2 / 64
2.孤児から奴隷になって
しおりを挟む
マルは久々にベッドで目を覚ました。柔らかい。孤児院よりも、軟禁されていた場所よりも、ずっと寝心地がいい。きっと高級ベッドなのだ。このまま寝続けたら、しまいには身体が溶けてベッドになってしまうのでは思ったほどだ。けれどマルがとろける前に、コンコンと部屋を静かにノックされた。返事をすると、厩舎で聞いた覚えのある声の男が入ってきた。歳のころは二十歳ごろだろうか。明るい煉瓦色をした短い髪が目立つけれど、それよりもずっと目を惹くのは、背の高さだった。部屋のドアをギリギリ通れるくらいの背丈がある。
「おー、目が覚めたのか、良かったなぁ。お前、丸一日眠ってたんだぞ。どれ、熱はどうだ?」男はそう言ってマルの額に手を当てる。
「……うん。ねえな。お前、腹減ってるか? 熱が下がって腹が減ってるなら、飯食って回復した方がいいぞ」
「……たっ……たべ、たべたい……けど、俺、金持ってない……」
青い花が一輪と、厩舎で生み出した葉がポケットにはある。けれど花生みであることは、秘密にしたかった。逃亡奴隷と知られてもまずい。大人へは用心しなければ。
「ははっ。んなの気にすんなって。待ってろ、宿の女将さんに言って、何か貰ってくるからよ」
そう言って部屋を出て行った男が再び戻ってきたとき、手には湯気のたったスープと、きつね色をしたパンを載せた盆があった。
「急に食べると腹がびっくりするからな。よく噛んでから飲み込むんだぞー」
「う、うんっ!」
スプーンですくう手が震えた。温かい料理だ。誰の食べ残しでもない。刻んだ野菜に、腸詰めも入っている。口に運ぶと、ただひたすら美味しかった。かぶりついたパンはいい香りがするうえに、驚くほど柔らかい。マルは言われた通り、何回も何回も噛んでから飲み込んだ。男に言われなくてもそうしただろう。だって、すぐに飲み込んでしまうには、もったいない。こんなごちそうは、次いつ食べられるか分からないのだから。
男はベッドの横にある椅子へ腰かけた。マルはもぐもぐと休みなく咀嚼している。
「食べながらでいいから聞いてくれ。俺さ、アニムスっていうんだ」
アニムスは、人好きのする柔和な笑みを浮かべて話を続けた。自分たちはカエルム王国の竜騎隊に所属する隊員で、この時期は毎年トニトルスの町を訪れていると言う。アニムスの話は面白かった。アニムス自身は二十一歳で、弟が一人、妹が二人いる。自己紹介や家族の楽しいエピソードを聞いた。スープもパンもお代わりをした。そうして満腹になって、ようやくマルは名前や年齢、それから孤児院にいたことまでしゃべってしまったことに気付いたのだった。
「なぁ、マル。俺らの隊長がこのあとマルと話があるってさ」
アニムスはスープを渡したときと同じ笑顔をマルへ向けている。笑う大人は信用するな。知っていたはずなのに、自分はなんて愚かなのだろう。
マルが十歳まで育った孤児院では、あるとき高齢になった院長との代替わりで新しい院長がやってきた。見掛けは穏やかだが、お気に入りの子を夜な夜な呼び出し、卑猥なことをさせていた。院長は相手を決めると、連日その子に相手をさせる。そして飽きたら他の誰かと交代。次のお気に入りを選ぶまで、孤児たちへの食事は古くて固いパンと水だけしか用意しない。その隣の食卓にはとびきり豪勢な食事を並ばせる。焼きたてのパン、大きな肉を焼いたもの、具がたっぷり入ったスープ、それにチーズと果物とケーキもある。院長の食卓に椅子は二脚しかない。一脚は院長が座る。残る椅子は一脚。院長はバターをたっぷりとパンへ塗りつけると「あぁ、一人ぼっちで寂しい儂と、もっと仲良くなりたいという心優しい子はおらぬのか」と嘆く。そして大きな口を開けてパンを放る。口の端からは溶けたバターが筋になって流れる。それを見た孤児はそわそわし始める。フォークで刺し損ねた芋が皿から飛び出て床へ転がると、何人もの孤児が芋へ向かって飛び出す。それを微笑ましいものを眺めるように、にこにこと院長が笑う。
院長の持論は「パンも人も、柔らかいころが最も美味い」だそうだ。
その後、奴隷としてマルを手に入れたごろつきたちもよく笑っていた。腕に認識番号の入れ墨を彫られていると、指の間や耳の後ろから葉と、たまたま深い青色の花がいくつか咲いてしまった。それが良くなかった。「お前、痛いと花を生むんだな」と言い、続けて「そいつは楽でいい」とにっこり笑った。
ごろつきたちのねぐらには、マル以外の花生みが二人いた。一人は食事をすると花を生む、とごろつきたちから勘違いされていた。もう一人は悲しいと花を生む、と勘違いされていた。どちらも間違いだ。もちろん、マルへの解釈も。
マルの爪を剥ぐか、骨を折るか。楽しそうに話し合うごろつきだったが、絵心のある者がいて暇な時間に入れ墨を彫られることに決まった。
花生みが花を生むのは、心の揺れ動きに左右される。食事が美味しくて嬉しかったり、突然悲しいことが起こったりすれば、花も葉も勝手に生まれていく。花の色にも変化があって、楽しければ黄色やピンクなどの明るい色、辛ければ黒に近い深い色だ。注意が必要なのは、黒い花。真っ黒な花ばかり生み続けると、花生みは死んでしまう。『花枯れ』といって、最期には大量の黒い花を生む。マルがごろつきのねぐらにやってくる前にはもう一人の花生みがいて、そいつがそうだったと『食事の花生み』が教えてくれた。
生き残っている二人の花生みたちは何年もそこに軟禁されていて、もう黒い花しか生めなくなったそうだ。『悲しい花生み』は、毎晩何人もの客をとらさせれていた。性行の最中に生んだ花は一輪だけ土産にできるのが売りで、客は途絶えることがなかった。そしてある夜、常連客を相手にしている最中に、大量の黒い花を生み出して亡くなってしまったのだった。
次の日はごろつきたちがご機嫌で、浴びるほど酒を飲んでは陽気に歌い、笑い合っていた。客へ渡した残りの黒い花は相当な数があったそうだ。『食事の花生み』にもマルにも肉をくれた。『悲しい花生み』が生んだ大量の花は、相当な金額になったらしいと『食事の花生み』は静かに呟いた。「次は俺の番だ」とも。
恐ろしい予想は当たった。『食事の花生み』は客を取らされるようになって、しばらくしてから花枯れをした。ごろつきたちは再び大喜びで宴会を開いた。前回よりも大量の黒い花が生まれたらしく、みんなが泥酔して浮かれていた。だからその隙をみてマルは逃げ出したのだ。
それなのに、また捕まってしまうなんて。不安に心が揺れたせいか、指の間がむずむずとした。とっさに天井を見て気を紛らわせると、アニムスもつられて天井を見上げる。
「天井に何かあるのか?」
「何も……ないよ」
「じゃあ、早速だけど隊長の部屋へ案内したいんだけど、立てるか?」
面倒見の良さそうな兄の雰囲気があるアニムスは、大きな手をマルに差し出す。
「大丈夫、一人で歩ける」
手を取ったら、問答無用で捕まえられるかもしれない。
ベッドから立ち上がりながら、ふとズボンのポケットの中を確認すると、そこは空だった。
あるべきはずの青い花と葉が入っていなかった。
「おー、目が覚めたのか、良かったなぁ。お前、丸一日眠ってたんだぞ。どれ、熱はどうだ?」男はそう言ってマルの額に手を当てる。
「……うん。ねえな。お前、腹減ってるか? 熱が下がって腹が減ってるなら、飯食って回復した方がいいぞ」
「……たっ……たべ、たべたい……けど、俺、金持ってない……」
青い花が一輪と、厩舎で生み出した葉がポケットにはある。けれど花生みであることは、秘密にしたかった。逃亡奴隷と知られてもまずい。大人へは用心しなければ。
「ははっ。んなの気にすんなって。待ってろ、宿の女将さんに言って、何か貰ってくるからよ」
そう言って部屋を出て行った男が再び戻ってきたとき、手には湯気のたったスープと、きつね色をしたパンを載せた盆があった。
「急に食べると腹がびっくりするからな。よく噛んでから飲み込むんだぞー」
「う、うんっ!」
スプーンですくう手が震えた。温かい料理だ。誰の食べ残しでもない。刻んだ野菜に、腸詰めも入っている。口に運ぶと、ただひたすら美味しかった。かぶりついたパンはいい香りがするうえに、驚くほど柔らかい。マルは言われた通り、何回も何回も噛んでから飲み込んだ。男に言われなくてもそうしただろう。だって、すぐに飲み込んでしまうには、もったいない。こんなごちそうは、次いつ食べられるか分からないのだから。
男はベッドの横にある椅子へ腰かけた。マルはもぐもぐと休みなく咀嚼している。
「食べながらでいいから聞いてくれ。俺さ、アニムスっていうんだ」
アニムスは、人好きのする柔和な笑みを浮かべて話を続けた。自分たちはカエルム王国の竜騎隊に所属する隊員で、この時期は毎年トニトルスの町を訪れていると言う。アニムスの話は面白かった。アニムス自身は二十一歳で、弟が一人、妹が二人いる。自己紹介や家族の楽しいエピソードを聞いた。スープもパンもお代わりをした。そうして満腹になって、ようやくマルは名前や年齢、それから孤児院にいたことまでしゃべってしまったことに気付いたのだった。
「なぁ、マル。俺らの隊長がこのあとマルと話があるってさ」
アニムスはスープを渡したときと同じ笑顔をマルへ向けている。笑う大人は信用するな。知っていたはずなのに、自分はなんて愚かなのだろう。
マルが十歳まで育った孤児院では、あるとき高齢になった院長との代替わりで新しい院長がやってきた。見掛けは穏やかだが、お気に入りの子を夜な夜な呼び出し、卑猥なことをさせていた。院長は相手を決めると、連日その子に相手をさせる。そして飽きたら他の誰かと交代。次のお気に入りを選ぶまで、孤児たちへの食事は古くて固いパンと水だけしか用意しない。その隣の食卓にはとびきり豪勢な食事を並ばせる。焼きたてのパン、大きな肉を焼いたもの、具がたっぷり入ったスープ、それにチーズと果物とケーキもある。院長の食卓に椅子は二脚しかない。一脚は院長が座る。残る椅子は一脚。院長はバターをたっぷりとパンへ塗りつけると「あぁ、一人ぼっちで寂しい儂と、もっと仲良くなりたいという心優しい子はおらぬのか」と嘆く。そして大きな口を開けてパンを放る。口の端からは溶けたバターが筋になって流れる。それを見た孤児はそわそわし始める。フォークで刺し損ねた芋が皿から飛び出て床へ転がると、何人もの孤児が芋へ向かって飛び出す。それを微笑ましいものを眺めるように、にこにこと院長が笑う。
院長の持論は「パンも人も、柔らかいころが最も美味い」だそうだ。
その後、奴隷としてマルを手に入れたごろつきたちもよく笑っていた。腕に認識番号の入れ墨を彫られていると、指の間や耳の後ろから葉と、たまたま深い青色の花がいくつか咲いてしまった。それが良くなかった。「お前、痛いと花を生むんだな」と言い、続けて「そいつは楽でいい」とにっこり笑った。
ごろつきたちのねぐらには、マル以外の花生みが二人いた。一人は食事をすると花を生む、とごろつきたちから勘違いされていた。もう一人は悲しいと花を生む、と勘違いされていた。どちらも間違いだ。もちろん、マルへの解釈も。
マルの爪を剥ぐか、骨を折るか。楽しそうに話し合うごろつきだったが、絵心のある者がいて暇な時間に入れ墨を彫られることに決まった。
花生みが花を生むのは、心の揺れ動きに左右される。食事が美味しくて嬉しかったり、突然悲しいことが起こったりすれば、花も葉も勝手に生まれていく。花の色にも変化があって、楽しければ黄色やピンクなどの明るい色、辛ければ黒に近い深い色だ。注意が必要なのは、黒い花。真っ黒な花ばかり生み続けると、花生みは死んでしまう。『花枯れ』といって、最期には大量の黒い花を生む。マルがごろつきのねぐらにやってくる前にはもう一人の花生みがいて、そいつがそうだったと『食事の花生み』が教えてくれた。
生き残っている二人の花生みたちは何年もそこに軟禁されていて、もう黒い花しか生めなくなったそうだ。『悲しい花生み』は、毎晩何人もの客をとらさせれていた。性行の最中に生んだ花は一輪だけ土産にできるのが売りで、客は途絶えることがなかった。そしてある夜、常連客を相手にしている最中に、大量の黒い花を生み出して亡くなってしまったのだった。
次の日はごろつきたちがご機嫌で、浴びるほど酒を飲んでは陽気に歌い、笑い合っていた。客へ渡した残りの黒い花は相当な数があったそうだ。『食事の花生み』にもマルにも肉をくれた。『悲しい花生み』が生んだ大量の花は、相当な金額になったらしいと『食事の花生み』は静かに呟いた。「次は俺の番だ」とも。
恐ろしい予想は当たった。『食事の花生み』は客を取らされるようになって、しばらくしてから花枯れをした。ごろつきたちは再び大喜びで宴会を開いた。前回よりも大量の黒い花が生まれたらしく、みんなが泥酔して浮かれていた。だからその隙をみてマルは逃げ出したのだ。
それなのに、また捕まってしまうなんて。不安に心が揺れたせいか、指の間がむずむずとした。とっさに天井を見て気を紛らわせると、アニムスもつられて天井を見上げる。
「天井に何かあるのか?」
「何も……ないよ」
「じゃあ、早速だけど隊長の部屋へ案内したいんだけど、立てるか?」
面倒見の良さそうな兄の雰囲気があるアニムスは、大きな手をマルに差し出す。
「大丈夫、一人で歩ける」
手を取ったら、問答無用で捕まえられるかもしれない。
ベッドから立ち上がりながら、ふとズボンのポケットの中を確認すると、そこは空だった。
あるべきはずの青い花と葉が入っていなかった。
57
お気に入りに追加
174
あなたにおすすめの小説

幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています
ぽんちゃん
BL
病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。
謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。
五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。
剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。
加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。
そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。
次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。
一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。
妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。
我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。
こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。
同性婚が当たり前の世界。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
【完結】僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました
楠結衣
BL
貴族学園の中庭で、婚約破棄を告げられたエリオット伯爵令息。可愛らしい見た目に加え、ハーブと刺繍を愛する彼は、女よりも女の子らしいと言われていた。女騎士を目指す婚約者に「妹みたい」とバッサリ切り捨てられ、婚約解消されてしまう。
ショックのあまり実家のハーブガーデンに引きこもっていたところ、王宮魔術塔で働く兄から助手に誘われる。
喜ぶ家族を見たら断れなくなったエリオットは筆頭魔術師のジェラール様の執務室へ向かう。そこでエリオットがいつものようにハーブティーを淹れたところ、なぜかプロポーズされてしまい……。
「エリオット・ハワード――俺と結婚しよう」
契約結婚の打診からはじまる男同士の恋模様。
エリオットのハーブティーと刺繍に特別な力があることは、まだ秘密──。
⭐︎表紙イラストは針山糸様に描いていただきました
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく、舞踏会編、はじめましたー!
他のお話を読まなくても大丈夫なようにお書きするので、気軽に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる