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第一章 迷宮へと挑む
解説 粘土・書記官
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最古の文明と言われるメソポタミアにも文字がありました。ご存じ楔形文字です。
ある意味では文字こそが文明のスタートでもあるかもしれません。
しかしながらメソポタミア文明では紙の発明が進んでおらず、もっぱら記録は粘土板に行っていました。それゆえ文字を書くことのハードルはかなり高く、文字を書き、記録をつけることは一種の特殊技能であり、エドゥッパと呼ばれる学校に通っていました。
エドゥッパとは粘土板の家、という意味です。これからも粘土がメソポタミアにとって切り離せないものであることが分かります。
この学校は今でいう私塾に近いもので、公的な機関ではなかったようです。
当時、文字を書ける書記官はエリートで、国政の中枢を担っており、様々な事業に携わりました。何しろ当時は王様でさえ文字を書ける(刻むといったほうが適切かもしれませんが)人は少なかったのですから。
ちなみに識字者の王様が誕生したときはこれでもかというほど文字が書けることを自慢しまくっています。まあ、自分で自分の記録を残せるのである意味当然ですね。どんな時代にも学力マウントをとる人間はいたようです。
現代社会で当たり前のように文字が読めることはまさしく先人たちの努力の賜物でしょう
ある意味では文字こそが文明のスタートでもあるかもしれません。
しかしながらメソポタミア文明では紙の発明が進んでおらず、もっぱら記録は粘土板に行っていました。それゆえ文字を書くことのハードルはかなり高く、文字を書き、記録をつけることは一種の特殊技能であり、エドゥッパと呼ばれる学校に通っていました。
エドゥッパとは粘土板の家、という意味です。これからも粘土がメソポタミアにとって切り離せないものであることが分かります。
この学校は今でいう私塾に近いもので、公的な機関ではなかったようです。
当時、文字を書ける書記官はエリートで、国政の中枢を担っており、様々な事業に携わりました。何しろ当時は王様でさえ文字を書ける(刻むといったほうが適切かもしれませんが)人は少なかったのですから。
ちなみに識字者の王様が誕生したときはこれでもかというほど文字が書けることを自慢しまくっています。まあ、自分で自分の記録を残せるのである意味当然ですね。どんな時代にも学力マウントをとる人間はいたようです。
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