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五時間目:6日間の監獄実験 【推理編】
しおりを挟む『スタンフォードの監獄実験』
この実験はスタンフォード大学で実際に行われ、"途中で中止"された実験である。ともすればそれは検証の成果が顕著に現れた一種の成功とも考えることができるが、人の心理の奥底にある狂気のようなものを露呈させた最悪の実験とも言えるものであった。
・実験概要
被験者達は二週間の間、「監獄」の中でお互いにある役割を演じて生活をする。
役割の1つは「囚人」であり、もう一方は「看守」である。これらは無作為に選出されるものとする。
菊の花の香りがまた一輪深くなった。
自ら白仮面と対峙することを選択し、命を奪われた彼が残せたものは白仮面に刻まれたであろう左肩の切り傷と、哀愁の香りだけだった。
それは果たして彼が一つのかけがえのない命を捨ててまで手に入れる価値のあるものだったのだろうか?
あの時、僕は彼の覚悟の瞳に気圧されていたのだろう。無理にでも給食を食べさせることも、誰かが代わりに食料を無駄にしないこともできたはずだった。
やっぱりだ。
僕は、僕らはいつだって後悔するのが遅過ぎる。
罰による電気ショックで寺井くんの身体は無為に弾けながら、その命を閉ざした。
また1人、僕らのクラスメイトが死んでしまった。
「寺井・・・ゆるさねぇ。あいつを殺したヤツを俺は絶対にゆるさねぇからな!」
佐野くんの激昂も虚しく反響して消えていく。あと一体どれだけこんなことをしなくてはいけないのだろうか?
あとどれだけ僕らはクラスメイトの死を見届けなければならないのだろうか?
あとどれだけ・・・僕は生きていられるのだろうか?
「・・・・・・」
ふいにモニターが切り替わりアイツが姿を現す。
「やあみんな、今回の検証もとても有意義なものだったね。まさか彼が最後にあんなことをするとは思いもよらなかったのだけれど、こういうのを「飼い犬に手を噛まれる」って言うのかな?
・・・・・・ああ、いや。この場合は「モルモットに手を噛まれる」かな?」
「モルモットだと・・・てめぇマジで許さねえ!いつまでもそんな所に隠れてないで姿を現しやがれ!俺がぶっ殺してやる」
モニターの前のアイツに向かって佐野くんは怒りに身を震わせながら叫んでいた。
僕はそれから少しして、自分が汗をかくくらいに強く手を握り締めていたことに気が付いたんだ。
「怖い怖い。でもまぁ、そんなに熱くならなくても君達にはチャンスを与えたじゃないか。この実験の前に僕が言ったことを覚えている人はいるかな?」
アイツの言葉にすぐ様反応できたのは委員長だった。
「この教室にいる犯人を見つけ出したら解放される……」
教室がザワつく。
そうだ、目の前のクラスメイト達の死にばかり直面していて忘れていた。
……いや、ここにいる誰もが「クラスメイトに殺人犯がいる」ことから逃げて、考えようとしなかったんだろう?
「素晴らしいよく覚えていましたね」
アイツは画面越しに拍手をし讃えていた。そして一息吐く間もなく言い放つ。その時点で準備が整っていた人は何人いただろうか。
「では、さっそくですが皆さんで「この教室にいる犯人」と思しき人物を指さしてください。
それではいきますよ、さん、に、いち……」
「ちょ、まだ考えてない」
「誰?誰よ?」
「怪しいヤツ、怪しいヤツ、怪しいヤツ……」
皆は一斉に頭を抱えた。その中でも毅然とした態度のままだったのは僕が認識できただけで4人いる。
佐野くん、委員長、中澤さん、そして……
もし本当にこの教室の中に犯人がいるとして、恐らくだけどその人は自分で用意した舞台でわざわざ『混乱するフリ』をする必要は無い。
何故ならたかだか中学生が危機的な状況の中で、切迫される状態で出す答えなど正確性は無いに等しく、もし怪しまれたとしても大多数が同じ人物を選ぶことは考えられないからだ。
「はい」
みんなが思い思いに指をさした。
「分かんないよ、こんなの」
「オレは違うオレは違うオレは違う……」
20人で行われた稚拙な推理の判定に、僕の鼓動が大きく脈を打った。
「ふむふむ。わかれたねぇ。でも1人だけ大人気の人がいるじゃあないか。
ふふふ、得票数が1番多いのは、君だねぇ上杉君」
クラスの判定は僕8票、委員長と中澤さんが2票、各1票ずつがくん、櫻田くん、りょうじ、原田さん、佐伯さん、笹森くん、そして土井垣くんの7人だった。
「ねぇ今はどんな気分だい?上杉くん」
「なぁ、これって上杉くんが罰ゲーム?」
僕に票が集まったのは無理ないことだろう。
「いやでも、分かんねえけど、誰が怪しいって言われたら……なぁ?」
「そうだよね、本のこともあるし」
ほんの少し前までアイツの本を隠していたこと今でもみんなの中で疑心として残っていて仕方がない。
犯人だと思われた人には罰則がある。仕方ないよな……
「……藍斗、お前なんで笑って」
諦めかけて僕は天井を仰いで、無意識に、ほんと無意識に笑っていたらしい。春馬のその言葉で笑っていたことに気づいて、僕の瞳からは無意識に涙が流れ出していたんだ
。
「上杉くん……」
原田さんの小さなつぶやき。
僕はぼんやりとアイツを見た。
「--さて困ったね。得票数1位は上杉くんなんだけれど、過半数には遠く及ばない。
これをクラスの総意とするのはいささか難しいものがある。。。」
なんだ?なんだこの流れは?
