39 / 46
1話:森の都の外套技師
森の都の外套技師
しおりを挟む
「もう、本当にすみませんでした。最近は棺を使う風習も廃れ始めてきて、お客さんが来ると嬉しくなっちゃうみたいで・・・・・・」
後から入ってきた女性が、シドとネオンに頭を下げる。2人はあの後、店の奥にあった棺を模した襖から店の奥にある生活感漂う部屋に入っていた。人が2人並べるくらいの小さなキッチンが奥にあり、腰くらいの高さがある四人掛けのテーブルと木造りの椅子、壁には額縁に入れられた賞状や勲章が幾つも飾られていた。
「ほら、おじいちゃんも謝る! シドさんお尻ぶつけてるのよ?」
「ケツはワシのせいじゃあなかろうに・・・・・・」
「なに?」
女性の名前はリンと言い、ふてくされている老人アジェットの孫娘だった。凛々しく整えられた眉に、大きな瞳、下まつ毛が長く綺麗だった。リンは祖父であるジェットにも遠慮がない。リンに凄まれて、アジェットはシドの顔は見なかったもののしぶしぶ「驚かせて申し訳なんだ」 と言った。リンは軽くため息を吐いてから、改めて自己紹介をする。
「こっちは棺職人のアジェット、私の祖父よ。そして、私がリン。外套職人をしているわ」
「俺はシド、こっちはネオンだ。よろしく」
リンが付けていた作業用の手袋を外して、手を差し出し、シドが握手に応じた。リンは、ネオンを見つめながら、なんだか少し哀しそうな顔をしているようにシドには見えた。ネオンは陶器の湯のみ茶碗で出してもらった、熱々のお茶に苦戦している。
「ルーザから言伝はもらっているの。この子が例のブレイグルなのね」
「・・・・・・ああ、そうだ」
アジェットは音を立てながら茶をすすり「ふん」 と小さく零していた。シドは2人から感じる妙な違和感を感じていた。
「えっと、俺達はルーザに言われてここに来たんだが、正直どうしたら良いのか分からないんだが」
「もう、あの人は本当にいい加減ね。まあ、ルーザのことだから何か考えがあって最低限のことしか喋らなかったのでしょうけれど」
リンのぼやきの前後どちらにもシドは同感だった。特に後者に関して言えば、ヒュージ落下地点へ向かう前にシルビーの回復薬を渡されたことと言い、ルーザの予知とも言えるような先見の明を体感していたのだから尚更だった。
「丁寧に説明したい所なんだけれど、素材の消費期限の都合で私は今から作業に入らなければならないから、後はおじいちゃん宜しくね」
リンはそう言って、外した手袋をまたはめ直して、シドの前後にあった前方の扉の奥へと入っていった。アジェットは、文句を一つも言わなかった。
「まさか、『封物』とやらはリンが? まだ16、7歳くらいだろう?」
「わしは棺しか造れん。あの子は両親の仕事をよく手伝っておったから、外套職人としての腕はそこいらの職人に引けを取らん。それに、『封衣』の作り方は一子相伝、今はあの子しか造ることはできん」
「ふうい?」
アジェットは立ち上がり、壁に飾られている賞状の一角を眺め始める。部屋にある症状には4人の名前が書かれていた。アジェットが愛しそうに、悲しそうに見上げている賞状にはアジェットともリンとも異なる名前が書かれている。
「・・・・・・リンの両親は亡くなったのか?」
「・・・・・・いや、生きておるよ。見るか?」
アジェットはそう言って、シドの後ろにある襖に手をかける。シドはアジェットの言葉に違和感を感じていた。今も生きていて、紹介しようと言うのに「会う」ではなく「見る」と表現したからだ。その真意が、老人なりの言葉選びでも、訛りなどによる表現の違いでもなく、明確な意思によって「見る」という表現を使っているのだと言うことに襖の奥の光景を見てまざまざと突きつけられた。
シドも立ちあがり、アジェットの後ろに移動した。アジェットは「入るよ」と優しい声で言って、襖をゆっくりと開けた。その光景にシドは一瞬、かける言葉を失った。
部屋は家具などが何もない小さな空間で、人が4人寝ころぶことができるかどうかの狭い部屋だった。その部屋の真ん中に敷かれた大きな布団には、2人の男女が静かに眠っていた。2人は様々な管に繋がれており、命を繋ぎとめる為のありとあらゆる手段が尽くされていることが一目で分かった。
「これがリンの両親・・・・・・ケニーとフランじゃよ」
頭に巻かれた包帯、何度も張り替えられたのであろう皮膚を傷つけているガーゼ、あらゆる部位から伸びる管は、薬液や老廃物、血液を循環させている。口元に付けられた装置に、2人の浅く弱い息がかすかに当たり、白い靄を作っては消える。シドの目から見て、どのように2人が延命できているのか分からないほど、ケニーとフランの症状は酷い、ものだった。
「事故か?」
「事故とも言えるが、人災とも言える・・・・・・」
アジェットはゆっくりとゆっくりと襖を閉めた。そして、無言でまた元居た席に戻っていく。それに少し遅れてシドも席に戻る。
「フランはリンの前の外套職人で、ケニーは医者じゃった。2人はある紛争地帯に夫婦で訪れて人々と、そしてブレイグルのケアをする有志の団体に所属しておった」
「紛争地域・・・・・・そうか、それは確かに人災とも言えるな」
「2人はある日、治療をしていたブレイグルに襲われ重傷を負った。どうして、そのブレイグルが二人を襲ったのかは定かではない、発見した仲間によれば二人の全身はズタズタに切り裂かれ、一命をとりとめたのは奇跡としか言えないと」
その話を聞いたシドは、ネオンの黒涙に貫かれ、シルビーによって奇跡的に救われたアレックスのこと思い出していた。
「・・・・・・封衣とは何なんだ? この件、恐らくブレイグルに関した物でなければ、今日会った人間にこんな話をしたはりはしないだろう」
アジェットはネオンのことを見つめる。ネオンもその視線に気づいたのか、顔を上げてアジェットのことを見つめ返していた。
「封衣はその名の通り、ブレイグルの力を封じる為の檻じゃ。特にブレイグル本人も意図せず暴走してしまう力から人々を守る為の手段じゃ」
「・・・・・・守るのは人々だけか?」
「ふん、変なところで勘の良いガキじゃな。お前の思っている通り、ブレイグルの力を恐れる人々の迫害からブレイグルを守る為の物でもある。檻とは、リスクを封じ込める手段であると同時に、折に入れる生物の尊厳を守る為の物でもあるのじゃからな」
シドがネオンを見ると、ネオンもシドを見た。旅の道中で、シドは決してネオンの手を離さなかったが、それはルーザにネオンも守れと言われたからではなく、どこかでネオンが暴走をした時に止めることや自分が黒涙の刃に触れる恐怖から手を離すことが出来なかっただけだった。
「リンはブレイグルを憎んでいるのか?」
シドの言葉にアジェットは顔を強張らせながら答える。
「ワシは愛息子とフランをあんな姿にしたブレイグルを恨んでおる、これは隠しようも無ければ、誤魔化しようもない想いじゃ。リンも当時は相当に混乱し、毎日の様に2人の側で泣きつづけ、今でもワシに隠れて泣いておるが・・・・・・恨んではおらんよ。あの子は、人々もブレイグルも平等に愛し、平等に救っていた両親を誇りに思っておるからの」
シドは、アジェットの話を聞いて、ネオンを見つめる時の悲しげな視線の意味が少しわかった気がした。
「さて、しばらくリンは出てこんし、ワシも作業があるからの、まあゆっくりしてくれ」
そう言って、シドとネオンを残してアジェットは、棺の並ぶ店内へと消えていった。
後から入ってきた女性が、シドとネオンに頭を下げる。2人はあの後、店の奥にあった棺を模した襖から店の奥にある生活感漂う部屋に入っていた。人が2人並べるくらいの小さなキッチンが奥にあり、腰くらいの高さがある四人掛けのテーブルと木造りの椅子、壁には額縁に入れられた賞状や勲章が幾つも飾られていた。
「ほら、おじいちゃんも謝る! シドさんお尻ぶつけてるのよ?」
「ケツはワシのせいじゃあなかろうに・・・・・・」
「なに?」
