女が大好きだった俺は(無理矢理)異世界転生させられて、大会に出させられたので世界の王に成り上がってやった

プロローグ

死

2人は死んだ魚のような顔をしている。
何故か赤い服に身を包み、手を後ろに組んでいた。
雅之は一瞬どうしたんだろうと理解が追いつかなかったが、そのムカつく頭脳で自己解釈をした。

「ぐへへへ。お嬢ちゃんたち、どうしたんd……ぐへぬ」

服を脱ぎ、喋ろうとした瞬間右側に立っていた目が細い女性が、
突然刃渡り50cmの包丁を取り出し腹部を突き刺した。
そこからひたひたとこぼれ落ちる血液に動揺し、その場にくずれおちる雅之。
あまりにもの痛さにもごき苦しむことも出来ない。

「あんたの……あんたのせいで！ 私たちは好きな人に初めてをあげれなかった！ 殺してやる！ 」

犯した彼女らは処女だった。
だが雅之には関係ない。
脳みそちんぽの彼にとって、ヤれたらどうでもいい。
何も考えず、自己中心的にちんちんを入れて処女を奪ったことにより怒りを買われた。
当たり前のことなのだ。

「よっ……よせ！ 殺人罪になるぞ？ お嬢ちゃんたち、捕まるぞ……」

声を震わせながら雅之は叫ぶ。
そんなのはお構いない。
左にいた癖の強い女子がゴミを見るかのような目で雅之を睨み付け、さらに包丁を奥へと押し込む。
そしてこういう。

「いいの。あなたは迷惑罪になるから」

「いいのか？ セックスは世界を救うんだ！ だから俺を殺しても何もならないぞ！ 」

雅之の意味のわからない発言に対し、2人は呆れたかのような声を合わせてこう囁いた。

「君が死んだら十分平和になるよ」

「よせ！ よせ！ 」

雅之は必死に命乞いをする。だが、彼女らはその言葉に聞く耳を持たない。
レイプ魔の末路としてはこの上ない程、最高である。

「あなたはそう言って命乞いをしてるけど、私たちのお願いも無視した……。だから、同じことをするんだ！ 」

まさにド正論だ。
2人は包丁を両手に起き上がり逃げようとする雅之の胸ぐらを掴みさらに奥へと突き刺した。
内臓が傷つき彼は多量出血で死んだ。

「ぐへへへはおな%%^^#、%}|」

こうして、雅之は生涯を閉じた。
警察には何故か事故死として処理され、捜査は全くもってされなかった。
(後に知ったことだが、雅之の被害者が警察にも居たための復讐だろう)
ちなみに余談なんだが、葬式には親族を含めて誰一人来なかったという。
ざまぁ。

そして雅之は地獄に行くと……誰もがそう思ったのだった。
雅之は、真っ白の何も無い空間に立っていた。