17 / 28
お礼なんていらない
しおりを挟む
遠くから聞こえてた音楽隊の演奏が鳴り止んだ。間もなく終業の時間らしい。
昨日と同じように旧図書室に来たフランシーナとエドゥアルドは、話をすることも無く各々の時間を終えた。
フランシーナが帰り支度をする隣で、エドゥアルドも荷物をまとめ始めた。今日は特に寝ることもなく、仕事も捗ったようである。
「……実は最近、あまり睡眠時間が取れていなかったんだ。昨日は心配をかけたよね。こんな所で寝てしまうなんてどうかしてる」
「い、いえ」
(わざわざ弁解されてしまったわ……)
こちらからは特に何も言っていないのに。
もしかして、「今日は寝ませんでしたね?」なんていうあからさまな顔をしていたのだろうか。
そんなつもりは無いのだけれど、意図せず彼の弱みを握ってしまったようで少し悩ましい。
「あの……私、誰にも言いませんから。あまり気にしないでくださいね。お疲れなら、ここで仮眠を取ったって構わないのですし……」
「僕が? また君の前で寝るというの?」
「あっ、すみません。そう何度も寝たりしませんよね」
少々バツが悪そうなエドゥアルドに、フランシーナは慌てて謝った。
ここで寝てしまった事実には、こちらから触れないほうが良いかもしれない。彼としても、寝てしまったのは不覚であったのだし。
なんとなく気まずくなった空気に耐えきれず、フランシーナは急いで書類の束を取り出した。
「あの……こちら、記念品の納品書から配分をまとめた指示書です。エドゥアルド様のメモ書き通り、予備分を足しています。一応、友人と読み合わせて確認しましたけど……念のためもう一度だけチェックして下さいね」
「あ、ああ。ありがとう」
昨夜は結局ヴィヴィアナに頼り、読み合わせながらチェックを終わらせた。
二人でやると予想以上に早く済ませられたし、見落としも防げた。持つべきものは友だ。
『へえ~、エドゥアルド様ってこんな地味なことまでやってるんだ』
ヴィヴィアナはというと、書類をパラパラとめくりながら思わず感嘆の声を上げていた。
その言い方はなんとなく失礼な気もするが、彼女が驚いた気持ちは分かる。
いつも表舞台で華々しく活躍しているエドゥアルドが、まさかこんな事務作業までこなしていたなんて思いもしなかったのだ。
フランシーナ達が知らないだけで、彼はこれまでも地味と言われる仕事までこなしてきたのだろう。
爽やかな笑顔の裏側で。
「ほかにも、私が出来そうなことはありますか? 無ければ、もう帰ってしまいますが」
「構わないよ。これだけでも充分助かったから」
「そうですか。では」
フランシーナはさっそく席を立つと、制服の上にコートをはおる。
隣のエドゥアルドはというと、まだどこか呆然としたままで手渡された書類を見つめていた。
「君って人は、本当に……」
「何でしょう?」
「……なんでもない。また落ち着いたら、手伝ってくれたお礼をするよ。何がいいかな」
「え?」
貸しを作りたくないからだろうか……こんな些細なことで、彼はまたお礼をするなどと言い始めた。
けれど、もうお礼なんかこりごりだ。
あの仕事量を見過ごせなかったフランシーナが勝手に手を貸しただけなのだから、お礼なんかせず放っておいてくれたらいいのに。
「そんな、もうお礼なんて要りませんよ。私がやりたくてやったことなんですから」
「……フランシーナは、やりたくて人助けをしている、っていうの?」
「普通、そうじゃないのですか?」
そう言ってフランシーナが首を傾げると、エドゥアルドは未知との遭遇を果たしたかのような顔をした。
「僕なんかのために時間を割いて――面倒だとは思わないの?」
「そうですね……基本的にそういった気持ちにはなりませんね。面倒だと思うほど頼られることもありませんし、誰かの役に立つことは嬉しいです」
「嬉しいとか……変わってる。変わってるよ、君は」
「そうでしょうか。きっと、エドゥアルド様のお手伝いをしたい人ってたくさんいると思いますけど」
未知の存在を前にしたエドゥアルドは、その眉を更にひそめる。
でも、フランシーナは事務仕事をしながら思ったのだ。
このような事務仕事や、もっと細々とした雑務だって、エドゥアルドのためになるのであれば手伝いたい人は多いだろうと。
それこそ、この間絡まれたご令嬢三人組なんかは、嬉々として名乗りをあげるのではなかろうか。男子寮にいる寮生達だって、エドゥアルドのしていることには興味津々のようであるし。
「エドゥアルド様は毎日こんなに頑張っていらっしゃるんですもの。そんな姿を見せられて、なにか役に立ちたいと思うのは自然な感情ではないですか?」
「……そういうものなのかな」
「少なくとも、私はそうです」
「君にはこんなに迷惑をかけているのに?」
自分がなにかちょっと手伝うおかげで他の誰かが救われるのなら、フランシーナは満更でもない気持ちになるのだ。たとえエドゥアルドから「変わっている」と言われても。
それに――
「誰かの役に立てたなら、それもまた夢へ近付ける気がするから」
「夢……君の夢は事務官になること、でしょ?」
「そうです。そうですけど……私には憧れの姿みたいなものがあって」
フランシーナは当時のことを思い出す。
とある事務官に助けられたあの日のことを。
「うち――アントン伯爵家は昔、ある事務官の方に助けていただいたのです」
その人はお日様のように笑って、フランシーナの頭を撫でた。
『お礼なんかいらないよ。今度は君が、困っている人を助ければいい』
ペンだこのある大きな手は優しく、頼もしかった。淡々と事実を述べていくボルドーのガウン姿が、幼心にしっかりと焼きついて。
きっと、その記憶は色褪せることがない。
それは十八歳となった今でも。
昨日と同じように旧図書室に来たフランシーナとエドゥアルドは、話をすることも無く各々の時間を終えた。
フランシーナが帰り支度をする隣で、エドゥアルドも荷物をまとめ始めた。今日は特に寝ることもなく、仕事も捗ったようである。
「……実は最近、あまり睡眠時間が取れていなかったんだ。昨日は心配をかけたよね。こんな所で寝てしまうなんてどうかしてる」
「い、いえ」
(わざわざ弁解されてしまったわ……)
こちらからは特に何も言っていないのに。
もしかして、「今日は寝ませんでしたね?」なんていうあからさまな顔をしていたのだろうか。
そんなつもりは無いのだけれど、意図せず彼の弱みを握ってしまったようで少し悩ましい。
「あの……私、誰にも言いませんから。あまり気にしないでくださいね。お疲れなら、ここで仮眠を取ったって構わないのですし……」
「僕が? また君の前で寝るというの?」
「あっ、すみません。そう何度も寝たりしませんよね」
少々バツが悪そうなエドゥアルドに、フランシーナは慌てて謝った。
ここで寝てしまった事実には、こちらから触れないほうが良いかもしれない。彼としても、寝てしまったのは不覚であったのだし。
なんとなく気まずくなった空気に耐えきれず、フランシーナは急いで書類の束を取り出した。
「あの……こちら、記念品の納品書から配分をまとめた指示書です。エドゥアルド様のメモ書き通り、予備分を足しています。一応、友人と読み合わせて確認しましたけど……念のためもう一度だけチェックして下さいね」
「あ、ああ。ありがとう」
昨夜は結局ヴィヴィアナに頼り、読み合わせながらチェックを終わらせた。
二人でやると予想以上に早く済ませられたし、見落としも防げた。持つべきものは友だ。
『へえ~、エドゥアルド様ってこんな地味なことまでやってるんだ』
ヴィヴィアナはというと、書類をパラパラとめくりながら思わず感嘆の声を上げていた。
その言い方はなんとなく失礼な気もするが、彼女が驚いた気持ちは分かる。
いつも表舞台で華々しく活躍しているエドゥアルドが、まさかこんな事務作業までこなしていたなんて思いもしなかったのだ。
フランシーナ達が知らないだけで、彼はこれまでも地味と言われる仕事までこなしてきたのだろう。
爽やかな笑顔の裏側で。
「ほかにも、私が出来そうなことはありますか? 無ければ、もう帰ってしまいますが」
「構わないよ。これだけでも充分助かったから」
「そうですか。では」
フランシーナはさっそく席を立つと、制服の上にコートをはおる。
隣のエドゥアルドはというと、まだどこか呆然としたままで手渡された書類を見つめていた。
「君って人は、本当に……」
「何でしょう?」
「……なんでもない。また落ち着いたら、手伝ってくれたお礼をするよ。何がいいかな」
「え?」
貸しを作りたくないからだろうか……こんな些細なことで、彼はまたお礼をするなどと言い始めた。
けれど、もうお礼なんかこりごりだ。
あの仕事量を見過ごせなかったフランシーナが勝手に手を貸しただけなのだから、お礼なんかせず放っておいてくれたらいいのに。
「そんな、もうお礼なんて要りませんよ。私がやりたくてやったことなんですから」
「……フランシーナは、やりたくて人助けをしている、っていうの?」
「普通、そうじゃないのですか?」
そう言ってフランシーナが首を傾げると、エドゥアルドは未知との遭遇を果たしたかのような顔をした。
「僕なんかのために時間を割いて――面倒だとは思わないの?」
「そうですね……基本的にそういった気持ちにはなりませんね。面倒だと思うほど頼られることもありませんし、誰かの役に立つことは嬉しいです」
「嬉しいとか……変わってる。変わってるよ、君は」
「そうでしょうか。きっと、エドゥアルド様のお手伝いをしたい人ってたくさんいると思いますけど」
未知の存在を前にしたエドゥアルドは、その眉を更にひそめる。
でも、フランシーナは事務仕事をしながら思ったのだ。
このような事務仕事や、もっと細々とした雑務だって、エドゥアルドのためになるのであれば手伝いたい人は多いだろうと。
それこそ、この間絡まれたご令嬢三人組なんかは、嬉々として名乗りをあげるのではなかろうか。男子寮にいる寮生達だって、エドゥアルドのしていることには興味津々のようであるし。
「エドゥアルド様は毎日こんなに頑張っていらっしゃるんですもの。そんな姿を見せられて、なにか役に立ちたいと思うのは自然な感情ではないですか?」
「……そういうものなのかな」
「少なくとも、私はそうです」
「君にはこんなに迷惑をかけているのに?」
自分がなにかちょっと手伝うおかげで他の誰かが救われるのなら、フランシーナは満更でもない気持ちになるのだ。たとえエドゥアルドから「変わっている」と言われても。
それに――
「誰かの役に立てたなら、それもまた夢へ近付ける気がするから」
「夢……君の夢は事務官になること、でしょ?」
「そうです。そうですけど……私には憧れの姿みたいなものがあって」
フランシーナは当時のことを思い出す。
とある事務官に助けられたあの日のことを。
「うち――アントン伯爵家は昔、ある事務官の方に助けていただいたのです」
その人はお日様のように笑って、フランシーナの頭を撫でた。
『お礼なんかいらないよ。今度は君が、困っている人を助ければいい』
ペンだこのある大きな手は優しく、頼もしかった。淡々と事実を述べていくボルドーのガウン姿が、幼心にしっかりと焼きついて。
きっと、その記憶は色褪せることがない。
それは十八歳となった今でも。
1
お気に入りに追加
157
あなたにおすすめの小説
義妹を溺愛するクズ王太子達のせいで国が滅びそうなので、ヒロインは義妹と愉快な仲間達と共にクズ達を容赦なく潰す事としました
やみなべ
恋愛
<最終話まで執筆済。毎日1話更新。完結保障有>
フランクフルト王国の辺境伯令嬢アーデルは王家からほぼ選択肢のない一方的な命令でクズな王太子デルフリと婚約を結ばされた。
アーデル自身は様々な政治的背景を理解した上で政略結婚を受け入れるも、クズは可愛げのないアーデルではなく天真爛漫な義妹のクラーラを溺愛する。
貴族令嬢達も田舎娘が無理やり王太子妃の座を奪い取ったと勘違いし、事あるごとにアーデルを侮辱。いつしか社交界でアーデルは『悪役令嬢』と称され、義姉から虐げられるクラーラこそが王太子妃に相応しいっとささやかれ始める。
そんな四面楚歌な中でアーデルはパーティー会場内でクズから冤罪の後に婚約破棄宣言。義妹に全てを奪われるという、味方が誰一人居ない幸薄い悪役令嬢系ヒロインの悲劇っと思いきや……
蓋を開ければ、超人のようなつよつよヒロインがお義姉ちゃん大好きっ子な義妹を筆頭とした愉快な仲間達と共にクズ達をぺんぺん草一本生えないぐらい徹底的に叩き潰す蹂躙劇だった。
もっとも、現実は小説より奇とはよく言ったもの。
「アーデル!!貴様、クラーラをどこにやった!!」
「…………はぁ?」
断罪劇直前にアーデル陣営であったはずのクラーラが突如行方をくらますという、ヒロインの予想外な展開ばかりが続いたせいで結果論での蹂躙劇だったのである。
義妹はなぜ消えたのか……?
ヒロインは無事にクズ王太子達をざまぁできるのか……?
義妹の隠された真実を知ったクズが取った選択肢は……?
そして、不穏なタグだらけなざまぁの正体とは……?
そんなお話となる予定です。
残虐描写もそれなりにある上、クズの末路は『ざまぁ』なんて言葉では済まない『ざまぁを超えるざまぁ』というか……
これ以上のひどい目ってないのではと思うぐらいの『限界突破に挑戦したざまぁ』という『稀にみる酷いざまぁ』な展開となっているので、そういうのが苦手な方はご注意ください。
逆に三度の飯よりざまぁ劇が大好きなドS読者様なら……
多分、期待に添えれる……かも?
