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帰る道
帰る道-1
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夕暮れ時に、決してそこを一人で歩いてはいけない。
急にそんなことを思い出して、僕は足を止めた。
風が髪を揺らす。聞こえるのは葉のこすれる音と蝉の声。辺りは、草木しかないあぜ道。
ヒグラシが、物悲しそうに泣いている。
僕は木を仰ぎ見る。そこに姿は見つけられなかったけれど、彼らは一日が終わることを嘆いているような気もした。
そう聞こえるのはこっちの思い込み、だろうけど。
カナカナカナ……。それでも、この鳴き声は胸に響く。僕の気持ちに同調するかのように、木々がざわめく。
そこ、ってどこだったっけ。
ぼんやりと聞いた話を思い出そうとしたところで、
ブブブブ……ン。
音が聞こえた気がして、僕は振り返った。
……気のせい?
そう思いながらも足は速くなる。あんなの作り話だって、わかっているのに。
てか、やっぱりおとなしくバスを待ってればよかった。僕は後悔した。なんで、よりによってこんなとこを。
そこでは時折、細かい針のようなもので全身をめった刺しにされ、体中の血が抜かれた状態の死体が見つかる、という。
うっそうと茂る葉の間では、さっきまで茜色だった空が夕闇へと色を変えて行く。
まだ明るいから大丈夫だと思ってたのに。気づけば空は不気味に姿を変えていた。
外国の菓子のようなドギツイ紫。その不健康な色が、急ぐ僕を見下ろすようにのっぺりと天を覆っている。混じる赤も鮮血のようで、時季外れのハロウィンのようだった。
やがて夜が訪れると、昔ここで殺された女の霊が現れて……。
現れて、どうなるんだっけ。
悪夢のような空を見上げ、僕はつい考える。
思い出さないほうが絶対いい。そんなことは自分でもわかっている。けれど、まるで何かからそう暗示を掛けられたみたいに、そのことばかり考えてしまう。
気付けばヒグラシの泣き声もパタリと止んで、生ぬるい奇妙な静寂が辺りを覆っていた。もがいても進まない、夢の中のようなねっとりした空気。
いやいや、まさか、ここがそうだなんてこと。
ブウウウウウウン……。
虫の羽音にも似た音がかすかに聞こえた。
気のせい……じゃなかった、と思う。
そうだ、確かあの話の続きは……。
女は、男どもに嬲られ無残に殺された。「絶対にお前たちを許さない」それが彼女の最後の言葉だった。
そしてその恨みは、女を殺した人々を蜂へと変えてしまった。
じゃあこの音は、蜂の羽音?
まとわりついて離れない音に、僕の背筋が粟立った。
それに、この話はこれで終わりじゃない。
女の霊は一人彷徨う寂しさからか、ここを通る人、特に若い女を欲していた。あるいは、自分だけが殺されたことを許せなかったのかもしれない。
女の霊は蜂になった男どもに若い女を襲わせて、そいつらに血を吸わせて殺すのだ。
それで、体中を無数の針で刺されて殺されてしまう、らしい。その身体から血の一滴も残さず抜き出されて。
いやいや……まさか。足早に、逃げるように歩きながら頭を振る。そんなのただの作り話に決まってる。
それに、万一本当だったとしても、きっと僕は大丈夫なはずだ。たぶん、大丈夫。
だから、まさか襲われるなんてことあるわけ。
ブブブブブブ……。
そう思った矢先、再び音が聞こえた。さっきより近い気がした。振り返りたくはなかったけれど、身体が勝手に動いていた。街灯もない薄闇のことで、当然蜂の姿までは見えなかった。むしろ音は、上の方から聞こえたようにも思える。
それとは別に、視界の奥の方にぼんやりと、白いものが見えた気がした。
あれは、殺された女?
そいつが、少しずつこちらに近づいてきている。白の中に時折混じる赤。ゆっくりと、だが確実に……。
「うわああああああっ!」
それをきっかけに、僕はなりふり構わず走り出した。
なんで蜂が血を吸うんだとか、そもそもなんで蜂なのかとか、クラスの女子からこの話を初めて聞いた時はツッコミどころ満載の作り話だって思ってたはずだ。
そうだ、所詮は作り話のはずだった。
だってのに、なんでこんな目に。まさか本当にいるだなんて嘘だろっ!?
オーバーサイズの紺のシャツが身体にまとわりつく。脇に汗をかくのを感じる。少しタイト目のパンツが、必死に駆ける脚を邪魔してくる。
それらを我慢して、やみくもに暗い道を駆けていく。怖くて後ろは振り向けなかった。いや、それは本能に近かったのかもしれない。恐怖が脳を支配していた。早く、ハヤク、逃げろ!
やがて思い出したかのように現れた街灯の元に、人影が見えた。その人は、茂みの方に向かって佇んでいるように見えた。
「すみません、幽霊が!」
足を止めて声を掛ける。髪だってもうボサボサで、少し伸びてきた短髪は頭の上でめちゃくちゃに踊っている。けれどそんなことは構ってられなかった。
とにかく、人がいた。きっとこれで大丈夫。
そう喜ぶ一方、息が整う間に脳は本来の役割を思い出したらしい。途端、違和感が僕を襲った。
この人……こんなところに一人で。
こんな、何もない田舎道で?
そこにいたのは男の人のようだった。照明が却って影を作り出し、その表情はよく見えない。全体的に黒っぽい恰好で、きちんと長袖を着込んでいる。
この暑いのに?
つう、と汗が頬を伝うのを感じる。
男の身体は今にも闇に溶けていきそうで、不気味な印象を僕は抱く。まさか、こいつもさっきの奴の仲間だったりして……。
「……」
茂みの方に向かってぼそぼそと呟いて、ゆっくりと男が僕の方を向く。その一瞬を光が照らす。
僕は思わず身構える。無意識に足が下がる。
けれどそれらは杞憂に終わって、影は黒髪に鋭い目の、若い男――つまり普通のヒトだ、のように見えた。
「幽霊?」
男が怪訝そうに聞きかえす。思っていたよりは若そうな声だった。幽霊の類いでなかったことに安堵する。僕は肩の力が抜けるのを感じた。
「本当なんです、その、幽霊が……」
慌てて僕は口を開いた。口の中が渇いて、思うように喋れない。喉がカラカラだった。
「そんなもの、本当にいると思ってるのか?」
けれど返されたのは、そんな辛辣な言葉。
「いえ、でも」
思っていたのとは違う言葉を掛けられて、僕はたじろいだ。そりゃあ、自分だってそんなのいるだなんて思っていない。
けれど、何かを見たのは確かだ。
思わず来た方向を振り返る。しかしそこには、白い影など見当たらなかった。
「でも、さっき……」
「君はその幽霊に何かされたのか?」
黒いシルエットが首を傾げた。
「何もされていないのに、被害者ぶって逃げてきたのか?」
「そんなつもりは。でも、ここに出る幽霊は、血を抜いて人を殺すって」
肩にかけたトートバックの持ち手を握りしめながら、僕は答えた。その声は、自分が思っている以上に弱々しくて、自分自身がそんなの信じていないことを如実に現しているようにも思えた。
「血を抜いて、ねえ」
男があきれた様子で口を開く。
「幽霊が、人間の血を吸うのか?蚊じゃあるまいし」
「自分だってそう思ったけど、でも蜂に襲わせて血を抜くって」
「おかしな話だな。蜂が吸うのは蜜だし、針を刺すのは身を守るためだ。それがなぜそうなる?」
少し小馬鹿にすらした言い方だった。
「そんなの知りません、ただそう聞いただけだから」
その口調にムッとして、半ばやけくそ気味に僕は言い放つ。
「けれどその話を君は無条件に信じたんだろう?何か、実例でもあったのか?昔ここで誰かそうやって殺された事件が」
「知りませんよ、人から聞いた話を、そんないちいち調べたりなんかしないし」
とりあえずあれは見間違いだったとして。僕は自分の勘違い――そうだ、あれは見間違いに違いない――をした自分に腹が立ってきた。
変に気になどしなければ、怖がったりなどしなければ。
こんな目に遭わなかったのに。
なぜ自分は今、見知らぬ男とよくわからない怪談について話さなければならないのか。僕は段々、この男が面倒に思えてきた。
こちらから助けを求めた手前勝手だとも思ったが、これ以上ここで悠長に怪しい男とおしゃべりする気にはなれなかった。
「すみません、全部気のせいだったんです」
僕は踵を返すと、男に背を向けた。
「急に変なこと言って、すみませんでした」
そうとだけ言い残し、男から離れようとする。
「もう、大丈夫だ」
僕の背に、そう声が掛った。
「え?」
大丈夫?何が?だってこの人の言い分じゃ、幽霊なんていないんだろ?
「しつこく聞いて悪かったな。悪意はなかったんだが、君が怖い思いをしたのは本当なんだろう」
その声は存外に優しくて、僕は拍子抜けしてしまった。なんだ、別にそんな変な人じゃ。
「彼女には、よく言い聞かせておく」
声は確かにそう聞こえた。彼女?一体、誰のことを。
そう問いかけようと振り返った先には、もう誰もいなかった。
急にそんなことを思い出して、僕は足を止めた。
風が髪を揺らす。聞こえるのは葉のこすれる音と蝉の声。辺りは、草木しかないあぜ道。
ヒグラシが、物悲しそうに泣いている。
僕は木を仰ぎ見る。そこに姿は見つけられなかったけれど、彼らは一日が終わることを嘆いているような気もした。
そう聞こえるのはこっちの思い込み、だろうけど。
カナカナカナ……。それでも、この鳴き声は胸に響く。僕の気持ちに同調するかのように、木々がざわめく。
そこ、ってどこだったっけ。
ぼんやりと聞いた話を思い出そうとしたところで、
ブブブブ……ン。
音が聞こえた気がして、僕は振り返った。
……気のせい?
そう思いながらも足は速くなる。あんなの作り話だって、わかっているのに。
てか、やっぱりおとなしくバスを待ってればよかった。僕は後悔した。なんで、よりによってこんなとこを。
そこでは時折、細かい針のようなもので全身をめった刺しにされ、体中の血が抜かれた状態の死体が見つかる、という。
うっそうと茂る葉の間では、さっきまで茜色だった空が夕闇へと色を変えて行く。
まだ明るいから大丈夫だと思ってたのに。気づけば空は不気味に姿を変えていた。
外国の菓子のようなドギツイ紫。その不健康な色が、急ぐ僕を見下ろすようにのっぺりと天を覆っている。混じる赤も鮮血のようで、時季外れのハロウィンのようだった。
やがて夜が訪れると、昔ここで殺された女の霊が現れて……。
現れて、どうなるんだっけ。
悪夢のような空を見上げ、僕はつい考える。
思い出さないほうが絶対いい。そんなことは自分でもわかっている。けれど、まるで何かからそう暗示を掛けられたみたいに、そのことばかり考えてしまう。
気付けばヒグラシの泣き声もパタリと止んで、生ぬるい奇妙な静寂が辺りを覆っていた。もがいても進まない、夢の中のようなねっとりした空気。
いやいや、まさか、ここがそうだなんてこと。
ブウウウウウウン……。
虫の羽音にも似た音がかすかに聞こえた。
気のせい……じゃなかった、と思う。
そうだ、確かあの話の続きは……。
女は、男どもに嬲られ無残に殺された。「絶対にお前たちを許さない」それが彼女の最後の言葉だった。
そしてその恨みは、女を殺した人々を蜂へと変えてしまった。
じゃあこの音は、蜂の羽音?
まとわりついて離れない音に、僕の背筋が粟立った。
それに、この話はこれで終わりじゃない。
女の霊は一人彷徨う寂しさからか、ここを通る人、特に若い女を欲していた。あるいは、自分だけが殺されたことを許せなかったのかもしれない。
女の霊は蜂になった男どもに若い女を襲わせて、そいつらに血を吸わせて殺すのだ。
それで、体中を無数の針で刺されて殺されてしまう、らしい。その身体から血の一滴も残さず抜き出されて。
いやいや……まさか。足早に、逃げるように歩きながら頭を振る。そんなのただの作り話に決まってる。
それに、万一本当だったとしても、きっと僕は大丈夫なはずだ。たぶん、大丈夫。
だから、まさか襲われるなんてことあるわけ。
ブブブブブブ……。
そう思った矢先、再び音が聞こえた。さっきより近い気がした。振り返りたくはなかったけれど、身体が勝手に動いていた。街灯もない薄闇のことで、当然蜂の姿までは見えなかった。むしろ音は、上の方から聞こえたようにも思える。
それとは別に、視界の奥の方にぼんやりと、白いものが見えた気がした。
あれは、殺された女?
そいつが、少しずつこちらに近づいてきている。白の中に時折混じる赤。ゆっくりと、だが確実に……。
「うわああああああっ!」
それをきっかけに、僕はなりふり構わず走り出した。
なんで蜂が血を吸うんだとか、そもそもなんで蜂なのかとか、クラスの女子からこの話を初めて聞いた時はツッコミどころ満載の作り話だって思ってたはずだ。
そうだ、所詮は作り話のはずだった。
だってのに、なんでこんな目に。まさか本当にいるだなんて嘘だろっ!?
オーバーサイズの紺のシャツが身体にまとわりつく。脇に汗をかくのを感じる。少しタイト目のパンツが、必死に駆ける脚を邪魔してくる。
それらを我慢して、やみくもに暗い道を駆けていく。怖くて後ろは振り向けなかった。いや、それは本能に近かったのかもしれない。恐怖が脳を支配していた。早く、ハヤク、逃げろ!
やがて思い出したかのように現れた街灯の元に、人影が見えた。その人は、茂みの方に向かって佇んでいるように見えた。
「すみません、幽霊が!」
足を止めて声を掛ける。髪だってもうボサボサで、少し伸びてきた短髪は頭の上でめちゃくちゃに踊っている。けれどそんなことは構ってられなかった。
とにかく、人がいた。きっとこれで大丈夫。
そう喜ぶ一方、息が整う間に脳は本来の役割を思い出したらしい。途端、違和感が僕を襲った。
この人……こんなところに一人で。
こんな、何もない田舎道で?
そこにいたのは男の人のようだった。照明が却って影を作り出し、その表情はよく見えない。全体的に黒っぽい恰好で、きちんと長袖を着込んでいる。
この暑いのに?
つう、と汗が頬を伝うのを感じる。
男の身体は今にも闇に溶けていきそうで、不気味な印象を僕は抱く。まさか、こいつもさっきの奴の仲間だったりして……。
「……」
茂みの方に向かってぼそぼそと呟いて、ゆっくりと男が僕の方を向く。その一瞬を光が照らす。
僕は思わず身構える。無意識に足が下がる。
けれどそれらは杞憂に終わって、影は黒髪に鋭い目の、若い男――つまり普通のヒトだ、のように見えた。
「幽霊?」
男が怪訝そうに聞きかえす。思っていたよりは若そうな声だった。幽霊の類いでなかったことに安堵する。僕は肩の力が抜けるのを感じた。
「本当なんです、その、幽霊が……」
慌てて僕は口を開いた。口の中が渇いて、思うように喋れない。喉がカラカラだった。
「そんなもの、本当にいると思ってるのか?」
けれど返されたのは、そんな辛辣な言葉。
「いえ、でも」
思っていたのとは違う言葉を掛けられて、僕はたじろいだ。そりゃあ、自分だってそんなのいるだなんて思っていない。
けれど、何かを見たのは確かだ。
思わず来た方向を振り返る。しかしそこには、白い影など見当たらなかった。
「でも、さっき……」
「君はその幽霊に何かされたのか?」
黒いシルエットが首を傾げた。
「何もされていないのに、被害者ぶって逃げてきたのか?」
「そんなつもりは。でも、ここに出る幽霊は、血を抜いて人を殺すって」
肩にかけたトートバックの持ち手を握りしめながら、僕は答えた。その声は、自分が思っている以上に弱々しくて、自分自身がそんなの信じていないことを如実に現しているようにも思えた。
「血を抜いて、ねえ」
男があきれた様子で口を開く。
「幽霊が、人間の血を吸うのか?蚊じゃあるまいし」
「自分だってそう思ったけど、でも蜂に襲わせて血を抜くって」
「おかしな話だな。蜂が吸うのは蜜だし、針を刺すのは身を守るためだ。それがなぜそうなる?」
少し小馬鹿にすらした言い方だった。
「そんなの知りません、ただそう聞いただけだから」
その口調にムッとして、半ばやけくそ気味に僕は言い放つ。
「けれどその話を君は無条件に信じたんだろう?何か、実例でもあったのか?昔ここで誰かそうやって殺された事件が」
「知りませんよ、人から聞いた話を、そんないちいち調べたりなんかしないし」
とりあえずあれは見間違いだったとして。僕は自分の勘違い――そうだ、あれは見間違いに違いない――をした自分に腹が立ってきた。
変に気になどしなければ、怖がったりなどしなければ。
こんな目に遭わなかったのに。
なぜ自分は今、見知らぬ男とよくわからない怪談について話さなければならないのか。僕は段々、この男が面倒に思えてきた。
こちらから助けを求めた手前勝手だとも思ったが、これ以上ここで悠長に怪しい男とおしゃべりする気にはなれなかった。
「すみません、全部気のせいだったんです」
僕は踵を返すと、男に背を向けた。
「急に変なこと言って、すみませんでした」
そうとだけ言い残し、男から離れようとする。
「もう、大丈夫だ」
僕の背に、そう声が掛った。
「え?」
大丈夫?何が?だってこの人の言い分じゃ、幽霊なんていないんだろ?
「しつこく聞いて悪かったな。悪意はなかったんだが、君が怖い思いをしたのは本当なんだろう」
その声は存外に優しくて、僕は拍子抜けしてしまった。なんだ、別にそんな変な人じゃ。
「彼女には、よく言い聞かせておく」
声は確かにそう聞こえた。彼女?一体、誰のことを。
そう問いかけようと振り返った先には、もう誰もいなかった。
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