川に落ちた令嬢のわたしは金魚になりました…。

友達

・2・

　キットが助けた金魚の名前を聞くと、「わたしは、マキ。よろしくね」と答えました。
　キットは何となく「マキ」と言う名前を聞いたことがあり、
「わたしはキット。よろしく」と答えました。
　すると、マキは「キット様ですか！」と、うれしそうに言いました。
　その声を聞いて、キットは思い出しました。
　マキと言うのは、キットのメイドの名前です。
「マキね！」2人は再会できたのです。
　キットは「お兄様は元気？」と質問しました。
「それが、、、」マキは下を向いてしまいました。
「フィキー様がキット様がいなくなったことで、どんどんストレスが溜まっていき、どこかへ出て行ってしまったんです」
「それで、私はもうキット様と同じく川に飛び込もうと思ったんです」
「そして、金魚に」
　マキの話を聞くと、キットは「そんなこと、、これからの人生長かったのに！お兄様の事はともかく、やっと自分のことを楽しめる時が来たのよ！なのに、川に飛び込もうだなんて」

「キット、ありがとう。」
マキはそう言いました。