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冒険者登録試験
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第9話 冒険者登録試験
どの世界にも試験ってあんだな…
俺はそれを思い浮かべていた…
試験員『今年も集まったな…これより第22回冒険者登録試験を開始する』
試験員『まずはこちらの「通達魔導具」を確認してもらいたい』
レシリア峡谷(北)
バーン峡谷(東)
ディラルア渓谷(東)
レーゼ峡谷(西)
フォルゼ渓谷(南)
試験員『試験の内容は5つの谷に位置する各ダンジョン内にある宝を持ち帰る事と魔物の討伐数を競う事が目的である!』
試験員『合格ポイントは3000ポイントだ!もちろん生存して宝を持ち帰るだけでもポイントは1000入る』
試験員『ダンジョンには勿論ギミックがあり命を落とす者が当然出てくる…谷には自然のギミックがあり侮ると命を落としかねない…』
試験員『君達には、「転送魔導具」によって各4つのエリアに移動してもらう…では簡潔に各エリアについて説明させてもらう…』
試験員『まずは北部に位置している「レシリア峡谷」此処には、ミレニア王国周辺で確認されている魔物の中でも特に厄介とされる魔物が生息している…』
試験員『レシリア峡谷は風が強く常に強風が吹き荒れる…飛ばされないようにする事を最優先に心掛けることだ…』
試験員『次に東部は2つの谷が聳え立つ「バーン峡谷」と「ディラルア渓谷」だ…どちらもレシリア峡谷とは違い危険な魔物こそ少ないがダンジョンが難関となっている…』
試験員『次に西部では「レーゼ峡谷」がある此処では他の魔物でも近寄らないジャングルが存在する…その理由は単純明快…食人植物や猛毒植物が大量に生息しているからである…中には新種の…植物に擬態する魔物も確認されているため注意が必要だその代わりにダンジョンのギミックは設置されていないので安心してもらいたい…』
試験員『最後は「フォルゼ渓谷」…4つののエリアで最も生存しやすいエリアだ…魔物も危険な植物も生息しておらずダンジョンも自然も豊かなエリアだ』
試験員『説明は以上…それでは直ぐに開始する』
参加者『おい…気付いたかよ…』
参加者『何がだ?』
参加者『あの試験員俺達を試しているようだぞ』
参加者『はあ?何をだ?』
参加者『お前昔から頭悪いな』
参加者『良いか…まず試験の内容は宝を持ち帰る事…だが試験員は一言も全ての宝を持ち帰るなんてことは言っていない…』
参加者『そうだったか?』
参加者『だが魔物の討伐数は競うことになっている…何か引っ掛かると思わないか?』
参加者『いや何も…』
クレイヴ『確かにこのモブの言っていることは一理ある…だが俺の着眼点はそこでは無い…』
クレイヴ『ダンジョンを攻略し宝を持ち帰りながら…魔物を討伐するという事を、こいつら一般人ばかりが集まる試験ではあまりにも難易度が高すぎるしな…』
クレイヴ『賞金も掛けられていないましてやランクDの者達が冒険者の資格を得るだけで、こんな難題出すか普通…確かに難関だとは聞いただが…あえて試験員は最後に「最も生存しやすい」と言ったしかもご丁寧に魔物などの危険が一切無い事も試す前に喋っている…これで「試験」になるか?』
クレイヴ『最初に難関エリアを説明し最後に必ず生存出来るエリアを説明する…大体のバカは最初に聞いたことなんて直ぐに忘れているだろう…当然最後に聞いた事を覚えるわけだ…それすらも怪しいが…』
クレイヴ『この試験何かあるな…』
試験員『それでは…試験を開始する!』
クレイヴ『このエリアは…レーゼの方か…』
参加者『身体が溶ける!』
ドロッ
参加者『助けてくれ!』
参加者『そいつはダメだ!魔物だ!』
参加者『えっ!?』
ガブシュ!
クレイヴ『こっちも結構ハードだな…』
クレイヴ『食人植物に擬態している「ゼルデス」か…オスは怒ると頭部の部分が黒くなり…メスだと頭部の部分が赤くなる謎の特徴を持つか…』
ギャザァー!
クレイヴ『さぁて…草むしりだな…』
クレイヴ『丁度お前らに合っているスペルがあるぞ…風だが…』
クレイヴ『風属性スペル「ウィンド」』
クレイヴ『風で引っこ抜き切り刻む…』
ザグッ!ザシュシュシュシュ!
ザザザザザザー!
参加者『何だ!あれを見ろ!』
参加者『まるで天変地異だ…』
クレイヴ『思い切って森ごと切り刻んじまった…』
クレイヴ『しかしまあ…随分と脱落者が出ちまったなこのエリアは…だがこのエリアはダンジョンに向かうだけだ…』
クレイヴ『案外簡単だったな…』
「ポイント獲得」
「魔物一掃」
「宝を奪取」
「獲得ポイント」
「385」
クレイヴ『何だ…少ないんだな…こっちはハズレか…』
参加者『おい!こっちは!』
参加者『ああ…片っ端から魔物を斬り尽くしている参加者が居るぞ!』
?『ふーん…このプラチナムソード…シルバーソードより切れ味が悪いな…攻撃力は分があるから…愛用の剣に変えるか…』
?『おい!目的を履き違えてるぞ!トイロン!』
トイロン『ああ!すまん…ジェイス…つい…いつもの癖で…』
ジェイス『お前は剣を買うとつい試し斬りしちゃうその癖…いい加減直してくれよな…全く…』
ジェイス『「ランダム」スペル』
ジェイス『出目は1か…』
ジェイス『あいつを見つけ出し倒せる確率なんだが…』
ジェイス『この試験で最も得点が高い魔物…「アルガ・ゼイヴァ」を倒せる確率…』
?『居る…この試験に…私の…に…兄さんが…』
カラス『ガァガァー』
?『ケラケラケラ!ファーミング…ファーミング…ファーミングの血!』
?『ちょっと…セディア!あまりその名を呼ばないで…聞こえちゃう…』
どの世界にも試験ってあんだな…
俺はそれを思い浮かべていた…
試験員『今年も集まったな…これより第22回冒険者登録試験を開始する』
試験員『まずはこちらの「通達魔導具」を確認してもらいたい』
レシリア峡谷(北)
バーン峡谷(東)
ディラルア渓谷(東)
レーゼ峡谷(西)
フォルゼ渓谷(南)
試験員『試験の内容は5つの谷に位置する各ダンジョン内にある宝を持ち帰る事と魔物の討伐数を競う事が目的である!』
試験員『合格ポイントは3000ポイントだ!もちろん生存して宝を持ち帰るだけでもポイントは1000入る』
試験員『ダンジョンには勿論ギミックがあり命を落とす者が当然出てくる…谷には自然のギミックがあり侮ると命を落としかねない…』
試験員『君達には、「転送魔導具」によって各4つのエリアに移動してもらう…では簡潔に各エリアについて説明させてもらう…』
試験員『まずは北部に位置している「レシリア峡谷」此処には、ミレニア王国周辺で確認されている魔物の中でも特に厄介とされる魔物が生息している…』
試験員『レシリア峡谷は風が強く常に強風が吹き荒れる…飛ばされないようにする事を最優先に心掛けることだ…』
試験員『次に東部は2つの谷が聳え立つ「バーン峡谷」と「ディラルア渓谷」だ…どちらもレシリア峡谷とは違い危険な魔物こそ少ないがダンジョンが難関となっている…』
試験員『次に西部では「レーゼ峡谷」がある此処では他の魔物でも近寄らないジャングルが存在する…その理由は単純明快…食人植物や猛毒植物が大量に生息しているからである…中には新種の…植物に擬態する魔物も確認されているため注意が必要だその代わりにダンジョンのギミックは設置されていないので安心してもらいたい…』
試験員『最後は「フォルゼ渓谷」…4つののエリアで最も生存しやすいエリアだ…魔物も危険な植物も生息しておらずダンジョンも自然も豊かなエリアだ』
試験員『説明は以上…それでは直ぐに開始する』
参加者『おい…気付いたかよ…』
参加者『何がだ?』
参加者『あの試験員俺達を試しているようだぞ』
参加者『はあ?何をだ?』
参加者『お前昔から頭悪いな』
参加者『良いか…まず試験の内容は宝を持ち帰る事…だが試験員は一言も全ての宝を持ち帰るなんてことは言っていない…』
参加者『そうだったか?』
参加者『だが魔物の討伐数は競うことになっている…何か引っ掛かると思わないか?』
参加者『いや何も…』
クレイヴ『確かにこのモブの言っていることは一理ある…だが俺の着眼点はそこでは無い…』
クレイヴ『ダンジョンを攻略し宝を持ち帰りながら…魔物を討伐するという事を、こいつら一般人ばかりが集まる試験ではあまりにも難易度が高すぎるしな…』
クレイヴ『賞金も掛けられていないましてやランクDの者達が冒険者の資格を得るだけで、こんな難題出すか普通…確かに難関だとは聞いただが…あえて試験員は最後に「最も生存しやすい」と言ったしかもご丁寧に魔物などの危険が一切無い事も試す前に喋っている…これで「試験」になるか?』
クレイヴ『最初に難関エリアを説明し最後に必ず生存出来るエリアを説明する…大体のバカは最初に聞いたことなんて直ぐに忘れているだろう…当然最後に聞いた事を覚えるわけだ…それすらも怪しいが…』
クレイヴ『この試験何かあるな…』
試験員『それでは…試験を開始する!』
クレイヴ『このエリアは…レーゼの方か…』
参加者『身体が溶ける!』
ドロッ
参加者『助けてくれ!』
参加者『そいつはダメだ!魔物だ!』
参加者『えっ!?』
ガブシュ!
クレイヴ『こっちも結構ハードだな…』
クレイヴ『食人植物に擬態している「ゼルデス」か…オスは怒ると頭部の部分が黒くなり…メスだと頭部の部分が赤くなる謎の特徴を持つか…』
ギャザァー!
クレイヴ『さぁて…草むしりだな…』
クレイヴ『丁度お前らに合っているスペルがあるぞ…風だが…』
クレイヴ『風属性スペル「ウィンド」』
クレイヴ『風で引っこ抜き切り刻む…』
ザグッ!ザシュシュシュシュ!
ザザザザザザー!
参加者『何だ!あれを見ろ!』
参加者『まるで天変地異だ…』
クレイヴ『思い切って森ごと切り刻んじまった…』
クレイヴ『しかしまあ…随分と脱落者が出ちまったなこのエリアは…だがこのエリアはダンジョンに向かうだけだ…』
クレイヴ『案外簡単だったな…』
「ポイント獲得」
「魔物一掃」
「宝を奪取」
「獲得ポイント」
「385」
クレイヴ『何だ…少ないんだな…こっちはハズレか…』
参加者『おい!こっちは!』
参加者『ああ…片っ端から魔物を斬り尽くしている参加者が居るぞ!』
?『ふーん…このプラチナムソード…シルバーソードより切れ味が悪いな…攻撃力は分があるから…愛用の剣に変えるか…』
?『おい!目的を履き違えてるぞ!トイロン!』
トイロン『ああ!すまん…ジェイス…つい…いつもの癖で…』
ジェイス『お前は剣を買うとつい試し斬りしちゃうその癖…いい加減直してくれよな…全く…』
ジェイス『「ランダム」スペル』
ジェイス『出目は1か…』
ジェイス『あいつを見つけ出し倒せる確率なんだが…』
ジェイス『この試験で最も得点が高い魔物…「アルガ・ゼイヴァ」を倒せる確率…』
?『居る…この試験に…私の…に…兄さんが…』
カラス『ガァガァー』
?『ケラケラケラ!ファーミング…ファーミング…ファーミングの血!』
?『ちょっと…セディア!あまりその名を呼ばないで…聞こえちゃう…』
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