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承
薊の街 2
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それよりも先に、傍らを風が疾った。
鈍い音と共に、男の身体が弾けるように後ろへ飛んだ。踵は完全に浮き上がっていた。今度は踏みとどまることもできずそのまま白目を剥き、仰向けに倒れた。
「高兄の身体を傷つけようとは不届き者が」
荊軻が低く吐き捨てる様を、呆然と見つめるしかなかった。今、一体何が起きた。
「ああ」
こちらの視線に気づいたのか、荊軻は笑って剣を腰に戻した。ただし、刀身は鞘に納めたままだ。
「見てのとおりだ、抜いてはいない。気を失わせただけだ」
「……今のは。一体」
「撃剣という技があってな」
この場に新しい声が聞こえた。路地裏から、一人の老人がひょいと顔を出す。
「死を恐れぬ神速でもって、相手に躱すことのできぬ一撃を与える。知らんかったか、その男はなかなかの使い手でな」
「田先生にはまだ及びませんよ俺は。だから今回は助太刀をお願いしたんです」
「田先生? まさか、あの田光老師?」
高漸離は目を瞬かせた。楽士である自分であってもその名はよく知っている。
薊の街にあって、最も有名な処士だ。燕国の高官や王族でさえ敬意を払うとさえ言われている。もう若くはなく半ば隠居の身だと聞いていたが、その真っ直ぐな背筋はまだ壮年にしか思えない。
「そなたが高漸離殿か。なるほど、うちの客人がぞっこんになるくらいに美形だの」
そう言って老人は口をあけて笑った。高漸離も口を開けてしまったが、それは笑うためではない。
客人とはなんだ。まさかこいつは田光の邸に招かれているのか。そんな話は聞いてない。
「それよりも先生。そちらの首尾はいかがでしたか。向こうにこの男の仲間がいたのでは」
「なに、ほんの数名な。老人の相手にはちょうどいい」
田光はつかつかと歩み寄ってきた。そのまま、沓の先で倒れている男の頭を軽く蹴った。息は止まっていないようだが、起き上がる様子もない。
「このような輩まで引き寄せてしまうとは、天賦の才というのも難儀なものだの。さてどうする、人を呼んでやってもいいが、説明するのも鬱陶しいな」
「どうせ人攫いの類です、このまま放っておきましょうか」
「……どうせならとどめを刺してやったらどうだ」
ぼそ、と呟くと二人は怪訝そうな顔をしてこちらを向いた。らしくない台詞だと思われたようだ。
荊軻が探るような目を向けてくる。
「どうした、随分と物騒だな」
「……その方があんたもいいだろ。さっきの話を忘れたのか、ありもしないことをべらべら言いふらされるくらいなら」
「なんだその話か。気にするな、あれは全て事実だ」
けろっとした顔で言い返され、高漸離は絶句した。
「昔の俺はこうしなかった。下らないもめ事は起こしたくなかった」
話し始める荊軻の声は、まるで飲んだ酒の良し悪しを語るかのような口調だ。
「相手は酒場や賭場にいる男たちだった。名はもう忘れたがな。剣術の話だったか、賭場の決りごとだったか、とても命を賭けるような内容ではなかったから、その場を辞した。ただそれだけの話だ」
そのまま言葉を切った相手を高漸離は見た。自分たちの足元に転がったままの男のこともだ。確かに自分の目の前で起きたことなのに、どうしてもこの二人が結び付かない。
この男は誰だ。初めて、そんなことを思った。
この男は一体何者だ。
最初は遊説の徒かと思っていた。戦乱の世に栄達を望み、自分を諸国へ売り込みにいく野心家は多い。彼もその一人なのだろうと。だが、荊軻にそんな素振りはない。話をしている限り、仕官の気はないのではないかとさえ思える。
ではなんのためにこいつは旅をしているのだろう。
なんのために燕に来たのだろう。――なに一つ知らないのだと高漸離は気づいた。
荊軻について知っているのは歌の上手さ、ただそれだけだ。
「高兄」
不意に荊軻の腕が伸びてきた。背を支えられ、高漸離は初めて自分が体勢を崩しそうになっていたことに気づいた。
「大丈夫か? かなり今日は呑んだようだな。歩けるか?」
きっとこいつはこちらの疑念を知らない。
差し出された手を高漸離は払いのけた。
「……こういうことは今までに何度もあった」
高兄? と首を傾げる男を睨みつける。
「家に仕えてくれ、国に仕えてくれと言われるんだ。そのたびに断ってきたが、そうするとこんな手に出る奴もいる。問答無用で襲ってくる奴も、助けて恩に着せようとする奴もな」
「おい。それが恩人に向かって言う言葉か?」
「仕方ないだろう。俺はあんたのことをなにも知らない」
歌っている荊軻のことは信頼している。彼の声であればどのような音であれ撃っていいのだと分かっている。
だが、それ以外の彼とどう接していいか分からない。
彼は自分をどう思っているのか。自分はどうなのか、なにも分からない。
現に荊軻は戸惑っている。ただ高漸離と、あと田光を交互に見比べている。
そんな彼を見て、何故か田光が顔をしかめた。
「なんじゃお主は。まさか、まだ何も言うてはおらんのか」
「いやその……。実はまだ、心の準備が」
「阿呆なことをぬかすな。それではこの美形が怪しむのも無理はないぞこの朴念仁め、とっとと言わんか」
更に目の前で意味の分からないやり取りが始まるのだから、たまらない。
やいのやいのと田光からせっつかれた荊軻は、やがて高漸離の方を見た。
その顔は緊張しているのか、いつになく硬い。
「高兄。……話をする前に一つ訊かせてくれ。貴君はこの国の生まれか?」
「ああ」
高漸離は即座に頷いた。これも意図は分からないが、戸惑うほどの問いではない。
「俺は燕人だ。親はもういないが、この薊で生まれたと聞いている」
「衛か斉に行ったことはないか?」
「ない。いくつかの街なら今まで出向いたことはあるが、この国から出たことはない」
「……そうか……」
荊軻の表情がふと弛んだ。いや、揺らいだという方が正しいだろう。
彼は長々と息を吐いた。田光が支えなければ膝を折っていたかもしれない。
高漸離は目を瞬かせた。相手のいつもの笑い顔が見えにくい、その理由が分からなかった。雨に打たれた花であってもここまではという、ひどい萎れぶりだ。
「貴君も違ったのだな……」
「なんのことだ?」
「俺には、……いや、なんでもない。俺の単なる勘違いだ、すまなかった」
「だからなんで話さないんだ!」
高漸離はさすがに声を荒げた。これではまるで意味が分からない。
「俺はそんなに話すに値しない男か? 何を隠しているか知らないが、ここまで言ったのなら全部吐け!」
いつもならもう退いている。怪しい相手に近づくなど正気の沙汰ではない。面倒ごとに巻き込まれないうちに逃げるに限る。今までそうやって生きてきた。
だが、この男に対してはそうできない。
「いいか覚えておけ、話さないのは最初から無いのと同じなんだ! あんたはまさか、俺を何の意味もない奴にするつもりか⁉」
そのくらい彼と共にいてしまった。もう、簡単に退くことなどできない。
今知っているだけのことではとても足らない。むしろすべてを知り尽くしたくなる。
「一本取られたの」
愉快そうに田光が荊軻の肩を叩いた。彼は小さく頷き、そのまま笑い始めた。
「そうですね先生。――そうだな、なにもないわけじゃない。すまなかった高兄」
そう言って、荊軻は素直に頭を下げた。
「立ち話もなんだ、俺の舎まで寄ってくれるか? 聞いてくれるのなら是非話したい」
そう言われてしまえば、高漸離には頷く以外の選択肢はなかった。
鈍い音と共に、男の身体が弾けるように後ろへ飛んだ。踵は完全に浮き上がっていた。今度は踏みとどまることもできずそのまま白目を剥き、仰向けに倒れた。
「高兄の身体を傷つけようとは不届き者が」
荊軻が低く吐き捨てる様を、呆然と見つめるしかなかった。今、一体何が起きた。
「ああ」
こちらの視線に気づいたのか、荊軻は笑って剣を腰に戻した。ただし、刀身は鞘に納めたままだ。
「見てのとおりだ、抜いてはいない。気を失わせただけだ」
「……今のは。一体」
「撃剣という技があってな」
この場に新しい声が聞こえた。路地裏から、一人の老人がひょいと顔を出す。
「死を恐れぬ神速でもって、相手に躱すことのできぬ一撃を与える。知らんかったか、その男はなかなかの使い手でな」
「田先生にはまだ及びませんよ俺は。だから今回は助太刀をお願いしたんです」
「田先生? まさか、あの田光老師?」
高漸離は目を瞬かせた。楽士である自分であってもその名はよく知っている。
薊の街にあって、最も有名な処士だ。燕国の高官や王族でさえ敬意を払うとさえ言われている。もう若くはなく半ば隠居の身だと聞いていたが、その真っ直ぐな背筋はまだ壮年にしか思えない。
「そなたが高漸離殿か。なるほど、うちの客人がぞっこんになるくらいに美形だの」
そう言って老人は口をあけて笑った。高漸離も口を開けてしまったが、それは笑うためではない。
客人とはなんだ。まさかこいつは田光の邸に招かれているのか。そんな話は聞いてない。
「それよりも先生。そちらの首尾はいかがでしたか。向こうにこの男の仲間がいたのでは」
「なに、ほんの数名な。老人の相手にはちょうどいい」
田光はつかつかと歩み寄ってきた。そのまま、沓の先で倒れている男の頭を軽く蹴った。息は止まっていないようだが、起き上がる様子もない。
「このような輩まで引き寄せてしまうとは、天賦の才というのも難儀なものだの。さてどうする、人を呼んでやってもいいが、説明するのも鬱陶しいな」
「どうせ人攫いの類です、このまま放っておきましょうか」
「……どうせならとどめを刺してやったらどうだ」
ぼそ、と呟くと二人は怪訝そうな顔をしてこちらを向いた。らしくない台詞だと思われたようだ。
荊軻が探るような目を向けてくる。
「どうした、随分と物騒だな」
「……その方があんたもいいだろ。さっきの話を忘れたのか、ありもしないことをべらべら言いふらされるくらいなら」
「なんだその話か。気にするな、あれは全て事実だ」
けろっとした顔で言い返され、高漸離は絶句した。
「昔の俺はこうしなかった。下らないもめ事は起こしたくなかった」
話し始める荊軻の声は、まるで飲んだ酒の良し悪しを語るかのような口調だ。
「相手は酒場や賭場にいる男たちだった。名はもう忘れたがな。剣術の話だったか、賭場の決りごとだったか、とても命を賭けるような内容ではなかったから、その場を辞した。ただそれだけの話だ」
そのまま言葉を切った相手を高漸離は見た。自分たちの足元に転がったままの男のこともだ。確かに自分の目の前で起きたことなのに、どうしてもこの二人が結び付かない。
この男は誰だ。初めて、そんなことを思った。
この男は一体何者だ。
最初は遊説の徒かと思っていた。戦乱の世に栄達を望み、自分を諸国へ売り込みにいく野心家は多い。彼もその一人なのだろうと。だが、荊軻にそんな素振りはない。話をしている限り、仕官の気はないのではないかとさえ思える。
ではなんのためにこいつは旅をしているのだろう。
なんのために燕に来たのだろう。――なに一つ知らないのだと高漸離は気づいた。
荊軻について知っているのは歌の上手さ、ただそれだけだ。
「高兄」
不意に荊軻の腕が伸びてきた。背を支えられ、高漸離は初めて自分が体勢を崩しそうになっていたことに気づいた。
「大丈夫か? かなり今日は呑んだようだな。歩けるか?」
きっとこいつはこちらの疑念を知らない。
差し出された手を高漸離は払いのけた。
「……こういうことは今までに何度もあった」
高兄? と首を傾げる男を睨みつける。
「家に仕えてくれ、国に仕えてくれと言われるんだ。そのたびに断ってきたが、そうするとこんな手に出る奴もいる。問答無用で襲ってくる奴も、助けて恩に着せようとする奴もな」
「おい。それが恩人に向かって言う言葉か?」
「仕方ないだろう。俺はあんたのことをなにも知らない」
歌っている荊軻のことは信頼している。彼の声であればどのような音であれ撃っていいのだと分かっている。
だが、それ以外の彼とどう接していいか分からない。
彼は自分をどう思っているのか。自分はどうなのか、なにも分からない。
現に荊軻は戸惑っている。ただ高漸離と、あと田光を交互に見比べている。
そんな彼を見て、何故か田光が顔をしかめた。
「なんじゃお主は。まさか、まだ何も言うてはおらんのか」
「いやその……。実はまだ、心の準備が」
「阿呆なことをぬかすな。それではこの美形が怪しむのも無理はないぞこの朴念仁め、とっとと言わんか」
更に目の前で意味の分からないやり取りが始まるのだから、たまらない。
やいのやいのと田光からせっつかれた荊軻は、やがて高漸離の方を見た。
その顔は緊張しているのか、いつになく硬い。
「高兄。……話をする前に一つ訊かせてくれ。貴君はこの国の生まれか?」
「ああ」
高漸離は即座に頷いた。これも意図は分からないが、戸惑うほどの問いではない。
「俺は燕人だ。親はもういないが、この薊で生まれたと聞いている」
「衛か斉に行ったことはないか?」
「ない。いくつかの街なら今まで出向いたことはあるが、この国から出たことはない」
「……そうか……」
荊軻の表情がふと弛んだ。いや、揺らいだという方が正しいだろう。
彼は長々と息を吐いた。田光が支えなければ膝を折っていたかもしれない。
高漸離は目を瞬かせた。相手のいつもの笑い顔が見えにくい、その理由が分からなかった。雨に打たれた花であってもここまではという、ひどい萎れぶりだ。
「貴君も違ったのだな……」
「なんのことだ?」
「俺には、……いや、なんでもない。俺の単なる勘違いだ、すまなかった」
「だからなんで話さないんだ!」
高漸離はさすがに声を荒げた。これではまるで意味が分からない。
「俺はそんなに話すに値しない男か? 何を隠しているか知らないが、ここまで言ったのなら全部吐け!」
いつもならもう退いている。怪しい相手に近づくなど正気の沙汰ではない。面倒ごとに巻き込まれないうちに逃げるに限る。今までそうやって生きてきた。
だが、この男に対してはそうできない。
「いいか覚えておけ、話さないのは最初から無いのと同じなんだ! あんたはまさか、俺を何の意味もない奴にするつもりか⁉」
そのくらい彼と共にいてしまった。もう、簡単に退くことなどできない。
今知っているだけのことではとても足らない。むしろすべてを知り尽くしたくなる。
「一本取られたの」
愉快そうに田光が荊軻の肩を叩いた。彼は小さく頷き、そのまま笑い始めた。
「そうですね先生。――そうだな、なにもないわけじゃない。すまなかった高兄」
そう言って、荊軻は素直に頭を下げた。
「立ち話もなんだ、俺の舎まで寄ってくれるか? 聞いてくれるのなら是非話したい」
そう言われてしまえば、高漸離には頷く以外の選択肢はなかった。
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