105 / 120
105 仲間!?友達!?結託…されました
しおりを挟む
私の質問…恨まれた理由
「私が、あなたに何をしたというのか…」
の答えは…
ゔゔっと、何か言われているみたいだけど、聞き取れない。ここ、私にとってはとても大事な所なんですけど!
私はチラッと国王陛下を見た。
参加型と言って弄ってきたのは国王様だから。
国王様が立ち上がり、軽く手を上げた。
私の左横にはエスコートをしてくれた義兄が変わらずにいるけど、なぜか猛スピードで右側が暖かくなって、見るとアンドル王子様がいた…そしてその後ろに困った顔をしたグレゴリー様も。
「放しなさいよ、手、この手が邪魔よ。忌み子が見えないじゃない!私は王女よ、クリネット国を訴えるわよ!」
「ティア王女、質問に答えよ。何故執拗に忌み子と言っている?ミランダ・イズリーを忌み子と呼ぶ人間は誰もいないのに。どう思う、リウム王子?」
「はい、国王陛下、私も聞いた事はありません。最近我が国で流行の劇団マーメイドの噂を聞きつけて、何かの役柄に心酔してしまったようです。ご迷惑おかけしました」
突然劇団マーメイドを名指ししてきて、騎士達の囲まれた中から水色の髪が揺れ、こちらに話しかけてきた。
あぁ、アクア様にとても似ている…とても綺麗な肌をして、少し冷たそうな切れ長の目…とても整っていて、私の後ろの方からの令嬢達の歓声が上がった。
…いや、違う。
揚々とリウム王子様が喋ろうとしていて、
「お待ち下さい。私は、ティア王女様にお聞きしたいのです」
と言えば、少し驚いた顔をされた後に笑った。
「すまない。私は死体役だったね」
と戯けて更に歓声が上がる。
義兄から舌打ちが聞こえたけど、気づかないでいよう。
家族、コワイ…
「退きなさいよ、ミランダ・イズリーと会わせなさい」
ようやく隙間から目が合った。
「ウ、ハハハ。やっぱり眼鏡して素顔を隠して生きてきたのね。ハァー、最低だわ。…誰、あんた。何の感情も湧いて来ないなんて…会わない方が憎いなんて、そんなのあるの…。質問?あんたは生まれる前から私に暴力を振るうような野蛮な赤子で、家族からの賞賛も愛情も一身に受けて、全部私から奪った憎き者よ!」
どういう事?
「私がティア王女様に赤子の時に手をあげたということですか?…覚えておりませんが、それは申し訳ございません…」
と話せば、ざわつく周囲の言葉は全て、『赤子?』と最後みんな疑問をつけながら口々に確認しているみたいだ。
「…失礼な子。全然心がこもってないわ。頭を下げなさい、私は第一王女よ、偉そうに何様よ。覚えてないと言えば許されると思って。昔からお姉ちゃんと呼びながら私を馬鹿にして、何でも取っていく」
アンドル王子様が私の右側から前に移動した。
えっと、何?
更にティア王女が見えなくなった。
「あの者は、前世があり転生してきた者らしい。記憶の混合によって気狂いを起こしかけている」
と小さな声で話しかけてきた。
記憶の混合?気狂い?
「あのティア王女様、一言申し上げますと、お姉ちゃんなんて呼んだことはありませんし、家族からの賞賛と愛情を私は、一身に受けてなんておりません。そこは、私も怒り所だったのですが、対等で平等…私だって、私の方が可哀想、辛い、孤独な子、と言ってやりたかったのに、それも出来なかった。ただ、今回の騒動、誰が悪いことをしたのかはわかりますから!あなたです。ティア王女様。私が憎いのは、私が手を上げたからですね。後、家族の事はあなたの勘違いですし、その他何かありますか?もう他者を巻き込むようなことはやめて下さい。」
と言えば、
「何、それ、勝手にキレて、他人を巻き込むなですって、良い人ぶって、これだから妹は図々しいのよ。こんな風に姉を悪者に仕立て上げて、生意気で、みんなからチヤホヤされて…」
「何故そんな風に悪く捉えるのですか?それに、チヤホヤなんてされてませんけど!」
と言えば、違う所から言葉の矢が飛んできた。
「このモブ女!ディライド様にアンドル王子携えていて、何がチヤホヤされてないだ、この調子のりすぎ女。ティア王女の言う通り、図々しいのよ!あんたみたいなのが、一番の邪魔、横取りなんだよ!」
えっ、騎士の脇に抱えられながらダイアナさんがこちらを凄い顔で見ている。何を言われたか、とにかく怒られた。そんな状態で、よく私の事を見て文句が言えるものだわ。
「違います」
と呆れながら答えた。また別方向から第二の矢が飛んできた。
「何が違うですか?今現状を見て、あなた地味眼鏡令嬢のくせに不釣り合いの立ち位置にいるとは思いませんの?私は、前々からあなたのその無遠慮な図々しさに腹を立てていたのよ。ダイアナの言う通り、調子に乗っているわ」
えっ!?マユリカ王女?ご自身の事色々忘れたの?
「でしょう?本当に図々しいでしょう。ダイアナもわかるわよね。転生者として相手にして一番ムカつくタイプの女でしょう。マユリカ王女も始めて意見が合いましたね。何も努力しないで愛されるお姫様って一番ムカつきますよね。ほら、結局、あんたが一番悪いのよ。何もしてませんって言いながら、陰で色々やっているタイプなの、やっぱり良い所取りでしょう?」
とティア王女が、ダイアナさんとマユリカ王女に呼びかけた。
いきなり仲間?仲違いしていると見せかけて友達?結託?
「…これは?」
お義兄様もアンドル王子様も
「「気にするな」」
と声を合わせて、少し間があってからそれぞれ、
「屁理屈だ」
「理解不能な者達だ」
言い方を変えた。
「「「ほらね、図々しい!!!守られてます感出して」」」
ティア王女、ダイアナさん、マユリカ王女が声を揃えた。
何、これ?
私、怒っていいはずだったよね。
赤子、何それ、理不尽ですよね?
家族愛?あなた大事にされているから、家族が色を失ってまで、あなたや私を儚くしなかったのよね?
何、守られてます感って?
私…何故か責められているんですけど!
「結局、地味な方が悪い部分を隠せるのですよ。そういうのわからないというか見抜けないです、男って。うちの兄とかそうです。だからコロッと騙される」
ダイアナさんが話すとマユリカ王女も揚々と加わる。
「ダイアナ、わかるわ。おとなしそうに見えて強か、錯覚を誘導されているの。うちの兄様もそう、容姿でコロッと騙されて婚約したのはいいけど、もうすぐ婚姻だから、もう王子の物は私の物って調子に乗って、格下貴族のくせに、マユリカ様、あなたは異国に行くのですから、我が国のお金を使わないでくださいとか口出ししてくるの。前まではビクビクして大人しかったくせに。私がいなくなって、自分の城って思ってるのよ、だから地味女の裏表って嫌よね」
と話し始めれば、収拾のつかない話に発展している。嫌われ令嬢の悪口は盛り上がることはよく知っている。
確かに下世話な噂第一位のダイアナさんの話は薬草園でも、女生徒達と話していた。
…いつの間にか同類?ダイアナさんと?
まさか、私、義兄や王子の後を追いかけていた、の?
「ほら、やっぱり疎まれているわ。どこに行っても嫌われる、だから忌み子なの。私は何も間違ってない。野蛮人共、私を放しなさいよ。それであの女を捕まえるべきよ。あれは人を惑わす悪魔なんだから!」
なにそれ!?
意味不明な言いがかりに、腹が立つ。
ハァーーー、
この三人が非常に仲良しなのがわかった。もしかして、周囲の話声の中に三人に混ざりたい人がいるかもしれないけど。令嬢のザワザワが拡散している。
ハァーーー、
嫌われているから、各々から苦言や呼び出し、侮辱や意地悪をされていたのね。嫌われる原因を聞いたら、また『ほらね』って言われるのだろうな。
面倒ーーー。そう言えば、さっきから地味眼鏡って、眼鏡が嫌われ原因!?
「私が、あなたに何をしたというのか…」
の答えは…
ゔゔっと、何か言われているみたいだけど、聞き取れない。ここ、私にとってはとても大事な所なんですけど!
私はチラッと国王陛下を見た。
参加型と言って弄ってきたのは国王様だから。
国王様が立ち上がり、軽く手を上げた。
私の左横にはエスコートをしてくれた義兄が変わらずにいるけど、なぜか猛スピードで右側が暖かくなって、見るとアンドル王子様がいた…そしてその後ろに困った顔をしたグレゴリー様も。
「放しなさいよ、手、この手が邪魔よ。忌み子が見えないじゃない!私は王女よ、クリネット国を訴えるわよ!」
「ティア王女、質問に答えよ。何故執拗に忌み子と言っている?ミランダ・イズリーを忌み子と呼ぶ人間は誰もいないのに。どう思う、リウム王子?」
「はい、国王陛下、私も聞いた事はありません。最近我が国で流行の劇団マーメイドの噂を聞きつけて、何かの役柄に心酔してしまったようです。ご迷惑おかけしました」
突然劇団マーメイドを名指ししてきて、騎士達の囲まれた中から水色の髪が揺れ、こちらに話しかけてきた。
あぁ、アクア様にとても似ている…とても綺麗な肌をして、少し冷たそうな切れ長の目…とても整っていて、私の後ろの方からの令嬢達の歓声が上がった。
…いや、違う。
揚々とリウム王子様が喋ろうとしていて、
「お待ち下さい。私は、ティア王女様にお聞きしたいのです」
と言えば、少し驚いた顔をされた後に笑った。
「すまない。私は死体役だったね」
と戯けて更に歓声が上がる。
義兄から舌打ちが聞こえたけど、気づかないでいよう。
家族、コワイ…
「退きなさいよ、ミランダ・イズリーと会わせなさい」
ようやく隙間から目が合った。
「ウ、ハハハ。やっぱり眼鏡して素顔を隠して生きてきたのね。ハァー、最低だわ。…誰、あんた。何の感情も湧いて来ないなんて…会わない方が憎いなんて、そんなのあるの…。質問?あんたは生まれる前から私に暴力を振るうような野蛮な赤子で、家族からの賞賛も愛情も一身に受けて、全部私から奪った憎き者よ!」
どういう事?
「私がティア王女様に赤子の時に手をあげたということですか?…覚えておりませんが、それは申し訳ございません…」
と話せば、ざわつく周囲の言葉は全て、『赤子?』と最後みんな疑問をつけながら口々に確認しているみたいだ。
「…失礼な子。全然心がこもってないわ。頭を下げなさい、私は第一王女よ、偉そうに何様よ。覚えてないと言えば許されると思って。昔からお姉ちゃんと呼びながら私を馬鹿にして、何でも取っていく」
アンドル王子様が私の右側から前に移動した。
えっと、何?
更にティア王女が見えなくなった。
「あの者は、前世があり転生してきた者らしい。記憶の混合によって気狂いを起こしかけている」
と小さな声で話しかけてきた。
記憶の混合?気狂い?
「あのティア王女様、一言申し上げますと、お姉ちゃんなんて呼んだことはありませんし、家族からの賞賛と愛情を私は、一身に受けてなんておりません。そこは、私も怒り所だったのですが、対等で平等…私だって、私の方が可哀想、辛い、孤独な子、と言ってやりたかったのに、それも出来なかった。ただ、今回の騒動、誰が悪いことをしたのかはわかりますから!あなたです。ティア王女様。私が憎いのは、私が手を上げたからですね。後、家族の事はあなたの勘違いですし、その他何かありますか?もう他者を巻き込むようなことはやめて下さい。」
と言えば、
「何、それ、勝手にキレて、他人を巻き込むなですって、良い人ぶって、これだから妹は図々しいのよ。こんな風に姉を悪者に仕立て上げて、生意気で、みんなからチヤホヤされて…」
「何故そんな風に悪く捉えるのですか?それに、チヤホヤなんてされてませんけど!」
と言えば、違う所から言葉の矢が飛んできた。
「このモブ女!ディライド様にアンドル王子携えていて、何がチヤホヤされてないだ、この調子のりすぎ女。ティア王女の言う通り、図々しいのよ!あんたみたいなのが、一番の邪魔、横取りなんだよ!」
えっ、騎士の脇に抱えられながらダイアナさんがこちらを凄い顔で見ている。何を言われたか、とにかく怒られた。そんな状態で、よく私の事を見て文句が言えるものだわ。
「違います」
と呆れながら答えた。また別方向から第二の矢が飛んできた。
「何が違うですか?今現状を見て、あなた地味眼鏡令嬢のくせに不釣り合いの立ち位置にいるとは思いませんの?私は、前々からあなたのその無遠慮な図々しさに腹を立てていたのよ。ダイアナの言う通り、調子に乗っているわ」
えっ!?マユリカ王女?ご自身の事色々忘れたの?
「でしょう?本当に図々しいでしょう。ダイアナもわかるわよね。転生者として相手にして一番ムカつくタイプの女でしょう。マユリカ王女も始めて意見が合いましたね。何も努力しないで愛されるお姫様って一番ムカつきますよね。ほら、結局、あんたが一番悪いのよ。何もしてませんって言いながら、陰で色々やっているタイプなの、やっぱり良い所取りでしょう?」
とティア王女が、ダイアナさんとマユリカ王女に呼びかけた。
いきなり仲間?仲違いしていると見せかけて友達?結託?
「…これは?」
お義兄様もアンドル王子様も
「「気にするな」」
と声を合わせて、少し間があってからそれぞれ、
「屁理屈だ」
「理解不能な者達だ」
言い方を変えた。
「「「ほらね、図々しい!!!守られてます感出して」」」
ティア王女、ダイアナさん、マユリカ王女が声を揃えた。
何、これ?
私、怒っていいはずだったよね。
赤子、何それ、理不尽ですよね?
家族愛?あなた大事にされているから、家族が色を失ってまで、あなたや私を儚くしなかったのよね?
何、守られてます感って?
私…何故か責められているんですけど!
「結局、地味な方が悪い部分を隠せるのですよ。そういうのわからないというか見抜けないです、男って。うちの兄とかそうです。だからコロッと騙される」
ダイアナさんが話すとマユリカ王女も揚々と加わる。
「ダイアナ、わかるわ。おとなしそうに見えて強か、錯覚を誘導されているの。うちの兄様もそう、容姿でコロッと騙されて婚約したのはいいけど、もうすぐ婚姻だから、もう王子の物は私の物って調子に乗って、格下貴族のくせに、マユリカ様、あなたは異国に行くのですから、我が国のお金を使わないでくださいとか口出ししてくるの。前まではビクビクして大人しかったくせに。私がいなくなって、自分の城って思ってるのよ、だから地味女の裏表って嫌よね」
と話し始めれば、収拾のつかない話に発展している。嫌われ令嬢の悪口は盛り上がることはよく知っている。
確かに下世話な噂第一位のダイアナさんの話は薬草園でも、女生徒達と話していた。
…いつの間にか同類?ダイアナさんと?
まさか、私、義兄や王子の後を追いかけていた、の?
「ほら、やっぱり疎まれているわ。どこに行っても嫌われる、だから忌み子なの。私は何も間違ってない。野蛮人共、私を放しなさいよ。それであの女を捕まえるべきよ。あれは人を惑わす悪魔なんだから!」
なにそれ!?
意味不明な言いがかりに、腹が立つ。
ハァーーー、
この三人が非常に仲良しなのがわかった。もしかして、周囲の話声の中に三人に混ざりたい人がいるかもしれないけど。令嬢のザワザワが拡散している。
ハァーーー、
嫌われているから、各々から苦言や呼び出し、侮辱や意地悪をされていたのね。嫌われる原因を聞いたら、また『ほらね』って言われるのだろうな。
面倒ーーー。そう言えば、さっきから地味眼鏡って、眼鏡が嫌われ原因!?
12
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
お嬢様なんて柄じゃない
スズキアカネ
恋愛
運悪く遭遇した通り魔の凶刃から、人質の女の子を咄嗟に守った私はこの世に未練を残したまま、短すぎる17年の人生を……終えたはずなのに、次に目覚めた私はあの女の子になっていた。意味がわからないよ。
婚約破棄だとか学校でボッチだったとか…完全アウェイ状態で学校に通うことになった私。
そもそも私、お嬢様って柄じゃないんだよね! とりあえず大好きなバレーをしようかな!
彼女に身体を返すその時まで、私は私らしく生きる!
命や夢や希望を奪われた少女は、他人の身体でどう生きるか。彼女はどんな選択をするか。
※
個人サイト・小説家になろう・カクヨムでも投稿しております。
著作権は放棄しておりません。無断転載は禁止です。Do not repost.
悪役令嬢に転生したので、やりたい放題やって派手に散るつもりでしたが、なぜか溺愛されています
平山和人
恋愛
伯爵令嬢であるオフィーリアは、ある日、前世の記憶を思い出す、前世の自分は平凡なOLでトラックに轢かれて死んだことを。
自分が転生したのは散財が趣味の悪役令嬢で、王太子と婚約破棄の上、断罪される運命にある。オフィーリアは運命を受け入れ、どうせ断罪されるなら好きに生きようとするが、なぜか周囲から溺愛されてしまう。
前世軍医だった傷物令嬢は、幸せな花嫁を夢見る
花雨宮琵
恋愛
侯爵令嬢のローズは、10歳のある日、背中に刀傷を負い生死の境をさまよう。
その時に見た夢で、軍医として生き、結婚式の直前に婚約者を亡くした前世が蘇る。
何とか一命を取り留めたものの、ローズの背中には大きな傷が残った。
“傷物令嬢”として揶揄される中、ローズは早々に貴族女性として生きることを諦め、隣国の帝国医学校へ入学する。
背中の傷を理由に六回も婚約を破棄されるも、18歳で隣国の医師資格を取得。自立しようとした矢先に王命による7回目の婚約が結ばれ、帰国を余儀なくされる。
7人目となる婚約者は、弱冠25歳で東の将軍となった、ヴァンドゥール公爵家次男のフェルディナンだった。
長年行方不明の想い人がいるフェルディナンと、義務ではなく愛ある結婚を夢見るローズ。そんな二人は、期間限定の条件付き婚約関係を結ぶことに同意する。
守られるだけの存在でいたくない! と思うローズは、一人の医師として自立し、同時に、今世こそは愛する人と結ばれて幸せな家庭を築きたいと願うのであったが――。
この小説は、人生の理不尽さ・不条理さに傷つき悩みながらも、幸せを求めて奮闘する女性の物語です。
※この作品は2年前に掲載していたものを大幅に改稿したものです。
(C)Elegance 2025 All Rights Reserved.無断転載・無断翻訳を固く禁じます。
訳あり冷徹社長はただの優男でした
あさの紅茶
恋愛
独身喪女の私に、突然お姉ちゃんが子供(2歳)を押し付けてきた
いや、待て
育児放棄にも程があるでしょう
音信不通の姉
泣き出す子供
父親は誰だよ
怒り心頭の中、なしくずし的に子育てをすることになった私、橋本美咲(23歳)
これはもう、人生詰んだと思った
**********
この作品は他のサイトにも掲載しています
冷徹義兄の密やかな熱愛
橋本彩里(Ayari)
恋愛
十六歳の時に母が再婚しフローラは侯爵家の一員となったが、ある日、義兄のクリフォードと彼の親友の話を偶然聞いてしまう。
普段から冷徹な義兄に「いい加減我慢の限界だ」と視界に入れるのも疲れるほど嫌われていると知り、これ以上嫌われたくないと家を出ることを決意するのだが、それを知ったクリフォードの態度が急変し……。
※王道ヒーローではありません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる