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84 スッキリして日常に戻りました
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帰りの馬車に乗ると、すぐにレオンから、
「私らは、金柑の木を植樹しましたよ。小さな実がなる木で、とても可愛いらしい木でした。お義姉様にも見ていただきたかったです。それにしても、アンドル王子様とお二人で、…いえ、同じ学校に通われてますから、会話が弾みましたか?」
と聞かれた。気遣いが凄いわ。
そして、レオンったら、まるでお義兄様みたいに、普通の会話から何かを引き出すみたいだわ。
ふふふっ、レオンがとても賢い弟で助かります。
特に温室に追いかけても来なかったし、みんながいる場で聞かれることもなかった。護衛の騎士さん達も一切目が合わず、遠くを見てくれていたような、きっとみんな配慮してくれたのだろう…
「ええ、学校の友人の話をしたわ。アンドル王子様の側近達は、菓子などは口に入れて仕舞えば同じことと言って、菓子の美しさに興味がないそうよ。今度、私はクラスメイトを招待するお茶会を開く予定でしょう。どんな菓子がいいか話していたら、情緒がないという話になったわ。レオン、やはり男性でもご令嬢の好みそうな可愛い菓子は、知っておくべきだと思うわよ。もし良かったら、シュワルツ王子様にも教えてあげてね」
「そんな話をするの?お義姉様たちは!会話が続くの、その話題で…」
まさか驚かれた!?
友達だったら、何の話題でも会話をするわ。弾む弾まないは関係ない…話題を変えれば良いだけだから。
そんな気兼ねない関係になっていたのだとまた新しく知れた。
「あら、お菓子だと会話が弾まないかしら?沢山の話題の一つよ」
「いや、そんな話をしたことなかったから…意外な話題だと思っただけ…お義姉様は、アンドル王子様と親しいの?」
「お友達になったのよ。以前お義父様に頼まれた王宮の本の虫干しの日にお会いして手伝ってくださったのよ、驚いてしまったわ。その時にね、お義父様」
話を振ってみた。こちらを見てニコニコ笑っていたので…
「同じ学校に通っているんだ、友達になってもおかしくないよ、レオン。すぐに話も盛り上がっていたようで、良かったよ」
どこまで見ていたのかしら、お義父様?顔が熱ってしまったのも見られたかしら?凄い恥ずかしいわ。
「…きちんと色々お話しが出来て、楽しい時間を過ごせました」
「そうか、それは良かったよ。ミランダだけでなくみんなね。これで少しは仕事が捗ると良いなぁ。全く溜息ばかりで重苦しくて敵わないよね。しかも親まで溜息ついちゃってさ」
お義父様のよくわからない怪し~い微笑みに、背中がゾワッとしましたが、レオンからシュワルツ王子様の事を聞いたり楽しい一日、いえ、私自身の気持ちがスッキリ落ち着きました。
*
週が明けて、学校に行くと、
「ミランダ、おはよう!アンドル王子様の婚約者を決めるパーティーが開かれるって知っている?」
リリエットが、席に着くとすぐに話を振ってきた。
「ええ、お義父様やお義兄様から聞いたわ」
事前に知っていた事を言えなくてごめんなさい。
「ミランダも招待されているの?」
「いいえ、高位貴族の方が招待されると聞いたわ。不参加も許可するし、前回の会で伯爵令嬢が壁の華になってしまったから招待されないとお義兄様から聞いたの」
「そう、招待されないのね」
「どうしたのよ、リリエット。私が招待されないと知って残念そうなのは何故?」
「…別に深い意味はないのだけど…文化祭でミランダのハンカチがなかったから…私達より早く購入した人、いえ、単に私の想像だっただけ。私の作品を選んで下さったのが、アンドル王子様だと聞いて…ごめんなさい、ね。ミランダには関係ない事を聞いてしまったわ」
いや、王子様が持っているのよ、私の作品…言い辛いし、凄いわ、リリエット。
「ミランダ・イズリー伯爵令嬢はいるかしら?」
教室の入り口に現れたのは、朝から元気な人です。羽つき扇子がバサバサッと扉入り口から振られた。
「はい、何でしょうか…マリアーノ様」
「一つ窺いたいのだけど、王子様の婚約者を決めるパーティーは、また今回も他国の王女様は呼ばれているのかしら?」
「申し訳ございませんが、パーティーには、お義父様とお義兄様が関わるとは、聞いてますが、そのほかのことは聞いてません」
余計な事は言わない方がいいわよね。揉め事を起こす人だもの。
「そうなの?まぁ、そうね、あなたは伯爵令嬢、参加資格はありませんものね。これが、高位貴族とあなた方との違いよ。きちんと覚えておきなさい!」
うわぁ、マリアーノ節が炸裂したわ。それも彼女、教室に入らず廊下で…
誰が見るかもわからないのに…私達のクラスの男女ともにみんな呆れた。
良かったね、お義兄様がご自分の教室に行った後で。
でも確実にすぐにこの話は耳に入るだろうな。何故か最近何でも義兄には筒抜け状態だし。
大丈夫かしら、マリアーノ様…
心の中で心配していたはずが、とても耳に癒しの声で、
「マリアーノ嬢、身分を自慢して他の生徒を馬鹿にするのは、見ていて不快になるな」
まさかの!グレゴリー様!
マリアーノ様が後ろを振り返る。
私は、グレゴリー様の後ろで表情をなくした顔でこちらの様子を見ているアンドル王子様に目がいった。
昨日お会いした時と全く違う表情。
無表情、どうしたのかしら?
「失礼しました。グレゴリー様!あっ、アンドル王子様まで…これは違うのです。たまにこの方は、お兄様のディライド様を隠れ蓑に、私達を差し押さえて勝手な行動をするものですから、少し注意をしたのですわ…私の周りでもミランダ様が調子に乗っていると話題になっておりましたので」
マリアーノ様が慌てた。
この方はいつも同じような所を見られている気がするわ。
そう考えると、いつもの言動だったのだろうけど。
人は変われない…そう言えば、もう一人の賑やかな方を、最近全く見ない。
「マリアーノ嬢、ディライドにも、今、言った言葉を伝えておくよ。君が言う高位貴族が注意していいなら、私は公爵家の者だが、ファンド侯爵令嬢に注意させてもらうよ。ここは、学校であって、学びの場だ、そのように高位貴族だのと言って他の者を虐げるのは止めなさい。見ていて不快だ。同じ高位貴族の者達から苦言が来ている。もちろん、アンドル様もご存知で、あなたの今後を思って、ここで注意させて貰った。これ以上は侯爵に厳重注意をする」
グレゴリー様がそのように言うと、マリアーノ様は、フラッと倒れそうになり、取り巻き令嬢が支えて…
「本当に誤解ですの。この方達が私に注意して欲しいと懇願されたからですの。ねぇ、あなた達!」
取り巻き令嬢達が下を向いていたけど、一人が震える声で
「アンドル王子様、グレゴリー様、許して下さい。私達が余計な事をマリアーノ様にお願いして、この事態を招きました。どうか注意なら私達に…」
必死に頭を下げてお願いしている。
…しかし駄目押しが、落ちてきた。
「ファンド侯爵令嬢、まだ、あなたに招待状を送っていないが、このような言動を見ると、今回のパーティーに相応しい方とは到底思えない。この件を含めて、王妃様に相談する事にします」
アンドル王子様が、その言葉を言うや否や歩き出した。
もちろん、私を見ない。
少し、寂しいけど、私からも何も言わない。次に会うときはイズリー伯爵家に来ると約束したのだから…
そう思うと、胸が熱くなってくる。
ドサッと、取り巻きの令嬢とマリアーノ様の二人が床に座り込んでしまった。
「あなた達のせいよ!どう責任とるの、サーシャ、あなたが余計な事を私に言わせたのよ。責任を取りなさい」
「申し訳ございません…」
弱々しい声が、静かな教室に聞こえた。
「私らは、金柑の木を植樹しましたよ。小さな実がなる木で、とても可愛いらしい木でした。お義姉様にも見ていただきたかったです。それにしても、アンドル王子様とお二人で、…いえ、同じ学校に通われてますから、会話が弾みましたか?」
と聞かれた。気遣いが凄いわ。
そして、レオンったら、まるでお義兄様みたいに、普通の会話から何かを引き出すみたいだわ。
ふふふっ、レオンがとても賢い弟で助かります。
特に温室に追いかけても来なかったし、みんながいる場で聞かれることもなかった。護衛の騎士さん達も一切目が合わず、遠くを見てくれていたような、きっとみんな配慮してくれたのだろう…
「ええ、学校の友人の話をしたわ。アンドル王子様の側近達は、菓子などは口に入れて仕舞えば同じことと言って、菓子の美しさに興味がないそうよ。今度、私はクラスメイトを招待するお茶会を開く予定でしょう。どんな菓子がいいか話していたら、情緒がないという話になったわ。レオン、やはり男性でもご令嬢の好みそうな可愛い菓子は、知っておくべきだと思うわよ。もし良かったら、シュワルツ王子様にも教えてあげてね」
「そんな話をするの?お義姉様たちは!会話が続くの、その話題で…」
まさか驚かれた!?
友達だったら、何の話題でも会話をするわ。弾む弾まないは関係ない…話題を変えれば良いだけだから。
そんな気兼ねない関係になっていたのだとまた新しく知れた。
「あら、お菓子だと会話が弾まないかしら?沢山の話題の一つよ」
「いや、そんな話をしたことなかったから…意外な話題だと思っただけ…お義姉様は、アンドル王子様と親しいの?」
「お友達になったのよ。以前お義父様に頼まれた王宮の本の虫干しの日にお会いして手伝ってくださったのよ、驚いてしまったわ。その時にね、お義父様」
話を振ってみた。こちらを見てニコニコ笑っていたので…
「同じ学校に通っているんだ、友達になってもおかしくないよ、レオン。すぐに話も盛り上がっていたようで、良かったよ」
どこまで見ていたのかしら、お義父様?顔が熱ってしまったのも見られたかしら?凄い恥ずかしいわ。
「…きちんと色々お話しが出来て、楽しい時間を過ごせました」
「そうか、それは良かったよ。ミランダだけでなくみんなね。これで少しは仕事が捗ると良いなぁ。全く溜息ばかりで重苦しくて敵わないよね。しかも親まで溜息ついちゃってさ」
お義父様のよくわからない怪し~い微笑みに、背中がゾワッとしましたが、レオンからシュワルツ王子様の事を聞いたり楽しい一日、いえ、私自身の気持ちがスッキリ落ち着きました。
*
週が明けて、学校に行くと、
「ミランダ、おはよう!アンドル王子様の婚約者を決めるパーティーが開かれるって知っている?」
リリエットが、席に着くとすぐに話を振ってきた。
「ええ、お義父様やお義兄様から聞いたわ」
事前に知っていた事を言えなくてごめんなさい。
「ミランダも招待されているの?」
「いいえ、高位貴族の方が招待されると聞いたわ。不参加も許可するし、前回の会で伯爵令嬢が壁の華になってしまったから招待されないとお義兄様から聞いたの」
「そう、招待されないのね」
「どうしたのよ、リリエット。私が招待されないと知って残念そうなのは何故?」
「…別に深い意味はないのだけど…文化祭でミランダのハンカチがなかったから…私達より早く購入した人、いえ、単に私の想像だっただけ。私の作品を選んで下さったのが、アンドル王子様だと聞いて…ごめんなさい、ね。ミランダには関係ない事を聞いてしまったわ」
いや、王子様が持っているのよ、私の作品…言い辛いし、凄いわ、リリエット。
「ミランダ・イズリー伯爵令嬢はいるかしら?」
教室の入り口に現れたのは、朝から元気な人です。羽つき扇子がバサバサッと扉入り口から振られた。
「はい、何でしょうか…マリアーノ様」
「一つ窺いたいのだけど、王子様の婚約者を決めるパーティーは、また今回も他国の王女様は呼ばれているのかしら?」
「申し訳ございませんが、パーティーには、お義父様とお義兄様が関わるとは、聞いてますが、そのほかのことは聞いてません」
余計な事は言わない方がいいわよね。揉め事を起こす人だもの。
「そうなの?まぁ、そうね、あなたは伯爵令嬢、参加資格はありませんものね。これが、高位貴族とあなた方との違いよ。きちんと覚えておきなさい!」
うわぁ、マリアーノ節が炸裂したわ。それも彼女、教室に入らず廊下で…
誰が見るかもわからないのに…私達のクラスの男女ともにみんな呆れた。
良かったね、お義兄様がご自分の教室に行った後で。
でも確実にすぐにこの話は耳に入るだろうな。何故か最近何でも義兄には筒抜け状態だし。
大丈夫かしら、マリアーノ様…
心の中で心配していたはずが、とても耳に癒しの声で、
「マリアーノ嬢、身分を自慢して他の生徒を馬鹿にするのは、見ていて不快になるな」
まさかの!グレゴリー様!
マリアーノ様が後ろを振り返る。
私は、グレゴリー様の後ろで表情をなくした顔でこちらの様子を見ているアンドル王子様に目がいった。
昨日お会いした時と全く違う表情。
無表情、どうしたのかしら?
「失礼しました。グレゴリー様!あっ、アンドル王子様まで…これは違うのです。たまにこの方は、お兄様のディライド様を隠れ蓑に、私達を差し押さえて勝手な行動をするものですから、少し注意をしたのですわ…私の周りでもミランダ様が調子に乗っていると話題になっておりましたので」
マリアーノ様が慌てた。
この方はいつも同じような所を見られている気がするわ。
そう考えると、いつもの言動だったのだろうけど。
人は変われない…そう言えば、もう一人の賑やかな方を、最近全く見ない。
「マリアーノ嬢、ディライドにも、今、言った言葉を伝えておくよ。君が言う高位貴族が注意していいなら、私は公爵家の者だが、ファンド侯爵令嬢に注意させてもらうよ。ここは、学校であって、学びの場だ、そのように高位貴族だのと言って他の者を虐げるのは止めなさい。見ていて不快だ。同じ高位貴族の者達から苦言が来ている。もちろん、アンドル様もご存知で、あなたの今後を思って、ここで注意させて貰った。これ以上は侯爵に厳重注意をする」
グレゴリー様がそのように言うと、マリアーノ様は、フラッと倒れそうになり、取り巻き令嬢が支えて…
「本当に誤解ですの。この方達が私に注意して欲しいと懇願されたからですの。ねぇ、あなた達!」
取り巻き令嬢達が下を向いていたけど、一人が震える声で
「アンドル王子様、グレゴリー様、許して下さい。私達が余計な事をマリアーノ様にお願いして、この事態を招きました。どうか注意なら私達に…」
必死に頭を下げてお願いしている。
…しかし駄目押しが、落ちてきた。
「ファンド侯爵令嬢、まだ、あなたに招待状を送っていないが、このような言動を見ると、今回のパーティーに相応しい方とは到底思えない。この件を含めて、王妃様に相談する事にします」
アンドル王子様が、その言葉を言うや否や歩き出した。
もちろん、私を見ない。
少し、寂しいけど、私からも何も言わない。次に会うときはイズリー伯爵家に来ると約束したのだから…
そう思うと、胸が熱くなってくる。
ドサッと、取り巻きの令嬢とマリアーノ様の二人が床に座り込んでしまった。
「あなた達のせいよ!どう責任とるの、サーシャ、あなたが余計な事を私に言わせたのよ。責任を取りなさい」
「申し訳ございません…」
弱々しい声が、静かな教室に聞こえた。
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