1 / 217
第一章
01 プロローグ
しおりを挟む
――― 美少年の館 ”ドルチェ ”へようこそ
ここにいるのは13才から15才までの下位貴族子息、元貴族子息のみ
卑しい出身の者はおりませんのでご安心下さいませ
どの美少年も見目麗しく聡明で謙虚、そして素直
話題も豊富で旦那様を退屈させることはございませんでしょう
夜伽の際には、従順にも、獣にも…
旦那様のお望みのままに務めさせて頂きます
皆高度な ”愛人作法 ”を身につけておりますが…
‥‥旦那様のお好みに調教して戴いても‥‥
どの少年をお選び戴いても何人お選び戴いても
必ずやご満足戴ける事、お約束致しましょう
さぁ、夢の様に甘美なひと時をご堪能下さいませ ―――
美少年の館 ”ドルチェ ”は貴族男性専門の愛人相談所です。
お客様は高位貴族。(複雑な貴族社会ゆえ、例外もアリ)
経済的庇護を求める少年達とのマッチングを仲介しています。
”ドルチェ ”に登録している少年の多くは没落貴族の子息達。
一家散り散りになったり、自身が一家の大黒柱にならざるを得なかったり。
法律により男子は13才をもって ”準成人 ”として扱われます。
(成人は16才)
準成人は自らの意思で契約し、働く事が出来ます。
法律が出来る前はいいように搾取されるだけだった少年達。
法律を有難いと思っている者も多いとか。
というワケで、”ドルチェ ”は実に上手く機能して来ました。
お客様は満足し、”高級愛人 ”という少年達の立場も低くありません。
不特定多数の客を相手にする男娼とは明確に区別されているのです。
そんな ”ドルチェ ”で、信じられない事が起きました。
ここにいるのは13才から15才までの下位貴族子息、元貴族子息のみ
卑しい出身の者はおりませんのでご安心下さいませ
どの美少年も見目麗しく聡明で謙虚、そして素直
話題も豊富で旦那様を退屈させることはございませんでしょう
夜伽の際には、従順にも、獣にも…
旦那様のお望みのままに務めさせて頂きます
皆高度な ”愛人作法 ”を身につけておりますが…
‥‥旦那様のお好みに調教して戴いても‥‥
どの少年をお選び戴いても何人お選び戴いても
必ずやご満足戴ける事、お約束致しましょう
さぁ、夢の様に甘美なひと時をご堪能下さいませ ―――
美少年の館 ”ドルチェ ”は貴族男性専門の愛人相談所です。
お客様は高位貴族。(複雑な貴族社会ゆえ、例外もアリ)
経済的庇護を求める少年達とのマッチングを仲介しています。
”ドルチェ ”に登録している少年の多くは没落貴族の子息達。
一家散り散りになったり、自身が一家の大黒柱にならざるを得なかったり。
法律により男子は13才をもって ”準成人 ”として扱われます。
(成人は16才)
準成人は自らの意思で契約し、働く事が出来ます。
法律が出来る前はいいように搾取されるだけだった少年達。
法律を有難いと思っている者も多いとか。
というワケで、”ドルチェ ”は実に上手く機能して来ました。
お客様は満足し、”高級愛人 ”という少年達の立場も低くありません。
不特定多数の客を相手にする男娼とは明確に区別されているのです。
そんな ”ドルチェ ”で、信じられない事が起きました。
1
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
もう一度、貴方に出会えたなら。今度こそ、共に生きてもらえませんか。
天海みつき
BL
何気なく母が買ってきた、安物のペットボトルの紅茶。何故か湧き上がる嫌悪感に疑問を持ちつつもグラスに注がれる琥珀色の液体を眺め、安っぽい香りに違和感を覚えて、それでも抑えきれない好奇心に負けて口に含んで人工的な甘みを感じた瞬間。大量に流れ込んできた、人ひとり分の短くも壮絶な人生の記憶に押しつぶされて意識を失うなんて、思いもしなかった――。
自作「貴方の事を心から愛していました。ありがとう。」のIFストーリー、もしも二人が生まれ変わったらという設定。平和になった世界で、戸惑う僕と、それでも僕を求める彼の出会いから手を取り合うまでの穏やかなお話。
〖完結〗旦那様には出て行っていただきます。どうか平民の愛人とお幸せに·····
藍川みいな
恋愛
「セリアさん、単刀直入に言いますね。ルーカス様と別れてください。」
……これは一体、どういう事でしょう?
いきなり現れたルーカスの愛人に、別れて欲しいと言われたセリア。
ルーカスはセリアと結婚し、スペクター侯爵家に婿入りしたが、セリアとの結婚前から愛人がいて、その愛人と侯爵家を乗っ取るつもりだと愛人は話した……
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全6話で完結になります。
公爵家の五男坊はあきらめない
三矢由巳
BL
ローテンエルデ王国のレームブルック公爵の妾腹の五男グスタフは公爵領で領民と交流し、気ままに日々を過ごしていた。
生母と生き別れ、父に放任されて育った彼は誰にも期待なんかしない、将来のことはあきらめていると乳兄弟のエルンストに語っていた。
冬至の祭の夜に暴漢に襲われ二人の運命は急変する。
負傷し意識のないエルンストの枕元でグスタフは叫ぶ。
「俺はおまえなしでは生きていけないんだ」
都では次の王位をめぐる政争が繰り広げられていた。
知らぬ間に巻き込まれていたことを知るグスタフ。
生き延びるため、グスタフはエルンストとともに都へ向かう。
あきらめたら待つのは死のみ。
僕が玩具になった理由
Me-ya
BL
🈲R指定🈯
「俺のペットにしてやるよ」
眞司は僕を見下ろしながらそう言った。
🈲R指定🔞
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※この小説は他の場所で書いていましたが、携帯が壊れてスマホに替えた時、小説を書いていた場所が分からなくなってしまいました😨
ので、ここで新しく書き直します…。
(他の場所でも、1カ所書いていますが…)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる