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番外編:ある雨の日君は死んだ

ある雨の日君は死んだ

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浜野辺 貝side


「ははは、浜野辺のやつ、かわいそ~~。」
「いや、カワイソーなのはイザリの方だろ。あんなのに告白されるなんて。」
「失敗したらあとでボコってやろうぜ。」
「いいね。ストレス溜まってたんだよな。」

 そんな言葉が後ろで吐かれるのを涙目になって聞きながら、俺は目的の人物・湊 漁(ミナト イザリ)が来るのを待つ。

「あ、来た。」
「おい、愚図、お前ちゃんとやれよ。見張ってるかんな。」
「早く、隠れようぜ。クスクス。」

 イザリくんがキョロキョロと辺りを見回して、その宝石のように輝く赤みがかったアンバー色の綺麗な瞳が俺を捉える。
 目が、離せ、ない。

「用事って何?」
「へあっ?!」
「自分が呼んだんやろがい。」
「お、おおお、おっしゃる通りで、あの、用件!用件というのは、えと、あの、っ!」

『ボコボコにしてやる』、『見張ってるから』、先ほどの俺を常日頃からイジメて来る三人組の言葉が脳裏によぎり、冷や汗が頬を伝う。

 俺はこれから学部で一番の人気者であるイザリくんに、意味もなく告白しなければならない。
 そしてフラれる。だってなんの縁もゆかりもない人物、ましてや男からの告白だなんて。もし性別が関係なくたって、イザリくんと釣り合うわけがない。だって俺は根暗でオタクでキモくてダサくって、明るくて綺麗でかっこ良いイザリくんとは真逆の人間なんだから。

 きっと失敗に終わる。そしてまたあの三人に痛いことをされるんだ。
 でもこのまま告白もできないんじゃそれこそあの三人になにをされるかわかったもんじゃない。あの三人が怖いことなんて、俺が一番知ってるんだ。
 ああ、ああ!もう!どうにでもなれ!! 俺は覚悟を決めてイザリくんを真っ直ぐ見つめると、大きく息を吸い込んでから叫んだ。

「俺と付き合って下さい!!」

「ええよ。」

「え、ええ?!」

「何で告って来た張本人がびっくりしてんねん。」

 イザリくんがケラケラと笑いながら、俺の頭を軽く叩く。
 え?今なんて言った?いいって言った?え? 俺はパニックになって、イザリくんの顔をまじまじと見つめる。
 イザリくんは相変わらず綺麗な顔で笑っていた。


 そしてその日から、俺はイザリくんの彼氏になった。


 どちゅん!!

 そこからだったのだ、俺の「地獄の日々」の、本当の始まりは。

「か、はっ…!」

 身長190cm越えの体格に似つかわしい巨很チンポをいきなり後孔に入れられるとんでもない衝撃と、メリメリメリッと容赦なく結腸弁を割り開く肉圧に目が覚める。

「は~~~~ったく、朝勃ちした彼氏のチンポが腰に当たってて熟睡できるとかどういう神経の太さしてんの?普通、おはようのセックスで自分からご奉仕するもんやろ。ほんッま気ィ効かんなあ」
「がッ…!そんな、いきなり!やっ、待って、イザリくんっ!だめ、だめ!」
「あ~はいはい、今日は授業あるからあかんのな。よちよち、ほなまだ寝かせたろなあ。わがままな浜野辺くんは寝とってええよ。俺が勝手に動くから。」
「そ、そういうことじゃな、ひぎぃ……!」

 言いながら、イザリくんは結腸弁を抉じ開けていた巨根をぬっちゅんと引き抜くと、その長いストロークでドチュッドチュッ!と俺の尻に腰を打ち付ける。

「あ゛っ!あ゛っ!!お゛ッ!ちが!きの、も、散々、あ゛!ヤったじゃん!ひ!♡うぐぅ!♡」

 俺はその衝撃に為す術なく喘ぐことしか出来ない。
 だって、こんなの、気持ち良すぎるから。
 イザリくんの巨根に結腸弁を抉じ開けられると、まるで脳みそのキャパが焼き切れるほどの快楽で何も考えられなくなってしまう。
 知らない、知らない、こんな感覚今までなかった!
 自分の体がイザリくんによって作り変えられていく感覚に、恐怖で頭がおかしくなりそうだった。

 俺はもう、このドS巨チンポのせいで完全に頭がおかしくなってしまったのか……それとも元からこうで開花しただけなのかも知れないけど、とにかく俺の尻はイザリくんの巨チンが大好きになってしまった。
 いや、大好きなんてものじゃなくて……これじゃないとダメな体になっちゃったのだ。

「あ゛っ!あ、あ゛ッ!!だめ、も、イく、イっちゃ……!」
「ええよ。ほら、ケツでイッてみ?」
「いや!だめ、だめぇ!やぁぁあ~~~!」
「はは、男がメスイキすんのほんまにおもろいな。」

 だって、俺はもう、イザリくんに犯してもらわないと生きていけないんだから。

 あの告白した日のあと、イザリくんは俺にいろんなことを教えた。
 まず一番初めに教えてもらったのはセックスのこと。キスのこと。口でするっていうフェラチオから、ケツにちんぽを挿れて貰うためのアナルセックスまで、全部だ。
 どれもこれも初めてだったし、自分がこんな行為を知ることになるなんて思わなかったからびっくりしたけど、俺が泣いて嫌がったってイザリくんは許してくれなかった。
 イザリくんは、俺にセックスについて教えるとき、今まで見たことのないようなサディスティックな笑顔を浮かべていた。
 その顔を見て俺は初めて背筋がゾクゾクするっていう感覚を知った。
 そして俺は教えこまれたことをすぐに実践に移すようになった。
 だってそうしないとイザリくんにお仕置きと称してどんな酷い扱いを受けるか分からないから。

 学校では完璧な人気者・湊 イザリがそんなドSのド変態だなんて思ってもみなかったけど、でも、俺をこんな淫乱にしたのは間違いなく湊 イザリだ。
 学校一の日陰者のノンケを自分専用のドMに仕立て上げるなんてある意味凄いよ。
 そんなわけで、俺はイザリくんのおかげで今まで知らなかったたくさんの快感を知ったのだ。


 そして今日は授業のある平日で、俺は昨日の晩からイザリくんの部屋にやって来ていた。やって来たというより、問答無用で「来い」と命令されたから来ざるを得なかったと言う方が正しい。

 昨晩は散々俺の体を好き勝手した挙句、後処理もそこそこに俺を抱き枕のように抱いて寝た。そして朝っぱらから俺をベッドに押し倒すと、そのままご立派なちんぽを俺のケツ穴にぶち込んで今に至るというわけだ。

 イザリくんは巨根で、俺のケツ穴は女の子のおまんこみたいに慣らされた。
 ただし、慣らされたと言ってもガバガバになったわけじゃない。だからイザリくんのような巨根ちんぽが全部入っても全然平気なんかじゃない。むしろちゃんと苦しいのだ。苦しいのに、俺の卑しい体は快感を嫌ほど拾って気持ち良くなって、二つの相反する感覚に頭がおかしくなりそうになる。


 でも、イザリくんとのセックスがどんなに苦しくても、俺はイザリくんとは別れられない。
 俺はもうこの巨根じゃないと満足できない体にされちゃったから……だからイザリくんを気持ちよくしてあげないとダメなんだ。
 それに、イザリくんを気持ちよくシてあげないと、またあの三人組にイジメられるから。あいつらは俺みたいなキモいオタクなんかよりずっと頭が良くて運動神経も良いから、本当になにされるか解んない。でも、俺がイザリくんと付き合うようになってイザリくんに学校でも四六時中付きまとわれるようになってからは一度も手を出されていないのだ。
 だから俺はイザリくんを満足させてあげなきゃ……気持ち良くなって貰わなきゃ! なのに、もうずっとセックスに夢中で全然上手く動けない。
  そんな俺の気持ちなんか知らないで、イザリくんは俺に腰を振り続ける。

「あ゛っ!あ、あ゛ッ!!いや、い!だめ、も、イく、イっちゃ……!」
「いや?いやちゃうやろ?正直に言うたらイってもええよ。」
「ひぎぃ……!!だめ、ちんぽ、握らないでぇ!」
「早う言わな血流止まって壊死するかもよ?」
「あ、言う!言うからっ!もっとして欲しいよお……!俺、イザリくんになら何されてもいいからあ!!」
「っは……ほんまドMやなあ。無理矢理ケツハメられてんのにチンコおっ勃ててんの?何されても気持ちいいって?」

 ばちゅん!と一際強く腰を打ち付けると、そのままぐりっと亀頭を結腸弁に押し当てる。
 俺はその刺激に体を仰け反らせながら絶頂した。
 もう俺の体は全部が性感帯で、イザリくんから与えられる刺激の何もかもが快感でしかなかった。
 頭の中はとっくに真っ白だ。
 イザリくんのおちんぽが結腸弁を抉じ開けて、その奥で怒張が爆ぜると、俺は呆気なくメスイキした。
 そしてそのまま俺の意識はフェードアウトしていく。
 ああ……今日もまた自分から動けなかった…失敗だ。
 俺はそのまま意識を手放した。

