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第一章
1の40 モーレイ的には運命
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何度断っても、モーレイは第二王子に面会を求めて来る。
第二王子はモーレイのガッツに感心しながらもキッチリと会うのを拒絶し続けた。
だが、そうもいかなくなったのは、モーレイがイール侯爵の娘だと発表されたからだ。
イール侯爵の妹は第二側妃として父‥‥国王陛下の寵愛を受けている。
従姉‥‥にあたる事になる。
発表後は、モーレイはイール侯爵家の娘として、第二王子に会いに来た。
イール侯爵にも頼まれ、会わない訳に行かなくなってしまった。
仕方がないので、第二王子は正直に『自分には恋をする能力が無い様だから、性欲処理の為の遊び相手としての女しか求めていない』と説明した。
これで諦めてくれるだろうと期待したが、モーレイは『私はただ、殿下に抱かれたいだけ。遊び相手の一人として抱いてくれたらそれでいい』と食い下がる。
ソコだけ父に似たのか自分でも異常かと不安になる程の旺盛な性欲に困っている。
ソレを処理する為の一人として役に立たないわけではない。
本人がそれでいい、そうしたいと言うなら、いいか‥‥
と、第二王子が折れた。
第二王子にとって、モーレイが身近に侍るのを許す理由はソレダケだった。
モーレイの方は、運命の相手を見つけたと信じている。
舞踏会の後、母に『父親の許で貴族令嬢として生きたい』と告げると何度も頬を張られた揚げ句、
『バカをお言いじゃないよ!
お前の使い道はもう決まってるんだ!
お前は氷王に貢物として差し出すんだからね!』
と怒鳴られ、マレット、マーリンの計画に加わる決心をした。
そして魔女の三つ子の娘達が魔女の首を手土産にすると、喜んだ父イール侯爵から娘だと正式に発表され、マーリンとモーレイは人間世界に根を下ろす。
魔力を受け継ぎ、人間に興味の無いマレットだけが妖しの森に戻り、3人は別々の道を歩き始めたのだが‥‥
(どうして『魅了』が効かないのッ!?)
銀髪の美少女マーリンが愛しい第一王子を魅了の力で籠絡しようとするも、第一王子に魅了は全く効かなかった。
第二王子はモーレイのガッツに感心しながらもキッチリと会うのを拒絶し続けた。
だが、そうもいかなくなったのは、モーレイがイール侯爵の娘だと発表されたからだ。
イール侯爵の妹は第二側妃として父‥‥国王陛下の寵愛を受けている。
従姉‥‥にあたる事になる。
発表後は、モーレイはイール侯爵家の娘として、第二王子に会いに来た。
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仕方がないので、第二王子は正直に『自分には恋をする能力が無い様だから、性欲処理の為の遊び相手としての女しか求めていない』と説明した。
これで諦めてくれるだろうと期待したが、モーレイは『私はただ、殿下に抱かれたいだけ。遊び相手の一人として抱いてくれたらそれでいい』と食い下がる。
ソコだけ父に似たのか自分でも異常かと不安になる程の旺盛な性欲に困っている。
ソレを処理する為の一人として役に立たないわけではない。
本人がそれでいい、そうしたいと言うなら、いいか‥‥
と、第二王子が折れた。
第二王子にとって、モーレイが身近に侍るのを許す理由はソレダケだった。
モーレイの方は、運命の相手を見つけたと信じている。
舞踏会の後、母に『父親の許で貴族令嬢として生きたい』と告げると何度も頬を張られた揚げ句、
『バカをお言いじゃないよ!
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と怒鳴られ、マレット、マーリンの計画に加わる決心をした。
そして魔女の三つ子の娘達が魔女の首を手土産にすると、喜んだ父イール侯爵から娘だと正式に発表され、マーリンとモーレイは人間世界に根を下ろす。
魔力を受け継ぎ、人間に興味の無いマレットだけが妖しの森に戻り、3人は別々の道を歩き始めたのだが‥‥
(どうして『魅了』が効かないのッ!?)
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