25 / 73
25.ベテランピザ配達員は見た!
しおりを挟む
「ピザ? 頼んでないけど・・」
応対に出た男性は流暢な日本語を操ってはいるが、外国の方だと思われる。
風呂から出たばかりの様子でバスローブを着ているが、日本人ではこうは着こなせない。 たかがバスローブ、されどバスローブ。
習慣で着慣れている人と、真似して着ている人は全然違うのだ。
モチロン、普通バスローブ姿で人前に出る事は無いと思うが、俺が狂ったように玄関ベルを鳴らしてしまった為、この男性は親切で出てくれているのだろう。
それにこの男性は醸し出す雰囲気がまるで違う。若いのに冒しがたい威厳に溢れ、ただ立っているだけでも他人をひれ伏せさせてしまう圧倒的な威圧感がある。
もしかして、どこぞの国の王様かもしれない・・・そんな風に思わせる。
この辺は観光ガイドブックには載っていないが隠れた人気別荘地。ヘタに観光地化されておらず、最低限の整備のみで自然の豊かさを残している事が、日本人よりも海外の人達に人気がある理由らしい。なので別荘の利用者は外国人の方が多いぐらいだ。
彼もきっとその一人、お忍びで来日中の王様に違いない・・・
俺はピザの配達員。配達員歴10年になるベテランだ。
なので客を見る目には自信がある。そして配達先の確認も怠ることは決してない。
別荘地が始まる辺りのこの家に、確かに注文が入っているはずなのだ。
「えぇと、泉あれん様から確かにご注文頂いたはずですが・・・」
俺がそういうのと同時に、バタン!と奥の方のドアの開く音がして、
「フヮァ~~~ッ、吉田君・・ッ、すっごく、気持ち、良かったぁ~~・・・」
「「ハッ!」」
ゾクゾクする艶めかしい声に、俺も王様も声の方向に本能的にギラギラした野性の目を向ける! 極上の獲物に対するワイルドな欲望は王様も庶民も変わりない・・!
俺達の視線の先には・・!
時々耳にする『女性より美しい男性』という表現・・・
俺は完全異性愛者だからなのか、『その通り』と思う例は無かった。
造形的には整えられていても、目に見えない部分、発するオーラに『違う』と思わされてしまう。だけど・・・ここに・・・いた!!『女性より美しい男性』が、目の前に!!
少し濡れた白銀髪の髪を無造作に、しかし最高にエロティックにかき上げ、吸い込まれそうな深く碧い瞳は暴力的な魅力を放ち、端正過ぎる顔が冷たさを感じさせないのは、妖しく艶めく唇のせいか・・・
王様とお揃いの黒のバスローブが、彼の白くきめ細やかな肌の魅力を否応なしに引き立てて・・・ポタッ、ポタタタッ・・・あ?な、何だ?・・・俺・・鼻血が!
セ、セーフ!ピザにはかかってない・・・
いや、ある意味アウト! 俺、男に欲情しちゃった・・・!!
「あ、ピザ来た?よかった、吉田君が空腹でイライラしてるみたいだったから、そこの電話から頼んでおいたんだよ。フフ、どや! あ、すいませーん、ピザ屋さん、いくらですか・・うわッ!?」
彼がせっかく俺に話しかけてくれてたのに、王様がものすごい速さで彼を奥の部屋に押し込んでしまう。ケ、ケチィ!!
「何だよ? 俺が払うよ・・」「いいから!あれんは人前に出るな!しかもそんな格好で・・・」「吉田君だって同じ格好じゃん!違いと言ったら俺パンツはいてないくらいで・・」「はぁぁぁぁぁ!?」
―――などと会話が漏れ聞こえてくる・・・明らかに二人ともシャワー直後・・・お揃いのバスローブ・・・銀髪超絶美少年が発した最初の言葉・・・余韻を感じさせる濡れた声・・・匂い立つ色香・・・パンツはいてません宣言は・・早くも次をお強請りか・・・い、いけない子だなっ・・くぅぅっ、強請られたい・・・!!
俺に強請ってくれ!! 君に強請られれば、命だって差し出そう・・・!!!
ハァッハァッ、ダメだッ!これ以上の妄想は俺の限界を超えてしまうッ!
そう自分を抑えようとするのに、どうしても頭の中につい先程まで繰り広げられていたであろう重なり合い組んず解れつする二人の激しいアレを・・・
王様に激しく攻めたてられ耐えかねた銀髪超絶美少年の淫らな喘ぎ声と跳ね上がり激しく全身をくねらせ悶え狂うあられもない姿態を描いてしまい、鼻血が止まらない・・・!!
それにしても・・・押し戻されるときに彼のバスローブの裾が乱れ一瞬露わになった・・・足首のキュッと締まった白く美しい足・・・彼のフェイス同様に清らかさと艶めかしさを同時に醸し出す・・・あんな足にギリギリと踏みつけられてみたいものだ・・・ゴクリッ・・・この俺の貧相な顔面に彼のいやらしくも尊い足裏を感じられたなら・・・そして、その・・ピーーーーーーッ(R15自主規制)
――などと自分の中に今まで感じた事のない欲求が芽生え燃え上がる・・・
あぁ、今までの人生で貫かれてきた俺の性の価値観・・・これはその敗北なのか!?・・・こんなに甘美な敗北があっていいのかッ・・・!?
はっ!! 王様がこっちに来る!
頭を軽く振り、両手で乱暴に髪をかき乱す姿が悩まし過ぎる・・・
「すいません、支払いを・・」 セクシー・ダダ漏れ・バリトンイケボ・・・!
最初の応対の時よりぐったりとした様子の王様・・・
この王様も危険なまでに美しく妖艶だ・・・銀髪超絶美少年に困らされたのか、ブラック・バスローブが少し乱れた事でクールさの裏に隠された猛々しい雄の貌を露呈するワイルド・キング・・・
自らが放つむせかえる程の男の色香に気付きもせず、お財布片手にピザ代を支払おうとする姿はどこか無防備で、男の俺でもむしゃぶりつきたくなる様な色気と危うさをはらんでいる。 な、何てイケナイ王様ッッッ・・・
銀髪超絶美少年に自分の中の何かを引き出されてしまった今の俺は、その事に気付いてしまう・・・ゴクリ。彼の・・ピーーーーーーッ(R15&不敬罪自主規制)
「い、いえ!充分・・!過ぎるほどに頂きました!ありがとうございました!!」と叫び、ピザを置いて逃げる様に車を走らせる。王様が何か言っているが、俺は切羽詰まっている!
「今日の配達、バイクじゃなくて車にしといてよかった・・・」チラリ。助手席に無造作に放ってあるBOXティッシュを素早く確認して呟く・・・
ベテラン配達員は自分の中に新たな扉が開くのを認めつつ、扉の先に広がるめくるめく世界への期待に目眩を覚えながら、とにかくどこか人気のない場所で1本抜く為、静かな脇道へとピザ屋の車を走らせていくのだった・・・
応対に出た男性は流暢な日本語を操ってはいるが、外国の方だと思われる。
風呂から出たばかりの様子でバスローブを着ているが、日本人ではこうは着こなせない。 たかがバスローブ、されどバスローブ。
習慣で着慣れている人と、真似して着ている人は全然違うのだ。
モチロン、普通バスローブ姿で人前に出る事は無いと思うが、俺が狂ったように玄関ベルを鳴らしてしまった為、この男性は親切で出てくれているのだろう。
それにこの男性は醸し出す雰囲気がまるで違う。若いのに冒しがたい威厳に溢れ、ただ立っているだけでも他人をひれ伏せさせてしまう圧倒的な威圧感がある。
もしかして、どこぞの国の王様かもしれない・・・そんな風に思わせる。
この辺は観光ガイドブックには載っていないが隠れた人気別荘地。ヘタに観光地化されておらず、最低限の整備のみで自然の豊かさを残している事が、日本人よりも海外の人達に人気がある理由らしい。なので別荘の利用者は外国人の方が多いぐらいだ。
彼もきっとその一人、お忍びで来日中の王様に違いない・・・
俺はピザの配達員。配達員歴10年になるベテランだ。
なので客を見る目には自信がある。そして配達先の確認も怠ることは決してない。
別荘地が始まる辺りのこの家に、確かに注文が入っているはずなのだ。
「えぇと、泉あれん様から確かにご注文頂いたはずですが・・・」
俺がそういうのと同時に、バタン!と奥の方のドアの開く音がして、
「フヮァ~~~ッ、吉田君・・ッ、すっごく、気持ち、良かったぁ~~・・・」
「「ハッ!」」
ゾクゾクする艶めかしい声に、俺も王様も声の方向に本能的にギラギラした野性の目を向ける! 極上の獲物に対するワイルドな欲望は王様も庶民も変わりない・・!
俺達の視線の先には・・!
時々耳にする『女性より美しい男性』という表現・・・
俺は完全異性愛者だからなのか、『その通り』と思う例は無かった。
造形的には整えられていても、目に見えない部分、発するオーラに『違う』と思わされてしまう。だけど・・・ここに・・・いた!!『女性より美しい男性』が、目の前に!!
少し濡れた白銀髪の髪を無造作に、しかし最高にエロティックにかき上げ、吸い込まれそうな深く碧い瞳は暴力的な魅力を放ち、端正過ぎる顔が冷たさを感じさせないのは、妖しく艶めく唇のせいか・・・
王様とお揃いの黒のバスローブが、彼の白くきめ細やかな肌の魅力を否応なしに引き立てて・・・ポタッ、ポタタタッ・・・あ?な、何だ?・・・俺・・鼻血が!
セ、セーフ!ピザにはかかってない・・・
いや、ある意味アウト! 俺、男に欲情しちゃった・・・!!
「あ、ピザ来た?よかった、吉田君が空腹でイライラしてるみたいだったから、そこの電話から頼んでおいたんだよ。フフ、どや! あ、すいませーん、ピザ屋さん、いくらですか・・うわッ!?」
彼がせっかく俺に話しかけてくれてたのに、王様がものすごい速さで彼を奥の部屋に押し込んでしまう。ケ、ケチィ!!
「何だよ? 俺が払うよ・・」「いいから!あれんは人前に出るな!しかもそんな格好で・・・」「吉田君だって同じ格好じゃん!違いと言ったら俺パンツはいてないくらいで・・」「はぁぁぁぁぁ!?」
―――などと会話が漏れ聞こえてくる・・・明らかに二人ともシャワー直後・・・お揃いのバスローブ・・・銀髪超絶美少年が発した最初の言葉・・・余韻を感じさせる濡れた声・・・匂い立つ色香・・・パンツはいてません宣言は・・早くも次をお強請りか・・・い、いけない子だなっ・・くぅぅっ、強請られたい・・・!!
俺に強請ってくれ!! 君に強請られれば、命だって差し出そう・・・!!!
ハァッハァッ、ダメだッ!これ以上の妄想は俺の限界を超えてしまうッ!
そう自分を抑えようとするのに、どうしても頭の中につい先程まで繰り広げられていたであろう重なり合い組んず解れつする二人の激しいアレを・・・
王様に激しく攻めたてられ耐えかねた銀髪超絶美少年の淫らな喘ぎ声と跳ね上がり激しく全身をくねらせ悶え狂うあられもない姿態を描いてしまい、鼻血が止まらない・・・!!
それにしても・・・押し戻されるときに彼のバスローブの裾が乱れ一瞬露わになった・・・足首のキュッと締まった白く美しい足・・・彼のフェイス同様に清らかさと艶めかしさを同時に醸し出す・・・あんな足にギリギリと踏みつけられてみたいものだ・・・ゴクリッ・・・この俺の貧相な顔面に彼のいやらしくも尊い足裏を感じられたなら・・・そして、その・・ピーーーーーーッ(R15自主規制)
――などと自分の中に今まで感じた事のない欲求が芽生え燃え上がる・・・
あぁ、今までの人生で貫かれてきた俺の性の価値観・・・これはその敗北なのか!?・・・こんなに甘美な敗北があっていいのかッ・・・!?
はっ!! 王様がこっちに来る!
頭を軽く振り、両手で乱暴に髪をかき乱す姿が悩まし過ぎる・・・
「すいません、支払いを・・」 セクシー・ダダ漏れ・バリトンイケボ・・・!
最初の応対の時よりぐったりとした様子の王様・・・
この王様も危険なまでに美しく妖艶だ・・・銀髪超絶美少年に困らされたのか、ブラック・バスローブが少し乱れた事でクールさの裏に隠された猛々しい雄の貌を露呈するワイルド・キング・・・
自らが放つむせかえる程の男の色香に気付きもせず、お財布片手にピザ代を支払おうとする姿はどこか無防備で、男の俺でもむしゃぶりつきたくなる様な色気と危うさをはらんでいる。 な、何てイケナイ王様ッッッ・・・
銀髪超絶美少年に自分の中の何かを引き出されてしまった今の俺は、その事に気付いてしまう・・・ゴクリ。彼の・・ピーーーーーーッ(R15&不敬罪自主規制)
「い、いえ!充分・・!過ぎるほどに頂きました!ありがとうございました!!」と叫び、ピザを置いて逃げる様に車を走らせる。王様が何か言っているが、俺は切羽詰まっている!
「今日の配達、バイクじゃなくて車にしといてよかった・・・」チラリ。助手席に無造作に放ってあるBOXティッシュを素早く確認して呟く・・・
ベテラン配達員は自分の中に新たな扉が開くのを認めつつ、扉の先に広がるめくるめく世界への期待に目眩を覚えながら、とにかくどこか人気のない場所で1本抜く為、静かな脇道へとピザ屋の車を走らせていくのだった・・・
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
僕のアイドル人生詰んだかもしんない ~ 転校生は僕の運命の歌い手?! 色気あるバリトンからハイトーンまで……アイドル底辺からの下剋上の歌 ~
悠月 星花
BL
夢は、東京のドームで何万人もの観客の中で歌うこと。
売れないソロアイドル、如月湊。
マネージャーからこのままだとアイドルを続けることは難しいと言われ、「新しくユニットを組むのはどうか?」と提案された。
今まで、一人でやってきた中、結果が残せず悔しい思いを抱え、事務所を飛び出し駆け出した。
その先で、耳に聞こえる童謡。男性ボーカルなのにハイトーンで歌われるそれにひかれるように追いかける。
ただ、見つけられず、事務所へ戻った。マネージャーの提案を受け入れることになった湊。
次の日は早朝からの仕事。
明らかに後輩にバカにされ、イライラをかくせない。
感じの悪い転校生にぶつかり、さらにトップアイドルのwing guysに宣戦布告した。
散々な1日の始まりから、動き出す運命……。
湊は、トップアイドルとして花を咲かせることはできるのか!
鬼に成る者
なぁ恋
BL
赤鬼と青鬼、
二人は生まれ落ちたその時からずっと共に居た。
青鬼は無念のうちに死ぬ。
赤鬼に残酷な願いを遺し、来世で再び出逢う約束をして、
数千年、赤鬼は青鬼を待ち続け、再会を果たす。
そこから始まる二人を取り巻く優しくも残酷な鬼退治の物語――――
基本がBLです。
はじめは精神的なあれやこれです。
鬼退治故の残酷な描写があります。
Eエブリスタにて、2008/11/10から始まり2015/3/11完結した作品です。
加筆したり、直したりしながらの投稿になります。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
幼馴染は僕を選ばない。
佳乃
BL
ずっと続くと思っていた〈腐れ縁〉は〈腐った縁〉だった。
僕は好きだったのに、ずっと一緒にいられると思っていたのに。
僕がいた場所は僕じゃ無い誰かの場所となり、繋がっていると思っていた縁は腐り果てて切れてしまった。
好きだった。
好きだった。
好きだった。
離れることで断ち切った縁。
気付いた時に断ち切られていた縁。
辛いのは、苦しいのは彼なのか、僕なのか…。
忍ぶれど… 兄は俺の光――息が届くほど近くにいるのに、けっして触れてはならぬ想い人
志生帆 海
BL
忍ぶれど…(翠・流編 完全版)
兄は俺の光――息が届くほど近くにいるのに、けっして触れてはならぬ想い人
あらすじ
以前投稿した『忍ぶれど』と『色は匂へど』を1本にまとめ『完全版』として、加筆しながら再連載していきます。(旧バージョンの『忍ぶれど』と『色は匂へど』は掲載を終了しています)
****
俺には二つ年上の兄がいる。
実の兄なのに、憧れを通り越した愛を秘かに抱いている。
俺だけの兄だ。
どこにも誰にもやりたくなかったのに
どうして行ってしまうんだ?
明日から更に報われない切なる想いを抱いて、生きていく。
一体いつまで待てばいいのか…
「俺の翠」
そう呼べる日が果たして来るのだろうか。
****
しっとりと実の兄弟のもどかしい恋心を描いています。
幼少期から始まるので、かなり焦れったい展開です。
※『重なる月』https://www.alphapolis.co.jp/novel/492454226/179205590のスピンオフ小説になります。
こちらは『重なる月』の攻、張矢丈の兄達の物語になります。
単独でも読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる