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第二章
30 オーニギーリの衝撃 その1
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「‥‥おいおい、大丈夫じゃねえのはソッチじゃねえか?
何をそんなに泣いてるんだよ?」
先輩で、偉い従者様だけど、俺は敬語は使わねえ。
ずっと一匹狼で来たからつい忘れちまうって方が正しい。
さすがに主様には忘れねえけどな。
「‥‥初めてなんだよ‥‥
旦那様が空腹を訴えるのも、
自ら食事を要求するのもッ‥‥
人間らしい欲望を口にしてくれるなんて‥‥
俺はそれが嬉しいんだっ‥‥」
「!‥‥やっぱり、主様もそうだったのか‥‥」
「旦那様も、とはどういう事だ?」
「客人だよ。
べらぼうに麗しい二人‥‥
”黒髪の貴公子様と精霊王子様 ”
あの二人も食に興味が無えんだ」
「何!?
それはどういう‥‥」
「理由なんか知らねえ。
俺が知ってるのは一人の天才料理人が一から料理を見直す旅に出た事だけ。
‥‥俺は諦めたくねえ‥‥
主様にも客人にも何としてでも食事を楽しんでもらいてえ。
料理人として、プライド‥‥いや、人生をかけて‥‥!」
決まった‥‥俺、カッコイイ?
「そうか、じゃ早速急いでくれ!
出来るだけ早く、多めにだぞ!
ドンドン食堂へ運んでくれ!」
な、流された!
まぁいい‥‥準備は万全!
さぁ、見て驚け!
食って驚け!
俺の秘策、前世・エドのファストフード、
ババンッ
これがオーニギーリ(パーティー仕様)でぇいッ!
何をそんなに泣いてるんだよ?」
先輩で、偉い従者様だけど、俺は敬語は使わねえ。
ずっと一匹狼で来たからつい忘れちまうって方が正しい。
さすがに主様には忘れねえけどな。
「‥‥初めてなんだよ‥‥
旦那様が空腹を訴えるのも、
自ら食事を要求するのもッ‥‥
人間らしい欲望を口にしてくれるなんて‥‥
俺はそれが嬉しいんだっ‥‥」
「!‥‥やっぱり、主様もそうだったのか‥‥」
「旦那様も、とはどういう事だ?」
「客人だよ。
べらぼうに麗しい二人‥‥
”黒髪の貴公子様と精霊王子様 ”
あの二人も食に興味が無えんだ」
「何!?
それはどういう‥‥」
「理由なんか知らねえ。
俺が知ってるのは一人の天才料理人が一から料理を見直す旅に出た事だけ。
‥‥俺は諦めたくねえ‥‥
主様にも客人にも何としてでも食事を楽しんでもらいてえ。
料理人として、プライド‥‥いや、人生をかけて‥‥!」
決まった‥‥俺、カッコイイ?
「そうか、じゃ早速急いでくれ!
出来るだけ早く、多めにだぞ!
ドンドン食堂へ運んでくれ!」
な、流された!
まぁいい‥‥準備は万全!
さぁ、見て驚け!
食って驚け!
俺の秘策、前世・エドのファストフード、
ババンッ
これがオーニギーリ(パーティー仕様)でぇいッ!
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