荊軻断章
戦国時代末期中国。燕国の楽士高漸離は、謎の旅人荊軻と出会う。音楽を介して深く結びつく二人だが、刺客として秦王(後の始皇帝)暗殺を強要された荊軻は一人旅立つ。
その後、荊軻の死を知った高漸離も秦へ向かい、そこで荊軻が再会を望みつつも果たせなかった彼の友人と出会う。
史記列伝荊軻の章で語られつつも正体が不明な、「荊軻の待ち人」について考えました。
その後、荊軻の死を知った高漸離も秦へ向かい、そこで荊軻が再会を望みつつも果たせなかった彼の友人と出会う。
史記列伝荊軻の章で語られつつも正体が不明な、「荊軻の待ち人」について考えました。
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始皇帝と荊軻は知っていましたが、高漸離はこちらの作品で初めて知りました。
初めての高漸離がこの作品の高漸離でよかったなと思っています。
ネタバレになるので詳細は書けませんが、あるひととあるひとの場面と、あるひととあるひとの場面が、重なるようなところがとても好きです。その時の、台詞を吐いてるふたりの表情は、同じように見えました。
意味は違っても。
素敵な作品をありがとうございました。
ご感想ありがとうございます。初高漸離が拙作ということで、ただただ光栄です。お気に召していただけたのならいいのですが…。
荊軻の友として彼と同じく不朽の名を残した人物を描くことができていたらなと、今は願うばかりです。
最後までお目を通してくださいましてありがとうございました!
ひとことで言うと、切なくやるせないのに清々しい、と言った印象でした。
始皇帝暗殺と言うと、どうしても思いを遂げられなかった後悔や口惜しさが残りそうなのですが、荊軻も高漸離もそれぞれが自分自身に課した信念のようなものは全う出来たように感じられ、それが読後に感じた、どこか寂しい清々しさになったように思います。
市井の楽師である高漸離と良家の教育を受けてる荊軻の雰囲気も、二人の言葉遣いや態度で自然に感じ取れてモブになって酒場の二人を眺めてるようでした。高兄、柄悪い(笑)
荊軻の待ち人を軸に、とても新鮮な「始皇帝暗殺」の物語。
聞いた事のない筑の音が聴こえてくるような美しいお話、ありがとうございました。
最後までお読み下さってありがとうございました。史実では始皇帝暗殺未遂ということで、二名ともやり残してしまったもののある話なので、それをどうやって昇華させればいいのかずっと悩んでました。今回いただきましたご感想で、もしかしたら達成できたかなという気持ちでいっぱいです。
酒場のシーンなどはこちらもノリノリで書いていました、楽しんでいただけたのなら嬉しいです。光栄なお言葉、本当にありがとうございました。
完結おめでとうございます。
ネタバレになってしまうので詳しく書けませんが
荊軻にしろ漸離にしろ行動原理が大義や私怨ではなく別の理由だったのが、なるほど、こうきたかと膝を打ちました。膝割れた。
面白い作品をありがとうございました。
ご感想ありがとうございます、読んでいただけただけでもありがたいのにお言葉までいただけて嬉しいです…!
荊軻の話は既に多くの作品があるので、王道以外の話にするしかないなと最初から決めていました。二人の行動原理にご納得いただければそれだけでも書いた甲斐がありました、ありがとうございます!
荊軻がなぜ秦王暗殺に動いたのか、これまでにも映画やドラマや漫画でたくさんの荊軻像が描かれ、彼の視点で理屈が語られてきました。苛烈な秦王への鉄槌、親兄弟の仇、女、義理、はたまた追い込まれてしかたなく……。この作品は新たに一石を投じていると思います。
荊軻と高漸離の関係がとにかく濃密。作者は意図していないかもしれませんが、ブロマンスが香ってます。なのでBL好きにもオススメしたい。
中国歴史物に特有の人間関係の濃さと熱い友誼は読みどころですね。
応援しています、コンテスト頑張ってください。
過分なお言葉光栄です、ありがとうございます。
荊軻の事件は史記列伝の中で一番好きな章で。いつか自分なりに形にしたいと思ってました。一見歴史の激流の中に呑まれて流されていった二人ですが、現代に至るまで名を残しているその理由みたいなものが書けていたらなと思っています。
あと、下読みをお願いした友人にご指摘の件はことごとく言われました…。狙ったつもりは微塵もなかったんですが(笑)、これをきっかけにして新しい読み手様に恵まれればこれもまた僥倖です。
ラストまであとほんのわずかですが、最後までどうかお付き合いくださいませ。
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