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114 告白
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「ミランダ嬢、今日、放課後応接室に来てくれるかな?」
朝、教室の前で待ち受けていた作られた表情…の王子様に言われる。いつも通りの少し口角を上げた表情。
昨日の方が余程緊張していたようで、今日は…話し合うというのもなくて、勝負の終わり時間を告げる義務みたいになっているのかしら。
「アンドル王子、それはご命令ですか?ここは校内です、権力を使わないで頂きたい」
とお義兄様は釘をさしてくれた。ジッと義兄と王子が、見つめ合う形になっているけど、何と声をかけたらいいのか…
もしかして昨日アンドル王子様の事を無視して馬車に乗り、義兄と街に行った事を怒っているのかな?
とりあえず、ここでは話は出来ない。
「はい、放課後ですね」
と言えば、そのままグレゴリー様を連れて行ってしまった。私が、教室に入ると
「ミランダ、大丈夫?」
リリエットが心配している。眼鏡をしてもしなくても、その理由も聞かないし、神々しいわと一言言ったぐらい…昨日の事もまだ話をしていないけど、深い話は聞かないでいてくれる。
「もちろんよ、リリエット」
と答えても心配そうな様子…教室内も何か感じるらしく、今日は終始みんなが、緊張しているようだった。。
*
「失礼します、アンドルさま…、ミランダ・イズリーです」
と言って入室すると、アンドル王子とグレゴリー様、サイファ様が以前見た光景のように、執務中で三人ともペンを走らせる音がしていた。
「で、どうだった?この一月、誰かに何か言われたかな?」
と王子が、こちらを見て勝負の行方を聞いた。
「いいえ、全く。眼鏡をしていても、あのような地味眼鏡と呼ばれませんでした」
「普通は、そうだよ。常識があるなら本人に向かって、あのような誹謗中傷は言わない…あの者達は、異常だ。だが、全く言わない訳ではなく見えない所で、罵る者もいる」
その通りだ。
「そうですね、一昨日、思い出を手紙みたいに書き出したのですが、ダイアナさんとの思い出が多くて驚きました。しかも今では、笑ってしまう事が多いのです。あの方は変わってると思いましたが、面白い方だったのですね」
と和やかに話すと、サイファ様がその話題に食い付いた。
「ミランダ様、非常にわかります。面倒くさい、鬱陶しい、馬鹿だ、駄目だ、最低だと思っていたし、今も思うのですが、いないと…会えないとなると…物足りない…これって私がおかしくなったのかと考えていて」
「あら、サイファ様も!あの媚びるような鼻声が聞こえないと寂しさはありますよね。それだけあの方が個性的で印象的な方だから…サイファ様もきっと沢山の思い出があるのでしょうね」
と言えば、思い返しているのか黙ってしまった。案外、ダイアナさんは変わっているけど好かれやすい方だったのかもしれない。
「ダイアナ嬢の話を出すという事は、ダイアナ嬢がいれば、この勝負はミランダ嬢の勝ちだと言いたいのかな?今から呼ぶ?ウランダル王国にいると思うけど」
とアンドル王子は気軽に言う。私は両手を上げた。
「それはお許しください。あの方は、振り返るぐらいで丁度いいかなと。賭け事は、私の負けですわ」
と言えば、ペンが落ちた。
「大丈夫ですか?」
と言っている最中に、ガタリと立ち上がって、
「正気か、ミランダ嬢、頭を打ったか?ディライドと何か作戦を立てたから、そんな事言うのか?」
いや、何でしょうか?
私は素直に負けを認めただけなんだけど…
「正気ですよ。昨日アンドル様が、馬車の前にいたのは、賭け事の決着なんて気にしないで学校に来ていいよ、と言うつもりだったのでしょう?義父に窺ったら、婚約申し込みは来てないと聞きましたよ」
「それは、流石にこれは違うだろうって思って、だけどチャンスだと思ったの本当で。私は狡いと思う。あの夜会を開く前、ティア王女の婚約話の件で、マリングレー王国から手紙をもらった。その時ミランダ嬢が第二王女と聞き、王国側から、名前が書かれてないし、王女達との見合い話になっていたから、これは都合が良いと思って頑張ってしまった。私に出来る事は全部やったと思う…」
誰も言ってこないのは、流石に凄い。一カ月もの間、有無を言わさずなのだから?
「恐怖支配?」
と聞くとサイファ様とグレゴリー様はお腹を抱えて笑い、アンドル様は慌てる。
「違うとも言い切れないけど、外堀を埋めるには、そういった強行手段を取らざる家もあった事は認める…でも暴力的な事はない、あくまでも書類上のやり取りでの警告で注意」
と申し訳なさそうに話す。
「大丈夫なのですか?そんなことをしたら、アンドル様の求心力が落ちてしまうでしょう?それが前に言った覚悟もあるって事ですか?」
「そうだけど、そうじゃない。私の我儘。ミランダ嬢が中傷されるのが嫌だったから。気にしないって君は言うけど、好きな人が貶されるのは、聞くのも見るのも嫌だから。だから全部俺の我儘…」
最後俺って…
声が萎んできて、まだサイファ様とグレゴリー様は笑っている。
多分絶対見せない姿だろうし、発言なのだろう…
この人は、不思議だ。
いつもは完全に作った笑顔で対応して、壁があって、完璧で。
だけど、中庭で木の後ろに隠れるように、逃げるようにするこの人も同一人物で。
「私。先程言いましたでしょう。思い出を手紙に書いたと。アンドル様、あなたにも書いたのです。スラスラと書けるのです。お義兄様には途中でペンを止めてしまうのに…あなたには、最後まで思いの丈を。そしてあなたには、感謝の言葉ではないのですよ」
と言うと、アンドル様が表情を失くして、
「私が怖いとか…気持ち悪いとか…」
自分でそう思われているのですね。
それに関してはまた話し合った方がいいだろう。
私も気になる…
「違いますよ、あなたの手紙に関してはどうしても終わりが見えないのです。書きたいこと伝えたいこと、くだらない事、本の感想も植物の成長記録も…気になる事が多すぎて、止まらないし、終わらない、だからどうしても、手紙の最後の言葉が『またね』になるのです。不思議で、これが友達だからなのか、それとも違うのか…」
「それって話しやすいって事?」
と聞かれて、
「どうでしょうね?ただ、私達の関係は、明日も明後日も続くという事だけは、私にもわかるのですよ。私達は毎日試行錯誤していけば良いのではないでしょうか?お互い、知らないが多くて、知りたいも多くて、毎日が振り返ると書き綴るほど思い出になる気がするの。それって素敵だと思ったの。それが私達の関係って言えたら私は、毎日が楽しく生きられるって」
「毎日を作り上げていく、ミランダ嬢と、そうだね、まだ話たい事もある聞きたいことなんて大量にある。そうか、私達の時間は毎日続いていって良いのか、それって逆プロポ…」
目の前のアンドル王子は顔を真っ赤にさせていた。
何故?
別に好きと告白した訳ではないのに!恥ずかしい台詞、私言ったかしら?
「何故顔を赤くするのです?止めて下さい。なんか私誤解されるようなこと言いましたか?」
と聞いても答えてくれない。
「いや、私達は友達だからね。これから続く毎日一緒の!!」
と勢いよく言われた。
確かにそうだけど。
「何かアンドル様が言うといやらしい感じがするわ!」
と言えば、顔を真っ赤にして笑っていた。そして周りにいた二人も。
何がおかしいのかしら?
朝、教室の前で待ち受けていた作られた表情…の王子様に言われる。いつも通りの少し口角を上げた表情。
昨日の方が余程緊張していたようで、今日は…話し合うというのもなくて、勝負の終わり時間を告げる義務みたいになっているのかしら。
「アンドル王子、それはご命令ですか?ここは校内です、権力を使わないで頂きたい」
とお義兄様は釘をさしてくれた。ジッと義兄と王子が、見つめ合う形になっているけど、何と声をかけたらいいのか…
もしかして昨日アンドル王子様の事を無視して馬車に乗り、義兄と街に行った事を怒っているのかな?
とりあえず、ここでは話は出来ない。
「はい、放課後ですね」
と言えば、そのままグレゴリー様を連れて行ってしまった。私が、教室に入ると
「ミランダ、大丈夫?」
リリエットが心配している。眼鏡をしてもしなくても、その理由も聞かないし、神々しいわと一言言ったぐらい…昨日の事もまだ話をしていないけど、深い話は聞かないでいてくれる。
「もちろんよ、リリエット」
と答えても心配そうな様子…教室内も何か感じるらしく、今日は終始みんなが、緊張しているようだった。。
*
「失礼します、アンドルさま…、ミランダ・イズリーです」
と言って入室すると、アンドル王子とグレゴリー様、サイファ様が以前見た光景のように、執務中で三人ともペンを走らせる音がしていた。
「で、どうだった?この一月、誰かに何か言われたかな?」
と王子が、こちらを見て勝負の行方を聞いた。
「いいえ、全く。眼鏡をしていても、あのような地味眼鏡と呼ばれませんでした」
「普通は、そうだよ。常識があるなら本人に向かって、あのような誹謗中傷は言わない…あの者達は、異常だ。だが、全く言わない訳ではなく見えない所で、罵る者もいる」
その通りだ。
「そうですね、一昨日、思い出を手紙みたいに書き出したのですが、ダイアナさんとの思い出が多くて驚きました。しかも今では、笑ってしまう事が多いのです。あの方は変わってると思いましたが、面白い方だったのですね」
と和やかに話すと、サイファ様がその話題に食い付いた。
「ミランダ様、非常にわかります。面倒くさい、鬱陶しい、馬鹿だ、駄目だ、最低だと思っていたし、今も思うのですが、いないと…会えないとなると…物足りない…これって私がおかしくなったのかと考えていて」
「あら、サイファ様も!あの媚びるような鼻声が聞こえないと寂しさはありますよね。それだけあの方が個性的で印象的な方だから…サイファ様もきっと沢山の思い出があるのでしょうね」
と言えば、思い返しているのか黙ってしまった。案外、ダイアナさんは変わっているけど好かれやすい方だったのかもしれない。
「ダイアナ嬢の話を出すという事は、ダイアナ嬢がいれば、この勝負はミランダ嬢の勝ちだと言いたいのかな?今から呼ぶ?ウランダル王国にいると思うけど」
とアンドル王子は気軽に言う。私は両手を上げた。
「それはお許しください。あの方は、振り返るぐらいで丁度いいかなと。賭け事は、私の負けですわ」
と言えば、ペンが落ちた。
「大丈夫ですか?」
と言っている最中に、ガタリと立ち上がって、
「正気か、ミランダ嬢、頭を打ったか?ディライドと何か作戦を立てたから、そんな事言うのか?」
いや、何でしょうか?
私は素直に負けを認めただけなんだけど…
「正気ですよ。昨日アンドル様が、馬車の前にいたのは、賭け事の決着なんて気にしないで学校に来ていいよ、と言うつもりだったのでしょう?義父に窺ったら、婚約申し込みは来てないと聞きましたよ」
「それは、流石にこれは違うだろうって思って、だけどチャンスだと思ったの本当で。私は狡いと思う。あの夜会を開く前、ティア王女の婚約話の件で、マリングレー王国から手紙をもらった。その時ミランダ嬢が第二王女と聞き、王国側から、名前が書かれてないし、王女達との見合い話になっていたから、これは都合が良いと思って頑張ってしまった。私に出来る事は全部やったと思う…」
誰も言ってこないのは、流石に凄い。一カ月もの間、有無を言わさずなのだから?
「恐怖支配?」
と聞くとサイファ様とグレゴリー様はお腹を抱えて笑い、アンドル様は慌てる。
「違うとも言い切れないけど、外堀を埋めるには、そういった強行手段を取らざる家もあった事は認める…でも暴力的な事はない、あくまでも書類上のやり取りでの警告で注意」
と申し訳なさそうに話す。
「大丈夫なのですか?そんなことをしたら、アンドル様の求心力が落ちてしまうでしょう?それが前に言った覚悟もあるって事ですか?」
「そうだけど、そうじゃない。私の我儘。ミランダ嬢が中傷されるのが嫌だったから。気にしないって君は言うけど、好きな人が貶されるのは、聞くのも見るのも嫌だから。だから全部俺の我儘…」
最後俺って…
声が萎んできて、まだサイファ様とグレゴリー様は笑っている。
多分絶対見せない姿だろうし、発言なのだろう…
この人は、不思議だ。
いつもは完全に作った笑顔で対応して、壁があって、完璧で。
だけど、中庭で木の後ろに隠れるように、逃げるようにするこの人も同一人物で。
「私。先程言いましたでしょう。思い出を手紙に書いたと。アンドル様、あなたにも書いたのです。スラスラと書けるのです。お義兄様には途中でペンを止めてしまうのに…あなたには、最後まで思いの丈を。そしてあなたには、感謝の言葉ではないのですよ」
と言うと、アンドル様が表情を失くして、
「私が怖いとか…気持ち悪いとか…」
自分でそう思われているのですね。
それに関してはまた話し合った方がいいだろう。
私も気になる…
「違いますよ、あなたの手紙に関してはどうしても終わりが見えないのです。書きたいこと伝えたいこと、くだらない事、本の感想も植物の成長記録も…気になる事が多すぎて、止まらないし、終わらない、だからどうしても、手紙の最後の言葉が『またね』になるのです。不思議で、これが友達だからなのか、それとも違うのか…」
「それって話しやすいって事?」
と聞かれて、
「どうでしょうね?ただ、私達の関係は、明日も明後日も続くという事だけは、私にもわかるのですよ。私達は毎日試行錯誤していけば良いのではないでしょうか?お互い、知らないが多くて、知りたいも多くて、毎日が振り返ると書き綴るほど思い出になる気がするの。それって素敵だと思ったの。それが私達の関係って言えたら私は、毎日が楽しく生きられるって」
「毎日を作り上げていく、ミランダ嬢と、そうだね、まだ話たい事もある聞きたいことなんて大量にある。そうか、私達の時間は毎日続いていって良いのか、それって逆プロポ…」
目の前のアンドル王子は顔を真っ赤にさせていた。
何故?
別に好きと告白した訳ではないのに!恥ずかしい台詞、私言ったかしら?
「何故顔を赤くするのです?止めて下さい。なんか私誤解されるようなこと言いましたか?」
と聞いても答えてくれない。
「いや、私達は友達だからね。これから続く毎日一緒の!!」
と勢いよく言われた。
確かにそうだけど。
「何かアンドル様が言うといやらしい感じがするわ!」
と言えば、顔を真っ赤にして笑っていた。そして周りにいた二人も。
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