5 / 23
二章
B
しおりを挟む
レコの家を出て霧の中、荒野をゆっくりと進み、坂を下る。
この時期は早朝の小鳥が鳴き始めたころだけ、霧が晴れはしないものの、相当薄くなるのだそうだ。
レコから聞いた通り、霧は薄い。十メートル前後なら、どうにか視界を確保することができそうだ。
「急がないとな……」
霧が薄まる時間は短い。タイムリミットは刻々と迫っていた。霧が深まれば、土地勘のない俺では、生きてレコの家に戻れるかすら怪しい。
坂を下りきると、レコが野菜を育てているという小さな畑と、ゆるやかに流れる小さな川があった。上流にある、レコが風呂やトイレに使っている川が、ここまで続いているのだろう。
川には、丸太を並べ縄で固定しただけの、小さな橋がかけられていた。恐る恐る橋を渡り、それからすぐに、森に入った。
青々とした草木に満ちた、豊かな森。
人が一人ギリギリ通れるくらいの、道と呼ぶべきかすら悩むような道を周囲を確認しながら進む。
獣道の人間バージョン……というのが、一番しっくりくる表現だと思う。
誰かが自分が通るために、草を切って道を作り……やがてまた草が伸びてきた頃に、また誰かがやってきて、自分が通るために自分の周りの草だけを切った。
その果てしない繰り返しが作った道だろう。通りづらいが……それでも、辛うじてきちんと道として使えるようにはなっていた。
「こっちで、いいんだよな?」
顔に引っ掛かりそうな邪魔な枝を切りながら、思わずつぶやく。
地図はもらったが、正直なところ森の地図は情報が少なすぎて、俺にはよくわからない。
ビルも民家も、建物が一つとして見当たらない。……そんな地図を使うような経験を、日本ではしてこなかった。
霧は、森の中にも依然として立ち込めている。既に早朝と呼べるような時間は終わり、太陽が、少しずつ頭上に昇り始めていた。――そしてそれは、霧が薄くなる時間が終わったことを意味している。
「目印となりそうなものは……白いキノコの生えた林、巨大な岩、それに川か」
川そのものは、道から外れた所にある。ただ、
『迷ったら、川を探すといいよ。川を下っていけば、町に出るから』
そう、レコは言っていた。だから、最悪の場合は川を下っていけば、町まで辿り着くことができる。
「今は、川の音は聞こえないな」
霧が濃くなってきた今では、視界と同じくらい耳も頼りだ。
ゆっくりと、足を進める。
足元は、荒野と違ってどこかしっとりとしていた。小さな石ころは見当たらず、湿った土の地面だけがある。……いや、その地面の殆どが草木で覆われているので、自分が踏んでいるのは土ではなく、正確には雑草と木の根っこだった。最近雨が降ったのか水気もあって、見た目通り豊かな森なのだろう、と思った。
雑草の合間合間から、時折昆虫や蛙が飛び出てくる。……自分は都会育ちなので多種多様な外見の虫は新鮮で、驚いたしビビったが、すぐに慣れた。
父方の実家で頻繁に出没していた、カサカサと床を這う黒く光る例の虫の駆除は、俺の担当だった。その経験が生きているのかもしれないが、流石にちょっと複雑だ。
「お、コイツは何だ?」
頭が紅く、身が黒い虫。蛇行するように宙を飛び交うその群れは、俺が近づくとピタリと飛ぶのをやめ、木に止まった。
その虫は、身体の一番下の先端部分――尻が光っていた。
おお、と思わず感嘆の声が漏れる。ホタルだ。
前世も含めて、生で見るのは初めてだ。
ゆっくりとその場を通り過ぎると、再びホタル達は飛び始めた。それから呼吸をするかのように、何度か光を強弱させる。とても、幻想的な光景だった。
「ホタルについては、地図に書かれていなかったな」
この森だとどこにでもある光景なのか、それとも、生息しているポイントが頻繁に変わるのか。
……あるいは、この辺りの人には、まったく価値を見出されていないのか。
「三つ目の理由だとしたら、ちょっと悲しいな」
――いつでも綺麗な夜空を見ることができる人は、いちいち夜空の美しさに感激したりしない。
そう言えば、と、昔聞いた話を思い出した。
どんなに美しいものでも、身近にあると慣れてしまうものなのかもしれない。
「永遠に退屈しないものってのは、なかなか無いものなのかもなー」
人生で一つでも、そういうものを見つけられれば、それはとてつもない僥倖に巡り合えたということなのかもしれない。
そんなことを思いながら歩いていると、足元に白いキノコを見つけた。
サイズにはバラつきがあり、小指くらいのものから、手一つ分くらいの大きなものまで様々だ。傘が異様に大きく、しだれ柳の枝のように、大きく垂れさがっている。
傘の頂点には、薄茶色の点々があり、まだら模様になっていた。
白いキノコの群生地を突っ切っていけ、と、地図の横にそう書かれている。
「売れるから採っていけ、……って言われてたっけ」
レコから渡された、小道具や財布が入った麻袋を開けて、できる限りキノコを詰め込んだ。
レコにおんぶにだっこで生活するのも悪い。稼げるときに稼いでおきたい。
つーか、ヒモみたいで情けないし。
「これでよし……っと」
再び麻袋を背負いなおし、地図を確認する。
「これからまっすぐ行けば、巨大な岩があるはずだな」
よし、元来た道を引き返そう……と思ったところで、はたと気付く。
「…………キノコ採りに夢中になりすぎたかな」
ちょっと、森を舐めていた。
霧が濃く、風景は右も左も森が続くばかり。視界は最悪で、例え見えたとしても、周囲から得られる情報は殆どなかった。
「マズったな」
取り合えず、おそらくこっちから来た、という方向に向かって歩いてみた。
「さっぱり、分からんな」
戻ったからと言って、風景は何一つとして変わらない。とりあえず、近くにあった木にナイフで目印をつけて、それから歩き出した。
「……」
キノコをどかし、麻袋の中から水筒を取り出す。……焦りと不安のせいか、やたらと喉が渇く。水の減りが早い。
獣道の同然の道がある以上、この道で間違いないはず。それだけが心の支えだったが、森の奥へ奥へとと進んでいくほど、次第に道のかたちもぼやけ、進むべき道は分からなくなっていった。
「! 道が……」
ついには、道が完全に消えてしまった。もう、眼前にはただ草木が生い茂っているだけ。誰かが踏みしめて作った道なんて、どこにもなかった。
目指すべき次のチェックポイント、巨岩は影も形もない。
引き返すべきか……?
そう思い振り返ってみたが、道がどこにあるのか、自分がどう進んできたのか、まるで分らなかった。
ここにも、道はある。――それは妄想だった。自分は正しい道を歩んでいる、間違いはないと信じたかったが故に、草木の生えている位置がちょっと偏っているだけで、道だと思い込んでしまっていたのだ。
ざっと見ただけでも、草木の偏りから道に見えないこともない場所が三つもあるし、それらは途中で枝分かれしていた。
戻ることは不可能。最早、前に進むしかなかった。
進む方向を斜め前に変更し、草木をかき分け、枝を切って、前に進む。
喉が渇く。あっという間に、水筒は空になった。焦りや不安だけじゃない。既に、日が高く昇っていた。
朝や夜と比べて、気温が随分上昇している。それでも真夏には程遠いが……朝から歩き通しの身には、それなりに堪えた。
「――っ!」
ビクッ、と体が総毛立つ。獣の唸り声が、遠くから聞こえた。
とてもではないが、草食獣の鳴き声だとは思えない。
あれは――あれはきっと、人をも食らう獣の声だ。
走り出したくなる気持ちを抑え、深呼吸して息を整え。――目を閉じ、耳を澄ました。
「……」
風の音。鳥の声。揺れる草花や、木々の葉っぱ同士が擦れる音。
獣の声は、もう聞こえない。――代わりに、水のせせらぎが遠くから聞こえた。
獣の声が聞こえた方向とは、別方向だ。
『迷ったら、川を探すといいよ。川を下っていけば、町に出るから』
レコの言葉を思い出す。
川さえ見つけられれば、町に辿り着くことができる。
そろり、そろりと、背後を振り返りながら、川を目指す。
地面から突き出た小さな岩に足を乗せながら斜面を降り、時には立ち止まって耳を澄ませる。そんなことを繰り返していくと、少しずつ、川のせせらぎがよく聞こえるようになっていった。
ついに、ほんのすぐ近くに川があると確信できるほど音が大きくなったとき、俺は走り出した。
危険は分かっていたが、迷っていることへの恐怖がそれに競り勝った。
霧を切り裂いて走り、森を抜けるとそこには――泉があった。
川ではない。遺跡、という言葉がしっくりくる場所だった。
朽ち果てつつある、優美なデザインが施された、コンクリートで囲われた泉。それなりに大きくて、霧のせいで全貌はよく分からない。中央には、大きな噴水があった。この噴水が奏でる音を、川のせせらぎと勘違いしていたのだと悟る。
だが、そんなことはどうでもいい。
泉には、羽の生えた空飛ぶ小人――ゲームで頻繁にその姿を見かける、妖精の姿をした人々がいた。
「稀人来たれり。レコ様の客人ね、歓迎するわ」
その中心を飛んでいた、一人だけ違う格好の妖精が――水色の翅をもった少女が、そう言ってほほ笑んだ。
この時期は早朝の小鳥が鳴き始めたころだけ、霧が晴れはしないものの、相当薄くなるのだそうだ。
レコから聞いた通り、霧は薄い。十メートル前後なら、どうにか視界を確保することができそうだ。
「急がないとな……」
霧が薄まる時間は短い。タイムリミットは刻々と迫っていた。霧が深まれば、土地勘のない俺では、生きてレコの家に戻れるかすら怪しい。
坂を下りきると、レコが野菜を育てているという小さな畑と、ゆるやかに流れる小さな川があった。上流にある、レコが風呂やトイレに使っている川が、ここまで続いているのだろう。
川には、丸太を並べ縄で固定しただけの、小さな橋がかけられていた。恐る恐る橋を渡り、それからすぐに、森に入った。
青々とした草木に満ちた、豊かな森。
人が一人ギリギリ通れるくらいの、道と呼ぶべきかすら悩むような道を周囲を確認しながら進む。
獣道の人間バージョン……というのが、一番しっくりくる表現だと思う。
誰かが自分が通るために、草を切って道を作り……やがてまた草が伸びてきた頃に、また誰かがやってきて、自分が通るために自分の周りの草だけを切った。
その果てしない繰り返しが作った道だろう。通りづらいが……それでも、辛うじてきちんと道として使えるようにはなっていた。
「こっちで、いいんだよな?」
顔に引っ掛かりそうな邪魔な枝を切りながら、思わずつぶやく。
地図はもらったが、正直なところ森の地図は情報が少なすぎて、俺にはよくわからない。
ビルも民家も、建物が一つとして見当たらない。……そんな地図を使うような経験を、日本ではしてこなかった。
霧は、森の中にも依然として立ち込めている。既に早朝と呼べるような時間は終わり、太陽が、少しずつ頭上に昇り始めていた。――そしてそれは、霧が薄くなる時間が終わったことを意味している。
「目印となりそうなものは……白いキノコの生えた林、巨大な岩、それに川か」
川そのものは、道から外れた所にある。ただ、
『迷ったら、川を探すといいよ。川を下っていけば、町に出るから』
そう、レコは言っていた。だから、最悪の場合は川を下っていけば、町まで辿り着くことができる。
「今は、川の音は聞こえないな」
霧が濃くなってきた今では、視界と同じくらい耳も頼りだ。
ゆっくりと、足を進める。
足元は、荒野と違ってどこかしっとりとしていた。小さな石ころは見当たらず、湿った土の地面だけがある。……いや、その地面の殆どが草木で覆われているので、自分が踏んでいるのは土ではなく、正確には雑草と木の根っこだった。最近雨が降ったのか水気もあって、見た目通り豊かな森なのだろう、と思った。
雑草の合間合間から、時折昆虫や蛙が飛び出てくる。……自分は都会育ちなので多種多様な外見の虫は新鮮で、驚いたしビビったが、すぐに慣れた。
父方の実家で頻繁に出没していた、カサカサと床を這う黒く光る例の虫の駆除は、俺の担当だった。その経験が生きているのかもしれないが、流石にちょっと複雑だ。
「お、コイツは何だ?」
頭が紅く、身が黒い虫。蛇行するように宙を飛び交うその群れは、俺が近づくとピタリと飛ぶのをやめ、木に止まった。
その虫は、身体の一番下の先端部分――尻が光っていた。
おお、と思わず感嘆の声が漏れる。ホタルだ。
前世も含めて、生で見るのは初めてだ。
ゆっくりとその場を通り過ぎると、再びホタル達は飛び始めた。それから呼吸をするかのように、何度か光を強弱させる。とても、幻想的な光景だった。
「ホタルについては、地図に書かれていなかったな」
この森だとどこにでもある光景なのか、それとも、生息しているポイントが頻繁に変わるのか。
……あるいは、この辺りの人には、まったく価値を見出されていないのか。
「三つ目の理由だとしたら、ちょっと悲しいな」
――いつでも綺麗な夜空を見ることができる人は、いちいち夜空の美しさに感激したりしない。
そう言えば、と、昔聞いた話を思い出した。
どんなに美しいものでも、身近にあると慣れてしまうものなのかもしれない。
「永遠に退屈しないものってのは、なかなか無いものなのかもなー」
人生で一つでも、そういうものを見つけられれば、それはとてつもない僥倖に巡り合えたということなのかもしれない。
そんなことを思いながら歩いていると、足元に白いキノコを見つけた。
サイズにはバラつきがあり、小指くらいのものから、手一つ分くらいの大きなものまで様々だ。傘が異様に大きく、しだれ柳の枝のように、大きく垂れさがっている。
傘の頂点には、薄茶色の点々があり、まだら模様になっていた。
白いキノコの群生地を突っ切っていけ、と、地図の横にそう書かれている。
「売れるから採っていけ、……って言われてたっけ」
レコから渡された、小道具や財布が入った麻袋を開けて、できる限りキノコを詰め込んだ。
レコにおんぶにだっこで生活するのも悪い。稼げるときに稼いでおきたい。
つーか、ヒモみたいで情けないし。
「これでよし……っと」
再び麻袋を背負いなおし、地図を確認する。
「これからまっすぐ行けば、巨大な岩があるはずだな」
よし、元来た道を引き返そう……と思ったところで、はたと気付く。
「…………キノコ採りに夢中になりすぎたかな」
ちょっと、森を舐めていた。
霧が濃く、風景は右も左も森が続くばかり。視界は最悪で、例え見えたとしても、周囲から得られる情報は殆どなかった。
「マズったな」
取り合えず、おそらくこっちから来た、という方向に向かって歩いてみた。
「さっぱり、分からんな」
戻ったからと言って、風景は何一つとして変わらない。とりあえず、近くにあった木にナイフで目印をつけて、それから歩き出した。
「……」
キノコをどかし、麻袋の中から水筒を取り出す。……焦りと不安のせいか、やたらと喉が渇く。水の減りが早い。
獣道の同然の道がある以上、この道で間違いないはず。それだけが心の支えだったが、森の奥へ奥へとと進んでいくほど、次第に道のかたちもぼやけ、進むべき道は分からなくなっていった。
「! 道が……」
ついには、道が完全に消えてしまった。もう、眼前にはただ草木が生い茂っているだけ。誰かが踏みしめて作った道なんて、どこにもなかった。
目指すべき次のチェックポイント、巨岩は影も形もない。
引き返すべきか……?
そう思い振り返ってみたが、道がどこにあるのか、自分がどう進んできたのか、まるで分らなかった。
ここにも、道はある。――それは妄想だった。自分は正しい道を歩んでいる、間違いはないと信じたかったが故に、草木の生えている位置がちょっと偏っているだけで、道だと思い込んでしまっていたのだ。
ざっと見ただけでも、草木の偏りから道に見えないこともない場所が三つもあるし、それらは途中で枝分かれしていた。
戻ることは不可能。最早、前に進むしかなかった。
進む方向を斜め前に変更し、草木をかき分け、枝を切って、前に進む。
喉が渇く。あっという間に、水筒は空になった。焦りや不安だけじゃない。既に、日が高く昇っていた。
朝や夜と比べて、気温が随分上昇している。それでも真夏には程遠いが……朝から歩き通しの身には、それなりに堪えた。
「――っ!」
ビクッ、と体が総毛立つ。獣の唸り声が、遠くから聞こえた。
とてもではないが、草食獣の鳴き声だとは思えない。
あれは――あれはきっと、人をも食らう獣の声だ。
走り出したくなる気持ちを抑え、深呼吸して息を整え。――目を閉じ、耳を澄ました。
「……」
風の音。鳥の声。揺れる草花や、木々の葉っぱ同士が擦れる音。
獣の声は、もう聞こえない。――代わりに、水のせせらぎが遠くから聞こえた。
獣の声が聞こえた方向とは、別方向だ。
『迷ったら、川を探すといいよ。川を下っていけば、町に出るから』
レコの言葉を思い出す。
川さえ見つけられれば、町に辿り着くことができる。
そろり、そろりと、背後を振り返りながら、川を目指す。
地面から突き出た小さな岩に足を乗せながら斜面を降り、時には立ち止まって耳を澄ませる。そんなことを繰り返していくと、少しずつ、川のせせらぎがよく聞こえるようになっていった。
ついに、ほんのすぐ近くに川があると確信できるほど音が大きくなったとき、俺は走り出した。
危険は分かっていたが、迷っていることへの恐怖がそれに競り勝った。
霧を切り裂いて走り、森を抜けるとそこには――泉があった。
川ではない。遺跡、という言葉がしっくりくる場所だった。
朽ち果てつつある、優美なデザインが施された、コンクリートで囲われた泉。それなりに大きくて、霧のせいで全貌はよく分からない。中央には、大きな噴水があった。この噴水が奏でる音を、川のせせらぎと勘違いしていたのだと悟る。
だが、そんなことはどうでもいい。
泉には、羽の生えた空飛ぶ小人――ゲームで頻繁にその姿を見かける、妖精の姿をした人々がいた。
「稀人来たれり。レコ様の客人ね、歓迎するわ」
その中心を飛んでいた、一人だけ違う格好の妖精が――水色の翅をもった少女が、そう言ってほほ笑んだ。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
拾ったものは大切にしましょう~子狼に気に入られた男の転移物語~
ぽん
ファンタジー
⭐︎コミカライズ化決定⭐︎
2024年8月6日より配信開始
コミカライズならではを是非お楽しみ下さい。
⭐︎書籍化決定⭐︎
第1巻:2023年12月〜
第2巻:2024年5月〜
番外編を新たに投稿しております。
そちらの方でも書籍化の情報をお伝えしています。
書籍化に伴い[106話]まで引き下げ、レンタル版と差し替えさせて頂きます。ご了承下さい。
改稿を入れて読みやすくなっております。
可愛い表紙と挿絵はTAPI岡先生が担当して下さいました。
書籍版『拾ったものは大切にしましょう〜子狼に気に入られた男の転移物語〜』を是非ご覧下さい♪
==================
1人ぼっちだった相沢庵は住んでいた村の為に猟師として生きていた。
いつもと同じ山、いつもと同じ仕事。それなのにこの日は違った。
山で出会った真っ白な狼を助けて命を落とした男が、神に愛され転移先の世界で狼と自由に生きるお話。
初めての投稿です。書きたい事がまとまりません。よく見る異世界ものを書きたいと始めました。異世界に行くまでが長いです。
気長なお付き合いを願います。
よろしくお願いします。
※念の為R15をつけました
※本作品は2020年12月3日に完結しておりますが、2021年4月14日より誤字脱字の直し作業をしております。
作品としての変更はございませんが、修正がございます。
ご了承ください。
※修正作業をしておりましたが2021年5月13日に終了致しました。
依然として誤字脱字が存在する場合がございますが、ご愛嬌とお許しいただければ幸いです。
私から略奪婚した妹が泣いて帰って来たけど全力で無視します。大公様との結婚準備で忙しい~忙しいぃ~♪
百谷シカ
恋愛
身勝手な理由で泣いて帰ってきた妹エセル。
でも、この子、私から婚約者を奪っておいて、どの面下げて帰ってきたのだろう。
誰も構ってくれない、慰めてくれないと泣き喚くエセル。
両親はひたすらに妹をスルー。
「お黙りなさい、エセル。今はヘレンの結婚準備で忙しいの!」
「お姉様なんかほっとけばいいじゃない!!」
無理よ。
だって私、大公様の妻になるんだもの。
大忙しよ。
スキル【海】ってなんですか?
陰陽@2作品コミカライズと書籍化準備中
ファンタジー
スキル【海】ってなんですか?〜使えないユニークスキルを貰った筈が、海どころか他人のアイテムボックスにまでつながってたので、商人として成り上がるつもりが、勇者と聖女の鍵を握るスキルとして追われています〜
※書籍化準備中。
※情報の海が解禁してからがある意味本番です。
我が家は代々優秀な魔法使いを排出していた侯爵家。僕はそこの長男で、期待されて挑んだ鑑定。
だけど僕が貰ったスキルは、謎のユニークスキル──〈海〉だった。
期待ハズレとして、婚約も破棄され、弟が家を継ぐことになった。
家を継げる子ども以外は平民として放逐という、貴族の取り決めにより、僕は父さまの弟である、元冒険者の叔父さんの家で、平民として暮らすことになった。
……まあ、そもそも貴族なんて向いてないと思っていたし、僕が好きだったのは、幼なじみで我が家のメイドの娘のミーニャだったから、むしろ有り難いかも。
それに〈海〉があれば、食べるのには困らないよね!僕のところは近くに海がない国だから、魚を売って暮らすのもいいな。
スキルで手に入れたものは、ちゃんと説明もしてくれるから、なんの魚だとか毒があるとか、そういうことも分かるしね!
だけどこのスキル、単純に海につながってたわけじゃなかった。
生命の海は思った通りの効果だったけど。
──時空の海、って、なんだろう?
階段を降りると、光る扉と灰色の扉。
灰色の扉を開いたら、そこは最近亡くなったばかりの、僕のお祖父さまのアイテムボックスの中だった。
アイテムボックスは持ち主が死ぬと、中に入れたものが取り出せなくなると聞いていたけれど……。ここにつながってたなんて!?
灰色の扉はすべて死んだ人のアイテムボックスにつながっている。階段を降りれば降りるほど、大昔に死んだ人のアイテムボックスにつながる扉に通じる。
そうだ!この力を使って、僕は古物商を始めよう!だけど、えっと……、伝説の武器だとか、ドラゴンの素材って……。
おまけに精霊の宿るアイテムって……。
なんでこんなものまで入ってるの!?
失われし伝説の武器を手にした者が次世代の勇者って……。ムリムリムリ!
そっとしておこう……。
仲間と協力しながら、商人として成り上がってみせる!
そう思っていたんだけど……。
どうやら僕のスキルが、勇者と聖女が現れる鍵を握っているらしくて?
そんな時、スキルが新たに進化する。
──情報の海って、なんなの!?
元婚約者も追いかけてきて、いったい僕、どうなっちゃうの?
転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます
藤なごみ
ファンタジー
※コミカライズスタートしました!
2024年10月下旬にコミック第一巻刊行予定です
2023年9月21日に第一巻、2024年3月21日に第二巻が発売されました
2024年8月中旬第三巻刊行予定です
ある少年は、母親よりネグレクトを受けていた上に住んでいたアパートを追い出されてしまった。
高校進学も出来ずにいたとあるバイト帰りに、酔っ払いに駅のホームから突き飛ばされてしまい、電車にひかれて死んでしまった。
しかしながら再び目を覚ました少年は、見た事もない異世界で赤子として新たに生をうけていた。
だが、赤子ながらに周囲の話を聞く内に、この世界の自分も幼い内に追い出されてしまう事に気づいてしまった。
そんな中、突然見知らぬ金髪の幼女が連れてこられ、一緒に部屋で育てられる事に。
幼女の事を妹として接しながら、この子も一緒に追い出されてしまうことが分かった。
幼い二人で来たる追い出される日に備えます。
基本はお兄ちゃんと妹ちゃんを中心としたストーリーです
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しています
2023/08/30
題名を以下に変更しました
「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきたいと思います」→「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます」
書籍化が決定しました
2023/09/01
アルファポリス社様より9月中旬に刊行予定となります
2023/09/06
アルファポリス様より、9月19日に出荷されます
呱々唄七つ先生の素晴らしいイラストとなっております
2024/3/21
アルファポリス様より第二巻が発売されました
2024/4/24
コミカライズスタートしました
2024/8/12
アルファポリス様から第三巻が八月中旬に刊行予定です
万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?
Gai
ファンタジー
鉄柱が頭にぶつかって死んでしまった少年は神様からもう異世界へ転生させて貰う。
貴族の四男として生まれ変わった少年、ライルは属性魔法の適性が全くなかった。
貴族として生まれた子にとっては珍しいケースであり、ラガスは周りから憐みの目で見られる事が多かった。
ただ、ライルには属性魔法なんて比べものにならない魔法を持っていた。
「はぁーー・・・・・・属性魔法を持っている、それってそんなに凄い事なのか?」
基本気だるげなライルは基本目立ちたくはないが、売られた値段は良い値で買う男。
さてさて、プライドをへし折られる犠牲者はどれだけ出るのか・・・・・・
タイトルに書いてあるパートナーは序盤にはあまり出てきません。
婚約破棄はいいですが、あなた学院に届け出てる仕事と違いませんか?
来住野つかさ
恋愛
侯爵令嬢オリヴィア・マルティネスの現在の状況を端的に表すならば、絶体絶命と言える。何故なら今は王立学院卒業式の記念パーティの真っ最中。華々しいこの催しの中で、婚約者のシェルドン第三王子殿下に婚約破棄と断罪を言い渡されているからだ。
パン屋で働く苦学生・平民のミナを隣において、シェルドン殿下と側近候補達に断罪される段になって、オリヴィアは先手を打つ。「ミナさん、あなた学院に提出している『就業許可申請書』に書いた勤務内容に偽りがありますわよね?」――
よくある婚約破棄ものです。R15は保険です。あからさまな表現はないはずです。
※この作品は『カクヨム』『小説家になろう』にも掲載しています。
夫に惚れた友人がよく遊びに来るんだが、夫に「不倫するつもりはない」と言われて来なくなった。
ほったげな
恋愛
夫のカジミールはイケメンでモテる。友人のドーリスがカジミールに惚れてしまったようで、よくうちに遊びに来て「食事に行きませんか?」と夫を誘う。しかし、夫に「迷惑だ」「不倫するつもりはない」と言われてから来なくなった。
【完結】私を虐げる姉が今の婚約者はいらないと押し付けてきましたが、とても優しい殿方で幸せです 〜それはそれとして、家族に復讐はします〜
ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
侯爵家の令嬢であるシエルは、愛人との間に生まれたせいで、父や義母、異母姉妹から酷い仕打ちをされる生活を送っていた。
そんなシエルには婚約者がいた。まるで本物の兄のように仲良くしていたが、ある日突然彼は亡くなってしまった。
悲しみに暮れるシエル。そこに姉のアイシャがやってきて、とんでもない発言をした。
「ワタクシ、とある殿方と真実の愛に目覚めましたの。だから、今ワタクシが婚約している殿方との結婚を、あなたに代わりに受けさせてあげますわ」
こうしてシエルは、必死の抗議も虚しく、身勝手な理由で、新しい婚約者の元に向かうこととなった……横暴で散々虐げてきた家族に、復讐を誓いながら。
新しい婚約者は、社交界でとても恐れられている相手。うまくやっていけるのかと不安に思っていたが、なぜかとても溺愛されはじめて……!?
⭐︎全三十九話、すでに完結まで予約投稿済みです。11/12 HOTランキング一位ありがとうございます!⭐︎
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる