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第二章 革命児編
第30話 判断
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春日井城の天羽家が借りている一室で天羽家の皆は各自戦の格好に着替えているときに片倉が経丸にすごい迫力で迫るように
「殿、全くこの戦の前に何をやられておるのですか緊張感をしっかり持たないと」
凛が二人の間に入ってフォローするように
「いやぁ昨日のは仕方ないですよ片倉さん」
片倉は鋭い目付きで凛を見てすごい迫力で
「何が仕方ないんだ自分達が主力として戦わないからって気がたるみすぎではないか」
いつもとはまったく違う片倉のあまりの迫力に凛は言葉を失い経丸は絞るような小さな声で
「すみません」
片倉は強い口調で
『いいか、皆どんな形の戦であっても絶対に舐めてかかってはいけないんだそこは肝に銘じておけ』
皆は一斉に大きな声で
『はい!!』
天羽家の皆が気合いを入れているとスッーと戸が開き
「経丸さん」
「金崎様」
「ただいまから松本軍の進軍を止めるため新中島へ私達は向かいます」
「はっわかりました」
経丸は皆の方を向き真剣な表情で
「皆、金崎様について行きますよ」
「はいっ」
皆は声を揃えて返事をした。
身支度を整えて城を出ようと廊下を歩いているとき経丸は片倉の耳元で
『片倉さん、さっきはありがとう気合い入れ直します』
片倉は優しい表情で
『それでこそ殿です』
金崎軍は決戦の地村上島に向かったこの新中島は金崎家の領地と松本家の領地の間のにあり中心に三本の川が流れていている。新中島の中心から東に松本軍の陣営となっている山津城がある。
松本軍陣中では
「殿、金崎隊が動き始めました」
「そうかぁ遂に動いたかぁ」
「殿、どちらに向かわれると思いますか?」
「そりゃ我らの方が兵の数が多いだからこの山津城を攻めることは出来ない。よって我らが城を出るまでこれ以上の進軍はしないであろう」
「そうですよね殿我も同じ考でございました」
「そうかぁ。我の判断は正しいか栗岡」
「はい」
この栗岡と松本は意見を言い合い策の確認をする関係なのである。
「まぁ野戦にしても我らの方が人数が多いそれに我が騎馬隊は最強でございますよ。この戦、勝ち戦でございますよ。殿」
「栗岡油断をするな相手は金崎、戦の天才だ何をしてくるかわからんぞ」
「はい」
「よし今から夫男山に向かうぞ」
片倉は金崎に向かって
『金崎様、なぜ夫男山に陣を張るのですか?あそこは守りに全く適していない裸山じゃないですか』
夫男山は松本軍の陣営の南に位置する小高い裸山で守りにも攻めにも適してないような場所なのである
金崎は片倉の肩をポンと叩き
『片倉さん、松本という男はとても慎重な男です、勝てる戦しかやらないだから私が圧倒的不利な状況にならないと決戦にならないんですよ』
金崎が裸山の夫男山に陣をとることで数の多い松本軍は圧倒的に攻め込みやすくなるのである。
『しかし、不利な状況に自らなっても大丈夫なのですか?』
金崎は自信に溢れた表情で
『私は神の化身だから必ず勝ちます』
金崎の強い言葉に片倉は少しだけ安心した
その頃松本と陣営は
「殿!!」
「どうした?」
「金崎軍が夫男山に陣を置きました」
松本徳博は驚いた表情で
「まことか!!」
栗岡は頭を傾げながら
「おかしいですね。我らより人数が一万も少ないのにあんな攻めるのにも守るにも不利な場所に陣を置くなんて」
「そうだな、奴らは我らを挑発をしてるのか?」
「いやそれはわかりませぬが我によい策があります」
「何じゃ」
「啄木鳥戦法でございます」
「何じゃ啄木鳥戦法とは」
「啄木鳥は木の中に入った虫を取るときあえて穴と反対側を突っ来ます。そしてその音にびびって穴から飛び出した虫を食べるのでございます」
「つまり金崎を裏側から襲いそれに逃げ出してきたところを表で待ち構えていればよいと言うことか」
「さすが殿。その通りでございます」
「では今から支度をさせよ」
「はっ」
「まだ動かぬなぁ松本は」
そう思っている経丸の横で海老太郎は慌てた感じで
「ねぇ士郎さんあっち火事かなぁ大丈夫かなこっちにまで火が燃えてこないかな?」
凛が割ってはいるように
「違うよ。海老太郎君あれは武田軍の食事の支度の煙だよ」
「そうなんだぁ、凛ちゃん僕、火事と思ってたよ」
「全くあわて者だね海老太郎は、士郎に似て」
「俺に似てるって良かったなぁ」
海老太郎は真顔で
「えっなんかそれは嫌だなぁ」
『お前失礼なやつだなぁ』
海老太郎は慌てた顔で
『いや、そんなつもりじゃ』
『じゃあどんなつもりだ』
士郎は海老太郎の頭を拳でごりごりした。
『やめな、兄貴やめなさい』
凛は士郎を止めた。
その頃金崎も同じものを見ていた。
あっわかったぞ。
「皆さん、旗をここにたててここを降ります」
「殿、いきなりどうされましたか?」
「わかったんです相手の策が」
金崎はひらめいたこのひらめきは果たして吉とでるか凶とでるか
この戦の大きなターニングポイントになるのであろう。
「殿、全くこの戦の前に何をやられておるのですか緊張感をしっかり持たないと」
凛が二人の間に入ってフォローするように
「いやぁ昨日のは仕方ないですよ片倉さん」
片倉は鋭い目付きで凛を見てすごい迫力で
「何が仕方ないんだ自分達が主力として戦わないからって気がたるみすぎではないか」
いつもとはまったく違う片倉のあまりの迫力に凛は言葉を失い経丸は絞るような小さな声で
「すみません」
片倉は強い口調で
『いいか、皆どんな形の戦であっても絶対に舐めてかかってはいけないんだそこは肝に銘じておけ』
皆は一斉に大きな声で
『はい!!』
天羽家の皆が気合いを入れているとスッーと戸が開き
「経丸さん」
「金崎様」
「ただいまから松本軍の進軍を止めるため新中島へ私達は向かいます」
「はっわかりました」
経丸は皆の方を向き真剣な表情で
「皆、金崎様について行きますよ」
「はいっ」
皆は声を揃えて返事をした。
身支度を整えて城を出ようと廊下を歩いているとき経丸は片倉の耳元で
『片倉さん、さっきはありがとう気合い入れ直します』
片倉は優しい表情で
『それでこそ殿です』
金崎軍は決戦の地村上島に向かったこの新中島は金崎家の領地と松本家の領地の間のにあり中心に三本の川が流れていている。新中島の中心から東に松本軍の陣営となっている山津城がある。
松本軍陣中では
「殿、金崎隊が動き始めました」
「そうかぁ遂に動いたかぁ」
「殿、どちらに向かわれると思いますか?」
「そりゃ我らの方が兵の数が多いだからこの山津城を攻めることは出来ない。よって我らが城を出るまでこれ以上の進軍はしないであろう」
「そうですよね殿我も同じ考でございました」
「そうかぁ。我の判断は正しいか栗岡」
「はい」
この栗岡と松本は意見を言い合い策の確認をする関係なのである。
「まぁ野戦にしても我らの方が人数が多いそれに我が騎馬隊は最強でございますよ。この戦、勝ち戦でございますよ。殿」
「栗岡油断をするな相手は金崎、戦の天才だ何をしてくるかわからんぞ」
「はい」
「よし今から夫男山に向かうぞ」
片倉は金崎に向かって
『金崎様、なぜ夫男山に陣を張るのですか?あそこは守りに全く適していない裸山じゃないですか』
夫男山は松本軍の陣営の南に位置する小高い裸山で守りにも攻めにも適してないような場所なのである
金崎は片倉の肩をポンと叩き
『片倉さん、松本という男はとても慎重な男です、勝てる戦しかやらないだから私が圧倒的不利な状況にならないと決戦にならないんですよ』
金崎が裸山の夫男山に陣をとることで数の多い松本軍は圧倒的に攻め込みやすくなるのである。
『しかし、不利な状況に自らなっても大丈夫なのですか?』
金崎は自信に溢れた表情で
『私は神の化身だから必ず勝ちます』
金崎の強い言葉に片倉は少しだけ安心した
その頃松本と陣営は
「殿!!」
「どうした?」
「金崎軍が夫男山に陣を置きました」
松本徳博は驚いた表情で
「まことか!!」
栗岡は頭を傾げながら
「おかしいですね。我らより人数が一万も少ないのにあんな攻めるのにも守るにも不利な場所に陣を置くなんて」
「そうだな、奴らは我らを挑発をしてるのか?」
「いやそれはわかりませぬが我によい策があります」
「何じゃ」
「啄木鳥戦法でございます」
「何じゃ啄木鳥戦法とは」
「啄木鳥は木の中に入った虫を取るときあえて穴と反対側を突っ来ます。そしてその音にびびって穴から飛び出した虫を食べるのでございます」
「つまり金崎を裏側から襲いそれに逃げ出してきたところを表で待ち構えていればよいと言うことか」
「さすが殿。その通りでございます」
「では今から支度をさせよ」
「はっ」
「まだ動かぬなぁ松本は」
そう思っている経丸の横で海老太郎は慌てた感じで
「ねぇ士郎さんあっち火事かなぁ大丈夫かなこっちにまで火が燃えてこないかな?」
凛が割ってはいるように
「違うよ。海老太郎君あれは武田軍の食事の支度の煙だよ」
「そうなんだぁ、凛ちゃん僕、火事と思ってたよ」
「全くあわて者だね海老太郎は、士郎に似て」
「俺に似てるって良かったなぁ」
海老太郎は真顔で
「えっなんかそれは嫌だなぁ」
『お前失礼なやつだなぁ』
海老太郎は慌てた顔で
『いや、そんなつもりじゃ』
『じゃあどんなつもりだ』
士郎は海老太郎の頭を拳でごりごりした。
『やめな、兄貴やめなさい』
凛は士郎を止めた。
その頃金崎も同じものを見ていた。
あっわかったぞ。
「皆さん、旗をここにたててここを降ります」
「殿、いきなりどうされましたか?」
「わかったんです相手の策が」
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