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視えるもの
視えるものー6
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「白石さんは、お寺の方なんですか?」
その彼女に調べておいて、と言われたのは、前に僕がツバキに驚いて、さらに調査のためにいた丸藤さんにも驚いたあの場所だった。そこにはお墓とお寺があって、どうやら盗難騒ぎがあったのはそこらしい。
なんというか、この場所自体が呪われてたりして。
僕は高台にある寺院を見上げる。あぜ道の脇にハイキングコースみたいな階段があって、そこを上ると「正光寺」という、由緒正しいお寺があるそうだ。そしてそこには広大な墓地が広がっていて、ここにお参りできるよう、すぐ脇の大通りにはわざわざバスの停留所が設けられている。
白石さんは、ここの住職について知っているようだったし、庫裏(倉庫のようなところみたい)を掃除までしている。ということは、関係者だと思うのが自然であるけれど。
そんなことを思いつつ、僕はけだるそうに後ろをついてくる探偵に声を掛けた。本性が石だから出不精、というのは本当らしい。
「さあ」
文字通り重い声で答えて、探偵が立ちどまる。汗こそ掻いていないくせに、その疲れ方がちぐはぐだった。その脇に、ひょっこり白い影がちらついた。
「あれ、ツバキさん?」
「あら、こないだの」
気軽に答えて、白い幽霊が何もない茂みから音もなくすう、とやって来た。いくら今が昼間でこないだ会ったばかりとは言え、その現実感のなさに僕は慣れない。
「視えて怖いなら、その石を外せばいい」
妙に間延びした声で丸藤さんが言った。言われたとおりにすると、彼女の姿が見えなくなる。
「もともと視えはするみたいだが、さすがに昼間は欠片がなければ視えないはずだ」
ふうん、そんなものなのか。僕は面白くなって、ペンダントを掛けたり外したりを繰り返す。白い影は現れては消えを繰り返し、
「ちょっと遊ばないでくれる?」
と最終的にツバキに軽く頭を小突かれた。
「痛っ」
幽霊って、人を殴れるのか。僕は変なことに感動する。壁とか、時には人間の身体すら通り抜けるイメージがあるけれど。
「それを持っている間は、目に視えるものすべてが真実だ」
見たくなければ外せ、と丸藤さんに声を掛けられる。
「まあ、思い込みだと思えばそれまでだが」
けれど人は思い込みで死ぬし、殺すこともある。そうも探偵は呟いた。
「じゃあ僕が、幽霊に刺されて死ぬって思ったら、本当に死んじゃう?」
「試してみる?」
ツバキがうっすら笑ったので、僕は喜んで辞退した。僕は……少なくとも借金を返すまでは、死ぬわけには行かないんだし。
「で、アンタたちどうしたの?わざわざ私に会いに来てくれたのかしら」
ツバキがふわりと宙を舞って、丸藤さんの肩に手を掛けた。本当に幽霊なんだな、と納得する、そんな光景。
「そうじゃない。そこの寺に用があって」
置かれた白い手を振り払い、不機嫌さを隠そうともせずに探偵が言った。
「四日前に盗まれた仏像が、今度は三日前に再び現れたんだとさ」
「へえ、すごーい」
今度はぱちぱちとツバキが手を叩いた。試しにペンダントを外すと、何も聞こえない。僕は慌てて石を首にかけなおす。
「でもそれこそ、警察の出番じゃないの」
ツバキが、丸藤さんと同じようなことを口にする。
「確か前もそんな事件なかったっけ、テレビで見たんだけど」
幽霊って、テレビ見るんだ……。驚く僕の視線に気づかないのか、彼女はそのまま続けた。
「確か、盗んだ仏像をそうとは知らずに買った人が修復に出して、その話を聞いて仏像をもとの場所に返してくれたって」
なんか仏像って高く売れるらしいし、と彼女は探偵を見つめた。
「いっそランちゃんの本体も売れればいいのにね」
そのペンダントみたいにすれば儲かるんじゃない?と彼女は笑う。
「文字通り身を削ってさ」
「そんなことするもんか」と探偵は取り合わない。
「その子にはあげたのに?」
ツバキの赤い唇が、きれいな半月を作った。それって、どういう。
聞き返す間もなく、ツバキが再び口を開いた。
「けど、あんなもの盗むとしたら、車とか必要よね?」
僕は口を開くタイミングを失って、大人しく二人の会話に耳を傾ける。そうだ、とりあえず今は仕事中なんだし、そっちに集中しないと。
「そうだと思うが」
探偵がうなずいた。確か、150センチぐらいの高さがあると白石さんは言っていた。担いでいくこともできるかもしれないけれど、そんなの目立って仕方がないし遠くまで逃げられない。それに重さだって結構あるはずだ。お堂から持ち出すだけでも、力のある男のヒトじゃなきゃ無理なんじゃないか。
車がなければ、持ち去るのも、運んでくるのも不可能なはずだ。そして、きっと犯人は男に違いない。僕の中で、犯人像が固まった。
「盗まれたのは、四日前のいつ頃?」
ツバキが首をかしげながら聞いた。
「ええと、夜八時に住職がそこにあるのを確認してお堂に鍵を掛けて、翌朝六時に見に行ったらカギが壊されてたって」
いったいいつの間にそこまで調べたのか、白石さんから事細かに情報を聞いている。そしてその日のうちに警察を呼んで見分してもらい、さて犯人は誰だろうとなった翌朝、やはり日課の見回りの最中に、今度は直った状態の仏像がそこに何事もなかったように鎮座していたのを住職が見つけた、らしい。
「三、四日前だったら私、ずっとここにいたけど」
思い出すようにツバキが言う。
「確か、夜中に急にざあって雨が降ってきて、雷まで鳴って。それが、四日前の月曜日」
「よくそんなこと覚えてるな」
感心したように丸藤さんが言った。生きてる僕だって、こないだの月曜のことなんて覚えていないのに。神様や幽霊なんて、もっと時間の流れと無縁そうだけど。
「今見てるドラマの放送日だったから覚えてるの」
主演の男の子がかっこいいのよね、とツバキは両手を握りしめた。
「で、いつもそのドラマ見てる人間の家にお邪魔して、帰ってきた頃合いに大雨に降られちゃって」
テレビ、そうやって見てるんだ……。お茶の間でのんびりテレビを見ているところに混じる幽霊。怖いような、滑稽なような。
「まあアタシは雨なんてどうってことないんだけど。蜂ちゃんたちは雨に弱いから、そこで一緒に雨が止むのを待ってたの」
そう言って彼女が指さしたのは、あぜ道と大通りが交差する一角に生える一本の木。光沢のある葉が青々と茂っていて、他の木々に紛れながらも、しっかりと存在感を放っている。
「けっこう降ってたと思うわ。翌朝、このあたりの木の枝も結構折れて落ちてたし、近くの川も増水してたし」
ツバキの言葉で、ぼんやりと僕は思い出す。そういえば、寝ようと思ったら雷が響いて、ばあちゃんがすごい驚いてたっけ。窓の外は、雨しか見えなかった。
「そんな中、車なんて通らなかったと思う。ここ、ちょっと坂になってるでしょ?そこをすごい勢いで水が流れてったの。車が通ったら水をはねるでしょ、音だってするだろうし、そんなの通らなかったわ」
ツバキはきっぱりと言った。
「見たのはそうねえ、慌てて自転車漕いでる子供たちくらいだったわ」
「子供?」
怪訝そうに丸藤さんが問い返す。
「多分お墓で肝試しでもしてたんでしょ。ずいぶん慌ててたけれど……まあ、肝試し中に雷に見舞われて、驚いたんでしょうね」
すっかり濡れネズミになっててかわいそうだったわ、とツバキが笑う。
「その子たちだって仏像なんて持ってなかったし、あっちのあぜ道側の階段からも、大通りの出入り口からも、怪しい人間なんて見なかったわよ」
「じゃあ、仏像が戻って来た三日前は?」
「その日の昼間がどうだったかは知らないけど。仏像が戻されただろう夜間なら、やっぱりそこにいたけれど」
よほど彼女はあの木が好きなのだろうか。あんなところで、一人で。何をしているのだろう。
「やっぱり何も通らなかったと思うわ。バスや車は走ってたけど、お寺には入っていないと思う」
その彼女に調べておいて、と言われたのは、前に僕がツバキに驚いて、さらに調査のためにいた丸藤さんにも驚いたあの場所だった。そこにはお墓とお寺があって、どうやら盗難騒ぎがあったのはそこらしい。
なんというか、この場所自体が呪われてたりして。
僕は高台にある寺院を見上げる。あぜ道の脇にハイキングコースみたいな階段があって、そこを上ると「正光寺」という、由緒正しいお寺があるそうだ。そしてそこには広大な墓地が広がっていて、ここにお参りできるよう、すぐ脇の大通りにはわざわざバスの停留所が設けられている。
白石さんは、ここの住職について知っているようだったし、庫裏(倉庫のようなところみたい)を掃除までしている。ということは、関係者だと思うのが自然であるけれど。
そんなことを思いつつ、僕はけだるそうに後ろをついてくる探偵に声を掛けた。本性が石だから出不精、というのは本当らしい。
「さあ」
文字通り重い声で答えて、探偵が立ちどまる。汗こそ掻いていないくせに、その疲れ方がちぐはぐだった。その脇に、ひょっこり白い影がちらついた。
「あれ、ツバキさん?」
「あら、こないだの」
気軽に答えて、白い幽霊が何もない茂みから音もなくすう、とやって来た。いくら今が昼間でこないだ会ったばかりとは言え、その現実感のなさに僕は慣れない。
「視えて怖いなら、その石を外せばいい」
妙に間延びした声で丸藤さんが言った。言われたとおりにすると、彼女の姿が見えなくなる。
「もともと視えはするみたいだが、さすがに昼間は欠片がなければ視えないはずだ」
ふうん、そんなものなのか。僕は面白くなって、ペンダントを掛けたり外したりを繰り返す。白い影は現れては消えを繰り返し、
「ちょっと遊ばないでくれる?」
と最終的にツバキに軽く頭を小突かれた。
「痛っ」
幽霊って、人を殴れるのか。僕は変なことに感動する。壁とか、時には人間の身体すら通り抜けるイメージがあるけれど。
「それを持っている間は、目に視えるものすべてが真実だ」
見たくなければ外せ、と丸藤さんに声を掛けられる。
「まあ、思い込みだと思えばそれまでだが」
けれど人は思い込みで死ぬし、殺すこともある。そうも探偵は呟いた。
「じゃあ僕が、幽霊に刺されて死ぬって思ったら、本当に死んじゃう?」
「試してみる?」
ツバキがうっすら笑ったので、僕は喜んで辞退した。僕は……少なくとも借金を返すまでは、死ぬわけには行かないんだし。
「で、アンタたちどうしたの?わざわざ私に会いに来てくれたのかしら」
ツバキがふわりと宙を舞って、丸藤さんの肩に手を掛けた。本当に幽霊なんだな、と納得する、そんな光景。
「そうじゃない。そこの寺に用があって」
置かれた白い手を振り払い、不機嫌さを隠そうともせずに探偵が言った。
「四日前に盗まれた仏像が、今度は三日前に再び現れたんだとさ」
「へえ、すごーい」
今度はぱちぱちとツバキが手を叩いた。試しにペンダントを外すと、何も聞こえない。僕は慌てて石を首にかけなおす。
「でもそれこそ、警察の出番じゃないの」
ツバキが、丸藤さんと同じようなことを口にする。
「確か前もそんな事件なかったっけ、テレビで見たんだけど」
幽霊って、テレビ見るんだ……。驚く僕の視線に気づかないのか、彼女はそのまま続けた。
「確か、盗んだ仏像をそうとは知らずに買った人が修復に出して、その話を聞いて仏像をもとの場所に返してくれたって」
なんか仏像って高く売れるらしいし、と彼女は探偵を見つめた。
「いっそランちゃんの本体も売れればいいのにね」
そのペンダントみたいにすれば儲かるんじゃない?と彼女は笑う。
「文字通り身を削ってさ」
「そんなことするもんか」と探偵は取り合わない。
「その子にはあげたのに?」
ツバキの赤い唇が、きれいな半月を作った。それって、どういう。
聞き返す間もなく、ツバキが再び口を開いた。
「けど、あんなもの盗むとしたら、車とか必要よね?」
僕は口を開くタイミングを失って、大人しく二人の会話に耳を傾ける。そうだ、とりあえず今は仕事中なんだし、そっちに集中しないと。
「そうだと思うが」
探偵がうなずいた。確か、150センチぐらいの高さがあると白石さんは言っていた。担いでいくこともできるかもしれないけれど、そんなの目立って仕方がないし遠くまで逃げられない。それに重さだって結構あるはずだ。お堂から持ち出すだけでも、力のある男のヒトじゃなきゃ無理なんじゃないか。
車がなければ、持ち去るのも、運んでくるのも不可能なはずだ。そして、きっと犯人は男に違いない。僕の中で、犯人像が固まった。
「盗まれたのは、四日前のいつ頃?」
ツバキが首をかしげながら聞いた。
「ええと、夜八時に住職がそこにあるのを確認してお堂に鍵を掛けて、翌朝六時に見に行ったらカギが壊されてたって」
いったいいつの間にそこまで調べたのか、白石さんから事細かに情報を聞いている。そしてその日のうちに警察を呼んで見分してもらい、さて犯人は誰だろうとなった翌朝、やはり日課の見回りの最中に、今度は直った状態の仏像がそこに何事もなかったように鎮座していたのを住職が見つけた、らしい。
「三、四日前だったら私、ずっとここにいたけど」
思い出すようにツバキが言う。
「確か、夜中に急にざあって雨が降ってきて、雷まで鳴って。それが、四日前の月曜日」
「よくそんなこと覚えてるな」
感心したように丸藤さんが言った。生きてる僕だって、こないだの月曜のことなんて覚えていないのに。神様や幽霊なんて、もっと時間の流れと無縁そうだけど。
「今見てるドラマの放送日だったから覚えてるの」
主演の男の子がかっこいいのよね、とツバキは両手を握りしめた。
「で、いつもそのドラマ見てる人間の家にお邪魔して、帰ってきた頃合いに大雨に降られちゃって」
テレビ、そうやって見てるんだ……。お茶の間でのんびりテレビを見ているところに混じる幽霊。怖いような、滑稽なような。
「まあアタシは雨なんてどうってことないんだけど。蜂ちゃんたちは雨に弱いから、そこで一緒に雨が止むのを待ってたの」
そう言って彼女が指さしたのは、あぜ道と大通りが交差する一角に生える一本の木。光沢のある葉が青々と茂っていて、他の木々に紛れながらも、しっかりと存在感を放っている。
「けっこう降ってたと思うわ。翌朝、このあたりの木の枝も結構折れて落ちてたし、近くの川も増水してたし」
ツバキの言葉で、ぼんやりと僕は思い出す。そういえば、寝ようと思ったら雷が響いて、ばあちゃんがすごい驚いてたっけ。窓の外は、雨しか見えなかった。
「そんな中、車なんて通らなかったと思う。ここ、ちょっと坂になってるでしょ?そこをすごい勢いで水が流れてったの。車が通ったら水をはねるでしょ、音だってするだろうし、そんなの通らなかったわ」
ツバキはきっぱりと言った。
「見たのはそうねえ、慌てて自転車漕いでる子供たちくらいだったわ」
「子供?」
怪訝そうに丸藤さんが問い返す。
「多分お墓で肝試しでもしてたんでしょ。ずいぶん慌ててたけれど……まあ、肝試し中に雷に見舞われて、驚いたんでしょうね」
すっかり濡れネズミになっててかわいそうだったわ、とツバキが笑う。
「その子たちだって仏像なんて持ってなかったし、あっちのあぜ道側の階段からも、大通りの出入り口からも、怪しい人間なんて見なかったわよ」
「じゃあ、仏像が戻って来た三日前は?」
「その日の昼間がどうだったかは知らないけど。仏像が戻されただろう夜間なら、やっぱりそこにいたけれど」
よほど彼女はあの木が好きなのだろうか。あんなところで、一人で。何をしているのだろう。
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