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ナルアポッドの族長たち

衝撃的な出会い

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狼笛ロウテキなんてらすからだれかとおもえば、アザムんとこのじょうちゃんたちでねぇか」 
「エボンさま、おひさしぶりです」
 突如とつじょとしてあらわれた、自分じぶんばいはゆうにある背丈せたけ男達おとこたち
 そのなかでもさら重厚じゅうこう肉体にくたいつ男。
 部族ぶぞく国家こっかナルアポッドでもっと有力ゆうりょくとされる氏族しぞく……コクダン族の族長ぞくちょう、エボンに挨拶あいさつをして蜂蜜酒はちみつしゅわたす。
「ごれは……魔界まがいぐだか?」
 エボンはさけ側近そっきんに持たせ、地面じめんにどっかりとすわった。
「はい。人界じんかいにてあらたな魔王まおう覚醒かくせいし、そのけんでお兄様にいさまばれまして……」
「あぁ、そんじゃあ魔族まぞくだってのがバレちまっただな……。その新しい魔王・・・・・何処どごさいる?」
「それが……」
 追跡者ついせきしゃ龍王国ドラグ・コトラ騎士きし団長だんちょうであることを説明せつめいし、るために二手ふたてかれたことをげた。
ぐれない騎士ぎし相手あいで殿しんがり? 勇気ゆうぎあるなぁ」
 エボンは自身じしんあごをポリポリとく。
「ナルアポッドにはいりさえすれば如何いか龍王国ドラグ・コトラえど手出てだしできません……。あとは二人が無事ぶじてくれるのをしんじ、ここでちます」
本気ほんぎアレ・・相手あいでげてさられるならたいしたもんだでな……お?」
 サーラのはるこうがわから、なにかがもうもうと土煙つちけむりげてちかづいてている。
「おたち武器ぶぎてぇ。なんかるぞ」
 エボンの言葉ことばで男達がそれぞれ武器をかまえる。
「いえ、あれは……」
 いたサーラがをこらす。
 その目にはユウと灯花とうかよく分からない何か・・・・・・・・・うつっていた。
拙者せっしゃちぃぃぃ!!!」
 はしけるいきおいのまま、サーラのかたいて背後はいごまわりユウに笑顔えがおける灯花とうか
「い……聖法イズナしの灯花とうかけた……」
 ユウは地面じめんすわみ、たおれないように両手りょうてうしろにつく。
「お二人とも無事ぶじでなによりです」
大丈夫だいじょうぶ?ケガしてない?」
 安心あんしんしたかおのサーラと心配しんぱいした顔のアルネリアが二人にこえをかけた。
「うん、大丈夫。ちょっとのどかわいたからみずむ……」
 ユウが水筒すいとうそうとかばんむと。
「ん?」
 なぞ感触かんしょくともに、なかから一人の子供こどもされた。
「うわっ!? なんだなんだ??」
 おどろいたユウがはなすと、フラフラしながら子供はがり……。
「お……」
「"お"?」
 灯花とうか興味きょうみ津々しんしんつぎ言葉ことばつ。
「おぬしら……もうすこしゆっくり……」
 そのにいる全員ぜんいん注目ちゅうもくが、かなりつらそうな様子ようすの子供へと向けられたつぎ瞬間しゅんかん

「ゆっくおろろろろろろろろろろろろ」
 子供は言葉ではないものを盛大せいだいき出した。
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