3 / 23
一章
A
しおりを挟む
ぱらぱらと砂が、ころころと小石が、斜面を転がっていく。
それらは長い時間をかけて軽やかに転がり……五、六秒ほど後にようやく、地面に当たり音を立てた。
背筋が凍る。危うく死ぬところだったのだと分かり、震える手で崖を掴み、急いで登った。
雑草の一本すら生えていない、荒れ果てた岩だらけの場所。おまけに酷い霧で、数歩先さえ見通せない。
「クソ……神め……」
転生を司る神。高校のクラスメイトのみんなと交通事故に合って死んだ後、自分をこんなところに連れてきた、あの忌々しい神を恨む。――しかしそんな恨みは、不安でいっぱいのか細い心では、長くは続かなかった。
……本当は、自分はこんなところに来るはずじゃなかった。
『キミだけ、不適格だね』
そう言われ、チートアイテムと共に王道ファンタジーの世界に転生していった他のクラスメイトから引き離され、俺はこんなところに手ぶらで送り込まれた。
『かなりの飽き性みたいだしね。無双も、スローライフも、キミには向いてなさそうだ。なら、キミはこっちの方がいいだろうね』
END世界♯09657
俺を送り込んだこの世界を、神はそう呼んだ。
「……腹、減ったな……」
この世界に来て何時間経ったのかわからないが、それなりに時間が経過していることは確かだ。その間、食料になりそうなものは一つとして見かけなかった。
とはいえ、苛立ちや不安、まだるっこしさに押されて、濃霧の中走り出した結果があわや転落死だ。
しぶしぶ、足元が見えるように腰を曲げて頭を低くしながら、おそるおそる歩き出した。
既に腰がズキズキ痛むが、死ぬよりはマシだ。
「今ごろ、あいつらはステータスがどうだとか、ジョブがどうだとか、スキルがどうだとか、そんなこと言い合ってるんだろうなー」
さみしさを紛らわせるため、どうしても独り言が多くなる。
「……いいなー」
我ながら滑稽だが、まぁ、見る人もいないし、いいだろう。
そんな風にささくれだった心でいじけながら歩いていると、ふと、声が聞こえた。
動画サイトを漁っているときに見つけた、下品極まりない替え歌を大声で熱唱しているときだったので、「もし、女の子に聞かれていたらどうしよう」と恥ずかしくなった。前世の学校なら全力で逃げ出すところだが、ここに来て以来初めての人の声だ。
ファーストコンタクトの印象がどうであれ、逃げるわけにはいかない。
それに、もしかたしたら言葉が通じなくて分からなかったかもしれないし。
「……助けてくれるかもしれない……!」
胸の内に、希望の火が灯る。
だから、「ち〇こち〇こ!」と熱唱していたのが聞こえていたとしても、人のいる方に向かうことにした。
おーい、おーい、おーい……と呼びかけながら、声のした方へ恐る恐る近づく。
しかし、どこまで行っても、誰もいなかった。
聞こえていたはずの声も、聞こえなくなってしまった。
「げ……幻聴、だったのか……?」
どうやら人恋しさからくる幻聴だったらしい、と分かると、思わず膝から崩れ落ちそうになった。
ついに挫けてしまいそうになったが……踏み出した足が何かやわらかいものを蹴飛ばしたことで、ネガティブな思考は断ち切られた。
「なんだ……?」
ふにゃりとしたあの感じは、まるで生物のようだった。
サッカーボールくらいの全長で、もっとやせ細った生物。
――――そこにあったのは、大きなボンレスハムだった。
生物っぽい感触は、肉だからだろう。
「へ?」
まぬけな音が口から漏れる。それからくまなく周囲を探してみると、様々なものが見つかった。
毛布が一枚、レタスとチーズ、トマトを挟んだサンドイッチが二つ。水筒が一個、笛が一管、本が一冊。――それから、どこかの鍵が一本。
やはり、ここに誰かいたのだ。ほんの、ついさっきまで。
「……驚かせたならすまない! 話がしたいだけなんだ!」
大声で叫ぶ。
「出てきてくれないか!?」
だが、結果は芳しくなかった。誰も出てこないし、濃霧の向こうからは、音一つとして聞こえない。どこかに潜んでいるのか……誰かの気配を肌で感じたが、気のせいかもしれなかった。
「でてくれないと、食うぞ!? こっちは腹が減ってるんだ!」
もう一度叫ぶが、やはり反応はない。なので、俺はまずハムにがぶりっ! と勢いよく噛り付いた。
もし、潜んでいる人が野蛮な人間だったら。屈強な男だったら。そう思うと怖いが、空腹には勝てなかった。