     ▽

 ちゅんちゅんと鳥のさえずりが聞こえ目が覚め、時計を見ると既に11時を過ぎていた。完全に遅刻である。
 しかも裸のまま寝かされていて、俺の体はローションやら体液や精子やらでカピカピに乾いていた。
 その不快感に顔をしかめながら起き上がると、キッチンの方から良い匂いが漂ってくる。
 どうやらイザリくんはもう起きているようだ。
 俺はまだ重だるい体を引き摺ってベッドから這い出ると、ぺたぺたとキッチンへ向かう。
 するとそこにはなんと!裸エプロン姿の(いちおうボクサーパンツだけは履いている)イザリくんが居た。
 部活でよく日に焼けた褐色肌に映える真っ白のフリフリの可愛いエプロンが最高に似合っていて、めちゃくちゃ可愛いしかっこいい……けど、なんか嫌な予感がしそうな雰囲気。
 というか確実に嫌な予感しかしない。
 俺は危険を感じて踵を返そうとしたが、そんな俺の行動を予測していたかのようにガッシリと腕を掴まれた。
 そしてそのままイザリくんの脚の間に立たされ、後ろからぎゅっと抱き着かれる。
 これは……もう確実に嫌な予感しかしない。
 いやでもまさか……な? 俺は恐怖で若干涙目になりながらイザリくんを見上げると、彼はニコッと笑って言った。
 その笑顔が怖い!目が笑ってないよ!!  すると案の定、イザリくんは俺の耳元で囁くように言い放つ。
 それもとびっきりの笑顔で。

「ご飯にする?シャワーにする?それとも俺にする?」

 イザリくんのその笑顔は、爽やかでもなんでもなくて、むしろめちゃくちゃ邪悪に歪んだものだったけども!! その笑顔があまりにも恐怖心を煽って、俺は思わず目を瞑ってしまった。

「はは!単なるジョーダンやんか!も~~!浜野辺クンは全部真に受けておもろいなあ!」

 イザリくんはケラケラ笑いながら俺の頭をポンポンと撫でる。
 ああ、純粋な笑顔のイザリくんも素敵だけど、やっぱりいつものドSでサディスティックな顔のイザリくんの方が好きだなあ……じゃなくて!俺は別にマゾじゃない!断じて違うからな!! 誰に言うでもないが、心の中でそんな言い訳をしながら、俺はホッと胸を撫で下ろした。
 安心したのも束の間で、次の瞬間には耳元にあったイザリくんの唇がそのまま首筋に這わされる。そしてちゅっと音を立てて首筋を吸い上げられると、

「あぅ……!♡」

 思わず変な声が漏れる。
 もう俺の体はイザリくんによってすっかり調教されていた。


     ▽


 結局その日は盛大に遅刻し、俺は今日提出しなければならない課題も忘れるという盛大なやらかしをした。ちなみにイザリくんはちゃっかり提出物を持ってきていた。「むしろ何で持ってきてないん?」と素で不思議がられたくらいだ。

 罰として俺は大量のレポートを教授の研究室まで持って行ったあとに課題を取りに帰るというミッションを課された。イザリくんに待っていてもらっては悪いので先に帰るように言ったが、「食堂で待ってるから終わったら連絡して。」と言われてしまった。口や態度には出さないけど、イザリくんは結構過保護だ。

「あ!ちょ!」

 一旦家に帰って課題も提出し終わってさてイザリくんに連絡しようかとスマホを取り出したところ、何者かにひょいと取り上げられてしまった。
 俺からスマホを奪った張本人の方を見遣ると、そこにいたのは……。

「時化(しけ)くん…!」

 なんとあのいじめっこ集団の主犯格ではないか。

「か、返してよ!」
「ヤダね。ちょっと面貸せよ。そしたら渡してやる。」
「そんな勝手な!ちょ、待ってってば!」

 理不尽なことを言い放ち、俺の腕を引っ掴んでスタスタと人気のない場所に移動される。
 もちろん俺も抵抗するが、如何せん力の差があり過ぎて全然敵わない。しかも相手は大柄な男だ。全くもって勝ち目はない。
 俺はなす術なくそのまま校舎の裏まで連れて行かれてしまった。
 そこでやっと手を放され、時化くんはスマホを俺に投げて寄越した。
 それをキャッチしてイザリくんに文字で連絡するとすぐに既読がついて、電話が掛かってくる。
 その通話ボタンを押そうとした瞬間だった……俺の体は地面に引き倒されたのだ! そして俺の上には時化くんが馬乗りになっていて、俺は完全に身動きが取れなくなってしまった。

「なあ、浜野辺。お前いつからオレ以外のモンになったんだよ。なあ?」
「は……何言ってるの?そんなこと、時化くんには関係ないだろ?」
「あるに決まってんだろ。」
「な、なんで!?」
「お前がオレのモノだからだよ!」

 時化くんはそう言うと、俺の腕を頭上で纏めて片手で押さえ込んだまま、もう一方でTシャツを無理矢理捲り上げて脱がせてくる。そしてそのままズボンもパンツごと引き摺り下ろされてしまった! 俺は慌てて脚を閉じようとするが、時化くんの体が邪魔でそれも叶わない。

「な、何するんだよ!」
「お前さぁ……オレのこと、本当は好きなんだろ?」
「は!?な、何言ってるの!?」

 時化くんはそう言いながら俺の胸元をまさぐる。
 俺はなんとか抵抗しようと身を捩ったがびくともしなかった。
 いや待て……俺が時化くんのことを好きだって?そんなわけあるか!確かに外見は客観的に見てちょっとかっこいいとは思うけども!!でもそれとこれとは話が別だろ!!それにイザリくんがいるからとかじゃなくて普通に男として好きじゃないし!むしろ嫌いというか苦手だし! 俺は混乱しながら、時化くんの体の下でジタバタと藻搔く。しかしそんな俺の抵抗などものともせずに時化くんは続けた。
 そしてとんでもないことを言い出したのだ。

「好きだ。浜野辺。俺の方がアイツよりもずっと前から。」
「はあ?!ちょ、やだ、キスやだ、んんぅ!!む゛~~~!!」

 なんと、時化くんは俺に告白し口を塞いできたのである! しかもめちゃくちゃストレートにだ!! 正直言って全く嬉しくないどころかドン引きである。
 そもそも俺男だし……それにイザリくんっていう恋人がいるし!ていうかそれ以前にいじめっこといじめられっこ同士とかあり得ないだろ!!

 そしてそのまま時化くんの手が俺のシャツの中に侵入してきて、素肌を撫で回してくる。

「はっ、こんなとこもキスマークばっかで埋まってる…見た目に反して独占欲強いのな、アイツ。」

 その感触にゾワっとしたものが背筋を駆け上がり、思わず悲鳴を上げそうになったがなんとか堪えた。
 だってここは外なのだ!しかも校舎裏の人通りの少ない場所とはいえ、いつ誰が来るかも分からない。そんなところでこんな痴態を晒してはイザリくんに迷惑がかかってしまうし、何よりめちゃくちゃ恥ずかしい。だから俺は必死になって声を殺した。
 そんな俺の様子を見て時化くんはニヤニヤと嫌な笑みを浮かべている。
 なんで俺がこんな目に遭わなきゃいけないんだよ!! イザリくん助けて! しかしそんな思いも空しく、時化くんは俺の素っ裸になった下半身に触れ、恐怖でふにゃふにゃになった小さなチンポを握り込む。
 その瞬間、俺は絶望した。
 そしてそのまま掌で竿を扱かれ、もう片方の手は亀頭部分をぐりぐりされる。するとすぐに俺のそこは芯を持ち始めてしまった。
 ああ……もう最悪だよ!! 俺は心の中でそう叫びながらも必死に声を殺した。
 だってこんなところイザリくんに見られたら絶対殺される! だから俺は絶対に声を出さないように唇を噛んで耐えた。
 そんな俺の様子を時化くんは楽しそうに眺めている。
 そして今度は乳首を摘まんできた。そのまま捏ねくり回したり引っ張ったりして弄ぶ。

「ひゃう!ちくび、やめぇ!あっ、あん!」
「普通はちょっと触られたくらいじゃこんな完勃ち勃起乳首になんねーよ、どんだけ開発されてんだ、この淫乱が!」

 俺は必死に我慢したが、次第に変な気分になってきてしまった。
 こんなところイザリくんに見られたら絶対殺される!と頭では思っているのに体が勝手に反応してしまうのだ。時化くんの愛撫によって俺の体はどんどん熱を帯びていった。
 もう完全に勃ち上がってしまったそこを見て時化くんが嬉しそうに笑う。
 ちくしょう……悔しい!!なんで俺がこんな目に!
 時化くんの手の動きは次第に早くなり、俺はあっけなく果てた。ぱたたっと勢いのついた白濁液が自分の腹に広がる。
 それを指ですくい上げ、時化くんはあろうことか俺の後孔に塗り付けてきた。そしてそのまま指先を挿入してきたのだ。
 俺は痛みと異物感に顔を顰めた。しかし時化くんはお構いなしだ。
 ぐちゅり、という水っぽい音が耳に届いて顔が熱くなるのを感じた。
「痛い!抜いてくれ!!頼むから!!」そんな俺の心情などお構い無しに時化くんはずぷずぷと指を奥に進めてくる。しかも中を探るように動かし始めたではないか!やめてくれよ本当に……!ていうかコイツなんでこんなところ慣れてるんだ?もしかして経験済みなのか!?
 やがて時化くんの指がある一点に触れた瞬間、体が魚のようにビクン!と跳ねあがり、俺は目を見開いた。
 そしてそのままそこを重点的に責められる。
 あまりの快感に目の前がチカチカした。これ、だめだ、イザリくんが教えてくれた、前立腺てやつだ……!怖い!でも気持ちいい!!頭がおかしくなりそう!! そんな俺の様子を見て時化くんが笑う。
 そして今度は指を二本に増やし、さらに激しく動かされた。その刺激に耐え切れず俺はまた達してしまう。しかしそれでも時化くんは手を動かすことをやめなかった。
 イザリくん助けて……もう無理ぃ……俺壊れちゃうよぉ……。
 そんな俺の様子を見て時化くんが笑う。
 そしてついに俺は三本もの指を後孔に飲み込まされ、ぐちゃぐちゃと掻き回されてしまった。もう完全に抵抗の意思も抵抗する力も消え失せた頃を見計らい、時化くんは自分のズボンの前を広げる。そこから出てきたモノを見て俺は思わず悲鳴を上げそうになった。
 それはイザリくん程ではないにしても、俺のものよりも確実に一回りは大きかったのだ!

「無理だよそんなの入らないって!!絶対裂けるって!!死んじゃうって!!」

 しかし時化くんはそんな俺の様子を気にも止めず、俺の両足を抱え上げるようにして持ち上げた。
 そしてそのまま一気に貫いたのだ! あまりの質量に息が出来なくなる。苦しい……痛い……!助けてイザリくん!! 時化くんは俺の腰を掴むと激しく揺さぶってきた。まるでオナホでも使うように俺を好き勝手扱う。それが悔しくて情けなくて涙が滲んだ。
 ふとその時だ。校舎裏の茂みからガサゴソという音が聞こえてきた!俺は慌てて口を手で塞いだが遅かったようだ。
 茂みから出てきたのはなんとイザリくんだったのだ! そして俺の姿を見て絶句する。
 ああ……見られてしまった……!こんな情けない姿を!!もう終わりだ……死んでしまいたい……。
 時化くんは余裕たっぷりに言う。

「遅かったな?もうお前のオキニは汚れたよ。」

 それを聞いたイザリくんは明らかに怒っていた。そりゃそうだ、自分の恋人が目の前で他の男に犯されてるんだから当然だろう。しかしそんなイザリくんを気にも止めずに時化くんは腰を動かし続けた。俺は必死に声を我慢するが、どうしても漏れ出てしまう。
 イザリくんの目には明らかに怒りの炎が揺らめいていた。そんな様子に気付いた時化くんは面白そうに笑う。そして更に腰の抽挿を速めたのだ!俺はそれに耐えきれず声を上げてしまった……ああもう終わりだ……こんな声聞かれたくなかった……! それを聞いたイザリくんがこちらに向かってくるのが見えた。
 もうダメだ殺される……いやむしろいっそ死にたいかもしれない。イザリくんなら殺されてもいいか……俺、幸せだったもん……。
 しかし目を瞑った次の瞬間、聞こえてきたのはドガッ!バキッ!という重い音だった。驚いて目を開けると、そこには時化くんを殴り続けるイザリくんの姿があった。俺のために怒ってくれてるのか……嬉しい……! そんなことを思っている間にもイザリくんはひたすら時化くんを殴り続けている。ちょっと待って殴り続ける時間長くない?人が死んだら、殺人罪でイザリくんが警察に…そんなの絶対ダメだ!

「ストップストップ!やりすぎたら本当に死んじゃうって!!」
「死んでもよくない?こんなヤツ。」

 そしてついに時化くんがぴくりとも動かなくなったのを見てイザリくんは俺の方を見た。その目は氷のように冷たい色を宿していた。思わずビクリと震える。そんな俺に構わず、イザリくんは俺の体を抱え上げた。そのままどこかへ連れて行かれる。
 俺はされるがままだった。イザリくんは無言のまま足早にどこかへ向かう。着いた場所はイザリくんの部屋だった。中に入ると、イザリくんは俺をベッドの上に放り投げる。そしてそのまま覆い被さってきたのだ! ああ……これはヤバいやつだ……完全にキレてる……どうしよう……俺今日が命日かも……?そんなことを考えているうちに唇を塞がれてしまった。ぬるりとした舌が侵入してくるのを感じる。歯列をなぞられ上顎を舐められ舌を絡め取られ……呼吸すらもままならないような激しいキスだった。

 しばらくして唇が離れた頃には酸欠状態でぐったりしていた俺だったが、イザリくんはそんなことはお構いなしに服を脱いでいく。そして下着姿になったところで再びキスをされた。今度は先程よりも優しくゆっくりとしたものだったが、その分ねっとりとした濃厚なもので俺は頭がボーッとしてくるのを感じた。
 ああ……気持ちいい……もっと欲しい……! しかしそう思ったのも束の間ですぐにまた激しいものに変わってしまう。何度も角度を変えながら繰り返されるそれに俺は何も考えられなくなった。
 ようやく解放された時にはもう完全に蕩けきっていたと思う。イザリくんはそんな俺を見て満足げに笑うと今度は首筋に吸い付いてきた。チリッとした痛みを感じるがそれすらも今の俺にとっては快感でしかないようだ。
 そんな俺の様子に気をよくしたのか、イザリくんは俺の服を脱がせにかかった。抵抗しようとしたが体に力が入らずされるがままになってしまう。あっという間に裸にされてしまい恥ずかしさに身を捩ったところで押し倒された。そしてまた深い口づけが始まる。上顎や歯列など口内を余すことなく舐められ、俺はビクビクと体を震わせた。
 やがて唇が離れる頃にはすっかり蕩けきった顔になってしまっていたことだろう。そんな俺を見下ろしながらイザリくんは意地悪く笑った。そして俺の耳元で囁くように言うのだ。

「今からお清めセックスするから。あいつの跡が何も残らんくらい濃いやつで、あいつの痕跡を全部上塗りするから。」

 その声だけでイキそうになるほど艶っぽくて……ああもうダメだ!早くイザリくんが欲しい! そんな俺の内心を見透かすように彼は言った。

「早う欲しいやろ?彼氏の極太チンポ。ほなえっちくおねだりしてみい?俺のことえっちな言葉で誘ってよ。」

「え……イザリくんの、デカチンポ、俺のイザリくん専用メスアナルにください……♡ブッといのでズコズコ突いて、結腸の奥で種付けビュービューして下さい……♡」
「あは♡合格♡」

 そう言うと彼は一気に奥まで突っ込んできた!その瞬間あまりの質量に息ができなくなる。しかしそれも一瞬のことですぐに快楽へと変わっていった。
 そしてそのまま激しくピストン運動が始まる。俺はただひたすら喘ぎ続けた。その内に段々と頭が真っ白になってきて何も考えられなくなってきた頃を見計らい、イザリくんは俺の耳元で囁くのだ。

「なあ俺のこと好き?好きって言うて?」

 ああもうダメだ……こんなの逆らえるわけがないじゃないか! 俺は必死に答えた。

「俺、俺はあ!イザリくんのこと、大、好きぃ♡だからぁ、もっと奥まで突いてぇ♡いっぱい種付けしてぇ♡♡」

 それを聞いた彼は満足そうに微笑み、さらに動きを速めていった。パンッ!パァン!!という肌と肌がぶつかり合う音が部屋中に響き渡る中、俺はただひたすらに喘ぎ続けた。そしてついにお互いに絶頂の時が来る……!イザリくんが一際強く突き上げてきたのだ!その瞬間熱いものが腹の奥で弾けるのを感じたと同時に俺も達してしまった。ビクビクと痙攣しながらベッドに倒れ込む俺の体を優しく抱きしめてくれるイザリくん。その温もりに安心感を覚えつつ俺は意識を手放したのだった……
 目が覚めるとそこはベッドの上だった。辺りを見回すと、どうやら彼の部屋のようだということが分かり安堵する。ふと隣を見るとそこには裸のイザリくんが眠っていた。ああそうか……俺昨日イザリくんとシちゃったんだ……!思い出すだけでも恥ずかしい!でもすごく気持ちよかったなぁ……♡ そんなことを考えつつボーッとイザリくんの寝顔を満喫していると、不意に彼が目を開けた。

「おはよう。彼氏の朝勃ちチンポ当たってんの、気づいてんねやろ?」
「う、うん……♡」
「ほな、どうすんの?」
「おはようの、せ、せっくす、します……俺が、動きます……♡」
「正解」

 そうしてバードキスをしたあと俺たちは再び繋がったのだった。


 こんな幸せな日々がずっと続くと思っていた。
 ずっと。



     ▽



 イザリside

 雨がしとしとと降り続ける灰色の午後、イザリはいつものようにバイトを終えて、家路を急いでいた。彼はバスを使わず、雨にもかかわらず歩いて帰ることにしていた。傘をさしながら、彼は街の景色を眺めつつ、恋人である浜野辺 貝(ハマノベ カイ)と弟である湊 巻網(ミナト マカミ)との夕食を楽しみにしていた。

 歩道には水溜まりがたくさんできており、通りを行き交う車が水しぶきを上げながら走り去っていった。イザリは慎重に足元を確認しながら歩いていたが、その時、前方から急に車のタイヤが鳴り響く音が聞こえた。

「キィーッ!」という鋭い音とともに、車がスリップして制御を失い、イザリの方向に向かって突っ込んできた。彼は一瞬立ち止まり、次の瞬間にはその車が目前に迫っていることに気づいた。

「危ない!」誰かの叫び声が聞こえたが、イザリは避ける間もなく、その車に弾き飛ばされた。彼の大きな体は空中に舞い上がり、すぐに道路に激しく叩きつけられた。

 激しい痛みが全身を貫き、視界がぼやけていく。彼の周りには、驚きと恐怖に満ちた人々が駆け寄ってきた。誰かが救急車を呼び、別の誰かがイザリの手を握りながら「大丈夫、助けが来るから」と励ました。

 雨が顔に降りかかり、冷たい水滴が彼の頬を伝った。イザリは薄れゆく意識の中で、家族と恋人の顔を思い浮かべた。浜野辺 貝の笑顔が脳裏に浮かび、心の中で「ごめん」と呟いた。

 その頃、家ではマカミとカイが夕食の準備をしていた。イザリの帰りを待ちながら、いつものように楽しげに会話をしていた。しかし、時間が経つにつれて、心配が募り始めた。

「イザリ、やけに遅いな…」マカミが不安げに言った。

「そうだね、いつもならもう帰ってきてる時間なのに…」カイも同じように不安を感じていた。

 その時、電話が鳴った。マカミがスマホを取ると、母親からの緊急連絡だった。イザリが交通事故に遭い、病院に運ばれたという知らせだった。

 二人はすぐに病院へ向かった。救急病棟の待合室で、彼らは息を切らしながら祈るようにして待っていた。数分後、医師が現れ、その顔には悲痛な表情が浮かんでいた。

「ご家族の方ですか?」医師が静かに尋ねた。

「はい、兄弟です。イザリは無事なんですか?」マカミが焦りを隠せずに答えた。

「残念ですが…湊 漁(ミナト イザリ)さんは亡くなりました。全力を尽くしましたが、事故の衝撃が大きすぎました…」

 その瞬間、二人の世界は崩れ落ちた。マカミは床に膝をつき、声を出して泣き叫んだ。カイも涙をこらえきれず、震える手でマカミの肩を抱きしめた。

 病室に入ると、そこには安らかな表情を浮かべたイザリの姿があった。彼の顔には、最後の瞬間まで家族を思う優しさが残っているように思えた。マカミとアンウィルは彼の手を握りしめ、その温もりが冷たくなっていくのを感じながら、ただただ涙を流し続けた。

 イザリの死は、二人にとって計り知れない悲しみと喪失感をもたらした。



     ▽



浜野辺 貝side


 イザリくんが死んで半日が経ち、夜が明けた。双子の弟のマカミくんによれば、今晩が通夜で、明日が葬式なんだとか。
 俺は念のため家族であるマカミくんに了承を得て、イザリくんからもらった鍵を使って、イザリくんの部屋に自分の荷物を取りに来ていた。もうじきこの部屋も引き払ってしまうだろうから。
 それまでに、色々と片付けなければならない。半分同棲のような暮らしをしていたので、二人のモノがたくさんあるのだ。

 朝のやわらかな光が部屋を包み込む中、写真立てに入った二人で撮った写真を眺める。心の中には、消えない痛みと悲しみが渦巻いていた。イザリくんの死から時間が経つほど、その喪失感は深まる一方だった。

 ピンポーン、とチャイム音が鳴ってドアを開ける。

「お疲れ様~。」と言って入って来たのはマカミくんだ。
「ごめんね先に入っちゃって。」
「ううん。イザリも気にしてないと思うよ。浜野辺くんに鍵渡してたくらいやし。」
「っ……。」

 別人だとは分かっていても、イザリくんと顔も声もよく似たマカミくんに『浜野辺くん』と呼ばれるとなんだかうるっときてしまう。

「意外なことにあんまり散らかってないなあ。」
「そりゃ俺がいつも掃除させられてたからね。」
『俺やってちゃんとやってたも~ん。』
「イザリくんはほとんど掃除しなかったじゃん。」
『ゴミ出しとか』
「それは俺がちゃんと曜日を把握してて…」
「ちょっとまって浜野辺クン、誰と喋ってんの?」
「え?」

 ふと我に返ると、どうやら俺は一人で喋っていたらしい。目の前には怪訝そうな顔のマカミくんしかいない。

「なんか、イザリくんの返事が聞こえた気がして…。」
「も~、怖いこと言うんやめてよ~~!俺お化けとかホンマ無理なんやから~~!」
「ご、ごめん……。」

 まさかイザリくんと会話してたなんて……そんなことありえないのに。
 そう思ってふと顔を上げると、部屋にあるイザリくんの写真がこちらを見ていた。
 その目は、何かを訴えかけるような強い意志を宿しているように見えた。まるで俺に何かを託すように。

「さむっ!なあ浜野辺くん、今日なんか寒ない?」

 突然、部屋の空気がひんやりと冷たくなった。俺たちはその変化に気づき、周囲を見回した。
 次の瞬間、俺の視界に薄ぼんやりとした人影が現れた。その影は徐々に形を取り、次第にイザリの姿となった。

