか」
と言えば、とうとう痺れを切らしたのかサクラさん自身が、
「おかしいわよ」
と机を叩いた。
「きっと、ロフト公爵家の圧力よ」
と誰かが言えば、
「そうよね、カミューラ様だけがお休みになっていて、イリーネ様なんて普通に登校なさっているわ。一応大人しいけど」
その話を聞いてサクラさんは、
「私、そんな横暴に負けないわ。留学生だからって、そんな泣き寝入りみたいな扱い酷すぎるわ」
と宣言して、今日もまた教室から飛び出て行った。お供に何人か連れていって。
生徒会とのやり取りにどうか時間を費やして下さい。
図書室に行こうかと歩けば、廊下でお久しぶりの方が前にいた。
「サマリアさん」
「お久しぶりです、ティアラ様…昨日から復学しました。ご迷惑おかけしました」
と一時のあの苛烈な言動はどうしたの?と思うほどポッキンと鼻が折れていた。
「あなたはサマリアさん?」
と失礼なことを聞いてしまったほど。
「えぇ、そうですよ。あの方、ユリアーノ先輩が私が停学中に何度もお見えになって、しつこいくらい態度が悪いとか性格が悪いとか言うんです。私達は同じ被害者の会なのに、いろんな複雑な気持ちあるのは一緒なのに支え合いたかったのにって。余計なお世話ですよね。ご自分もティアラ様に申し訳ないことをしたと言ってましたね。結局誰しも自分が一番可愛いものですよ。確かに乱暴なことや暴言は、反省してますよ。でも悔しかったのも狡いと思ったのも事実で、それを言葉にしたことを反省してません」
と言われた。
真っ向から。
「はい…。嫌われるのは辛いですけど、私も私が一番大事だと本気で思っているので、その点はわかります。自分にとって害になるものが嫌いって否定する気持ちも」
と言えば、サマリア様が意外そうな顔をした。
「私、ティアラ様って良い子ぶって、人の顔色とか見ていて、何も知りませんとか遠慮してますみたいな可哀想なフリが、鼻についたけど…実際は私と同じってこと?」
「随分な言い様ですね。全然サマリアさんとは違いますけど。私だって自分が利用されるとか悪口や言いがかりをつけられた相手を良しとしないってことです!」
「へぇ~、私がお休み中に色々悪口や言いがかりをつけられたって事?」
あなたがそれ言いますか?
「まぁ、そうですよ。これからが特に激しくなりそうですよ」
とボソッと漏らしてしまった。
「ふ~ん。ご愁傷様」
と言って通り過ぎて行った。
教室に戻れば、またクラスメイトが怒っていた。
「信じられない、カミューラ様がお話にもなれないくらいの病って何?」
「それって単にこの事件を有耶無耶にしようとしているだけでしょう」
サクラさんが、
「私も信じられないわ。私の尊敬する生徒会の方々が被害者の言葉よりもまずは加害者の言葉を聞きたいなんて…」
と言えば、
「でも、先に学園長がサクラの話を聞くってクラード殿下が言っていたのだから、思いっきりカミューラ様の不利になること言うべきよ」
「そうそう、話せるようになっても誤魔化しきれない程に。私達も目撃証言は任して。カミューラ様が不敬って言っても手を出したのはあちらよ」
盛り上がっていた。
…一週間後。
「いくら何でもおかしいわ。学園長は、わかったと言ってから一週間よ。何の処分もないし、私達の事情もクラード様が聞いてくれない!」
とここ連日サクラさんは、荒れに荒れている。何度も生徒会室に訪問しては、追い返されている。
これは、魔法具を使うかしら?
すると、ログワット様が教室をのぞいた。
「失礼、サクラ嬢は?」
「あ、は~い、は~い、います!」
と突然の声変わり。
「随分待たせてしまったね。今日の放課後、事情を聞かせてもらえるかな?」
とログワット様が言えば、
「承知しました~。凄く怖かったのでちゃんと言葉に出来るか不安ですけど…」
と相変わらず甘ったるい声を出していた。
…一週間後
「何故、カミューラの退学処分が出ないの!」
とうとう、キレた。
ミンネが、
「サクラ、そういうの不敬だからやめた方がいいよ」
と注意すると、
「うるさい、どう考えてもおかしいでしょう。事情を聞かれてから一週間よ。検証と証言集めだって終わっているわよ。カミューラは療養中って言って隠れたし、絶対おかしいわよ」
と怒鳴り声が響いた。
そろそろ限界のようだ。しかし、三週間持った方だと思う。
それに合わせたかのように、学園長の手書きの紙が掲示板に貼られた。
『カミューラ・ロフトは退学とする。
理由 サクラ・セノーを故意に怪我をさせた為…その他余罪多数
クラウス・ノーマン』
「やったね、サクラ!」
クラスメイト達は喜んでいる。でも、肝心のサクラさんは、
「余罪多数って…あの一回で全てカウントされたってこと?確かに悪役令嬢が最後手を出すけど、時間調整ってこと?」
と言った言葉は、聞き漏らさなかった。これはちゃんと手紙で伝えなきゃいけない。
これで納得したならカミューラ様達の役目は終わったことになる。
今までイライラしすぎていて、私にまで気が回らなかったらしく、放置していてくれた。
そのおかげで気は張っていたけど快適に過ごせた。
カミューラ様のことが片付いたからか、次の日から、サクラさんに何度も話しかけられる。
とうとう、標的が私に向かってきている。
今は、適当に断りを入れながら避けているけど、いつまでもつかな。
教室に入ると、サクラさんがこちらを見た。
まぁ、私はずっと予鈴開始ギリギリに教室に入るようにしていたので、当たり前なのだが。
「ティアラ様、おはようございます」
と言われ
「サクラさん、皆さんおはようございます」
と言えば、にっこり微笑まれた。
「今日は、ランチの時間、このクラスの親睦を深めましょうよ。ねぇ、ティアラさん、今日は逃げないでね」
と釘を刺された。
キアヌス先生が来ると、
「先生!今日はお昼休みにクラスの親睦を深めたいです。私もこの国にいられるのが、三ヶ月ぐらいなので、留学の思い出にみんなでご飯を食べたいです。勿論、先生も参加お願いします」
とサクラさんが発言した。
これでキアヌス先生への逃げ路線は封じられた。
先生もと言われれば…。
「えぇ、構いませんよ、サクラさん」
キアヌス先生~
どうしよう…絶対何かする気だ。
と考えているうちにお昼休みになった。
中庭で食べることが決まり、敷物などサクラさんが全て準備済みだった。みんなで丸く輪を作る。
もちろん私は、キアヌス先生の隣を確保した。
すると、サクラさんが私の前に立った。
「ティアラ様、私、ずっとお話ししたかったの…最初に誤解が色々あって、仲良くなれなかったけど、絶対私達親友になれると思うの。これ私が作ったの、食べてみて~」
と渡されたのは、クッキー。
「ありがとう、でも先にお昼ご飯を食べるわ、今までもミンネの作ったクッキーとか昼食後のお茶と共に食べていたから」
と言えば、片方の頬が動いた。
きっと、私の回答は気に入らなかったのだろう。
「そうなの、ね。でも、ちゃんと食べてね。真心込めて作ったから」
いや、あなたの作ったのは悪意を込めてだろうな…
私の前から立ち去らない。これは…食べろって?持つ手が震えそう。手から落とそうか…
「サクラさん、ご親切にありがとうございます。でも先にお弁当を食べるわ」
と言えば、
「じゃあ、私、ティアラ様の隣の席座らせてもらおうと~。そのパン美味しそう、私にもちょうだい?」
「でも、サクラさんは人気者だから、あちらに席がありますけど…」
と言えば、
「サクラ、ティアって痩せているでしょう。食も細いんだよね~無理強いは良くないよ!持って帰っても、好きな時に食べれば良いじゃない」
とミンネが助けてくれた。
その発言に、サクラさんが噛み付いた。
「ミンネがそんな事言う人だとは思わなかった。私はティアラ様と仲良くなりたいだけだったのに!まるで私が無理矢理食べさせようとしているみたいじゃない?いくら何でも心外だわ」
と言えば、そのクラスの輪は静まり返った。
ありがとう、ミンネ!!
自分が場を乱した事を理解したようで、ゆっくりと輪に戻って、サクラさんから色々話を振るが、みんな反応が悪く、とても居心地の悪い親睦会になった。流石に外と多くの目がある所で、魔法具は出てこなかった。
勿論、彼女の手作りと思われるクッキーは丁寧にハンカチに包み、手紙を添えて御者を通してシルベルト様にお渡しした。
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