こちら!蟻の王国です!

秋葉夕雲

文字の大きさ
上 下
244 / 509
第四章

238 五十歩百歩

しおりを挟む
 獅子が吼え猛り、迫る爪牙。迎え撃つのは蜘蛛と恐竜。
 地球では何年たっても見られない光景が月下で繰り広げられる。

 千尋のフレイルが疾走するライガーに唸りを上げる。しかし猫がそのまま巨大になったと思えるほどの俊敏な身のこなしを見せつける。その速さを保ったままで閃光を炸裂させ、敵の視界を奪う。本来ならこれでまともに動けなくなるだろうが、視覚に頼らない千尋と翼には意味がない。
 そのライガーに対して激突するほどの速度で翼もまた走る。今にもお互いの間合いに入るその瞬間、ライガーは大きく後ろに飛ぶ。
「ち、気付かれたか」
 千尋はフレイルを投げると同時に見えにくい位置に蜘蛛糸を張っており、そのまま走ればライガーに糸をつけられるはずだった。しかし先ほどの閃光をわずかに反射した糸を見逃さなかったようだ。
 しかし千尋にはそれさえも織り込み済みだったのか、次の策をぶん投げる。
 フレイルが再びライガーに迫るが当たり前のように躱し、そのフレイルは地面に激突し、中身の液体でライガーの体をしとどに濡らした。
「いようし! いったん離れろよ! アメーバが来るぞ!」
 フレイルの中身の液体はアメーバが好む匂いを放つ液体。あれに濡れたライガーは放っておいてもアメーバに襲われ続ける。アメーバに囲まれたこの状況では有刺鉄線の檻に囚われるよりも過酷だろう。
 磁石に吸い寄せられるようにアメーバがライガーに向かう。しかしその進行はピタリと止まった。
 戸惑うかのようにアメーバはその体をくねらせている。なんだ? 何が起こったんだ?

「王。奴の口元をご覧ください」
「口……? 何かぶら下がって……? あれは……香袋?」
 オレたちはアメーバになるべく襲われないように香袋を持っている。同じものをライガーが持っているはずもない。とすると……。
「恐らく奴が倒した蟻から奪ったのだろうな」
「それよりも問題なのはいつ気付いたってことかだ」
 死んだライガーかフェネックが最期に伝えたのか? それにしたって臭いを放つものがアメーバを制御するカギだと気づく洞察力、それを活かす器用さ、どれをとっても驚異的な知能だ。
 戦いが上手いとか生来の才能とかそんなんじゃない。色々な種族と暮らし、戦い抜いて培われた力。
 ……どうにもやりにくいような、それでいてよく知っているような奇妙な既視感があったけど……なるほど何故そんなものを感じるのかがわかった。

 こいつらはきっとオレたちと似ている。
 国の在り方が、戦い方が。だからこそ、負けたくないとも思うのだろうか。

「見事。見事だ我が宿敵」
「あなたの宿敵になった覚えはありませんが」
 奇妙にねじれた態勢のままライガーが話しかけてくる。こんな時までかっこつけようとする。その根性は一体どこから来るのか。
「その糸は天にかかる虹が如し。指揮もまさしく星の導きが如し。侮りがたし」
「ふ、褒めても何も出ぬわ」
「そうだな、お前が出すのは糸くらいだな」
 多分結構喜んでいるぞこの蜘蛛。
 まあそんなことをわざわざ言う――――?
 なんだ? 何か来る――――
「千尋! 翼! 攻撃開始! そいつ時間稼ぎを――――」
 オレの言葉が終わるよりも先に行動に移す二人。フレイルと凶刃が煌めく。
 しかしそれに割り込むように白い光が瞬いた。

「ガアアアアア!」
「っ! 白鹿ぁ! しぶとすぎるだろてめえ!」
 白い毛皮のあちこちは鮮血と土にまみれ、片方の角は折れ、左前足の関節はあらぬ方向に曲がっている。
 蜘蛛糸の拘束から逃げ出し、アメーバの体の上を走りぬいた代償は小さくない。しかしそれでも最後の最後の場面に間に合った。
 千尋には白鹿が、ライガーには翼が相対する形になる。
「会話して時間稼ぎとかやることが姑息すぎないか!?」
 オレも似たようなことやったこと結構あるけどさあ!
「否。これは友誼に基づく必然。時が満つることもまた我が定めなり!」
「わりと意味が分からんぞ!?」
 くそ! これで数的有利も消えたか。敵に香袋があるならアメーバもあまり役に立たない。ただ敵の方が明らかに負傷や出血は激しい。こっちも時間を稼げれば状況が好転するかもしれない。問題はどうやって……ん?
 いや何も難しいことを考える必要はないか? 普通に逃げればいい。
 ライガーは右肩を負傷してるし、白鹿に至ってはここにたどり着いたことが奇跡みたいな重傷だ。平地での移動速度ならもうラプトルには追い付けない。もう探知能力の妨害はないから敵を見失うこともない。
 決闘が終わる日の出まで時間はまだある。時間いっぱいまで弱るのを待つのがここは得策なんじゃないか?

「翼、千尋。一旦距離をとろう。今なら翼に千尋が乗っても相手に走り負けないだろ」
 きちんと指示を聞いた翼は千尋を乗せ走り出すために身をかがめる。しかし千尋は――――微動だにしない。
「千尋? どうし――――!?」
 千尋の反応がない。テレパシーに応えないし、探知能力でも確認できない。
 これは――――まさか?
 まさか!
 まさか!?

 意識を倒れ伏す一匹の獣に向ける。死んでいたはずのフェネックに集中する。
「……我……らに……勝利……を」
 死体が、そんなことを言っている気がした。
 フェネック――――――! こいつ、死んでなかった!? いや探知能力には反応が……擬死? それとも自分にだけ魔法を使っていた!?
 それよりも、こいつ、いやこいつら何故死なない!? 何故何度でも立ち上がる!?
 その答えはきっと、彼自身も知っていることだ。誰もが自らの信じるものの為に戦っている。自身の命よりも大事なものの為に戦っている。少なくとも決闘に臨んでいる戦士たちは。

 わずかに生じた二人の意識のずれ。そしてそのわずかな間隙を敵が逃すはずもない。
 フェネックの遺した機会を逃すまいとぼろぼろの体に鞭打ってひた走る。
 一瞬だけ翼と千尋の目が合う。その一瞬で現状を把握する。一瞬よりも短い刹那で千尋が選択した行動は一つの球を取り出すことだった。
 うなずきさえしない。その球を使った戦術はすでに打ち合わせ済みだ。言葉が通じなくとも、体が覚えている。

 今までと同じように球に糸を括りつけて投げる。オレたちの敵を散々苦しめてきたその蜘蛛糸はとてつもなく警戒されているがゆえに注目を集めやすい。その糸をわずかに引くと球からピンが外れ、目を灼く光があふれだした。
 以前ラプトルたちとの戦いで作ったマグネシウム閃光弾の改良型。まさしく閃光弾と呼ぶべきそれはライガーの魔法よりも激しい光で視界を奪った。あえて温存しておいたライガー戦の切り札。まさか自分たちが最も信頼する光を敵が使うとは思うまい。
 しかし侮るなかれ。たかが目が見えないだけで気力を失うはずもない。
 ネコ科動物の多くは人間よりもはるかに鋭い聴覚や嗅覚を持ち、決して獲物を逃さない。この世界のライガーは光の魔法を使っていたとしてもその感覚を鈍らせることはない。
 だから、また一つ感覚を封じる。
 今度は翼が大きく口を開け、全く聞こえない大声を出す。つまり超音波だ。人や蟻の耳には聞こえないが、鋭敏な聴力をもつライガーには聞き取ることができてしまう。エコーロケーションを使った飛び道具。
 シャチなどの超音波を発することができる生物の中には強力な超音波で獲物を気絶させる種類がいるという。
 それほどの効果はないものの一時的に耳を麻痺させられる。これで視覚と聴覚は封じた。さらにいまライガーは香袋を持っている。あれだけ強烈な匂いを放つものが近くにあれば、鼻もあまり利かないはずだ。
 つまり嗅覚、聴覚、視覚の三つを封じている。フェネックの魔法は敵味方無差別なのか未だにライガーたちも探知できない。テレパシーが使えないのは敵も同じはず。
 今奴らは触覚と味覚しか外界を認識するすべはない。それでも立ち止まらない。勝ちを掴むためにはここで前に出るしかないということか。

 あくまでも前に出る敵に対して千尋は新たな糸を繰り出す。
 目も耳も利かない白鹿では避けようもなく、左足に糸が絡まる。しかし触覚だけを頼りに白鹿は折れ曲がっている左足を強引に引っ張る。激痛の上に更なる苦痛を重ねる辛苦はどれほどのものか想像さえできない。しかし蜘蛛を自由にさせることがどれほど危険かは白鹿自身がよくわかっているはずだ。強引にでも千尋を殺りに来た。
 しかし。
 引き寄せたのは千尋ではなく翼だった。
 トリックは難しくない。白鹿に絡ませた糸を翼に繋いだだけ。これまでの戦いから糸を使うのは蜘蛛だと思い込んでいた敵はまんまと騙されてくれた。
 白鹿の力、自信の脚力、そのすべてを利用した翼は一気に距離を詰め――――
「ガア!」
 最後の力を振り絞り繰り出された角さえも掻い潜り、白鹿の体に爪を突き立てる。
 布に通された針のように隙間を潜り抜けたように放たれた一撃は確かに心臓を貫いていた。

 そしてライガーにも千尋の糸が迫る。
 四方八方から迫るそれらは万全の状態ならば余裕さえ持って避けられていただろう。だがライガーはあまりにも傷を負いすぎていた。
 なおも進み続けわずかに回復した視力を頼りに千尋を捉えようというところでがくっと速度を落とした。糸と石がライガーの足に絡みついている。
「時間切れだライガー」
 千尋が糸を繰り、白鹿を制し、千尋と合流した翼が走る。
 余力がないのかライガーは強引に直進し、迎え撃つ翼とライガーが交錯する。
 右に避けるか左に避けるか。正面からぶつかれば体重差のあるライガーが有利になる。だからどちらかにヤマを張って攻撃を当てるしかない。
 翼は一度左に体を振るような動きを見せた後、緩急をつけた動きで右から抜き去った。獣の動きとは違う、人間が球技で用いるようなフェイントに反応できず、その爪はライガーの左胸を抉った。

 崩れる体。ライガーはゆっくりと――――
「よし! これで――――」
「いえ、まだです」
 踏ん張った。胸から血が滴り落ちるというのにまだこらえている。
「どうやら少し浅かったようですな」
「だな。オッケー。じゃあお前ら、逃げまわれ」
 ようやくさっきの指示を伝えることができた。今の攻防でライガーはまた負傷した。このまま時間がたてば失血死か、肺が傷ついたせいで呼吸困難に陥るだろう。
「うむ、ではその背中を借りるぞ」
「どうぞ、千尋殿」
 翼に千尋がまたがると脱兎の如く逃げ出した。
 ライガーには追う以外の選択肢はない。

 この状況ならもう降参してもおかしくない気がするけど……意味がないか。あの重傷ならライガーはここで決闘をやめたとしても死ぬ。なら最期まで好きにさせた方がいいのかもしれない。
 ひび割れたツボから流れる水のように血を流している。絡みついた糸に括りつけられた石からは死刑台へ向かう罪人を連想させる。
「不満か? 翼?」
「……本音を言えば堂々と討ち果たしたい気持ちはあります。ですがあの方はあれほど傷を負っていたとしても私を弑すことはできるでしょう」
 その口調からはライガーに対する敬意を感じさせる。
「だな」
「であれば最も確実に勝つ戦術はこのまま息絶えるまで逃げ回ることでしょう」
「卑怯ではあるがのう」
「それも同感」
「しかし、妾たちはだからこそ負けぬ。ありとあらゆる手段を尽くすからこそ弱くとも勝てるのだ」
「そうか。だったら最期まで徹底的にやろうぜ」

 傷つき、重荷を背負いながらも、恨み言もなく、振り返ることも止まることもせず追走を続けること五十と百歩。
 糸が切れるように倒れたライガーはすでにこと切れていた。
 勝敗に何ら関りがなかったその追走はこの決闘を見ていた全ての眼に焼き付いたという。
「これにて決闘を終了する! 勝者、エミシ!」
 白みがかった空にマーモットの宣言が響いた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ

如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白? 「え~…大丈夫?」 …大丈夫じゃないです というかあなた誰? 「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」 …合…コン 私の死因…神様の合コン… …かない 「てことで…好きな所に転生していいよ!!」 好きな所…転生 じゃ異世界で 「異世界ってそんな子供みたいな…」 子供だし 小2 「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」 よろです 魔法使えるところがいいな 「更に注文!?」 …神様のせいで死んだのに… 「あぁ!!分かりました!!」 やたね 「君…結構策士だな」 そう? 作戦とかは楽しいけど… 「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」 …あそこ? 「…うん。君ならやれるよ。頑張って」 …んな他人事みたいな… 「あ。爵位は結構高めだからね」 しゃくい…? 「じゃ!!」 え? ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

転生令嬢の食いしん坊万罪!

ねこたま本店
ファンタジー
   訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。  そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。  プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。  しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。  プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。  これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。  こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。  今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。 ※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。 ※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る

拓海のり
ファンタジー
 階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。  頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。  破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。  ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。  タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。 完結しました。ありがとうございました。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。

BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。 辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん?? 私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ

karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。 しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。

記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした 

結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。

処理中です...