僕を罰してそれでお仕舞いじゃないのか?
…………妙な間だ。未だにアイツが何を考えているのかが分からない。
そしてこの後のアイツの言葉に僕は一喜一憂し振り回される。それがどちらであれ地獄の日々であることに変わりはないというのに。
アイツは画面越しに手をパンと叩いて、1つトーンを上げた嬉々とした声で話を始めた。
「--ふむ。ちょうど10人か。
単純に得票数の多かった人に罰ゲームを受けてもらえれば良いかなと思っていたんだけど、実は『最後の検証』は偶数であることが望ましくてね。
次点の人と2人で……でも良いのだけれど次点は友沢くんと中澤さんの2人だし結局3人を罰して奇数になっちゃうんだよね」
何だこの流れは?
もしかして、僕は助かる?
とはいえこれもアイツの気まぐれ次第で決まる。なんなら次点の2人にジャンケンでもなんでもさせてどちらか1人だけと僕を罰すればことは解決する。
狂った殺人鬼であるアイツがどうしてこんなことで悩んでいるんだ?それがたまらなく恐ろしかった。
「では、今回の罰ゲームについては次の実験の際に検討させてもらうとしようかな」
僕はほっと胸をなでおろした。
生き延びた。そう感じたのは僕だけでは無かったようで委員長は天井を仰いで目を瞑り、中澤さんは恐怖の余韻でガタガタと震えていた。
「さぁ、では夕ご飯にしよう。これが皆で食べる『最後の晩餐』になるかもしれない。
よく味わって食べてね」
不吉を孕んだその言葉が意味する恐怖を、僕らが知るのは、いつも通りにもう後戻りが出来なくなった行き止まりに立ってからなんだ。
その日の夕食を終えた後、佐野くんの提案で『犯人探し』が行われることになった。半ば命令ではあったのだけれど、やっぱり皆の気持ちも一緒だった。
「まずこの中に犯人がいるってのは確かなことだ。だがオレは断じて犯人なんかじゃねぇ。何故ならオレには心理学だかなんだかの知識なんてねぇからだ!」
無理矢理な理屈だけど、確かに学力や専門知識がなければこんなゲームは思いつかない。だとしたらやっぱり怪しいのは学年トップを争う委員長と中澤さん、言いたくないけれど原田さんも成績が良い、そして心理学に興味を持っている僕ということになる。
「そんでよ。犯人が分かるかは分かんねぇけど、一つだけはっきりさせることができることあるよな」
佐野くんの言葉に皆はキョトンとしていた。
今の時点ではっきりしていること?なんの事だ?
佐野くんは無造作に左腕の袖を肩までたくしあげた。
「白仮面だよ。アイツは寺井につけられた左肩の傷があるはずだろ。
それにアイツは『犯人はこの教室にいる』と言っただけで1人だけとは言ってねぇ。つまり共犯者もこの中にいたとして何も不思議はねぇだろ」
「たっちんすげぇよ!確かにそうだ。
よし、皆取り敢えず左肩見せろ。自分の潔白を証明しようぜ」
佐野くんに続いて田口くんも左袖を捲り上げる。
「確かにそうだよな」
「うん、それで犯人じゃないって分かるならね」
「そうよね、自分の潔白ちゃんと証明したいもんね」
次々と皆が左袖を捲りあげて肩を露出させていく。僕も皆に続くように袖を捲りあげていく。
「……おい、なんで見せようとしねぇんだ?
見根津、笹木ぃ」
佐野くんは春馬の机に足を乗り上げて、威嚇するように睨みつけている。
「そういえば……」
さっきの検証のモニターを見ている時に僕がたまたま春馬にぶつかった時があったけど、あの時の春馬のリアクション大袈裟だったような。いや、でも白仮面が肩を切られたのは春馬も一緒に動画を見ていたわけで。。。
「なぁ、なんか見せられねぇ理由でもあんのかよ?あぁ!?」
佐野くんの威嚇に見根津さんは震えて、涙を堪えながら袖をまくり始めた。
「ふっ、うぅ」
涙を流しながらまくった見根津さんの左腕には大きな痣があった。それも1箇所や2箇所ではない。
「虐待……なの?」
見根津さんは1度だけコクリと頷くと、机に顔を埋めてぐすぐすと泣いている。
佐野くんは机にかけてあった学ランを取って、見根津さんに羽織らせた。
「すまねぇ見根津。でも、お前は犯人じゃねぇよ。
……悪かったな」
「うぇっ、うえぇん」
きっとこのケンショウ学級がなければ皆に知られることはなかったことだったろう。見根津さんは肩を震わせて泣いている。
「で?てめぇはなんで肩見せねぇんだよ偽善者」
佐野くんは春馬を睨みつけながらそう言った。
僕の中の疑念も大きくなる。どうして見せようとしないんだ?まさか春馬が……
「わかったよ。ほら」
ゆっくりと春馬は袖を捲り始めた。手首から腕、肘、二の腕そして肩……
「なんもねぇ。」
良かった春馬の肩に傷は無かった。
「てめぇ、なんでさっさと見せなかったんだよ?」
「こんなことしても誰の無実も証明できないと思ったから。肩の傷なんてそもそもどれだけのものかなんてモニター越し、しかもマントの下なんて誰にも分からない。
かすり傷程度だったかもしれないし、深く傷を作れたのかもしれない。でも、そのどちらかも分からないなら、肩を見せてたまたま古傷でもある人がいたらどうする気だったのか疑問でね」
春馬は淡々とただ事実を言葉にしていた。なんだかやっぱり雰囲気がいつもと違う。でも、これで春馬が白仮面なのかもしれないという僕の中の疑惑は消えた。
良かった。本当に……良かった。
でも、こんな環境下だから仕方ないのかもしれないけれど、僕の中に芽生えてしまった疑念は、それでも軽くなることはなかったんだ。
「あのさ、肩の傷は誰にも無かったからこの中に白仮面はいないのかもしれないんだけどさ。
皆の腕に注射の跡みたいなのない……?これ私だけかな」
緊張した少し震えた声で原田さんは自分の左腕を皆に見せていた。そこには確かに血液検査や献血、輸液をした時の様な赤い跡が数箇所に残っていた。
クラスの皆がそれぞれに自分の腕を見た。僕にもある。
「ほんとだある」
「え、オレないよ?」
「なら反対の腕も見てみたら?」
左腕にある人、右腕にある人それぞれではあったけれど、全員の腕に注射の跡が見つかった。
「なに?なんかやばい薬とか眠ってる内に入れられてたりすんのかな?」
アキラくんが少し震えながらそういった。
「あ、あのさ……」
皆が動揺する中で、か細い声が聞こえた。教室を見渡すとリョージがおどおどとした態度で手を上げていた。
「オレこれがいつからあるのか知ってる。。。かも」
皆の視線が一気にリョージに向いた。そのことにリョージはビクッと肩をふるわせる。
「オレ、注射の時のアルコール?あれのアレルギーがあるのかわかんないけど、注射打った後とか必ず腫れて痒くなるんだよ。
それで気になってたんだけど」
「それでいつからなの!?」
自信なさげに話すリョージに痺れを切らしたのか、中澤さんが詰め寄ってそう聞いた。
リョージは1回視線を逸らして、そして言葉を振り絞った。
「第2実験、『ブアメードの血』?の見学検証の時から」
第2実験の時から僕らは何かしらの注射を打たれていた?
委員長がしばらく考え込み唸ってから皆に話し始める。
「……点滴って可能性はないかな?
ボク達はこのケンショウ学級に呼び込まれて、1ヶ月を過ごす必要があったでも、これまでに何回食事をした?何回眠りについた?」
食事の回数だって?確かに。
「えっと、シチューの日、カレー、スープリゾット……それに今日のパスタの4回」
櫻田くんが口にして確認をした。
そう、確かにその4回だけ。
「そこで1つの疑問がわくんだけどさ"今日って何日目"なのかな?」
委員長の核心をつく一言。
背筋がぞわっと震えるのが分かった。それはたぶん僕だけではなくて、ここにいる皆だったのだろう。
外界と遮断された密室、時計や日付が分かる物は取り上げられている、身に覚えのない注射の跡、睡眠ではなく強制的に眠らされ、知らぬ間に起きる日々。。。
「……分からない」
「俺も」
「私も」
それは日常にはない言い知れない恐怖だった。
「……でも、アイツは『最後の晩餐』、『最後の検証』と言っていた。実際の時間は考えているよりも進んでいて、もうじき30日が経過する?」
そう言った春馬の考えに中澤さんが補足をするかのように言う。
「強制的に眠らされている時間は点滴で栄養失調を防いでいたとしたら?もし、笹木君の言う通りでもうじき1ヶ月が経つのだとしたら空白の時間がある」
「そこから考えられるのは……まさか実施検証はその空白の時間に行われていた?そして僕らはその映像を後に見せられていた……?
有り得るのか?そんなこと」
委員長の言葉に身の毛がよだつ思いだった。これじゃあ、本当に僕らはアイツのモルモットじゃないか。
「で、結局アイツは誰なんだよ?
こんな場面でもクラスの1人になりすまして陰で笑ってやがるんだろう?なぁ!?おい!!」
佐野くんの一括に皆が緊張する。
「たっちんやめなよ。皆だってもう普通の精神状態じゃない」
その場をいさめたのは田口くんだった。その言葉通りみんなはもう限界が来ていたのだ。
恐怖。
混乱。
怒り。
不安。
様々な感情に飲み込まれながらも、皆はこうして頑張って心を保っているんだ。
「……今日はもう休もう。」
「うん、そうだね」
委員長の言葉を皮切りに、皆が自分の机に戻っていく。教室の中は菊の花の匂いで満ちていて、意識せずともそこにいたはずの友達のことを思い出させた。
こんなことにならなければ、ケンショウ学級だなんて陰惨な殺人ゲームに巻き込まれなければ、皆の中で渦巻いた感情は涙として溢れだしていた。
--僕は少し羨ましかったのかもしれないな。
……団結し始めたこの教室の空気が羨ましく、そして疎ましい。
次で最後のケンショウだとしたら……行われるのは史上最悪とされた心理実験「スタンフォード監獄実験」だろう。
……最後までお前の思い通りになるなんて思うなよ?
次で真犯人を見つけて、そしてこの20人でこの学級から抜け出すんだ。ありきたりで幸福な日常を取り戻すために。
最後のケンショウ実験は異様なものだった。
これまで同様に散布された睡眠ガスによって僕らはいつの間にか眠らされていた。
「え、なに?!いやっ」
「んんっ、んんー」
急に口を塞がれ、目にはアイマスクだろうか寝ぼけてはいるが目を開けても真っ暗だった。
手は後ろで、縄のような何かで縛り上げられている。
「もがっ、んん」
そのままどこかに放り投げられた。ソファほど柔らかくはないが、床のように硬いわけではない。それになんだか少し振動をしている?
この感じ……車か?!
所々からうめき声が聞こえている。今回は車で移送されるのか?だとしたら学校ではない?
「これより君たちからは最低限の人権以外全てを剥奪する」
変声機の気味の悪い声で恐らく次の実験の説明が始まった。目隠しと拘束をされたまま聞かなくてはならないのは本当に震えるほど怖かった。
「これから君たちが収容されるのは、実際に使われていた監獄を模した場所になる。君たちに名前はない。自由な時間も制限される。衣食住は『看守役』に管理され、ここにいる君たちには『囚人役』として2週間生活してもらうことになる。
その生活が終われば晴れて一月が経ち、君たちは解放される。その生活が終われば……ね」
「ふぅっ、うう」
「んー、んんー」
恐怖から泣いている人がいる。
この説明がされたということは、ここに居るのは囚人役になる人達だ。僕は囚人役になったのか……
この感じだとおよそ10人くらいはこの車に乗っている?クラスを半分ずつに分けているのだろうか。
考えろ。考え続けろ。
これ以上の犠牲を出さずに、このクソッタレなケンショウ学級から抜け出せる方法を。
これから最後の『スタンフォードの監獄実験』が残された20人によって行われる。
僕達はあの時の言葉を、あの実験が示していた恐怖をこれからじっくりと、その身をもって味わうことになるのだった。
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