見えない、ということが逆に恐怖を和らげてくれた。優しい奴かもしれない、狂暴でも、弱っちい奴かもしれない。――そんな希望に満ちた妄想が、恐怖を和らげる。
芳醇な香りと、塩見のきいた肉の味が口の中に広がる。
焦って、貪るように食ったせいで唾が気管に入り、ゲホゲホと咳が出る。――だがそれでも、手が止まらない。
空腹は最高のスパイスというが……まさにその通りだ。
不安と歩き通しで疲れ切った体に肉は、最高のごちそうだった。
縛っている紐が邪魔で食べにくいが、一切気にせず紐ごと齧りつき……時間をかけて、まるまる一つ食べきった。
「やっぱ、そのままでもハムはうまいな」
げっぷを吐き、続けてサンドイッチを口に運ぶ。悪くない味だが……当然ながら、ハムに比べれば味が薄い。育ち盛りの身としては、肉の一つでも挟んでいて欲しいものだ。
「奪っておいて、文句は言えんがなぁ」
水筒の中身は、ジャスミン茶に似た飲み物が入っていた。ジャスミン茶にしては、ほんのりと甘い。汗をかいていたので、これもありがたかった。
飲みながら周囲を見渡すが……霧が濃く、やはり何もわからない。おまけに、何だか薄暗くなってきた。
太陽が傾き始めている。まもなく、夜になるだろう。
鍵を見つめ、それから食い散らかした食べ物と本や笛を見る。
「これは、ここにいた誰かの家の鍵か……? そして、ここにピクニックにでも来ていたのかな」
なら、持ち主も困っているはずだ。鍵がないんじゃ、家に入れないだろう。
「話し合わないかー! 鍵、いるんだろー!」
もう一度叫ぶ。だが、やはり反応はない。
仕方がないので鍵はポケットにしまい、他のものは毛布にくるんでまとめ、手に持った。
この霧の中ピクニックに来たのだ、家も、そう離れた場所にはないだろう。
「迷子になったら嫌だからな」
ちょっとだけ、頭を働かせる。
周囲に転がっていた石を縦に並べて塔を作り、そこを起点に、円を描くように周囲を捜索する。
少し行っては戻り、少し行っては戻り……。ここまで探索した、という証に戻るときも石の塔を作り、三百六十度探し終わると、円を広げ、さらに広域を捜索する。
ようやく家を見つけたのは、日が落ちて半刻ほど経ったころだった。
それらは長い時間をかけて軽やかに転がり……五、六秒ほど後にようやく、地面に当たり音を立てた。
背筋が凍る。危うく死ぬところだったのだと分かり、震える手で崖を掴み、急いで登った。
雑草の一本すら生えていない、荒れ果てた岩だらけの場所。おまけに酷い霧で、数歩先さえ見通せない。
「クソ……神め……」
転生を司る神。高校のクラスメイトのみんなと交通事故に合って死んだ後、自分をこんなところに連れてきた、あの忌々しい神を恨む。――しかしそんな恨みは、不安でいっぱいのか細い心では、長くは続かなかった。
……本当は、自分はこんなところに来るはずじゃなかった。
『キミだけ、不適格だね』
そう言われ、チートアイテムと共に王道ファンタジーの世界に転生していった他のクラスメイトから引き離され、俺はこんなところに手ぶらで送り込まれた。
『かなりの飽き性みたいだしね。無双も、スローライフも、キミには向いてなさそうだ。なら、キミはこっちの方がいいだろうね』
END世界♯09657
俺を送り込んだこの世界を、神はそう呼んだ。
「……腹、減ったな……」
この世界に来て何時間経ったのかわからないが、それなりに時間が経過していることは確かだ。その間、食料になりそうなものは一つとして見かけなかった。
とはいえ、苛立ちや不安、まだるっこしさに押されて、濃霧の中走り出した結果があわや転落死だ。
しぶしぶ、足元が見えるように腰を曲げて頭を低くしながら、おそるおそる歩き出した。
既に腰がズキズキ痛むが、死ぬよりはマシだ。
「今ごろ、あいつらはステータスがどうだとか、ジョブがどうだとか、スキルがどうだとか、そんなこと言い合ってるんだろうなー」
さみしさを紛らわせるため、どうしても独り言が多くなる。
「……いいなー」
我ながら滑稽だが、まぁ、見る人もいないし、いいだろう。
そんな風にささくれだった心でいじけながら歩いていると、ふと、声が聞こえた。
動画サイトを漁っているときに見つけた、下品極まりない替え歌を大声で熱唱しているときだったので、「もし、女の子に聞かれていたらどうしよう」と恥ずかしくなった。前世の学校なら全力で逃げ出すところだが、ここに来て以来初めての人の声だ。
ファーストコンタクトの印象がどうであれ、逃げるわけにはいかない。
それに、もしかたしたら言葉が通じなくて分からなかったかもしれないし。
「……助けてくれるかもしれない……!」
胸の内に、希望の火が灯る。
だから、「ち〇こち〇こ!」と熱唱していたのが聞こえていたとしても、人のいる方に向かうことにした。
おーい、おーい、おーい……と呼びかけながら、声のした方へ恐る恐る近づく。
しかし、どこまで行っても、誰もいなかった。
聞こえていたはずの声も、聞こえなくなってしまった。
「げ……幻聴、だったのか……?」
どうやら人恋しさからくる幻聴だったらしい、と分かると、思わず膝から崩れ落ちそうになった。
ついに挫けてしまいそうになったが……踏み出した足が何かやわらかいものを蹴飛ばしたことで、ネガティブな思考は断ち切られた。
「なんだ……?」
ふにゃりとしたあの感じは、まるで生物のようだった。
サッカーボールくらいの全長で、もっとやせ細った生物。
――――そこにあったのは、大きなボンレスハムだった。
生物っぽい感触は、肉だからだろう。
「へ?」
まぬけな音が口から漏れる。それからくまなく周囲を探してみると、様々なものが見つかった。
毛布が一枚、レタスとチーズ、トマトを挟んだサンドイッチが二つ。水筒が一個、笛が一管、本が一冊。――それから、どこかの鍵が一本。
やはり、ここに誰かいたのだ。ほんの、ついさっきまで。
「……驚かせたならすまない! 話がしたいだけなんだ!」
大声で叫ぶ。
「出てきてくれないか!?」
だが、結果は芳しくなかった。誰も出てこないし、濃霧の向こうからは、音一つとして聞こえない。どこかに潜んでいるのか……誰かの気配を肌で感じたが、気のせいかもしれなかった。
「でてくれないと、食うぞ!? こっちは腹が減ってるんだ!」
もう一度叫ぶが、やはり反応はない。なので、俺はまずハムにがぶりっ! と勢いよく噛り付いた。
もし、潜んでいる人が野蛮な人間だったら。屈強な男だったら。そう思うと怖いが、空腹には勝てなかった。
見えない、ということが逆に恐怖を和らげてくれた。優しい奴かもしれない、狂暴でも、弱っちい奴かもしれない。――そんな希望に満ちた妄想が、恐怖を和らげる。
芳醇な香りと、塩見のきいた肉の味が口の中に広がる。
焦って、貪るように食ったせいで唾が気管に入り、ゲホゲホと咳が出る。――だがそれでも、手が止まらない。
空腹は最高のスパイスというが……まさにその通りだ。
不安と歩き通しで疲れ切った体に肉は、最高のごちそうだった。
縛っている紐が邪魔で食べにくいが、一切気にせず紐ごと齧りつき……時間をかけて、まるまる一つ食べきった。
「やっぱ、そのままでもハムはうまいな」
げっぷを吐き、続けてサンドイッチを口に運ぶ。悪くない味だが……当然ながら、ハムに比べれば味が薄い。育ち盛りの身としては、肉の一つでも挟んでいて欲しいものだ。
「奪っておいて、文句は言えんがなぁ」
水筒の中身は、ジャスミン茶に似た飲み物が入っていた。ジャスミン茶にしては、ほんのりと甘い。汗をかいていたので、これもありがたかった。
飲みながら周囲を見渡すが……霧が濃く、やはり何もわからない。おまけに、何だか薄暗くなってきた。
太陽が傾き始めている。まもなく、夜になるだろう。
鍵を見つめ、それから食い散らかした食べ物と本や笛を見る。
「これは、ここにいた誰かの家の鍵か……? そして、ここにピクニックにでも来ていたのかな」
なら、持ち主も困っているはずだ。鍵がないんじゃ、家に入れないだろう。
「話し合わないかー! 鍵、いるんだろー!」
もう一度叫ぶ。だが、やはり反応はない。
仕方がないので鍵はポケットにしまい、他のものは毛布にくるんでまとめ、手に持った。
この霧の中ピクニックに来たのだ、家も、そう離れた場所にはないだろう。
「迷子になったら嫌だからな」
ちょっとだけ、頭を働かせる。
周囲に転がっていた石を縦に並べて塔を作り、そこを起点に、円を描くように周囲を捜索する。
少し行っては戻り、少し行っては戻り……。ここまで探索した、という証に戻るときも石の塔を作り、三百六十度探し終わると、円を広げ、さらに広域を捜索する。
ようやく家を見つけたのは、日が落ちて半刻ほど経ったころだった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる