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第二章 革命児編
第46話 二手
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金崎陣営で金崎は経丸を呼んで
「経丸さん私らと二手に別れましょう」
「二手?」
「私達は池田城を落とします、経丸さん達は押忍城を頼みます」
「わかりました」
「よし皆のさん、出陣じゃあー!!」
「うぉー」
そう言って金崎殿は池田城に向かっていった。
池田城に向かう金崎の背中を見て経丸は気合いを入れ
「我らも金崎殿に負けないよう出陣じゃあー!!」
「おー!!」
海老太郎は笑顔を見せてる殿について凛に
「殿、何か今回の戦で初めて笑顔を見せたね凛ちゃん」
「そりゃそうよ兄貴、殿はこの戦で初めて単独で軍を動かせるのだから」
海老太郎はニコニコしながら
「やっと僕たちも戦で戦えますね足がなります」
凛は呆れた感じで
「海老太郎君それを言うなら腕でしょ」
『おっそうですね凛ちゃん』
バカな会話の途中で片倉が真剣な顔で
『海老太郎、今回の戦はあんまり無理しなくていいからな怪我すると大変だから』
海老太郎は嬉しそうに
『片倉さん、僕のこと心配してくださるんですか』
『まぁな、前回助けてもらってるからな』
『片倉さん好きです、大好きですなんか心臓がドキドキします触ってみてください』
片倉は思わず笑いながら
『何急に変なこといってんだよ』
皆笑ったが皆が笑ってるなか士郎一人だけは忍押城に行くまでずっと真剣な顔をしてたのであった
しばらく歩くと片倉が
「殿着きましたぞ」
そこには大きい城ではないが城の南と北に川が流れていて自然の要害がある攻め落とすのが難しそうな城が現れた。
「これを私らが落とすのかぁ」
「で、殿どう落としましょうか」
「片倉さんそんなの考えてる暇はないですよ。今すぐ攻め込みましょう」
「殿焦ってはいけませぬここは時間をかけて落とすべきです」
「いや攻めましょう我らは数も相手の10倍ですよ簡単に攻め落とせます」
海老太郎も同調するように
「そうだ殿の言うとおり我らは10倍の兵力だ楽勝だ」
ここで今までずっと真剣な顔をして黙っていた士郎が
『いや、和睦をしてもらうようにしようよ』
経丸はビックリして甲高い声で
『和睦?どうした士郎この前の戦をまだ引きずって怖じけついてるのか?』
『殿は、こんなに大軍で少数の敵を攻め混むのは卑怯だと思わないのか?こっち一万の兵に対してあっち千の兵しかいないんだぞ』
『士郎、何を言ってるんだ城責めとはそういうものではないか』
士郎は強い口調で
『世間一般の城責めはそうかもしれないしかしこの人数で戦えば敵味方問わずたくさんの死者が出ることになりますそれがそれがしには耐えられません』
手柄を立てるのに焦っている経丸は怒りぎみで
『仕方ないだろ、何かを犠牲にしてでも得なきゃいけないものだってあるんだ』
士郎は感情が高ぶりながら
『それがしは殿にそんなことを言って欲しかったんじゃない』
『共にどうしたら死者を出さずにすむか考えてほしかっただけだ』
経丸は切ない顔で
『士郎、ごめん』
そう言って経丸は刀を持って士郎に戦う意志を示した。
『それが殿の答えならばそれがしはこの戦、参戦いたしません』
二人の間に入って仲を取りまとめようとする片倉を凛は抑えて片倉に向かって小声で
『どうなるか、経験させましょう』
片倉はしぶしぶ首を縦にふった。
私は金崎殿に認められたんだ。ここはなんとしてもこの城をすぐ落とさなければ。
経丸は金崎にいいところを見せようとして焦っていたのである
「今より城攻めを開始する突撃だぁー!!」
「うぉぉぉー!!」
経丸達は城に突撃していった。
「おりゃーいけいけエグイテー」
その頃海老太郎は門を破ろうと丸太などで叩き込む。
海老太郎達の後方で待機している経丸は海老太郎が攻め混んでいるのに出てこない敵に対して。
「なぜだぁ、私達が攻め込んできてるのに敵はなぜ出てこないんだ」
「殿、冷静に冷静に」
片倉は殿をなだめた。
私のことをなめておるんだなぁ必ずやこの城落としてやる。
その頃押忍城内では
「殿、天羽軍にやられっぱなしですがよろしいのですか?」
家来は怒鳴るように言った。
「どれどれ」
大将は窓の方に行き窓から天羽軍の攻撃を見て
「ほーやっとるやっとる」
「殿、我らも迎え撃ちましょう」
「大丈夫ほーっておけ」
「しかし我らはやられっぱなしではないですか」
大将は窓から経丸を指でさして
「大丈夫あの若造は戦を知らんらしいからなぁ」
「殿ー!!」
稲荷は息をきらしながら経丸元へ来て
「どうしました稲荷さん」
「海老太郎が城の門を破壊することに成功しました」
「そうですかならば一気に攻めますよ」
「殿、もう少し慎重にいかれた方が」
「片倉さん勢いのある今こそ私らの最大のチャンスだ」
「私らも行くぞー!!」
稲荷はものすごい勢いで士郎に経丸の出陣を伝えに戻り士郎の前に息をきらしながら現れて
「海老太郎、殿達ももう攻め込めむとのこと」
「そうですか稲荷さん」
海老太郎は兵に向かって
「皆行こうぜー」
「はい!!」
勢いを大事に攻めていく天羽家この勢いのまま攻め落とせるのかはたまたどうなるのか城攻め初めての経丸はどのように戦っていくのだろうか
「経丸さん私らと二手に別れましょう」
「二手?」
「私達は池田城を落とします、経丸さん達は押忍城を頼みます」
「わかりました」
「よし皆のさん、出陣じゃあー!!」
「うぉー」
そう言って金崎殿は池田城に向かっていった。
池田城に向かう金崎の背中を見て経丸は気合いを入れ
「我らも金崎殿に負けないよう出陣じゃあー!!」
「おー!!」
海老太郎は笑顔を見せてる殿について凛に
「殿、何か今回の戦で初めて笑顔を見せたね凛ちゃん」
「そりゃそうよ兄貴、殿はこの戦で初めて単独で軍を動かせるのだから」
海老太郎はニコニコしながら
「やっと僕たちも戦で戦えますね足がなります」
凛は呆れた感じで
「海老太郎君それを言うなら腕でしょ」
『おっそうですね凛ちゃん』
バカな会話の途中で片倉が真剣な顔で
『海老太郎、今回の戦はあんまり無理しなくていいからな怪我すると大変だから』
海老太郎は嬉しそうに
『片倉さん、僕のこと心配してくださるんですか』
『まぁな、前回助けてもらってるからな』
『片倉さん好きです、大好きですなんか心臓がドキドキします触ってみてください』
片倉は思わず笑いながら
『何急に変なこといってんだよ』
皆笑ったが皆が笑ってるなか士郎一人だけは忍押城に行くまでずっと真剣な顔をしてたのであった
しばらく歩くと片倉が
「殿着きましたぞ」
そこには大きい城ではないが城の南と北に川が流れていて自然の要害がある攻め落とすのが難しそうな城が現れた。
「これを私らが落とすのかぁ」
「で、殿どう落としましょうか」
「片倉さんそんなの考えてる暇はないですよ。今すぐ攻め込みましょう」
「殿焦ってはいけませぬここは時間をかけて落とすべきです」
「いや攻めましょう我らは数も相手の10倍ですよ簡単に攻め落とせます」
海老太郎も同調するように
「そうだ殿の言うとおり我らは10倍の兵力だ楽勝だ」
ここで今までずっと真剣な顔をして黙っていた士郎が
『いや、和睦をしてもらうようにしようよ』
経丸はビックリして甲高い声で
『和睦?どうした士郎この前の戦をまだ引きずって怖じけついてるのか?』
『殿は、こんなに大軍で少数の敵を攻め混むのは卑怯だと思わないのか?こっち一万の兵に対してあっち千の兵しかいないんだぞ』
『士郎、何を言ってるんだ城責めとはそういうものではないか』
士郎は強い口調で
『世間一般の城責めはそうかもしれないしかしこの人数で戦えば敵味方問わずたくさんの死者が出ることになりますそれがそれがしには耐えられません』
手柄を立てるのに焦っている経丸は怒りぎみで
『仕方ないだろ、何かを犠牲にしてでも得なきゃいけないものだってあるんだ』
士郎は感情が高ぶりながら
『それがしは殿にそんなことを言って欲しかったんじゃない』
『共にどうしたら死者を出さずにすむか考えてほしかっただけだ』
経丸は切ない顔で
『士郎、ごめん』
そう言って経丸は刀を持って士郎に戦う意志を示した。
『それが殿の答えならばそれがしはこの戦、参戦いたしません』
二人の間に入って仲を取りまとめようとする片倉を凛は抑えて片倉に向かって小声で
『どうなるか、経験させましょう』
片倉はしぶしぶ首を縦にふった。
私は金崎殿に認められたんだ。ここはなんとしてもこの城をすぐ落とさなければ。
経丸は金崎にいいところを見せようとして焦っていたのである
「今より城攻めを開始する突撃だぁー!!」
「うぉぉぉー!!」
経丸達は城に突撃していった。
「おりゃーいけいけエグイテー」
その頃海老太郎は門を破ろうと丸太などで叩き込む。
海老太郎達の後方で待機している経丸は海老太郎が攻め混んでいるのに出てこない敵に対して。
「なぜだぁ、私達が攻め込んできてるのに敵はなぜ出てこないんだ」
「殿、冷静に冷静に」
片倉は殿をなだめた。
私のことをなめておるんだなぁ必ずやこの城落としてやる。
その頃押忍城内では
「殿、天羽軍にやられっぱなしですがよろしいのですか?」
家来は怒鳴るように言った。
「どれどれ」
大将は窓の方に行き窓から天羽軍の攻撃を見て
「ほーやっとるやっとる」
「殿、我らも迎え撃ちましょう」
「大丈夫ほーっておけ」
「しかし我らはやられっぱなしではないですか」
大将は窓から経丸を指でさして
「大丈夫あの若造は戦を知らんらしいからなぁ」
「殿ー!!」
稲荷は息をきらしながら経丸元へ来て
「どうしました稲荷さん」
「海老太郎が城の門を破壊することに成功しました」
「そうですかならば一気に攻めますよ」
「殿、もう少し慎重にいかれた方が」
「片倉さん勢いのある今こそ私らの最大のチャンスだ」
「私らも行くぞー!!」
稲荷はものすごい勢いで士郎に経丸の出陣を伝えに戻り士郎の前に息をきらしながら現れて
「海老太郎、殿達ももう攻め込めむとのこと」
「そうですか稲荷さん」
海老太郎は兵に向かって
「皆行こうぜー」
「はい!!」
勢いを大事に攻めていく天羽家この勢いのまま攻め落とせるのかはたまたどうなるのか城攻め初めての経丸はどのように戦っていくのだろうか
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