※ このお話は『いつか桜の木の下で』の約120年後の隣国が舞台です。向こうを読んでればにやりと察せられる程度の繋がりしか持たせてないので、これ単体でも十分楽しめる内容にしてます。
前世の祖母に強い憧れを持ったまま生まれ変わったら、家族と婚約者に嫌われましたが、思いがけない面々から物凄く好かれているようです
珠宮さくら
ファンタジー
前世の祖母にように花に囲まれた生活を送りたかったが、その時は母にお金にもならないことはするなと言われながら成長したことで、母の言う通りにお金になる仕事に就くために大学で勉強していたが、彼女の側には常に花があった。
老後は、祖母のように暮らせたらと思っていたが、そんな日常が一変する。別の世界に子爵家の長女フィオレンティーナ・アルタヴィッラとして生まれ変わっても、前世の祖母のようになりたいという強い憧れがあったせいか、前世のことを忘れることなく転生した。前世をよく覚えている分、新しい人生を悔いなく過ごそうとする思いが、フィオレンティーナには強かった。
そのせいで、貴族らしくないことばかりをして、家族や婚約者に物凄く嫌われてしまうが、思わぬ方面には物凄く好かれていたようだ。
私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるアルティリアは、婚約者からある日突然婚約破棄を告げられた。
彼はアルティリアが上から目線だと批判して、自らの妻として相応しくないと判断したのだ。
それに対して不満を述べたアルティリアだったが、婚約者の意思は固かった。こうして彼女は、理不尽に婚約を破棄されてしまったのである。
そのことに関して、アルティリアは実の父親から責められることになった。
公にはなっていないが、彼女は妾の子であり、家での扱いも悪かったのだ。
そのような環境で父親から責められたアルティリアの我慢は限界であった。伯爵家に必要ない。そう言われたアルティリアは父親に告げた。
「私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。私はそれで構いません」
こうしてアルティリアは、新たなる人生を送ることになった。
彼女は伯爵家のしがらみから解放されて、自由な人生を送ることになったのである。
同時に彼女を虐げていた者達は、その報いを受けることになった。彼らはアルティリアだけではなく様々な人から恨みを買っており、その立場というものは盤石なものではなかったのだ。
突然現れた自称聖女によって、私の人生が狂わされ、婚約破棄され、追放処分されたと思っていましたが、今世だけではなかったようです
珠宮さくら
恋愛
デュドネという国に生まれたフェリシア・アルマニャックは、公爵家の長女であり、かつて世界を救ったとされる異世界から召喚された聖女の直系の子孫だが、彼女の生まれ育った国では、聖女のことをよく思っていない人たちばかりとなっていて、フェリシア自身も誰にそう教わったわけでもないのに聖女を毛嫌いしていた。
だが、彼女の幼なじみは頑なに聖女を信じていて悪く思うことすら、自分の側にいる時はしないでくれと言う子息で、病弱な彼の側にいる時だけは、その約束をフェリシアは守り続けた。
そんな彼が、隣国に行ってしまうことになり、フェリシアの心の拠り所は、婚約者だけとなったのだが、そこに自称聖女が現れたことでおかしなことになっていくとは思いもしなかった。
今世ではあなたと結婚なんてお断りです!
水川サキ
恋愛
私は夫に殺された。
正確には、夫とその愛人である私の親友に。
夫である王太子殿下に剣で身体を貫かれ、死んだと思ったら1年前に戻っていた。
もう二度とあんな目に遭いたくない。
今度はあなたと結婚なんて、絶対にしませんから。
あなたの人生なんて知ったことではないけれど、
破滅するまで見守ってさしあげますわ!
今日で都合の良い嫁は辞めます!後は家族で仲良くしてください!
ユウ
恋愛
三年前、夫の願いにより義両親との同居を求められた私はは悩みながらも同意した。
苦労すると周りから止められながらも受け入れたけれど、待っていたのは我慢を強いられる日々だった。
それでもなんとななれ始めたのだが、
目下の悩みは子供がなかなか授からない事だった。
そんなある日、義姉が里帰りをするようになり、生活は一変した。
義姉は子供を私に預け、育児を丸投げをするようになった。
仕事と家事と育児すべてをこなすのが困難になった夫に助けを求めるも。
「子供一人ぐらい楽勝だろ」
夫はリサに残酷な事を言葉を投げ。
「家族なんだから助けてあげないと」
「家族なんだから助けあうべきだ」
夫のみならず、義両親までもリサの味方をすることなく行動はエスカレートする。
「仕事を少し休んでくれる?娘が旅行にいきたいそうだから」
「あの子は大変なんだ」
「母親ならできて当然よ」
シンパシー家は私が黙っていることをいいことに育児をすべて丸投げさせ、義姉を大事にするあまり家族の団欒から外され、我慢できなくなり夫と口論となる。
その末に。
「母性がなさすぎるよ!家族なんだから協力すべきだろ」
この言葉でもう無理だと思った私は決断をした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる