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3日目(水) 楽しい家族とのお出かけと静寂に包まれた喫茶店3
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じゃじゃん、と言って、手を広げて見せたのは、とあるデパートだ。
「ここが第二の目的地です!」
「わぁぁぁ……!大きなデパートね~…!色々な品物が置いてそうね!」
母は興奮気味で食らいついてきた。父は「おお」と言って、建物を見上げていた。
私がここに来た理由は買い物をしたり、色々見て回ると言うのもあるが、ここに来た最大の理由、それは…………
「とんぼ玉のアクセサリーを作りに来たのです!」
それを聞いた二人は目をぱちくりさせた。その時、母は何かを思い出したように、はっとした顔をして見せた。
「もしかして……!」
「そうです!前、お母さんは何かアクセサリーが欲しいって言ってたでしょ。で、お父さんはバッグにつけるちょっとした小物が欲しいって言ってたからさ」
「あぁ、確かに」
と父も思い出したように声を出した。私は「ここでとんぼ玉アクセサリー手作り体験会があるって知ったから」と言う説明も付け足した。「それじゃ、行こう」と言うと、母も父も快い笑顔でうんと頷き、私の後を付いて行った。
人がうじゃうじゃと沢山いるデパートの中、ついに私達は体験会の前までやって来ることが出来た。どこを見ても人、人、人。迷子になっている人もいそうな感じがする。よくはぐれないで来たものだ。私はふぅと軽く息をつき、透明な窓ガラス製のドアを開けると中から女性スタッフが出てきて、「こんにちは、今日は何名様ですか」と聞いてきた。三と指で示すと、「では、こちらへどうぞ」と席に案内された。テーブルの上には色鮮やかなとんぼ玉が沢山あった。様々な種類の飴玉のようにカラフルで綺麗だった。私達は説明を十分に聞いた後、黙々と制作に取り掛かった。
「………………出来た!」
「私も~」
「俺も」
見せ合うのは後にして、先に会計を済ませた。丁寧に紙袋に包んでくれた後、中にいるスタッフ全員で「ありがとうございましたー」
と明るい声で送ってくれた。私は軽くお辞儀をして、そこから出た。
その後も買い物をしたり、色々な店舗を回ったりして、家族と楽しいひと時を過ごすことが出来た。私達は大満足だった。そして、人混みの多かったデパートから出ると、次は車の多い駐車場へと切り替わった。沢山の車の中から私の車を見つけ、中で見せ合い会を始めることにした。
「じゃーん、見て見て~ これすっごく可愛いよねぇ」
私が作ったのは、鮮やかな水色に浮かぶ桜模様の大きなとんぼ玉が目立つブレスレットだ。自分なりにバランスを考え、その一個以外は、あえて目立たないように派手なものにはしなかった。母が作ったのは、全体的にピンク色のとんぼ玉が連なった、シンプルなネックレスだった。でもその中に小さな白い花が散りばめられていて、可愛さも感じる。父が作ったのは宇宙をイメージしたストラップだった。キラキラと輝いていて、綺麗だった。みんなのものを見て、「どれもいいね」と三人同時に言った。その後「息ぴったりだったねぇ」と私は言い、三人で笑い合った。
「……はい、今日はこれで終わり。今日は楽しかったねぇ。また行けるといいね」
「ええ、そうね」
「うん、そうだな」
と母と父は微笑んで頷いていた。今日のお出かけは大成功だった、と自分でも思った。そして私もうん と大きく頷いた後、車を発進させた。
そう言えば、私はもう一つとんぼ玉で作っていたものがあるが、家族には見せなかった。透き通る大空のようなとんぼ玉を使ったペンダントだ。でも、これは誰にも言えない、私だけの秘密なのだ。
作ったばかりのブレスレットを手首にはめ、運転していた。とんぼ玉一つ一つが夕日に照らされてキラキラと眩しく輝いていた。
「ここが第二の目的地です!」
「わぁぁぁ……!大きなデパートね~…!色々な品物が置いてそうね!」
母は興奮気味で食らいついてきた。父は「おお」と言って、建物を見上げていた。
私がここに来た理由は買い物をしたり、色々見て回ると言うのもあるが、ここに来た最大の理由、それは…………
「とんぼ玉のアクセサリーを作りに来たのです!」
それを聞いた二人は目をぱちくりさせた。その時、母は何かを思い出したように、はっとした顔をして見せた。
「もしかして……!」
「そうです!前、お母さんは何かアクセサリーが欲しいって言ってたでしょ。で、お父さんはバッグにつけるちょっとした小物が欲しいって言ってたからさ」
「あぁ、確かに」
と父も思い出したように声を出した。私は「ここでとんぼ玉アクセサリー手作り体験会があるって知ったから」と言う説明も付け足した。「それじゃ、行こう」と言うと、母も父も快い笑顔でうんと頷き、私の後を付いて行った。
人がうじゃうじゃと沢山いるデパートの中、ついに私達は体験会の前までやって来ることが出来た。どこを見ても人、人、人。迷子になっている人もいそうな感じがする。よくはぐれないで来たものだ。私はふぅと軽く息をつき、透明な窓ガラス製のドアを開けると中から女性スタッフが出てきて、「こんにちは、今日は何名様ですか」と聞いてきた。三と指で示すと、「では、こちらへどうぞ」と席に案内された。テーブルの上には色鮮やかなとんぼ玉が沢山あった。様々な種類の飴玉のようにカラフルで綺麗だった。私達は説明を十分に聞いた後、黙々と制作に取り掛かった。
「………………出来た!」
「私も~」
「俺も」
見せ合うのは後にして、先に会計を済ませた。丁寧に紙袋に包んでくれた後、中にいるスタッフ全員で「ありがとうございましたー」
と明るい声で送ってくれた。私は軽くお辞儀をして、そこから出た。
その後も買い物をしたり、色々な店舗を回ったりして、家族と楽しいひと時を過ごすことが出来た。私達は大満足だった。そして、人混みの多かったデパートから出ると、次は車の多い駐車場へと切り替わった。沢山の車の中から私の車を見つけ、中で見せ合い会を始めることにした。
「じゃーん、見て見て~ これすっごく可愛いよねぇ」
私が作ったのは、鮮やかな水色に浮かぶ桜模様の大きなとんぼ玉が目立つブレスレットだ。自分なりにバランスを考え、その一個以外は、あえて目立たないように派手なものにはしなかった。母が作ったのは、全体的にピンク色のとんぼ玉が連なった、シンプルなネックレスだった。でもその中に小さな白い花が散りばめられていて、可愛さも感じる。父が作ったのは宇宙をイメージしたストラップだった。キラキラと輝いていて、綺麗だった。みんなのものを見て、「どれもいいね」と三人同時に言った。その後「息ぴったりだったねぇ」と私は言い、三人で笑い合った。
「……はい、今日はこれで終わり。今日は楽しかったねぇ。また行けるといいね」
「ええ、そうね」
「うん、そうだな」
と母と父は微笑んで頷いていた。今日のお出かけは大成功だった、と自分でも思った。そして私もうん と大きく頷いた後、車を発進させた。
そう言えば、私はもう一つとんぼ玉で作っていたものがあるが、家族には見せなかった。透き通る大空のようなとんぼ玉を使ったペンダントだ。でも、これは誰にも言えない、私だけの秘密なのだ。
作ったばかりのブレスレットを手首にはめ、運転していた。とんぼ玉一つ一つが夕日に照らされてキラキラと眩しく輝いていた。
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