「イザリくん…?」俺は驚きと涙で声が震えた。

 イザリくんの幽霊は微笑み、優しい眼差しでこちらを見つめていた。
 その姿は生前と変わらないが、透明感があり、光をまとっているように見えた。

『そ。そのイザリくんやで。残念ながらマカミには声も聞こえてないみたいやけど。

「イザリくん!!!」

 発光するその体に触ろうとする。しかし、手はすり抜けてしまって何も触れない。悔しい。

「え?!どしたん何急に?!浜野辺クンどこ見てんの?!」

『そっか。霊体やから触れんのか。そら寂しいなあ。…あ!もしかして双子やからマカミの体に入れたりして。どれどれ。』
「マカミくん!イザリくんが後ろ!後ろに!」
「ええ?!そんなことある?冗談………」

 バターン!と音がするくらいマカミくんが派手に前に倒れる。頭を打っちゃいけないと思って慌てて支えるも、イザリくんと同じ身長、つまり巨体のマカミくんを一人で支えられるはずもなく、俺も一緒に床に倒れ込む。

「マカミくん、大丈夫?!」

 すぐ近くにあるイザリくん似の端正な顔を覗き込む。
 閉じられていたまつ毛がふるふると震えたかと思うと、パチリと開いて視線が合った。

「ま、マカミくん…?」

 ニヤリとマカミくんには似つかわしくない不敵な笑みを浮かべたあと、マカミくんは俺の体に覆いかぶさり、馬乗りになってきた。
 服を脱がそうとしてくるマカミくんに大量のハテナを浮かべながら慌てて抵抗する。

「マカミくん、どうしたの?!なんか様子が変だよ?!んあぁっ!」

 マカミくんの指がカリッと俺の胸の突起に触れる。そのままクニクニと揉み込まれれば、イザリくんに調教されまくった体は嫌でも反応するもので。

「マカミくん、マカミくん、て。妬けるなあ。いい加減気づかんかな?俺、イザリくんやで?」
「い、イザリくん?!な、なんで、どうして?!」
「なんかマカミの体入れるかなって試してみたら入れたわ」
「すごい!すごいけども!な、なんで俺の上乗ってんの?!」
「そら今からセックスするからやろ?」
「この状況で?!」
「何?不満?俺は昨日できんかった分溜まってんねんけど。」

 そう言いながらイザリくんは俺のズボンに手をかける。
 まずい。ここで流されたらまたいつも通りの朝になってしまう。明日葬式だぞ?!こんなことしてる場合じゃ……なんとかして説得しなければ!
 しかし、マカミくんの体(中身はイザリくん)はビクともしない。必死に抵抗しているにも関わらず、片手で抑えられてしまっているのだ。

 そしてそのままパンツまで脱がされてしまい、下半身が露わになる。
 それをみたイザリくんは舌なめずりをして、妖艶に笑った。
 その笑みを見て俺は悟った。これは逃げられないやつだ……と。
 結局、俺はイザリくんの言う事を聞くしかなかったのだ。

 イザリくんは俺の息子を握り上下にこすり始めた。
 男同士だから気持ちいい部分は大体分かってるようで的確に刺激してくる。
 その快感に腰が自然と揺れてしまう。
 もっと強い刺激が欲しいと思い始めた時、急に手の動きが止まった。
 なんで……?と困惑しているとイザリくんが耳元に口を寄せて囁いてきた。

 ――今マカミくんの体やで?俺が急にマカミと交代したらどうする? その言葉を聞いた瞬間ドキリとした。

 確かに可能性を考えてなかったわけではない。でもそんなことを実際にするわけがないと思っていたからだ。
 だが今、目の前にいるのはマカミくんの体に入ったイザリくんだ。もし本当にそうなったらどうしようと考えてしまった。
 その不安を感じ取ったのか、イザリくんはクスリと笑い再び手を動かし始めた。
 今度は激しく上下に動かされ一気に射精感が高まるが、寸前で止められてしまいまたお預けを食らってしまう。
 何度繰り返したことだろう。
 もう俺は限界だった。早くイかせてほしいという欲求で頭がいっぱいだった。
 しかし、イザリくんは相変わらず俺を焦らし続けている。
 すると突然、俺のものをパクリと口に咥えたかと思うと上下に動かし始めた。それと同時に根元部分を指で刺激されるものだからたまらない快感に襲われる。
 やっと待ち望んでいたものを与えられたことで我慢していたものが一気に爆発しそうになるが、寸前のところで止められてしまいまたお預けを食らってしまう。
 もう無理だと何度泣き叫んでもイザリくんはイかせてくれなかった。

 懐かしいやり取りに、思わず涙ぐんでしまう。
 イザリくんは死んだ。だけど、ドSで理不尽な俺の彼氏は確かにここに居る。

 幸せと感謝で胸がいっぱいで、ついに思いっきり泣きじゃくってしまっていた。
 そんな俺を見て、困ったように眉を下げてマカミくんの体で笑うイザリくんは、俺の頭をぽんぽんと撫で、痛いくらいにぎゅっと抱きしめてくれたのだった。
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