女性の名前はリンと言い、ふてくされている老人アジェットの孫娘だった。凛々しく整えられた眉に、大きな瞳、下まつ毛が長く綺麗だった。リンは祖父であるジェットにも遠慮がない。リンに凄まれて、アジェットはシドの顔は見なかったもののしぶしぶ「驚かせて申し訳なんだ」 と言った。リンは軽くため息を吐いてから、改めて自己紹介をする。
「こっちは棺職人のアジェット、私の祖父よ。そして、私がリン。外套職人をしているわ」
「俺はシド、こっちはネオンだ。よろしく」
リンが付けていた作業用の手袋を外して、手を差し出し、シドが握手に応じた。リンは、ネオンを見つめながら、なんだか少し哀しそうな顔をしているようにシドには見えた。ネオンは陶器の湯のみ茶碗で出してもらった、熱々のお茶に苦戦している。
「ルーザから言伝はもらっているの。この子が例のブレイグルなのね」
「・・・・・・ああ、そうだ」
アジェットは音を立てながら茶をすすり「ふん」 と小さく零していた。シドは2人から感じる妙な違和感を感じていた。
「えっと、俺達はルーザに言われてここに来たんだが、正直どうしたら良いのか分からないんだが」
「もう、あの人は本当にいい加減ね。まあ、ルーザのことだから何か考えがあって最低限のことしか喋らなかったのでしょうけれど」
リンのぼやきの前後どちらにもシドは同感だった。特に後者に関して言えば、ヒュージ落下地点へ向かう前にシルビーの回復薬を渡されたことと言い、ルーザの予知とも言えるような先見の明を体感していたのだから尚更だった。
「丁寧に説明したい所なんだけれど、素材の消費期限の都合で私は今から作業に入らなければならないから、後はおじいちゃん宜しくね」
リンはそう言って、外した手袋をまたはめ直して、シドの前後にあった前方の扉の奥へと入っていった。アジェットは、文句を一つも言わなかった。
「まさか、『封物』とやらはリンが? まだ16、7歳くらいだろう?」
「わしは棺しか造れん。あの子は両親の仕事をよく手伝っておったから、外套職人としての腕はそこいらの職人に引けを取らん。それに、『封衣』の作り方は一子相伝、今はあの子しか造ることはできん」
「ふうい?」
アジェットは立ち上がり、壁に飾られている賞状の一角を眺め始める。部屋にある症状には4人の名前が書かれていた。アジェットが愛しそうに、悲しそうに見上げている賞状にはアジェットともリンとも異なる名前が書かれている。
「・・・・・・リンの両親は亡くなったのか?」
「・・・・・・いや、生きておるよ。見るか?」
アジェットはそう言って、シドの後ろにある襖に手をかける。シドはアジェットの言葉に違和感を感じていた。今も生きていて、紹介しようと言うのに「会う」ではなく「見る」と表現したからだ。その真意が、老人なりの言葉選びでも、訛りなどによる表現の違いでもなく、明確な意思によって「見る」という表現を使っているのだと言うことに襖の奥の光景を見てまざまざと突きつけられた。
シドも立ちあがり、アジェットの後ろに移動した。アジェットは「入るよ」と優しい声で言って、襖をゆっくりと開けた。その光景にシドは一瞬、かける言葉を失った。
部屋は家具などが何もない小さな空間で、人が4人寝ころぶことができるかどうかの狭い部屋だった。その部屋の真ん中に敷かれた大きな布団には、2人の男女が静かに眠っていた。2人は様々な管に繋がれており、命を繋ぎとめる為のありとあらゆる手段が尽くされていることが一目で分かった。
「これがリンの両親・・・・・・ケニーとフランじゃよ」
頭に巻かれた包帯、何度も張り替えられたのであろう皮膚を傷つけているガーゼ、あらゆる部位から伸びる管は、薬液や老廃物、血液を循環させている。口元に付けられた装置に、2人の浅く弱い息がかすかに当たり、白い靄を作っては消える。シドの目から見て、どのように2人が延命できているのか分からないほど、ケニーとフランの症状は酷い、ものだった。
「事故か?」
「事故とも言えるが、人災とも言える・・・・・・」
アジェットはゆっくりとゆっくりと襖を閉めた。そして、無言でまた元居た席に戻っていく。それに少し遅れてシドも席に戻る。
「フランはリンの前の外套職人で、ケニーは医者じゃった。2人はある紛争地帯に夫婦で訪れて人々と、そしてブレイグルのケアをする有志の団体に所属しておった」
「紛争地域・・・・・・そうか、それは確かに人災とも言えるな」
「2人はある日、治療をしていたブレイグルに襲われ重傷を負った。どうして、そのブレイグルが二人を襲ったのかは定かではない、発見した仲間によれば二人の全身はズタズタに切り裂かれ、一命をとりとめたのは奇跡としか言えないと」
その話を聞いたシドは、ネオンの黒涙に貫かれ、シルビーによって奇跡的に救われたアレックスのこと思い出していた。
「・・・・・・封衣とは何なんだ? この件、恐らくブレイグルに関した物でなければ、今日会った人間にこんな話をしたはりはしないだろう」
アジェットはネオンのことを見つめる。ネオンもその視線に気づいたのか、顔を上げてアジェットのことを見つめ返していた。
「封衣はその名の通り、ブレイグルの力を封じる為の檻じゃ。特にブレイグル本人も意図せず暴走してしまう力から人々を守る為の手段じゃ」
「・・・・・・守るのは人々だけか?」
「ふん、変なところで勘の良いガキじゃな。お前の思っている通り、ブレイグルの力を恐れる人々の迫害からブレイグルを守る為の物でもある。檻とは、リスクを封じ込める手段であると同時に、折に入れる生物の尊厳を守る為の物でもあるのじゃからな」
シドがネオンを見ると、ネオンもシドを見た。旅の道中で、シドは決してネオンの手を離さなかったが、それはルーザにネオンも守れと言われたからではなく、どこかでネオンが暴走をした時に止めることや自分が黒涙の刃に触れる恐怖から手を離すことが出来なかっただけだった。
「リンはブレイグルを憎んでいるのか?」
シドの言葉にアジェットは顔を強張らせながら答える。
「ワシは愛息子とフランをあんな姿にしたブレイグルを恨んでおる、これは隠しようも無ければ、誤魔化しようもない想いじゃ。リンも当時は相当に混乱し、毎日の様に2人の側で泣きつづけ、今でもワシに隠れて泣いておるが・・・・・・恨んではおらんよ。あの子は、人々もブレイグルも平等に愛し、平等に救っていた両親を誇りに思っておるからの」
シドは、アジェットの話を聞いて、ネオンを見つめる時の悲しげな視線の意味が少しわかった気がした。
「さて、しばらくリンは出てこんし、ワシも作業があるからの、まあゆっくりしてくれ」
そう言って、シドとネオンを残してアジェットは、棺の並ぶ店内へと消えていった。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
誰にも信じてもらえなかった公爵令嬢は、もう誰も信じません。
salt
恋愛
王都で罪を犯した悪役令嬢との婚姻を結んだ、東の辺境伯地ディオグーン領を治める、フェイドリンド辺境伯子息、アルバスの懺悔と後悔の記録。
6000文字くらいで摂取するお手軽絶望バッドエンドです。
*なろう・pixivにも掲載しています。
婚約者に犯されて身籠り、妹に陥れられて婚約破棄後に国外追放されました。“神人”であるお腹の子が復讐しますが、いいですね?
サイコちゃん
ファンタジー
公爵令嬢アリアは不義の子を身籠った事を切欠に、ヴント国を追放される。しかも、それが冤罪だったと判明した後も、加害者である第一王子イェールと妹ウィリアは不誠実な謝罪を繰り返し、果てはアリアを罵倒する。その行為が、ヴント国を破滅に導くとも知らずに――
※昨年、別アカウントにて削除した『お腹の子「後になってから謝っても遅いよ?」』を手直しして再投稿したものです。
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる