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第二章

31 オーニギーリの衝撃 その2

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「これは‥‥‥」

「何だ? 初めて見る料理だ‥‥」

「ナイフもフォークもありませんね‥‥
どうやって食べればいいのですか?」



ぐわッ!

可愛いッ!!


俺は食べ方の説明の為に控えていたんだが‥‥

その俺に的確な質問をして来た精霊王子様、可愛過ぎるッッ!


ひぁッ! 麗しの廃王子兄弟も同時にコッチ見た!

くはぁッ! 眩しいッッ!!



「ひ‥‥あ、はは、はいッ
これは、オッコーメーという穀物で具材を包んだオーニギーリという料理です。
本来手づかみで食べるものですが、衛生面や手が汚れるなど問題もありましょう。
オーニギーリの下に敷いてある葉のシートごと、シートで包む様に手に取って、」



俺は目とハートをやられる前に、必死にオーニギーリの説明を始めるが‥‥



「シートで‥‥こうですか?」



くぅ~~~ッ、精霊王子様、まさかの両手持ちですかっ!?

今回は色々な味を楽しんでもらえるよう小さめに作ったのに‥‥

可愛い過ぎッ!

もはや可愛いの暴力!

あ‥‥麗兄弟も精霊王子様の可愛過ぎる様子に気付いた!

蕩ける様な眼で精霊王子様を見つめている‥‥



「は、はい。
そのまま ”がぶり ”とかぶりついて下さい。
行儀が悪いようですが、それがこの料理の正式な作法なのです。
あ、葉のシートは食べない様に気を付けて下さい」



とは言ったものの‥‥貴族様に ”かぶりつく ”なんて出来るかな‥‥


たはぁッ!

行った! 精霊王子様、かぶりついた!

”ぱくっ ”って‥‥

もう、何なんですか?

この可愛過ぎる生き物は‥‥

おお、麗兄弟も行ってる。

さすがに両手持ちではなく片手づかみで頬張って下さってる。


はぁ~~‥‥うん‥‥やたら絵になる‥‥カッコイイ!

これだけカッコ良く食べてもらえたら、オーニギーリも嬉しいはず!
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